部首索引 魚(うお・さかな)
『魚(ギョ)』yúに関する漢字を集めました。掲載は画数の少ない順から並べてあります。現在、加筆・訂正中の記事です。
『魚(ギョ)』yúという漢字に関して説明をします。基本漢字『魚』の読み方は『ギョ』、意味は『さかな』です。『魚』に氵(さんずい)を足すと『漁』になります。また、魚は形声文字の意符として、鮎(あゆ・なまず)、鮭(さけ)、鮫(さめ)、鯉(こい)、鮪(まぐろ)などの魚扁(うおへん・さかなへん)として活躍しています。
『魚(ギョ・さかな)』yúは、魚の姿を漢字にした象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『魚・さかな』、意味は『さかな』です。
音読みは漢音の『ギョ』が普通で、呉音の『ゴ』は使いません。訓読みは『さかな』、『うお』、常用外の読みかたに『とと』、『いを』、『を』、『な』があります。魚類(ギョルイ)、鮮魚(センギョ)、人魚(ニンギョ)、金魚(キンギョ)、熱帯魚(ネッタイギョ)、木魚(モクギョ)、魚河岸(うおがし)、魚屋(さかなや)、雑魚(ざこ)の魚です。雑魚(ざこ)は常用漢字表の付表に載っている特別な読み方です。
漢字の発音ですが現在の北京語のyの発音は、我が国に輸入した当時はgの発音だったと考えられています。中国では発音が(ユ)に変化しましたが、我が国では古い形の発音(ギョ)が残っています。
★「魚(うお)釜中(フチュウ)に遊ぶ」というのは、危険が近づいているのにのんびりしていることの例(たと)えに使います。釜中(フチュウ)とは料理に使う釜(かま)の中のことです。
★「魚(うお)の水を得たるが如(ごと)し・水を得た魚(さかな)」というのは、今まで活躍できなかった人が、場所を得て能力を発揮できるようになることの喩(たと)えに使います。
★「魚心(うおごころ)あれば水心(みずごころ)」というのは賄賂(ワイロ)の要求に使う例えです。
『魚(ギョ・さかな)』は小学校2年生で習う漢字 です。
『魞(えり)』は、水辺に細い竹などを挿し並べて、魚が入るように誘い込む仕掛けを表す国字です。漢字の足し算では、魚+入(入る)=魞(魚が入る。魞。えり)です。
国字なので音読みはありません。訓読みは『魞(えり)』です。石狩町の番屋(バンや)の湯という温泉が一時、魞(えり)の湯という珍しい名称にしていましたが、番屋の湯に戻りました。海の見える夕陽の綺麗な非常に良い温泉です。『漢字の覚え方 入』も御覧ください。
『魛(トウ・たちうお)』dāoは、 太刀(たち)の形をしている魚を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+刀(かたな)=魛(太刀の形をしている魚。たちうお)です。
音読みは呉音・漢音ともに『トウ』、訓読みは『魛(たちうお)』です。魛(たちうお)は太刀魚(たちうお)と書くのが普通です。また立って泳ぐことがあるために立魚(たちうお)と名付けられたとも言われています。
刀について、詳しくは 『漢字の覚え方 刀』をご覧下さい。
『漁(ギョ・リョウ)』yúは、魚を捕る様子の漢字・形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵(さんずい・水)+魚(さかな)=漁(水辺で魚を捕る。りょう)です。漢字の部首は『氵・さんずい』です。
音読みは漢音の『ギョ』が普通で、呉音の『ゴ』は使いません。猟師(リョウシ)との混同から来た慣用音の『リョウ』があります。漁具(ギョグ)、漁業(ギョギョウ)、漁夫之利(ギョフのリ)、漁師(リョウシ)、不漁(フリョウ)の漁です。
『漁(ギョ・リョウ)』は小学校4年生で習う漢字です。
『魳(ソウ・かます』za
『鮖(かじか)』
『鮗(このしろ)』は、秋から冬にかけて美味しい魚を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+冬(ふゆ)=鮗(冬に美味しい魚。このしろ)です。我が国でつくられた漢字です。コノシロは出世魚で、成長するに従って呼び名が変わります。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鮗(このしろ)』です。
訓読みは『鮗(このしろ)』、音読みはありません。鮗(このしろ)は出世魚で、成長するに従って呼び名が変わります。稚魚を新子(シンこ)、10cm前後を小鰭(こはだ)、15cm以上を鮗(このしろ)と呼びます。握りずしとしては小鰭(こはだ・夏の魚)が有名です。鮗は常用漢字からは外れています。
鮗は冬、終と同じ漢字の仲間でもあります。詳しくは『漢字の覚え方 冬』をご覧下さい。
『鮓(サ・すし)』zhǎは、醗酵(ハッコウ)させて酸味をつけた魚。飯を醗酵させて魚を漬けた保存食を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+酢(酸っぱい)=鮓(醗酵させて酸味をつけた魚。飯を醗酵させて魚。鮓。すし)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鮓(すし)』です。
音読みは呉音の『シャ』、漢音が『サ』で、訓読みは『鮓(すし)』です。
鮓は中学校で習う常用漢字から外れています。
