漢字の覚え方 韱

今日は韱（セン）、籤（セン）、繊・纖（セン）、殲（セン）、懺（ザン）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『韱（セン）』です。細（ほそ）い様子を表しています。基本の音読みは『セン』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。韱（セン）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。繊（セン）は中学校で覚える常用漢字、纖（セン）は人名用漢字、韱（セン）、籤（セン）、纖（セン）、殲（セン）、懺（ザン）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『韱（セン）』xiānは、細い韭（にら）を刃物で刻む様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、人人戈（人間＋刃物・セン）＋韭（にら）＝韱（細い韭（にら）を刃物で刻む。細い。葉の細い山韭）です。漢字の部首は『韭・にら』、漢字の意味は『細い』、『刻（きざ）む』、『山韭（やまにら）』です。

人人戈（人間＋刃物・セン）について、藤堂は人体を刃物で小さく細く切り刻（きざ）むこととし、白川は人の首を斬ることであるとしています。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『韱（ほそ）い』です。

異体字に人人（人間）を省略した韯（セン）があります。

韱（セン）は常用漢字から外れています。

　『籤（セン・くじ）』qiānは、籤（くじ）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、竹（竹製品）＋韱（細い）＝籤（細くした竹に印をつけた籤。籤。くじ）です。漢字の部首は『竹・たけ』、漢字の意味は『籤（くじ）』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『籤（くじ）』です。籤（くじ）を引くことを抽籤（チュウセン）といいます。

抽籤（チュウセン）は抽選（チュウセン）と代用することが多いです。

籤（セン・くじ）は常用漢字から外れています。

　『繊・纖（セン）』xiānは、細（ほそ）い様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸（いと）＋韱（小さく切る）＝繊・纖（細い糸。ちいさい。ほそい。こまやか）です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『ちいさい』、『細い』、『細（こま）やか』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは常用外に『繊（ほそ）い』があります。糸状の細い組織のことを繊維（センイ）、糸のように細かいこと・感情の細やかなことを繊細（センサイ）、非常に細い毛を繊毛（センモウ）といいます。

我が国では常用漢字体の繊（セン）を使うことが多いです。

繊（セン）は中学生で習う常用漢字、纖（セン）は人名用漢字です。

　『殲（セン）』jiānは、殺しつくす様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、歹（死体・骨）＋韱（細く刻む）＝殲（人を細く刻んで殺しつくす。殲（ほろ）ぼす）です。漢字の部首は『歹・がつ』、漢字の意味は『殲（ほろ）ぼす』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『殲（ほろ）ぼす』。皆殺しにすることを殲滅（センメツ）といいます。

殲（セン・ほろばす）は常用漢字から外れています。

　『懺・懴（ザン）』jiānは、懺（く）いる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、忄（こころ）＋韱（細く刻む）＝繊・纖（心を細く刻むように懺（く）いる）です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、漢字の意味は『懺（く）いる』です。

音読みは呉音が『セン』、漢音ともに『サン』、慣用音が『ザン』、訓読みは『懺（く）いる』です。過去の過ちを悔い改めることを懺悔（ザンゲ）といいます。

懺（く）いるは常用漢字で悔（く）いると書くのが普通です。

懺・懴（ザン・くいる）は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-a1ab.html

『漢字の覚え方 韱』　韱 籤 繊 纖 殲 懺 懴

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.年末の　ちゅうせん（　　　）会。

2.細かな せんい（　　　）。

3.せんさい（　　　）な心。

4.敵を せんめつ（　　　）。

5.罪を告白し、ざんげ（　　　）する。

解説です。基本の漢字は韱、籤（くじ）は竹を足して籤、繊（ほそ）いは糸を足して繊、繊（ほそ）いは糸を足して繊です。

解答です。抽籤、抽選、繊維、繊細、殲滅、懺悔。

漢字の覚え方 亶

今日は亶（タン）という漢字を基本とした、壇（ダン）、檀（ダン）、擅（セン）という漢字の仲間ついて説明します。基本の漢字は『亶（タン）』dǎnです。これらの漢字は亶（タン）という同じ構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。亶に何を足すとどのような漢字になるか考えます。壇（ダン）は中学校で習う常用漢字、檀（ダン）は人名用漢字で、擅（セン）は常用漢字から外れています。常用漢字に登録されいるかどうかに拘わらず一緒に覚えましょう。

　『亶（タン）』dǎn は、倉庫を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、亠回(倉庫の屋根・建物）＋坦（基礎）＝亶（屋根のある倉。倉庫。物を多く集める。多い）です。漢字の部首は『亠・なべぶた』、漢字の意味は『倉庫の基礎』、『物を多く集める』、『多い』、『ほしいままにする』です。

音読みは呉音・漢音のともに『タン』もしくは漢音で『セン』です。亶（タン）の漢字自体を使うことはあまりありせんが、壇（ダン）、檀（ダン）、擅（セン）の音符になっています。

亶（タン）は常用漢字から外れています。

　『壇（ダン）』tánは、土を盛った儀式を行う場所を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、土(土盛り）＋亶（倉庫の基礎）＝壇（土を盛った儀式を行う場所。）です。漢字の部首は『土・つちへん』、漢字の意味は『儀式を行う場所』、『一段高い場所』です。

音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』です。教えるための一段高い場所を教壇（キョウダン）、神を祭るための高い場所を祭壇（サイダン）、仏像を安置する壇を仏壇（ブツダン）といいます。

壇（ダン）は中学生 で習う常用漢字です。

　『檀（ダン・タン）』tánは、高貴な樹木を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、木(樹木）＋亶（豊か）＝檀（太くてずっしりした樹木。豊かな樹木。高貴な樹木。白檀（ビャクダン）。栴檀（センダン）。紫檀（シタン）など）です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『豊かな樹木』、『布施をする人』、『檀那（ダンナ）』です。

