漢字の覚え方 嬰

漢字には『単語家族』と呼ばれる発音・意味上の漢字の仲間があります。今日は『嬰（エイ）』yīngという字を基本とした『単語家族』を説明します。この『単語家族』には嬰、桜（櫻）、纓、瓔という漢字が含まれます。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『嬰』に何を足したら桜（櫻）、纓、瓔になるのかを考えてます。桜は小学校5年生で習う漢字、嬰、纓、瓔は中学校で習う常用漢字ではありませんが、一緒に覚えましょう。

　『嬰（エイ）』yīngは、ピンク色の女の赤ちゃんを表す会意文字です。漢字の足し算では、貝貝（ピンク色の貝）＋女（女の赤ちゃん）＝嬰（ピンク色の女の赤ちゃん。赤ちゃん。みどりご）です。漢字の部首は『女・おんな』、漢字の意味は『赤ちゃん』、『ピンクの首飾り』、『めぐる』です。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『エイ』です。生まれたばかりの赤ちゃんを嬰児を（エイジ・みどりご）といいます。

嬰（エイ）は常用漢字から外れています。

　『桜（櫻）（オウ）』yīngは、首飾りのようにまわりにピンクの花が咲く樹木の櫻（さくら）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、木（樹木）＋嬰（ピンク色の貝の首飾り）＝櫻・桜（ピンクの花が咲く樹木。桜。さくら）です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『桜（さくら）』です。正字は櫻、我が国では常用漢字体の桜を使う事が多いです。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『オウ』、訓読みは『桜（さくら）』です。桜の花を桜花（オウカ）、サクランボのことを桜桃（オウトウ）・実桜（みざくら）、八重咲きの桜を八重桜（やえざくら）といいます。

櫻（オウ）の覚え方は、「ニ階（貝貝）の女が気（木）にかかる」と覚えます。

桜（オウ）は小学校5年生で習う漢字 です。

　『瓔（ヨウ）』yīngは、ピンク色の貝の首飾りを表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、王（玉・宝石）＋嬰（ピンク色の貝の首飾り）＝瓔（ピンク色の貝の首飾り。首飾り）です。漢字の部首は『王・おう』、漢字の意味は『首飾り』です。

嬰（エイ）に『ピンクの首飾り』の意味がありますが、赤ちゃんの意味に使われるので、玉・宝石を表す王をつけて出来た漢字です。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『エイ』です。玉をつないだ首飾りを瓔珞（ヨウラク）といいます。

瓔（ヨウ）は常用漢字から外れています。

　『纓（エイ）』yīngは、冠（かんむり）につける紐（ひも）を表す形声文字です。漢字の足し算では、糸（いと）＋嬰（首飾り・めぐる）＝纓（ピンクの花が咲く樹木。桜。さくら）です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『冠（かんむり）につける紐（ひも）』です。

我が国では、冠（かんむり）のうしろに尾のようにつける飾りをいいます。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『エイ』、慣用音が『オウ』です。冠の紐を結ぶこと・冠をかぶることを纓冠（エイカン）といいます。

纓（エイ）は常用漢字から外れています。

　『鸚（オウ）』yīngは、鳥の鸚鵡（オウム）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、嬰（ピンクの・赤の）＋鳥（とり）＝鸚（首が赤い色をした鳥。鸚鵡。オウム）です。漢字の部首は『鳥・とり』、漢字の意味は『鸚鵡（オウム）』です。

強く勇ましい鳥を意味する鵡（ム）と一緒に使って鸚鵡（オウム）という漢字で表します。また、鸚（オウ）はオウムの鳴き声をまねたもの（藤堂）ともいわれています。

インコを唐宋音を用いて鸚可（インコ）と書くことがあります。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『オウ』、唐宋音が『イン』です。鸚（オウ）は中学校で習う常用漢字から外れています。

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『漢字の覚え方 嬰』　嬰　櫻　桜　瓔 纓　鸚

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.えいじ（　　　）を抱く。

2.さくら（　　）の花。

3.やえざくら（　　　　）。

4.おうむ（　　　）のものまね

解説です。基本の漢字は嬰、桜（さくら）は木を足して桜（櫻)、瓔（くびかざり）は王を足して瓔、纓（冠のひも）は糸を足して纓です。

解答です。嬰児、桜、八重桜、鸚鵡。

漢字の覚え方 熒・

　漢字には『単語家族』と呼ばれる発音・意味上の漢字の仲間があります。今日は『熒（エイ）』yíngという字を基本とした『単語家族』を説明します。この『単語家族』には熒、栄、営、労、螢、鶯という漢字が含まれます。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足したら栄、営、労、螢、鶯になるのかを考えてます。栄、労は小学校4年生、営は5年生、螢は中学校で習う常用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