『すし』は鮨(シ・すし・魚を使った旨い物)http://bit.ly/1fRCrp8、寿司(すし・めでたい食べ物)とも書きます。
鮓は酢、作と同じ漢字の仲間でもあります。詳しくは『漢字の覚え方 乍』をご覧下さい。
『鮎(ネン)』niánは、縄張りをもつ魚の鮎(あゆ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+占(占める)=鮎(縄張りをもつ魚。鮎。あゆ)です。漢字の部首は『魚・うおへん』、意味は『鮎(あゆ)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ネン』、慣用音が『テン』です。訓読みは『鮎(あゆ)』です。鮎(あゆ)は香魚(あゆ)とも書きます。西瓜(スイカ)のような良い香りがするからです。
鮎は占、店と同じ漢字の仲間でもあります。詳しくは『漢字の覚え方 占』をご覧下さい。
『鮒(フ・ふな)』fùは、餌にパクパク喰い付く鮒(ふな)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+付(餌に喰いつく)=鮒(餌にパクパク喰い付く魚。鮒。ふな)です。
パクパク口を開けて餌に喰いつくのは鮒(ふな)だけでなく、コイ科の魚の特徴ですが、漢字の世界では鮒(ふな)を表します。(コイや金魚は人に慣れているので、水面でもパクパクします)。魚類学の分野では吸引摂餌(キュウインセツジ)という行動です。
音読みは呉音が『ブ』、漢音が『フ』、訓読みが『鮒(ふな)』です。轍(わだち)にはまってしまった鮒を轍鮒(テップ)といいます。
『轍鮒(テップ)之急』という故事成語は、差し迫っている困窮(コンキュウ)・危険(キケン)のことをいいます。
昔、荘子という人物が知人に無心に行きました。知人は近いうちにお金がはいるので、その時に大金を貸そうといって婉曲(エンキョク)に断りました。そこで荘子は轍(わだち)の水溜(みずたま)りの鮒(ふな)を例にとって皮肉ったのです。干(ひ)からびる危機にある鮒にとって、明日の沢山の水よりも、今少しばかりの水のほうが重要である。自分も、将来の大金より、今日少しばかりの食費が重要で、危険が差し迫っているのだと。
鮒は常用漢字からは外れています。鮒は付、府、附と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 付』をご覧下さい。
『鮃(ビョウ・ひらめ)』píngは、平らな魚、鮃(ひらめ)を表す形声文字です。漢字の足し算は、魚+平(たいら)=鮃(平らな魚、鮃。ひらめ)です。左側に眼のついている平らな魚で、寿司ねたとして使われる高級魚です。眼の付いている向きで「左ヒラメに右カレイ」と言われています。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は『鮃(ひらめ)』です。
音読みは、呉音が『ビョウ』、漢音が『ヘイ』、訓読みは『鮃(ひらめ)』です。寒い時期の脂の乗った鮃を寒平(カンびらめ)といいます。鮃は、平魚、比目魚とも書きます。鮃は常用漢字から外れています。
鮃は平、評と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 平』をご覧下さい。
『鮑(あわび)』『鮑(ホウ)』bàoは、塩で包まれた塩漬けの魚を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+包(包む)=鮑(塩で包まれた塩漬けの魚)です(藤堂)。漢字の部首は『魚・さかな』です。漢字の意味は『鮑(しおうお)』です。
音読みは呉音が『ヒョウ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『鮑(しおうお)』です。我が国では、鮑(しおうお)の意味では使うことはありません。『包(ホウ)』を丸い、包むの意味にとって、鮑(あわび)にこの漢字をあてています。
漢字の世界では、蛤(はまぐり)、蜆(しじみ)、蚫(あわび)と貝類を虫を使って表すことがあります。
鮑(ホウ)は包、泡と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 包』をご覧下さい。
『鮟(アン)』ānは、鮟鱇(アンコウ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+安(落ち着く)=鮟(落ち着いた魚。上から押さえられた平らな魚。鮟鱇。アンコウ)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鮟鱇(アンコウ)』です。中国ではナマズを表します。
『鱇(コウ)』kang(横に広い魚)と一緒に、鮟鱇(アンコウ)として使います。
音読みは『コウ』です。水深100mほどの深海にすみ、肉食性で、頭部が大きく魚体の幅が広くて扁平な魚を鮟鱇(アンコウ)といいます。茨城県の名産で、冬になると肝(きも)が大きくなり美味な魚として有名です。俳句の季語はもちろん冬です。鮟は常用漢字から外れています。
鮟は安、案と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 安』をご覧下さい。
『鮪(イ・まぐろ)』wěiは、回遊魚の鮪(まぐろ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+有(存在する)=鮪(存在する魚。回遊する魚。鮪。まぐろ)です。