梵語 dāna(布施をする人）の音訳として檀（ダン）那（ナ）が使われています。

音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』で、訓読みは『檀（まゆみ）』です。センダン科の落葉高木を栴檀（センダン）、マメ科の常緑小高木を紫檀（シタン）、布施をする人・主人・生活の面倒を見る人を檀那・旦那（ダンナ）といいます。

★大和言葉の檀（まゆみ）はこの材を使って弓（ゆみ）を作ったことによります。

☆栴檀(せんだん)は双葉(ふたば)より芳(かんば)しというのは、大成する人は幼少のときからすぐれているというたとえです。

檀（ダン）は人名用漢字です。

　『擅（セン）』shànは、占有するを様子を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(動作）＋亶（集める）＝擅（物事を集めて独り占めにする。ほしいままにする）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『ほしいままにする』、『独り占めにする』、『一人で自由にする』です。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『擅（ほしいまま）にする』です。その人だけが思うままに振る舞うことができる場面を独擅場（ドクセンジョウ）といいます。

擅（セン）は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-a26f.html 

『漢字の覚え方 亶』 亶 壇 檀 擅

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぶつだん（　　　）。

2.きょうだん（　　　）に上がる。

3.せんだん（　　　）は双葉より芳し。

4.だんな（　　　）の世話になる。

5.君の どくせんじょう（　　　　）だ。

解説です。基本の漢字は亶、壇（一段高い場所）は土を足して壇、檀（まゆみ）は木を足して檀、擅（ほしいまま）は扌（てへん）を足して擅です。

解答です。仏壇、教壇、栴檀、檀那、旦那、独擅場。

漢字の覚え方 巽

今日は巽（ソン）、選（セン）、撰（セン）、饌（セン）という漢字ついて説明します。基本の漢字は『巽（ソン）』xùnで、『供える』様子や『選ぶ』様子を表し、音読みは『ソン』や『セン』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて、まとめて、漢字の足し算で覚えると便利です。『巽』に何を足したら、選、撰、饌になるのかを考えます。選は小学校4年生で習う漢字 です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

　『巽（ソン）』xùnは、神前の舞台で、二人並んで舞楽をする様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、巳巳(人が二人）＋丌（台）＝巺・巽（神前の舞台で、二人並んで舞楽をする。供える）です。漢字の部首は『己（おのれ）』、漢字の意味は『供える』、『南東』、『遜（へりくだ）る』です。

白川は神前の舞台で、二人並んで舞楽する形であるとし、藤堂は物をきちんとそろえて台上に供える様子としています。。

巳でなく己、丌でなく共を使う字体の『巽（ソン）』が一般的です。入易の八卦、☴の形を表し、風・南東・長女・入るの意味を示します（藤堂）。また、遜（ソン）に当てて、『遜（へりくだ）る』の意味もあります。

音読みは呉音・漢音ともに『ソン』、訓読みが『巽（たつみ）』です。巽（たつみ）は南東ですから辰 巳 （たつみ）とも書きます。

縁起の良い漢字で『たつみ』、『ゆく』、『よし』と名前に使われます。

巽（ソン）は人名用漢字です。

　『選（セン）』xuǎnは、並んだものの中から選ぶ様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶（実行する）＋巽（台の上に並ぶもの）＝選（並んだものの中から選ぶ。選ぶ）です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『多くの中から選ぶ』、『選ぶ』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みが『選（えら）ぶ』です。多くの中から選ぶ・択ぶことを選択（センタク）、選ばれないことを落選（ラクセン）、代表者を投票・挙手などによって選ぶことを選挙（センキョ）、選び分けることを選別（センベツ）といいます。

選（えら）ぶは択（えら）ぶhttp://bit.ly/1tkspU4 とも書きます。選択（センタク）とは同じ意味の漢字を並べた熟語です。

縁起の良い漢字で『かず』、『かつ』、『のぶ』、『よし』、『より』と名前に使われます。

選（セン）は小学校4年生で習う漢字です。

　『撰（セン）』zhuànは、選んで文章をつくる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌（手の動作）＋巽（台の上に並ぶもの・多くのもの）＝撰（多くのものから撰び取る。撰（えら）ぶ。撰んで文章をつくる）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『多くの中から選ぶ』、『撰ぶ』です。

音読みは呉音・が『ゼン』、漢音が『サン』、慣用音が『セン』、訓読みが『撰（えら）ぶ』です。詩歌・文章などを撰び集めて編集することを撰集（センシュウ）、天皇の命（勅）により詩歌・文章などを撰び集めて編集することを勅撰（チョクセン）といいます。

撰（セン）は人名用漢字です。

　『饌（セン）』zhuànは、食物を供（そな）える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、食（食物）＋巽（台の上に並ぶもの・そろえる）＝饌（食物を供（そな）える。饌（そな）える）です。漢字の部首は『食・しょくへん』、漢字の意味は『ごちそう』、『饌（そな）える』です。

音読みは呉音・が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『饌（そな）える』です。 神にそなえる供物（クモツ）を神饌（シンセン）といいます。

饌（そな）えるは供（そな）えるhttp://bit.ly/1sLErT0 とも書きます。

饌（セン）は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-b2ac.html

巽 選 撰 饌　『漢字の覚え方 巽』 

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.たつみ（　　　）の方角。

2.衆議院 せんきょ（　　　）。

3.果実の せんべつ（　　　）。

4.ちょくせん（　　　）和歌集。

解説です。基本の漢字は巽、選（えら）ぶは辶（しんにょう）を足して選、撰（えら）ぶは扌を足して撰、饌（そな）えるは食を足して饌です。

解答です。巽、辰巳、選挙、選別、勅撰。

漢字の覚え方 前

今日は前（ゼン・セン）、煎（セン）、揃（セン）、剪（セン）、翦（セン）、彅（なぐ）という漢字について説明します。基本の漢字は『前（セン）』qiánとで、『揃（そろ）える』という共通したイメージがあります。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『前』に何を足したら揃、煎、剪、翦、彅になるのかを考えます。前は小学校2年生で習う漢字 、煎は中学生で習うようになった常用漢字 で、揃（セン）は人名用漢字です。学年に関係なく一緒に覚えましょう。