　『熒・（エイ・ケイ）』yíngは、松明（たいまつ）で囲む光の環を表す形声文字です。漢字の足し算では、火＋火＋冖（囲む）＋火＝熒（松明（たいまつ）で囲む。明るく囲む。光の環）です。漢字の部首は『火・ひ』、漢字の意味は『光の環』、『明るく囲む』です。

音読みは呉音が『ギョウ』、漢音が『ケイ』、慣用音が『エイ』です。きらきら輝くことを熒煌（ケイコウ）といいます。

熒は常用漢字ではありませんが、という字体で、榮（エイ）、榮（エイ）、勞（ロウ）などの漢字の一部になり重要な役割をはたします。

　『栄（エイ）』róngは、花が木いっぱいに華やかに咲いている様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、（火＋火＋冖）＋木＝榮・栄（たくさんの火で明るく囲まれているように華やかに花が咲く。栄える）です。漢字の部首は『木・き』、漢字の意味は『栄（さか）える』、『栄（は）える』です。正字は榮、我が国では常用漢字体の栄を使います。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『エイ』、訓読みは『栄（さか）える』、『栄（は）える』です。華やかに栄えることを栄華（エイガ）、はなはなだしい名誉を栄誉（エイヨ）、栄えることと衰えること栄枯（エイコ）といいます。

栄（エイ）は小学校4年生で習う漢字です。

ところで

サザンオールスターズの「栄光（エイコウ）の男」、良い曲ですよね。世間を渡って行くのは大変ですが、明日も天気で、元気に暮らせれば良いですね。

閑話休題（カンワキュウダイ）、今度は『営（エイ）』のお話です。

　『営（エイ）』yíngは、周囲を松明（たいまつ）でとりまいた陣屋を表す形声文字です。漢字の足し算では、（火＋火＋冖）＋宮（建物）＝營・営（周囲を松明（たいまつ）でとりまいた陣屋。兵営。外をとり巻く。転じて仕事の切り盛りをする。営む。いとなむ）です。漢字の部首は『ツ・つかんむり』、漢字の意味は『兵営』、『仕事の切り盛りをする』、『営（いとな）む』です。正字は營、我が国では常用漢字体の営を使います。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『エイ』、訓読みが、『営（いとな）む』です。兵隊が周囲をめぐらした陣を兵営（ヘイエイ）、周囲の畑を開墾すること・仕事を切り盛りすることを経営（ケイエイ）、生活のための事業を営業（エイギョウ）、企業の利益を得ようとすることを営利（エイリ）といいます。

営（エイ）は小学校5年生で習う漢字です。

　『労（ロウ）』láoは、炎のように力を出し尽くして働く様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、（取り囲む炎）＋力＝勞・労（炎のように力を出し尽くして働く。仕事をやりとげる。労（ねぎら）う、労（いた）わる、疲れる）です。漢字の部首は『力・ちから』、漢字の意味は『仕事をやりとげる』、『労（ねぎら）う』、『労（いた）わる』です。正字は勞、我が国では常用漢字体の労を使います。

音読みは呉音・漢音ともに『ロウ』、訓読みが常用外の『労（ねぎら）う』、『労（いた）わる』です。激しい仕事を労働（ロウドウ）、仕事をやりとげた功績を功労（コウロウ）、つかれることを疲労（ヒロウ）、慰（なぐさ）め労（ねぎら）うことを慰労（イロウ）といいます。

労（ロウ）は小学校4年生で習う漢字です。

　『螢（ケイ）』yíngは、光の環を出す螢（ほたる）を表す形声文字です。漢字の足し算では、（取り囲む光）＋虫（むし）＝螢・蛍（光の環を出す虫。蛍。ほたる）です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蛍（ほたる）』です。正字は螢、我が国では常用漢字体の蛍を使います。

音読みは呉音が『ギョウ』、漢音が『ケイ』、訓読みは『蛍（ほたる）』です。蛍の光を蛍燭（ケイショク）・蛍光（ケイコウ）・蛍火（ケイカ）、蛍の光と窓の雪灯りを蛍雪（ケイセツ）といいます。