音読みは呉音・漢音ともに『イ』、訓読みが『鮪(まぐろ)』です。鰹(かつお)とともに、我が国で最も好まれている遠洋性回遊魚です。赤身の魚で、脂の乗った部分はトロと呼ばれ非常においしい魚です。
鮪は有、右と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 右』をご覧下さい。
『鮭(ケイ・さけ)』guī は、鮭(さけ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+圭(綺麗な・三角の)=鮭(綺麗な形をした魚。鮭。さけ)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、意味は『鮭(さけ)』です。
音読みは呉音が『ケ』、漢音が『ケイ』、訓読みは『鮭(さけ)』です。鮭(さけ)と鱒(ます)を鮭鱒(ケイソン・さけます)、身が紅(あか)い種類の鮭を紅鮭(べにざけ)といいます。『鮭』は常用漢字からは外れています。
鮭は圭、桂と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 圭』をご覧下さい。
『鮫(コウ・さめ)』jiāoは、体を左右に振って、交差させるように襲ってくる鮫を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+交(交差させる)=鮫(体を交差させて襲う魚。鮫。さめ)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、意味は『鮫(さめ)』です。
音読みは呉音が『キョウ』、漢音が『コウ』、訓読みが『鮫(さめ)』です。鮫珠(コウシュ)というのは真珠(シンジュ)の別名です。真珠貝(シンジュガイ)のいる海に鮫(さめ)が棲んでいるからです。『鮫』は常用漢字からは外れています。
鮫は交、効と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 交』をご覧下さい。
『鮨(シ・すし)』qíは、鮨(すし)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+旨(旨いもの)=鮨(魚を使った旨いもの。酢飯に魚をのせて握った食べ物。鮨。すし)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鮨(すし)』ですが、我が国独自の使い方です。中国では本字である鰭(キ・ひれ)と同じ意味に使います。
音読みは呉音が『ギ』、漢音が『キ』、慣用音が『シ』、訓読みが『鮨(すし)』です。
鮨は中学校で習う常用漢字から外れています。
『すし』は鮓(サ・すし・酢を使った食べ物)http://bit.ly/1u0607V、寿司(すし・めでたい食べ物)とも書きます。
鮨は旨、指と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 旨』をご覧下さい。
『鮮(セン)』xiǎn は、羊の肉と魚を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+羊(ひつじ)=鮮(神様に出すお供え物。鮮)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、意味は『神様の供え物』、『新鮮な』、『鮮(あざ)やか』、『すくない』です。
音読みは呉音・漢音ともに『セン』で、訓読みは『鮮(あざ)やか』です。新鮮(シンセン)、鮮明(センメイ)の鮮です。
『新鮮な』、『鮮(あざ)やか』の意味があり、良い意味の漢字で『あきら』、『き』、『まれ』、『よし』と人の名前に使われます。
『鮮(セン)』は中学生 で習う常用漢字です。『漢字の覚え方 詳・善』 も御覧ください。
『鯏(あさり)』は、浅蜊(あさり)を表す漢字です。我が国で造られた国字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+利(リ)=鯏(リという音に当てた漢字。鯏。あさり)です。マルスダレガイ科の海産の二枚貝で、砂地の浅い海に棲み、食べて美味しい貝です。
音読みはなく、訓読みは『鯏(あさり)』です。鯏(あさり)は蜊(あさり)、浅蜊(あさり)とも書きます。
鯏(あさり)は中学校で習う常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 利』も御覧ください。
『鯎(うぐい)』
『鯑(かずのこ)』は、鰊(にしん)の卵を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+希(細かい)=鯑(細かい卵の集まり。鰊の卵。かずのこ)です。鰊(にしん)は古名を鰊(かど)といい、鰊の卵を鯑・数の子(かずのこ)といいます。一粒・一粒の卵の大きさは小さく(希)、数(かず)が多いため、子孫繁栄の象徴とされ、御目出度い食べ物になっています。
我が国で造られた国字(コクジ)で、音読みはありません。訓読みが『鯑(かずのこ)』です。鯑は希(キ)、稀(キ)と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 希』をご覧下さい。