前（ゼン）の古い字形は、舟のへさきを揃（そろ）えて前に進む様子を表す歬（セン）という字形でした。やがて必要に応じ、デザインを変更したうえで刂（刀・切りそろえる）をそえて前（まえ）の意味を、さらに扌(手）を足して揃（そろ）えるの意味の漢字が出来ていきました。

　『前（ゼン・セン）』qiánは、前へ進む様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、止（前へ進む足）＋舟（前へ進む）＋刂（刀・切りそろえる）＝前（前に進む。前）です。漢字の部首は『刂・りっとう』、漢字の意味は『前』、『以前の』、『進む』、『揃（そろ）える』、『おまえ』です。

前の漢字の部分である月は舟を表す月（ふなづき）です。元の漢字が舟だったので月の中を点で書きます。揃、煎にその名残り（月の中が点）があります。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音の『セン』、訓読みは『前（まえ）』です。常用外の読み方に『前（さき）』があります。前と後ろで前後（ゼンゴ）、今より（以・より）前で以前（イゼン）、前に居る人をお前（まえ）、前に進むことを前進（ゼンシン）といいます。

前（ゼン）は小学校2年生で習う漢字 です。

　『揃（セン）』jiǎnは、揃（そろ）える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(動作）＋前＝揃（前に進む。前）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は、『揃（そろ）える』、『全部がそうである』です。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音の『セン』、訓読みは『揃（そろ）える』、『揃（そろ）い』です。一つにまとまっている一組を一揃（ひとそろ）い、全部が力作であることを力作揃（りきさくぞろ）いといいます。

前（セン・まえ）が前（まえ）を表す意味にに傾いたため、揃（そろ）える意味を表すようにつくられた漢字（藤堂）といわれています。

揃（セン）は人名用漢字です。

　『煎（セン）』jiānは、食品を揃（そろ）えて火を通す様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、前(揃える）＋灬（火）＝煎（食品を揃（そろ）えて火を通す。煎（い）る）です。漢字の部首は『灬・れっか』、漢字の意味は『煎（い）る』です。

音読みは呉音、漢音ともに『セン』、訓読みは『煎（い）る』です。小麦粉または米粉を餅（もち）状の生地にして煎（い）ったものを煎餅（センベイ）、茶の葉を湯で煎（セン）じたものを煎茶（センチャ）といいます。

煎（セン）は中学生で習うようになった常用漢字 です。

　『剪（セン）』jiǎnは、揃（そろ）えて切る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、前(揃える）＋刀（かたな）＝剪（揃（そろ）えて切る。剪（き）る）です。漢字の部首は『刀・かたな』、漢字の意味は『剪（き）る』です。

音読みは呉音、漢音ともに『セン』、訓読みは『剪（き）る』です。樹木を刈り込むこと・余分な枝を切ることを剪定（センテイ）、賊をすべて平定することを剪伐（センバツ）といいます。

剪（セン）は常用漢字から外れています。

　『翦（セン）』jiǎnは、揃（そろ）えられた矢・端を揃えて切る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、前(揃える）＋羽（矢羽）＝翦（揃（そろ）えてた矢。端をそろえて切る）です。漢字の部首は『羽・はね』、漢字の意味は『翦（やばね）』です。

音読みは呉音、漢音ともに『セン』、訓読みは『翦（やばね』です。

翦（セン）は常用漢字から外れています。

　『彅（な）ぐ』は、彅（な）ぐ様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、弓（武具）＋剪(揃えて切る）＝彅（草などを揃（そろ）えて切る。彅（な）ぐ）です。漢字の部首は『弓・ゆみへん』、漢字の意味は『彅（な）ぐ』です。

彅（な）ぐは我が国でつくられた国字です。草彅（くさなぎ）さんと名前に使われます。

彅（な）ぐは薙（な）ぐhttp://bit.ly/1Isg57q と書くのが普通です。

彅（な）ぐは常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2016/10/post-68cc.html

『漢字の覚え方 前』　前 煎 揃 剪 翦　彅

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぜんしん（　　　）と後退。

2.ぜんご（　　　）左右。

3.ひとそろ（　　　）いの道具。

4.せんべい（　　　）。

5.せんちゃ（　　　）を飲む。

6.枝の せんてい（　　　）。

解説です。基本の漢字は前、揃（そろ）えるは扌（てへん）を足して揃、煎（い）るは灬（れっか）を足して煎、剪（き）るは刀を足して剪、羽を足して翦、弓に剪を足して彅です。

解答です。前進、前後、一揃い、煎餅、煎茶、剪定。

10/29(土）北海道日本ハムファイターズ　日本一　おめでとうございます。

漢字の覚え方 詹

今日は詹（セン）、担（擔)（タン）、胆（膽）（タン）、澹（タン）、譫（セン）という漢字について説明します。基本になる漢字は『詹（セン）』zhān で、『重い』、『落ち着いた』、『しつこく言う』などのイメージがあり、音読みは『セン』や『タン』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『詹』に何を足したら担（擔)、胆（膽）、澹、譫になるのかを考えます。担は小学校6年生、胆は中学校で習う常用漢字です。学年に関係なく一緒に覚えましょう。

　『詹（セン）』zhānは、しつこくものを言う様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、厃（上からおさえる）＋八（広がる）＋言(言葉）＝詹（口をふさいでぶつぶつものを言う）です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『しつこくものを言う』、『一杯なるまで満たす』、『重い』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。我が国では、詹（セン）の漢字自体を使うことはありません。擔、膽、澹、譫の構成要素になっています。また、旦（タン）http://bit.ly/2bHjBm9 を詹（セン）の省略形として使うことがあります。

詹（セン）は常用漢字から外れています。

　『担（タン）』dānは、肩で重い荷物を担（かつ）ぐ様子を表す形声文字です。漢字の足し算覚えるならば、扌（てへん・手）＋旦（詹の省略・重い）＝担・擔（肩で重い荷物を担ぐ。かつぐ）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『担（かつ）ぐ』、『責任を引き受ける』です。