貧乏で苦学することを蛍雪之功（ケイセツのコウ）といいます。貧乏で灯りの油が買えないため、蛍の灯（あか）りや窓の雪灯りで勉強した故事によります。

蛍（ケイ）は中学校で習う常用漢字です。『部首索引 虫（むし）』も御覧ください。

サザンオールスターズ、「蛍（ほたる）」という曲も、良い曲ですよね。

　『鶯（オウ）』yīngは、首の周りが明るい色の鶯（うぐいす）を表す形声文字です。漢字の足し算では、（取り囲む光）＋鳥（とり）＝鶯（首の周りが明るい色の鳥。鶯。うぐいす）です。漢字の部首は『鳥・とり』、漢字の意味は『鶯（うぐいす）』です。

音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『オウ』、訓読みは『鶯（うぐいす）』です。鶯（うぐいす）が囀（さえず）ることを鶯囀（オウテン）、鶯の鳴き声・美しい歌を鶯語（オウゴ）・鶯歌（オウカ）といいます。

鶯（オウ）は常用漢字から外れています。

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『漢字の覚え方 栄』 栄 労 営 蛍 鶯

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.えいこ（　　　）盛衰。

2.社会の はんえい（　　　　）。

3.軍隊の へいえい（　　　　）。

4.えいぎょう（　　　　）利益。

5.会社 けいえい（　　　）。

6.ろうどう（　　　）力。

7.ひろう（　　　）の蓄積。

8.けいせつ（　　　）の功。

9.梅と うぐいす（　）

解説です。基本の漢字は熒、栄えるは木（きへん）を足して栄、営（いとな）むは宮を足して営、労（ねぎら）うは力を足して労、蛍（ほたる）は虫を足して蛍、鶯（うぐいす）は鳥を足して鶯です。

解答です。栄枯、繁栄、兵営、営業、経営、労働、疲労、蛍雪、鶯。

漢字の覚え方 殹

　今日は『殹（エイ）』yìという漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『殹』です。音読みは『イ・エイ』、意味は『箱にしまう』です。醫、翳などがこの漢字の『単語家族』です。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『殹』に何を足すと醫、（医）、翳になるのかを考えます。医は小学校3年生で習う漢字 、翳は常用漢字ではありませんが、一緒に覚えましょう。

　『殹（エイ）』yìは、矢を箱にしまう様子を表わす会意文字です。漢字の足し算では、医（箱に入った呪術用の矢）＋殳(動作）＝殹（矢を箱にしまう。しまう）です。漢字の部首は『殳・ほこづくり』、意味は『しまう』です。

音読みは呉音が『アイ』、漢音が『エイ』です。殹の漢字単独で使われることはありません。醫、翳の漢字のパーツ（音符）として働いています。

　『医（イ）』yīは医術をする様子を表す漢字です。本字は醫（イ）で、医はその省略形です。漢字の足し算では、医（箱に入った呪術用の矢）＋殳(動作）＋酉（呪術用の酒）＝醫(道具や薬を使って病気を治す。医療行為。医）です。醫の漢字の部首は『酉・とり』、医の漢字の部首は『匚・はこがまえ』です。漢字の意味は『病気・怪我を治す』、『病気・怪我を治す人』です。

音読みは呉音・漢音ともに『イ』です。医院（イイン）、医師（イシ）、医薬（イヤク）、医者（イシャ）、名医（メイイ）の医です。

医（イ）は小学校3年生で習う漢字です。

　『翳（エイ）』yìは、羽根を翳（かざ）して翳（かげ）をつくる様子を表わす形声文字です。漢字の足し算では、医（箱に入った呪術用の矢）＋殳(動作）＋羽（羽根）＝翳（羽根を翳（かざ）して翳（かげ）をつくる。翳。かげ）です。身分の高い人の姿を隠す羽根製の扇をさします。漢字の部首は『羽・はね』、漢字の意味は『翳（かげ）』、『翳（かざ）す』です。

音読みは呉音が『アイ』、漢音が『エイ』、訓読みは『翳（かげ）』、『翳（かざ）す』です。光のの当らない暗い部分・その微妙な変化を陰翳・陰影（インエイ）といいます。

翳（エイ）は常用漢字から外れています。

常用漢字の影（エイ）http://bit.ly/1EOsiBW で代用することあります。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-c527.html

『漢字の覚え方 殹』　医　翳

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.いしゃ（　　　）と病気。

2.いやくひん（　　　）の販売。

3.めいい（　　　）と評判。

4.いんえい（　　　）。

5.かげ（　）りゆく部屋。

解説です。基本の漢字は殹、醫（イ）は酉（さかづくり）を足して醫、省略形は医、翳（かげ）は羽を足して翳です。

解答です。医者・醫者、医薬品・醫薬品、名医・名醫、陰翳・陰影、翳

漢字の覚え方 永

　今日は『永（エイ）』yǒngという漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『永』です。水の流れが続く様子を表しています。永、泳、詠などがこの漢字の『単語家族』です。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『永』に何を足すと泳、詠になるのかを考えます。泳は小学校3年生、永は5年生、詠は中学校で習う漢字です。学校、学年にかかわらず漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『永（エイ）』yǒngは、水の流れが続く様子を表す象形漢字（ショウケイモジ）です。意味は『時間が永い』です。感じとしては、川の様に曲がりつつ、どこまでも、どこまでも続く様子が永です。