『鯒(こち)』
『鯊(サ・はぜ)』shāは、砂地(すなじ)に棲(す)む鯊(はぜ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+沙(すな)=鯊(砂地に棲む魚。鯊。はぜ)です。
音読みは呉音が『シャ』、漢音が『サ』、訓読みが『鯊(はぜ)』です。鯊(はぜ)は、沙魚(はぜ)とも書きます。『鯊』は常用漢字からは外れています。
鯊は少、沙と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 小』をご覧下さい。
『鮹(ショウ・たこ)』shāoは、足の先が細くなっていく(肖)鮹(たこ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+肖(先が細くなる)=鮹(足の先が細くなっていく鮹。たこ)です。
音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『ソウ』、訓読みが『鮹(たこ)』です。鮹(たこ)は、蛸(たこ)、章魚(たこ)、鱆(たこ)とも書きます。
鮹は肖、梢と同じ漢字の仲間です。詳しくは 『漢字の覚え方 肖』をご覧下さい。
鮹(ショウ)は常用漢字からは外れています。
『鯉(リ・こい)』lǐ は、 魚に里(きちんとした区間)を足したものです。鱗の配列がきちんと列をなしている魚だからと言われています。また人里で人に良く慣れる魚だからとも言われています。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+里(鱗のきちんとした)=鯉(鱗のきちんとした魚。人里の魚。こい。鯉)です。部首は『魚』です。
音読みは呉音・漢音ともに『リ』、訓読みは『鯉(こい)』です。鯉を養うことを養鯉(ヨウリ)といいます。
黄河上流にある滝、竜門(リュウモン)を登ることのできた鯉は竜になるといわれており、立身出世の御目出度い魚です。
★我が国では、恋(こい)に鯉(こい)を掛けた 及ばぬ鯉(こい)の滝登り という洒落もあります。
鯉(リ・こい)は人名用漢字です。
鯉は里、理と同じ漢字の仲間でもあります。詳しくは 『漢字の覚え方 里』をご覧下さい。
『?(ほっけ)』は、北国で漁獲される?(ほっけ)を表す漢字です。我が国で造られた国字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+花(花模様)=?(魚体に花模様のある魚。?。ほっけ)です。訓読みは『ほっけ』で、音読みはありません。
食べて美味しい魚で漁獲量の減少から高級魚になりつつあります。脂の乗った?(ほっけ)の開きは美味なことで有名です。
? は花、化と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 化』をご覧下さい。
『鯣(エキ・するめ)』yìyìは、平たい鯣(するめ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+易(平たい)=鯣(平たく伸ばした魚介類。鯣。するめ)です。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は『鯣(するめ)』です。
音読みが呉音で『ヤク』、漢音で『エキ』、訓読みは『鯣(するめ)』です。イカを開いて内臓を出し、平たく干した物をいいます。
★博打(ばくち)の世界では、『お金を磨(す)り減らす目』に通ずることを嫌って『鯣(あたりめ)』と呼びます。
鯣(エキ)は易(イ・エキ)の仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 易』をご覧ください。
『鯨(ゲイ・くじら)』jīng は、鯨(くじら)を表した漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかなへん・魚)+京(みやこ。大きい)=鯨(大きなさかな)です。鯨は魚と考えれていたのです。音読みは『ゲイ』、訓読みは『くじら』です。漢字の部首は『魚・さかなへん』です。
鯨のように大量に飲む事を鯨飲(ゲイイン)、鯨を捕る事を捕鯨(ホゲイ)、猪の肉を山鯨(やまくじら)といいます。
『鯨』は中学校で習う常用漢字です。鯨は京、景と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 京』をご覧下さい。
『鯱(しゃち)』は、頭は虎で、体は魚という伝説上の動物を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+虎(とら)=鯱(頭は虎で、体は魚という伝説上の動物)です。その形をかたどったものを火災除けとして宮殿や城の棟の両端にとりつけます。
我が国で造られた国字です。
訓読みは『しゃち』、『しゃちほこ』です。音読みはありませんが、金鯱(キンコ)と読むことがあります。
鯱(しゃち)は常用漢字から外れています。
『鯖(セイ・さば)』qīng は、鯖(さば)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+青(青い)=鯖(青い魚。鯖。さば)です。部首は『魚・うお』、意味は『鯖(さば)』です。