音読みは呉音・漢音のともに『タン』、訓読みは『担（かつ）ぐ』、『担（にな）う』です。人を乗せて運ぶ道具を担架（タンカ）、一定の事柄を受け持つことを担当（タントウ）、責任を引き受けること・重すぎる仕事や責任を負担（フタン）といいます。

我が国では常用漢字体の担（タン）を使います。

担（タン）は小学校6年生で習う漢字http://bit.ly/1SSc4hW です。

　『胆（タン）』dǎnは、胆嚢（タンノウ）を表す形声文字です。漢字の足し算では、月（身体）＋旦（詹の省略・重い・落ちついた）＝胆・膽（身体の中で落ち着いた臓器。胆嚢）です。漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『胆嚢（タンノウ）』です。

胆嚢（タンノウ）は肝臓の近くにあって、胆汁（タンジュウ）という肝臓がつくった消化酵素を蓄える器官です。古代中国では、人間の安定と気力をつかさどる器官は、肝臓と胆嚢であると考えていました。

音読みは呉音・漢音のともに『タン』、訓読みは常用外に『胆（きも）』、『胆（い）』があります。落ちついた気力・腹のすわった気力を胆力（タンリョク）、心の落ち着き・真の心を肝胆（カンタン）といいます。

肝臓と胆嚢の疾患、黄疸（オウダン）の疸（ダン）は疒（病気）と胆(タンノウ）を組み合わせた形声文字http://bit.ly/2bHjBm9 です。

胆（タン）は中学校で習う常用漢字です。

　『澹（タン）』dànは、水が静かで落ちついた様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水）＋詹（落ちついた・満たされた）＝澹（水が静かで落ちついた様子。静か。安らか）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『水が静かで落ちついた様子』、『静か』、『安らか』、『淡い』です。

音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』です。訓読みは『澹（あわ）い』です。静かで安らかな様子を澹然（タンゼン）、あっさりして欲のないことを澹白（タンパク）、水の静かにたゆたうさまを澹澹（タンタン）といいます。

澹白（タンパク）は淡白（タンパク）http://bit.ly/1wfl7l8 と書くのが普通です。

澹（タン）は常用漢字から外れています。

　『譫（セン）』zhānは、数多くはなすとりとめない言葉を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言（言葉）＋詹（しつこくものを言う）＝譫（数多くはなすとりとめない言葉。たわごと）です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『たわごと』です。

音読みは呉音・漢音のともに『セン』です。筋の通らない無責任な言葉・うわごとを譫語（センゴ）といいます。

譫（セン）は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-47e8.html 

『漢字の覚え方 詹』 詹　擔　担　膽　胆　澹 譫

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ふたん（　　　）の増加。

2.たんとう（　　　）者に会う。

3.たんりょく（　　　）を試される。

解説です。基本の漢字は詹、担（かつ）ぐは扌（てへん）を足して擔(担)、胆（きも）は月（にくづき）を足して膽(胆)、澹（あわ）いは氵（さんずい）を足して澹、言（ごんべん）を足して譫です。

解答です。負担、担当、胆力。

漢字の覚え方 先

今日は『先（セン）』xiānという字を基本とした漢字の仲間についてを説明します。この漢字の仲間には先（セン）、洗（セン）、銑（セン）、筅（セン）、賛（贊）（サン）、讃（讚）（サン）という漢字が含まれ、『先』、『足の先』、『細かい』などのイメージがあります。同じ構成要素からなっているため、漢字は足し算で表わす事が出来るます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『先』に何を足したら洗（セン）、銑（セン）、筅（セン）、賛（贊）（サン）、讃（讚）（サン）になるのかを考えます。先は小学1年生 、賛は小学校5年生 、洗は小学校6年生で習う漢字 、銑、讃は人名用漢字です。学年に関係なく一緒に覚えましょう。

　『先（セン）』xiānは足の先を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、止（足・foot）＋儿（歩く人間の足・step forward）＝先（人の足先。前。先・first, previous, before）です。漢字の部首は『儿・ひとあし』、漢字の意味は『先（さき）』、『前の』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『さき』です。常用外の訓読みに『先ず（先ず）』があります。先生（センセイ）、先手（センテ）、祖先（ソセン）、庭先（にわさき）の先です。

先（セン）は小学校1年生で習う漢字http://bit.ly/ZJV2ex です。

　『洗（セン）』xǐは、足の先を洗（あら）う様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水・water）＋先（足の先・foot）＝洗（足先を水で洗う。あらう・wash）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『洗（あら）う』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『洗（あら）う』です。洗い清めることを洗浄（センジョウ）、洗い、練って良くすること・優雅・高尚なものにすることを洗練（センレン）、洗浄作用をもつ、石鹸 (せっけん)などの薬剤を洗剤（センザイ）といいます。

縁起の良い漢字で『きよ』、『よし』と名前に使われます。

洗（セン）は小学校6年生で習う漢字です。

『銑（セン）』xǐは、不純物を除いた金属を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、金（金属・metal）＋洗（洗う・polish）＝銑（不純物を除いた金属・pig iron）です。漢字の部首は『金・かねへん』、漢字の意味は『不純物を除いた金属』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『銑（ずく）』です。鉄鉱石を還元（カンゲン）して造られる最初の鉄を銑鉄（センテツ）・銑（ずく）といいます。

鉄の原料の鉄鉱石は、酸化（サンカ）した酸化鉄(II) (FeO) や酸化鉄(III) (Fe₂O₃) です。いわゆる酸素と結合して錆（さび）ているわけです。これを溶鉱炉の中でコークスと石灰石を使って高温で反応させ、銑鉄（センテツ）を得るわけです。