音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『永い（ながい）』です。永の部首は『水』です。永遠（エイエン）、永久（エイキュウ・とこしえ）、永続（エイゾク）、永眠（エイミン）の永です。

『永（エイ）』は小学校5年生で習う漢字です。

非常に縁起の良い漢字で、『永井』、『永川』、『永山』、『永田』、『永』と地名・名字に使われます。また『つね』、『とお』、『なが』、『ながし』、『のぶ』、『のり』、『はるか』、『ひさ』、『ひさし』、『ひら』と多くの名前に使われます。

　少し漢字の読み方の話をします。漢字の読み方は漢字を中国から輸入したときの読み方音読みと日本古来の大和（やまと）言葉にあわせた訓読み（くんよみ）があります。音読みには、最初に輸入した中国江南地方の音である呉音（ゴオン）、遣唐使が持ち帰った長安の音である漢音（カンオン）、鎌倉仏教を通して入ってきた唐宋音（トウソウオン）、我が国で慣用的に使われる慣用音（カンヨウオン）があります。

『永』の単語家族では、呉音の『ヨウ』は使いません。漢音の『エイ』を使います。漢字によっては、呉音と漢音、両方使う漢字もあります。

　『泳（エイ）』yǒngは、泳ぐ様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、氵（さんずい・水）＋永（ながく）＝泳（永い間泳ぐ。泳ぐ）です。部首は『氵・さんずい』、意味は『泳ぐ』です。

音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『泳ぐ（およぐ）』です。遊泳（ユウエイ）、遠泳（エンエイ）、競泳（キョウエイ）、平泳ぎ（ひらおよぎ）、背泳ぎ（せおよぎ）の泳です。

『泳（エイ）』は小学校3年生で習う漢字です。

　『詠（エイ）』yǒngは、詩や歌を詠（よ）む様子を表す漢字です。漢字の足し算では、言（ごんべん・言葉）＋永（ながく）＝詠（声をながくのばして詩を詠む。よむ）です。部首は『言・ごんべん』です。

音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『詠む（よむ）』です。詠嘆（エイタン）、吟詠（ギンエイ）、朗詠（ロウエイ）の詠です。『詠』は中学校で習う常用漢字です。

日本語の助動詞に「けり」というのがあります。過去の助動詞「き」と存在をしめす「あり」がくっついたもので、意味は「～という事が今、わかって、感動している」です。和歌や俳句に使われ、詠嘆（エイタン）の助動詞とも呼ばれています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-e39c.html

『漢字の覚え方 永』　永　泳　詠

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ながい春の日を えいじつ（　　　）という。

2.えいみん（　　　）につく。

3.えいえん（　　　）の誓い。

4.きょうえい（　　　）の大会。

5.せおよ（　　　）ぎが得意。

6.和歌を よ（　）む。

7.詩の ろうえい（　　　）。

8.大瀧　えいいち（　　　）。

御冥福をお祈りいたします。

解説です。ながいは水が永く流れる様子で永、泳ぐは氵（さんずい）を足して泳、詠むは言を足して詠です。

解答です。永日、永眠、永遠、競泳、背泳ぎ、詠む、朗詠、詠一、榮一。

私の出身校の校歌は「永久（とこしえ）の幸」です。「豊平の川　尽きせぬ流れ　友たれ永く友たれ」という格好良い歌詞があります。

漢字の覚え方 央

　今日は『央（オウ）』yāngという漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『央』です。人の中央を表しています。央、英、瑛、映、鴦などがこの漢字の『単語家族』です。

単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『央』に何を足したら、英、瑛、映、鴦の漢字になるのかを考えます。央は小学校3年生で、英は4年生、映は6年生で習います。瑛は人名用漢字です。一緒にまとめて覚えてしまいましょう。

　『央（オウ）』yāngという漢字は、央を表した象形文字です。漢字としては大人の人『大』の中央部を強調した漢字になっています。足し算では、大（大人の人）＋一（真ん中）＝央（大人の中央。真ん中）です。漢字の部首は『大・だい』、意味は『中央』です。