音読みは漢音が『セイ』、呉音の『ショウ』ですが使いません。訓読みが『鯖(さば)』です。『鯖』は常用漢字から外れています。
鯖は青、清と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 青』をご覧下さい。
『鯛(チョウ・たい)』diāoは、すみずみまで調和がとれている鯛(たい)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+周(すみずみまで)=鯛(すみずみまで調和がとれている魚。鯛。彫る。たい)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、意味は『鯛(たい)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『チョウ』。訓読みは『鯛(たい)』です。我が国では、おめでたい魚とされています。『鯛』は人名用漢字です。
我が国では、上等な、御目出度い、御馳走とされています。
★鯛(たい)も一人(ひとり)はうまからず。(御馳走も独りでは美味しくない)
★蝦(えび)で鯛(たい)を釣る。(少しの元手で大きな利益を得る)
など多くの成句があります。
鯛は周、調と同じ仲間の漢字です。詳しくは 『漢字の覚え方 周』をご覧下さい。
『鯰(ネン・なまず)』niánは、『なまず』を表す漢字で、我が国で造られた国字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+念(強く思う)=鯰(強く思う魚。鯰。なまず)です。音読みは『ネン』、訓読みは『なまず』です。
『なまず』の漢字はもともと『鮎(ネン・なまず)』niánでしたが、我が国では、『鮎(あゆ)』として使用しているので、漢字の造字方法(発音が同じ)に基づいて、新しく漢字を造ったのです。元の漢字『鮎(ネン・なまず)』niánは、魚+粘(粘る。ヌルヌルした)=鮎(ヌルヌルした魚。鮎。なまず)です。
我が国では、『鯰(ネン)』を『なまず』、『鮎(ネン)』を『あゆ』に使っています。中国と日本では生息する動植物に差があり、漢字も違う字を使用することが多いのです。
鯰は念、捻と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 念』をご覧下さい。
『鰐(ガク)』è は、鰐(わに)を表す形声文字です。漢字の足し算で表すならば、魚(さかな・水中生物)+咢(噛み合う)=鰐(噛み合う水中生物。鰐。わに)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鰐(わに)』、『鮫(さめ)の古い名』です。
両顎(あご)に多数の鋭い歯を備え、嚙かむ力が強い水陸両生のの爬虫類です。また、鮫(さめ)の古い名を鰐(わに)といいます。
音読みは呉音・漢音ともに『ガク』、訓読みは『鰐(わに)』です。神社仏閣前にある円形の大きな鈴・がまぐち を鰐口(わにぐち)といいます。
鰐(ガク・わに)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 咢』 もご覧ください。
『鯡(ヒ・にしん)』fēi は、鯡(にしん)や鯡の卵を表す形声文字です。鰊の卵が非に似ているからです。漢字の足し算では、魚+非(櫛や卵の形・左右にわかれる)=鯡(魚の卵が左右目立つ魚。鯡。にしん)です。
音読みは呉音・漢音ともに『ヒ』、訓読みは『鯡(にしん)』です。鯡(にしん)は鰊(にしん)と書くことが多いです。
鯡は非、俳と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 非』をご覧下さい。
『鰉(コウ・ひがい)』huang
『鰓(サイ・えら)』sāiは、魚の鰓(えら)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+思(細かい)=鰓(細かい房状の器官で、呼吸する。鰓)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』です。
音読みは呉音・漢音ともに『サイ』。訓読みが『えら』です。鰓蓋(サイガイ・えらぶた)の蓋です。鰓は常用漢字ではありません。
鰓は思、細と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 囟』をご覧下さい。
『鯔(シ・ぼら)』zi
『鰍(シュウ・かじか)』qiū は、魚類の鰍(かじか)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+秋(あき)=鰍(山河に棲む魚。鹿のように秋に鳴く魚。河鹿。かじか)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鰍(かじか)』です。
河鹿(カジカ)は、『山河に棲む魚で、夜鳴いて声高し』と言われていますが、実際には鳴きません。カジカカエルと混同されてたと言われています。
音読みは呉音が『シュ』、漢音が『シュウ』、訓読みは『鰍(かじか)』です。山梨県富士川町に鰍沢(かじかざわ)という地名があります。鰍沢を舞台にした三遊亭 圓朝による落語『鰍沢(かじかざわ)』は有名です。
鰍は秋、愁と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 秋』をご覧下さい。