銑（セン）は常用漢字から外され、人名用漢字になりました。

『筅（セン）』xiǎnは、竹製の小さな箒（ほうき）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、竹（たけ）＋先（足の先・細かい）＝筅（竹製の小さな箒。ほうき）です。漢字の部首は『竹・たけかんむり』、漢字の意味は『竹製の小さな箒』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。茶をかきまわして泡を立てる道具を茶筅（チャセン）といいます。

筅（セン）は常用漢字から外れています。

　『賛（サン）』zànは、助け誉（ほ）める様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、先先（先にすすめる）＋貝（礼物）＝賛（贊）（先にすすんで主役助け、ほめる。たすける。ほめる）です。漢字の部首は『貝・かい』、漢字の意味は『助ける』、『讃（たた）える』です。

正字は贊ですが、常用漢字体の賛を使って下さい。

音読みは呉音・漢音ともに『サン』、訓読みは常用外(日常で使わない読み方）に『賛（ほ）める』、『賛（たた）える』があります。言葉で称（たた）え誉（ほ）めることを称賛（ショウサン）、物を与えて誉めることを賞賛（ショウサン）、人の意見や行動を良いと認めて同意することを賛成（サンセイ）、わきから力をそえて助けることを賛助（サンジョ）、絵の余白に書き添えられた文章・ 詩句を画賛（ガサン）といいます。

良い意味のある漢字で『あきら』、『じ』、『すけ』、『たすく』、『よし』と名前に使われます。

『賛（ほ）める』、『賛（たた）える』の意味では『讃（ほ）める』、『讃（たた）える』の讃（サン）を使うことがあります。

賛（贊）（サン）は小学校5年生で習う漢字です。

　『讃（サン）』zànは、讃（ほ）める様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言（言葉）＋賛（賛（たた）える）＝讃（讚）（言葉で讃（ほ）める。ほめる。たたえる）です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『讃（ほ）める』、『讃（たた）える』です。

正字は讚ですが、讃を使うことが多いです。

香川県の旧国名を讃岐（さぬき）といいます。

『讃（ほ）める』、『讃（たた）える』の意味では常用漢字の賛（サン）を使うことが多いです。賞賛（ショウサン）、称賛（ショウサン）、絶賛（ゼッサン）、賛辞（サンジ）などは賛（サン）を使います

音読みは呉音・漢音ともに『サン』、訓読みは『讃（ほ）める』、『讃（たた）える』があります。言葉で称（たた）え誉（ほ）めることを称讃（ショウサン）、物を与えて誉めることを賞讃（ショウサン）、絵の余白に書き添えられた文章・ 詩句を画讃（ガサン）といいます。

讃（讚）（サン）は人名用漢字です。

Niftyの電子版のニュースによれば、多くの世代から称賛・称讃（ショウサン）されてきた音楽グループのSMAPが、本日8/14に解散を発表するそうです。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-c013.html

『漢字の覚え方 先』 先 洗 銑 筅 賛 讃

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.せんせい（　　　）と生徒。

2.そせん（　　　）を祀る。

3.せんたく（　　　）機。

4.高炉で せんてつ（　　　）を製造。

5.ちゃせん（　　　）を使う。

6.さんせい（　　　）と反対。

7.活躍を しょうさん（　　　）する。

解説です。基本の漢字は先、氵（さんずい）を足して洗、金を足して銑、竹を足して筅、貝を足して賛、言を足して讃です。

解答です。先生、祖先、洗濯、銑鉄、茶筅、賛成、称賛、称讃

漢字の覚え方 宣

今日は『宣（セン）』xuānという字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間には宣（セン）、喧（ケン）、愃（セン）、萱（カン）という漢字があり、まとめて覚えるように提唱しています。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『宣（セン）』に何を足したら喧（ケン）、愃（セン）、萱（カン）になるのかを考えます。宣は小学校6年生 で習う漢字、喧、愃、萱は常用漢字ではありませんが、一緒に覚えましょう。

　『宣（セン）』xuānは、天子が神の意向を宣（の）べる様子を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、宀（建物・宮殿）＋亘（わたる・めぐる）＝宣（天子が神の意向を宣（の）べる）です。漢字の部首は『宀・うかんむり』、意味は『天子が命令を宣（の）べる』、『広く伝える』、『宣（の）べる』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは常用外に『宣（の）べる』、『宣（のたま）う』があります。朝廷の命令を下に伝えることを宣旨（センジ）、意見を外部に広く表明することを宣言（センゲン）、宗教の教えを広めること宣教（センキョウ）といいます。

亘（セン）・（コウ）については『漢字の覚え方 亘』http://bit.ly/2fVStiQ をご覧ください。

縁起の良い漢字で『しめす』、『すみ』、『つら』、『のぶ』、『のり』、『ひさ』、『ふさ』、『むら』、『よし』と名前に使われます。

宣（セン）は小学校6年生 で習う漢字です。

　『喧（ケン）』xuānは、喧（かまびす）しい様子を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、口（言葉・声）＋宣（のべる・広く伝える）＝喧（言葉・声が広がる。うるさい。喧（かまびす）しい。喧（やかま）しい）です。漢字の部首は『口・くちへん』、漢字の意味は『喧（かまびす）しい』、『喧（やかま）しい』です。

音読みは呉音が『コン』、漢音が『ケン』、訓読みは常用外に『喧（かまびす）しい』、『喧（やかま）しい』です。騒がしく言い立てること・言い争うことを喧嘩（ケンカ）、騒がしく言い争うことを喧争（ケンソウ）、たくさんの人が騒ぐ様子を喧々囂々（ケンケンゴウゴウ）といいます。

喧（ケン）は人名用漢字です。

　『愃（セン）』xuānは、心が広い様子を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、忄（こころ）＋宣（広く伝える）＝愃（心が広い）です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、漢字の意味は『心が広い』、『心配事を忘れる』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。愃（セン）はあまり使われることのない漢字です。

愃（セン）は常用漢字から外れています。

　『萱（カン）』xuānは、憂いや、心配事を忘れる植物を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋宣（心が広い）＝萱（憂いや、心配事を忘れる。萱草。かんぞう）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『萱草（カンゾウ）』、『萱（かや）』、『萱（わすれぐさ）』です。