『央（オウ）』はもともと大人の人に首枷（くびかせ）をはめた様子の象形文字でした。央、英、映、瑛、鴦と良い意味の漢字に使われているため忘れられていますが、『殃（オウ・わざわい）』という漢字に不幸の意味が残っています。

音読みは呉音が『オウ』、漢音は『ヨウ』です。中央（チュウオウ）、湾央（ワンオウ）、道央（ドウオウ）の央です。大変良い意味の漢字なので、『えい』、『あきら』、『ちか』、『なか』、『なかば』、『ひさ』、『ひろし』、『てる』と名前に使われる漢字です。

『央（オウ）』は小学校3年生で習います。

『央』に真ん中でとどまるの意味があります。未央（ビオウ・ビヨウ）とは、とどまる事がない。転じて無窮（ムキュウ）である。寿命の無窮を祝う大変御目出度い言葉です。

　『英（エイ）』yīngは、中央のはっきりした花を漢字にしたものです。花ですからすぐれているの意味があります。漢字の足し算では、艹（植物）＋央（円い・真ん中）＝英（真ん中の花。はな）です。部首は『艹・くさかんむり』、意味は『すぐれている』、『イギリス』です。

音読みは漢音が『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは常用外の『はなぶさ』です。英雄（エイユウ）、英国（エイコク）、英断（エイダン）、英一蝶（はなぶさいっちょう）の英です。良い意味の漢字なので、『あきら』、『ひで』、『はな』、『すぐる』、『よし』と名前に良く使われる漢字です。

『英（エイ）』は小学校4年生で習う漢字 です。

　『瑛（エイ）』yīngは、花の様に美しい宝石を表す形声文字です。王は玉（宝石）を表します。漢字の足し算では、王（宝石）＋英（花の様に美しい）＝瑛（花の様に美しい宝石）です。漢字の部首は『玉・たま』、『王・おうへん』です。

音読みは漢音が『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。水晶などの透明な宝石を玉瑛（ギョクエイ）といいます。北海道の畑の綺麗な町に美瑛（ビエイ）という町があります。良い意味の漢字なので、『あき』、『あきら』、『てる』と名前に良く使われる漢字です。

『瑛（エイ）』は人名用漢字です。

　『映（エイ）』yìngは、光が映る様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、日(光）＋央（真ん中）＝映（真ん中の光が映る。映える）です。漢字の部首は『日・ひへん』、意味は『映（うつ）る』、『映（は）える』です。

写真の『写(うつ）る』xieは、他の場所に移して書くの意味があります。写生（シャセイ）、写真（シャシン）、写経（シャキョウ）など移動を伴う場合に使います。

音読みは漢音が『エイ』、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『映（うつ）る』、『映（は）える』です。映画（エイガ）、反映（ハンエイ）、映像（エイゾウ）の映です。良い意味の漢字なので、『あきら』、『てる』、『みつ』と名前に使われます。

『映（エイ）』は小学校6年生で習う漢字 です。

　『鴦（オウ）』yāngは、鴛鴦（おしどり）の雌（めす）を漢字にしたものです。漢字の足し算では、央（真ん中のくぼんだ）＋鳥＝鴦（真ん中のくぼんだ鴛鴦の雌）です。部首は『鳥』、意味は『鴛鴦（おしどり）の雌（めす）』です。 『鴦』は常用漢字ではありません。

鴛鴦（エンオウ・おしどり）の雄（おす）は『鴛（エン）』yuanといいます。漢字の足し算では、夗（丸い）＋鳥＝鴛（背中の丸い鴛鴦の雄）です。雄雌合わせて、鴛鴦（エンオウ・おしどり）です。

鴛は夗、宛、苑、怨と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 夗』をご覧ください。

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『漢字の覚え方 央』 央 英　瑛　映　鴦　瑛

少し練習しましょう。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

1.ちゅうおう（　　　）自動車道。

2.イギリスは えいこく（　　　）と書く。

3.母国の えいゆう（　　　）。

4.すぐれた えいだん（　　　）。

5.えいぞう（　　　）による授業。

6.湖面に富士山が うつ（　）る。

7.えいが（　　　）の撮影。

8.えんおう（　　　）の契り。

9.おしどり(　　　）夫婦。

解説です。真ん中は央、花と優れるは艹（くさかんむり）を足して英、宝石は王（おうへん）を足して瑛、映（うつ）るは日の光で日を足して映、鴛鴦（おしどり）の雌は鳥を足して鴦です。

解答です。中央、英国、英雄、英断、映像、映る、映画、鴛鴦（エンオウ）、鴛鴦（おしどり）