『鰍(シュウ)』qiū 、中国では『どじょう』のことを指します。漢字の足し算では、魚+秋(心細い。しまって細い)=鰍(細い魚。どじょう)です。ただ、『どじょう』は魚+酋(酒を搾る親方。引き絞る)=鰌(細い魚。どじょう)という字もあり、我が国では、『どじょう』は泥鰌・鰌と書きます。
『鰌(シュウ・どじょう)』qiū は、魚類の鰌(どじょう)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+酋(酒を搾る親方。引き絞る)=鰌(細い魚。どじょう)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』です。
音読みは呉音が『ジュ』、漢音が『シュウ』、訓読みは『鰌(どじょう)』です。我が国では泥の漢字を付けて泥鰌(どじょう)と書くのが一般的です。
★同じ手は二度、三度はきかないことを「柳の下に泥鰌(どじょう)はいない」といいます。魚や蝦は隠れ家を好みます。川の端の垂れた柳の下などにいる訳です。そういつもいつも同じところにいるとは限らないということなのでしょうが、実際はいつも同じところにいます。川の端の柳の下に魚はいつもいます。漁ってみればわかるのですが。。
鰌は酒、酋と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 酉』をご覧下さい。
『鰆(シュン・さわら)』chūnは、春に獲(と)れる鰆(さわら)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+春(はる)=鰆(春に獲れる魚。鰆。さわら)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』です。
春になると産卵のために沿岸に寄って良く獲れるようになります。旬は冬から春で、特に産卵前の冬には脂がのって美味しいとされています。焼き物、ばらずし、吸い物など和食に欠かせない魚で、関西・瀬戸内海でよく食べられています。
音読みは呉音・漢音ともに『シュン』。訓読みが『鰆(さわら)』です。鰆は常用漢字から外れています。
鰆は屯 、春と同じ仲間の漢字http://bit.ly/1VekuUR です。
『鰈(チョウ・かれい)』diéは、鰈(かれい)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚(さかな)+枼(薄いもの)=鰈(木の葉のように薄い魚。かれい)です。漢字の部首は『魚・さかな』、意味は『鰈(かれい)』です。
音読みは呉音が『ジョウ(デフ)』、漢音が『チョウ(テフ)』です。訓読みは『鰈(かれい)』です。平らな体をしていて、眼が二つとも右側にあります。
★鮃(ひらめ)は左側にあるので、左、鮃(ひらめ)http://bit.ly/1GB5KHH に、右、鰈(かれい)といいます。
鰈は蝶(薄い葉の様な虫)、葉(薄い葉)、喋(ペラペラ話す)と同じ仲間の漢字です。詳しくは 『漢字の覚え方 枼』をご覧下さい。
『鰒(フク)』fùは、鰒(あわび)や鰒(ふぐ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚(魚・貝類)+复(重なる・ふくれる)=鰒(膨らんだ魚介類。あわび。ふぐ)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、意味は『鰒(あわび)』、『鰒(ふぐ)』です。
音読みは呉音が『ブク』、漢音が『フク』、訓読みが『鰒(あわび)』、『鰒(ふぐ)』です。アワビは巻貝の仲間です。我が国では、腹が膨らむことから、河豚(ふぐ)に鰒(ふぐ)の漢字を使います。
鰒(フク)は復 複 腹 覆 蝮 馥 鰒と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 复』をご覧下さい。
『鰊(レン)』liàn は、鰊(にしん)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+柬(選ぶ)=鰊(選ばれた魚。春に選ばれた魚。鰊。にしん)です。漢字の部首は『魚・さかんへん』です。意味は『鰊(にしん)』、我が国では春になると群をなして沿岸に寄る鰊(にしん)を指し示す漢字です。
音読みは呉音・漢音ともに『レン』、訓読みは『鰊(にしん)』です。鰊(にしん)が豊漁であった頃に鰊で稼(かせ)いで建てた家を鰊御殿(にしんゴテン)、じっくりと乾燥させ背骨を除いた鰊(にしん)を身欠き鰊(みがきにしん)といいます。
鰊は柬、諌、練と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 柬』をご覧下さい。
『鰯(いわし)』は、魚の鰯(いわし)表す会意文字です。漢字の足し算では、魚+弱(柔らかい・弱い)=鰯(弱い魚。鰯。いわし)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鰯(いわし)』です。
『鰯(いわし)』は、我が国でつくられた国字です。音読みはありません。訓読みは『鰯(いわし)』です。『弱(よわ)し』から転訛したものという説もあります。
刺身、煮つけ、唐揚げ、つみれ、酢のもの等に利用されるほか、鬼を払うといわれており、鰯の頭は、柊(ひいらぎ)とともに門口に飾られます。