萱草（カンゾウ）・萱（わすれぐさ）はユリ科の植物で、この草をながめると憂いを忘れる(藤堂）と言われています。

音読みは呉音が『コン』、漢音が『ケン』、慣用音が『カン』、訓読みは『萱（かや）』、『萱（わすれぐさ）』です。ユリ科のワスレグサ属の植物を萱草（カンゾウ）といい、山菜として食用にもなります。

我が国では、屋根を葺（ふ）く茅（かや）http://bit.ly/1Mn63bh にも萱（かや）の漢字を使います。

漢方薬・甘味料の甘草（カンゾウ）はマメ科の植物で別のものです。

萱（カン）は良い意味の漢字で人名用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-80e2.html

『漢字の覚え方 宣』　宣 喧 愃 萱

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.独立 せんげん（　　　）。

2.せんきょう（　　　）師。

3.けんか（　　　）が絶えない。

4.かや（　　）を葺（ふ）く。

解説です。基本の漢字は宣、口を足して喧、忄を足して愃、艹を足して萱です。

解答です。宣言、宣教、喧嘩、萱。

漢字の覚え方 専

　漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『專（セン）』zhuānという字を基本にした漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『專（セン）』です。この漢字の仲間は、『セン』、『テン』という共通した音読み、『まとめる』という意味を持ちます。専（專）（セン・もっぱら）、転（轉）（テン・ころがる）、伝（傳）（デン・つたわる）、囀（テン・さえずる）、団（團）（ダン）という漢字がこの漢字の仲間になります。これらの漢字は專（セン）という共通した構成要素をもつので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算でを覚えると便利です。『專』に何を足したら転（轉）、伝（傳）、囀、団（團）になるのかを考えてます。転は小学3年生 、伝は小学4年生 、団は小学5年生、専は小学6年生 で習う漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

　『専（セン）』zhuānは、それだけにひとすじ・ひたすらな様子を表す形声文字です(藤堂）。漢字の足し算で覚えるならば、叀（釣り下げる紡錘）＋寸（手の動作）＝専・專（何本もの糸を一つにまとめる。転じて。それだけにひとすじ。専（もっぱ）ら）です。漢字の部首は『寸・すん』、漢字の意味は『専（もっぱ）ら』です。

叀（セン）zhuanは釣り下げる紡錘を描いた象形（藤堂）といわれています。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『専（もっぱ）ら』です。一つの物事だけを懸命にすることを専一（センイツ）、自分の思うままに行うことを専行（センコウ）、ある特定の事柄だけを研究・仕事とすることを専門（センモン）といいます。

正しい字体は專ですが、常用漢字体(日常生活で使う字体）の専を使ってください。

専は小学校6年生で習う漢字http://bit.ly/1rMjElI です。

専（セン）zhuānに近い漢字として、恵（エ・ケイ）huìがあります。詳しくは『漢字の覚え方 恵』 http://bit.ly/2kUKBQU　をご覧ください。

　『転・轉（テン）』zhuànは、車の様に円を描いて転（ころ）がる様子を表す形声文字です。本字は轉で、転は常用漢字に登録されていますが、省略した字体です。漢字の足し算では、車＋專（丸い物を手で動かす）＝転・轉（車のように丸い物を手で動かす。転がす。ころがす）です。漢字の部首は『車・くるまへん』、漢字の意味は『転（ころ）がる』、『移る』、『次々に変わる』です。

音読みは呉音・漢音ともに『テン』、訓読みは『転（ころ）がる』、『転（ころ）ぶ』です。車輪のように中心を軸として回ることを回転（カイテン）、学校を移ることを転校（テンコウ）、自動車などを転がして走らせること、資金を次々と運用すること、回転系の機械を動かすことを運転（ウンテン）、職業を変えることを転職（テンショク）といいます。

正字は轉で、常用漢字体の転を使ってください（漢字を書くのが難しすぎないように専・專には省略形の云を使います）。

転（テン）は小学校3年生で習う漢字 http://bit.ly/1UIX7zU です。

　『囀（テン）』zhuànは、鳥が囀（さえず）る様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、口（鳴く）＋轉（転がる。続けて）＝囀（鳥が玉が転がるように続けて鳴く。囀る。さえずる）です。漢字の部首は『口・くちへん』、漢字の意味は『囀（さえず）る』です。

音読みは呉音・漢音ともに『テン』、訓読みは『囀（さえず）る』です。鶯（うぐいす）が囀ることを鶯囀（オウテン）といいます。

囀（テン）は中学校で習う常用漢字から外れています。

　『伝（デン・テン）』zhuànは、人から人へ伝える様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、イ（人間）＋云（專の省略デザイン・糸を紡ぐ）＝傳・伝（人から人へと糸のように伝える。伝える）です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『伝える』、『言い伝え』、『人の一代記』、『人や物の中継地』です。

正しい字体は傳、一般に使う常用漢字体は伝です（漢字を書くのが難しすぎないように専・專には省略形の云を使います）。

音読みは呉音が『デン』、漢音が『テン』、訓読みは『伝（つた）える』です。人に頼んで用件を伝えることを伝言（デンゴン）、語り伝えられてきた話・言い伝えを伝説（デンセツ）、個人の生涯の記録を伝記（デンキ）、宿場と宿場をつなぐ伝送用の馬を伝馬（テンマ）といいます。

伝（デン・テン）は小学校4年生で習う漢字 http://bit.ly/1RpPj7c です。

　『団（ダン）』tuánは、まとまって固まる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、專（まとまる）＋囗（固める。枠）＝団（團）（まとまって丸く固まる。丸い。ひとかたまり）です。漢字の部首は『囗・くにがまえ』、漢字の意味は『丸い』、『ひとかたまり』、『人が集まる』、『まるいもの』です。

正しい字体は團で、常用漢字体の団を使ってください（漢字を書くのが難しすぎないように専・專には省略形の寸を使います）。

音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』、唐宋音が『トン』です。人や動物が集まってひとかたまりになることを集団（シュウダン）、住宅を計画的、集団的に建てたものを団地（ダンチ）、布地を縫い合わせて中に綿などを入れまとめた寝具を布団（フトン）といいます。

団（ダン）は小学校5年生で習う漢字 http://bit.ly/1Dp5GoH です。

http://bit.ly/1IjzgE3　『漢字の覚え方 専』　専　転　団　伝

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.せんもん（　　　）書。

2.独断 せんこう（　　　）。

3.かいてん（　　　）寿し。

4.てんしょく（　　　）をする。

5.鳥が さえず（　）る。

6.でんごん（　　　）する。

7.だんたい（　　　）登録。

8.ふとん（　　　）。

解説です。基本の漢字は専、省略した漢字は云、転（ころ）がるは車を足して転、囀（さえず）るは口を足して囀、伝えるはイ（にんべん）を足して伝、団（まとまる）は寸に囗を合わせます。

解答です。専門、専行、回転、転職、囀る、伝言、団体、布団

漢字の覚え方 戔

　漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『戔（セン・サン）』jiānという字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間には戔（セン・サン）、浅（セン・あさい）、残（ザン・のこる）、錢（セン・ぜに）、綫、践（セン・ふむ）、餞（セン・はなむけ）、賤（セン・いやしい）、濺（セン・そそぐ）、箋（セン）、盞（セン・さかずき）という漢字が含まれます。共通した漢字の意味は『小さい』、音読みは『セン』や『サン』です。これらの漢字はという『戔（セン・サン）』同じ構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。基本漢字『戔』に何を足したら浅、残、錢、綫、践、餞、賤、濺、箋、盞になるのかを考えます。浅、残は小学4年生、錢は小学5年生 、践、箋は中学校で習う常用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

基本漢字『戔（セン）』jiānは、小さいもの、少ないものを表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、戈（ほこ・削る）＋戈（ほこ）＝戔（削って、削って小さくする。少なくする）です。戔の字自体を使うことはあまりありませんが、淺、殘、錢などの漢字の部分として働いています。

『日本書紀』では、スサノオノミコトに素戔嗚尊の漢字をあてています。

　『浅（セン）』qiǎnは、海や川などの水深が浅い様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水）＋戔(小さくけずる）＝淺・浅（水深が浅い。浅い。あさい）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『浅（あさ）い』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みが『浅（あさ）い』です。深いことと浅いことを深浅（シンセン）、学問が浅いことを浅学（センガク）、考えの浅いことを浅慮（センリョ）、岸から遠くまで浅いことを遠浅（とおあさ）といいます。

『浅（セン・あさい）』は小学校4年生で習う漢字http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/4-24ef.htmlです。

　『錢（セン）』qiánは、小さい銭（ぜに）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、金（金属）＋戔(小さい）＝銭・錢（金属製のちいさいお金。銭。ぜに）です。漢字の部首は『金・かねへん』、漢字の意味は『銭（ぜに）』、『おかね』です。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『銭（ぜに）』です。お金のことを金銭（キンセン）、古い銭を古銭（コセン）、入浴料金をとって入浴する風呂屋を銭湯（セントウ）、身に付いたお金・自分のお金を身銭（みぜに）、小額の金銭を小銭（こぜに）といいます。

春雨に小銭握って飯屋かな　　風船

『銭』は小学校5年生で習う漢字http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/5-1427.htmlです。

　『残（ザン）』cánは、骨が後に残（のこ）る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、歹(骨）＋戔（けずる。小さくする）＝残・殘（骨が後に残（のこ）る。残る。そこなう。むごい）です。漢字の部首は『歹・がつへん』、漢字の意味は『残（のこ）る』、『そこなう』、『むごい』です。

音読みは呉音が『ザン』、漢音が『サン』で、訓読みが『残（のこ）る』です。後に残る悔しい思いを残念（ザンネン）、残って仕事をすることを残業（ザンギョウ）、無慈悲なことを平気ですることを残忍（ザンニン）といいます。

『残（ザン・のこる）』は小学校4年生で習う漢字です。

　『綫（セン）』xiànは、細い糸を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸(いと）＋戔（小さい）＝綫（細い糸。細い糸状のもの。線）です。漢字の部首は『糸・いと』、漢字の意味は『線（セン）』、『すじ』、『線路』などですです。

我が国では、泉（いずみ）を使った線（セン）が好まれて使われますが、中国(大陸）では戔（小さい）を使った綫（セン）、线（セン）が使われます。漢字の成り立ちは違いますが、意味は同じです。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。真っ直ぐな線を直綫（チョクセン）、電気の通る線を電綫（デンセン）、鉄道の通る細長い路を綫路（センロ）、海と空の境の線を水平綫（スイヘイセン）といいます。

『線（セン）』は泉（セン）の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 泉』をご覧ください。

『線（セン）』は小学校2年生で習う漢字です。

　『践（セン）』jiànは、一歩一歩確実に進む様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、足(歩く）＋戔（小さい）＝践・踐（一歩一歩確実に進むのもの）です。漢字の部首は『足・あしへん』、漢字の意味は『歩一歩確実に進む』、『実行する』、『踐（ふ）む』です。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『践（ふ）む』です。言ったとおりに実行することを実践（ジッセン）、皇太子が天子の位につくことを践祚（センソ）といいます。

『践（セン・ふむ）』は中学生 で習う常用漢字です。

践（ふ）むは踏（ふ）むと書くのが普通です。

『踏（トウ・ふむ）』は沓の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 沓』http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-1efa.html をご覧ください。

　『餞（セン）』jiànは、旅立つ人を送る小さな宴会を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、食(食事）＋戔（小さい）＝餞（旅立つ人を送る小さな宴会。送る。はなむけ）です。漢字の部首は『食・しょくへん』、漢字の意味は『旅人を送る』、『餞（はなむけ）』です。