鰯は常用漢字から外れています。鰯は弱(ジャク・よわい)、溺(デキ・おぼれる)と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 弱』をご覧下さい。
『鰭(キ)』qíは、魚の鰭(ひれ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚(さかな)+耆(年寄りの・髪の長い)=鰭(髪のように長い魚の部分。鰭。ひれ)です。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は『鰭(ひれ)』です。
音読みは呉音が『ギ』、漢音が『キ』、訓読みが『鰭(ひれ)』です。魚の尾の部分にある鰭を尾鰭(ビキ・おびれ)、背にある鰭を背鰭(ハイキ・せびれ)といいます。
鰭(キ)は中学校で習う常用漢字から外れています。
鰭(キ)は旨(シ)の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 旨』をご覧ください。
『鰤(シ)』shīは、鰤(ぶり)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚(さかな)+師(先生・老魚)=鰤(年を経る魚。鰤。ぶり)です。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は『鰤(ぶり)』です。
『康煕字典』には人を殺す老魚であるという記述があります。魚の中には老魚になると体内に蓄えられた毒素によって、食中毒を起こす種類のものがあります。我が国では鰤(ぶり)を表す漢字として使われます。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読み『鰤(ぶり)』です。鰤(ぶり)はスズキ目アジ科に分類される海水魚で全長1mほどになる大型の肉食魚です。
モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ、モジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→メジロ→ブリなどと大きくなるに従い、呼び名が変わる出世魚として知られています。
鰤(シ)は常用漢字から外れています。鰤は師、篩、獅と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 師』 をご覧下さい。
『鰧(トウ・おこぜ)』teng
『鰰(はたはた)』
『鰺(あじ・ソウ)』
『鱇(コウ)』kangは、鮟鱇(アンコウ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+康(広い)=鱇(横に広い魚。鮟鱇。アンコウ)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鮟鱇(アンコウ)』です。『鱇(コウ)』kangは我が国でつくられた国字です。
『鮟(アン)』an(上から下へ押さえられた魚。平たい魚)と一緒に、鮟鱇(アンコウ)として使います。鱇は庚、康と同じ漢字の仲間です。詳しくは 『漢字の覚え方 庚』をご覧下さい。
音読みは『コウ』です。水深100mほどの深海にすみ、肉食性で、頭部が大きく魚体の幅が広くて扁平な魚を鮟鱇(アンコウ)といいます。茨城県の名産で、冬になると肝(きも)が大きくなり美味な魚として有名です。俳句の季語はもちろん冬です。鱇は常用漢字から外れています。
鱇は庚、康と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 庚』をご覧下さい。
『鱈(たら)』xueは、雪国の深海に棲む鱈(たら)を表す会意文字です。漢字の足し算では、魚+雪(雪の降る北国)=鱈(雪の降る北国で獲れる魚。鱈。たら)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『鱈(たら)』です。
『鱈(たら)』は、我が国でつくられた国字です。音読みはありません。訓読みは『鱈(たら)』です。大食いの魚として知られており、お腹一杯食べることを鱈腹(たらふく)といいます。また、鱈の漁獲される北国で獲れる蟹(カニ)にタラバガニがあります。
『鰾(うきぶくろ・ヒョウ)』biao
『鰻(マン)』mánは、鰻(うなぎ)を表す形声文字です。漢字の足し算で表せ覚えるならば、魚(さかな)+ 曼 (のびる・長い)=鰻(体の長い魚。鰻)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』です。漢字の意味は『鰻(うなぎ)』です。
音読みは呉音が『マン』、漢音が『バン』で、訓読みは『鰻(うなぎ)』です。鰻の養殖を養鰻(ヨウマン)といいます。
鰻(マン)は常用漢字から外れています。 漫 鰻 饅などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 曼』 をご覧ください。
『鰹(かつお)』jiānは、回遊魚の鰹(かつお)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+堅(身の引き締まった)=鰹(身の引き締まった魚。鰹。かつお)です。
音読みは呉音・漢音ともに『ケン』、訓読みが『鰹(かつお)』です。鰹の身を背割にし、内臓を取り去り、煮て、干したものを鰹節(かつおぶし)といいます。
鰹(かつお)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 臤』もご覧下さい。
『鱒(ソン)』zūnは、鱒(ます)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)+尊(尊(とうと)い)=鱒(上品で形の良い魚。鱒。ます)です。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は、『鱒(ます)』です。
『説文解字』には「赤い目の魚」とありますが、我が国では鱒(ます)を表す漢字として使われています。鮭(さけ)http://bit.ly/1LVOjDc、鱒(ます)と良い意味の漢字が使われています。
音読みは呉音・漢音ともに『ソン』、訓読みは『鱒(ます)』です。
鱒(ソン)は尊(ソン)の仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 尊』をご覧下さい。
鱒(ソン)は常用漢字から外れています。
『鱩(はたはた)』
『鱗(リン・うろこ)』línは、魚の鱗(うろこ)が連なっている様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚+粦(連なる)=鱗(魚の鱗(うろこ)が連なっている。鱗。うろこ)です。漢字の部首は『魚・さかな』です。意味は『鱗(うろこ)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『リン』、訓読みは『鱗(うろこ)』です。魚の鱗を魚鱗(ギョリン)、龍の鱗を龍鱗(リュウリン)、龍鱗の中で顎の下にある逆さの鱗を逆鱗(ゲキリン)といいます。『鱗』は中学校で習う常用漢字から外れています。
鱗(リン)は燐(リン)、隣(リン)と同じ仲間の漢字です。詳しくは 『漢字の覚え方 粦』をご覧下さい。
☆龍の逆鱗は触(さわ)れられることを嫌うため、上司や目上の人の怒りを買うことを「逆鱗に触(ふ)れる」といいます。
『鱧(レイ・はも)』liは、我が国では鱧(はも)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+豊(祭礼)=鱧(祇園祭・天神祭の時の祭礼用の魚。鱧。はも)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』です。漢字の意味は『鱧(はも)』です。京都の祇園祭、大阪の天神祭の時に供される魚で、鰻(うなぎ)に似て美味な魚で、吸い物、鱧寿司、牡丹鱧、天ぷら、唐揚げなどに利用されます。漢字の祖国、中国では別の魚を指します。
音読みは呉音が『ライ』、漢音が『レイ』、訓読みは『鱧(はも)』です。鱧の料理を鱧料理(はもリョウリ)、骨切りした鱧を熱湯にとおして花のように開かせたものを牡丹鱧(ボタンはも)といいます。『鱧』は常用漢字から外れています。
鱧は礼(禮)と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 礼・禮』をご覧下さい。
『鱸(ロ)』lúは、口の大きな魚の鱸(すずき)を表す形声文字です。漢字の足し算では、魚(さかな)+盧(口の大きくあいた)=鱸(口の大きな魚。鱸。すずき)です。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は『鱸(すずき)』です。
音読みは呉音が『ル』、漢音が『ロ』、訓読みは『鱸(すずき)』です。大きさは1mを超え、体は細長くて平たい。口が大きく、河川や海岸近くに生息する肉食性の魚です。
魚の成長とともに呼び名の変わる出世魚で、関東ではセイゴ→フッコ→スズキ、関西セイゴ→ハネ→スズキではのように変わります。
鱸(ロ・すずき)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 盧』もご覧下さい。
『岩魚(いわな)』 岩の魚と書いて岩魚(いわな)と読みます。水の清冽で岩の多い山地の渓流に棲むからです。山女(やまめ)よりも上流域に棲みます。
岩について、詳しくは『漢字の覚え方 厂』をご覧下さい。
『細魚(さより)』
『秋刀魚(さんま)』 秋の刀(かたな)の魚と書いて秋刀魚(さんま)と読みます。身体が細くて刀(かたな)のようだからです。
『柳葉魚(ししゃも)』
『太刀魚(たちうお)』 太刀(たち)の魚と書いて太刀魚(たちうお)と読みます。身体が大きくて太刀(たち)のようだからです。また立って泳ぐことがあるために立魚(たちうお)と名付けられたとも言われています。あまり使われませんが、魛(たちうお)という漢字もあります。
刀について、詳しくは『漢字の覚え方 刀』をご覧下さい。
『山女魚・山女(やまめ)』 山の女の魚と書いて山女魚(やまめ)と読みます。水の清冽な山地の渓流に棲むからです。
山について、詳しくは『漢字の覚え方 山』をご覧下さい。
『公魚(わかさぎ)』
随時、加筆・修正中です。ご了承ください。
虫については部首索引 虫(むし) もご覧下さい。
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