訓読みの『餞（はなむけ）』は旅立つ人の馬の鼻を、旅立つ方に送る人が向けてやることから餞（はなむけ）といいます。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『餞（はなむけ）』です。旅立つ人を見送ること・金品を贈ることを餞別（センベツ）、卒業式の前に予（あらかじ）め開く餞（はなむけ）の会を予餞会（ヨセンカイ）、送別のための宴を餞宴（センエン）といいます。

『餞（セン・はなむけ）』は常用漢字から外れています。

　『賎（セン）』jiànは、お金が少なくなっていく様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、貝(財貨）＋戔（小さい）＝賎・賤（お金が少なくなっていく。やすい。転じて賤しい。いやしい）です。漢字の部首は『貝・かいへん』、漢字の意味は『やすい』、『賤（いや）しい』、『身分が低い』、『そまつな』です。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『賤（いや）しい』、『賤（しず）』です。やすい価格の事を賤価（センカ）、身分が高いことと低いことを貴賤（キセン）、そまつな家を賤家（しずのや）といいます。

『賤（セン・いやしい）』は常用漢字から外れています。

　『濺（セン）』jiānは、水や涙が流れる様子を表す形声文字です。。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水）＋賎（少なくなっていく）＝濺（小さい水や涙が流れる。水や涙が流れる）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『小さいしぶきをふりかける』、『涙を濺（そそ）ぐ』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みが『濺（そそ）ぐ』です。杜甫の春望という詩に、時に感じては花にも涙を濺（そそ）ぎ　という有名な句があります。飛び散るしぶきを濺沫（センマツ）といいます。

『濺（セン・そそぐ）』は常用漢字から外れています。

　『桟（サン）』zhànは、小さい木をつなげた桟橋や桟敷（さじき）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、木(木材）＋戔（小さい）＝桟・棧（小さい木をつなげた桟橋や桟敷。かけはし）です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『小さい木をつなげた橋』、『かけはし』です。

音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『サン』です。舟が付けれるようにした小さな板の橋を桟橋（サンバシ）、小さい板でつくった仮設の席を桟敷（さじき）といいます。

『棧（サン）』は常用漢字から外れています。

　『箋（セン）』jiānは、小さな竹製の札（ふだ）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、竹（竹製品）＋戔（小さい）＝箋（小さい竹製の札。付箋。ふせん）です。漢字の部首は『竹・たけかんむり』、漢字の意味は『小さな竹製の札』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。目印やメモを書き付けるための小さい竹製の札です。現在では紙が使われていますが、紙が発明される前は竹でつくられていました。この札のことを付箋（フセン）、手紙を書くためのものを便箋（ビンセン）といいます。

『箋（セン）』は平成22年度より中学生で習うようになった常用漢字 です。

　『盞（サン）』zhǎnは、小さい皿・さかずきを表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、戔（小さい）＋皿（さら）＝盞（小さい皿。さかずき）です。漢字の部首は『皿・さら』、漢字の意味は『盞（さかずき）』です。

音読みは呉音が『セン』、漢音が『サン』です。訓読みは『盞（さかずき）』です。一杯の酒・さかずきを一盞（イッサン）、酒を飲むためのさかずきを漢語で酒盞（シュサン）といいます。

東京の千住にはスサノオノミコトを祀った素盞雄神社があります。

『盞（サン）』は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-0b2b.html

『漢字の覚え方 戔』　浅　銭　残　践　賎　濺　餞　桟　箋　盞

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.とおあさ（　　　　）の海。

2.あさい（　　　　）長政。

3.こぜに（　　　　）を貯める。

4.せんとう（　　　　）へ行く。

5.ざんねん（　　　　）に思う。

6.ざんぎょう（　　　　）する。

7.鉄道の せんろ（　　　　）。

8.公約の じっせん（　　　　）。

9.せんべつ（　　　　）を渡す。

10.きせん（　　　　）問わず。

11.花に泪を そそ（　　）ぐ。

12.さんばし（　　　　）から出港。

13.ふせん（　　　　）をつける。

14.いっさん（　　　　）傾ける。

解説です。基本の漢字は戔、浅（あさ）いは氵（さんずい）を足して浅、銭（ぜに）は金（かねへん）を足して銭、残（のこ）すは歹(がつへん）を足して残、賎（いや）しいは貝（かいへん）を足して賎、濺（そそ）ぐは氵（さんずい）を足して濺、桟橋（さんばし）は木（きへん）を足して桟、付箋（フセン）は竹（たけかんむり）を足して箋、盞（さかずき）は皿を足して盞です。

解答です。遠浅、浅井、小銭、銭湯、残念、残業、線路、綫路、実践、餞別、貴賎、濺ぐ、桟橋、付箋、一盞。

漢字の覚え方 扇

今日は『扇（セン）』shànという漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『扇』です。音読みは『セン』、意味は『扇（おうぎ）』、『扇（あお）ぐ』です。扇、煽、騸などがこの漢字の仲間です。漢字学者の藤堂は、このような漢字の仲間について『単語家族』と表現していました。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『扇』に何を足すと煽、騸になるのかを考えます。扇は中学校で習います。学校に関係なく一緒に覚えましょう。

　『扇（セン）』shànという漢字は、扇（おうぎ）を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、戸＋羽（羽根）＝扇（戸や羽根のように薄くて扇ぐもの。扇。おうぎ）です。漢字の部首は『戸・とだれ』です。意味は『扇（おうぎ）』、『扇（あお）ぐ』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。訓読みは『扇（おうぎ）』、『扇（あお）ぐ』です。うちわ・扇（おうぎ）のことを扇子（センシ・センス）といいます。漢字の世界では道具に子をつけて表すことがあります。椅子（イス）、帽子（ボウシ）などです。また、他人の気持ちを煽（あお）ってそそのかすことを扇動・煽動（センドウ）といいます。

『扇（あお）ぐ』は、『煽（あお）ぐ』とも書きます。『煽（セン）』が常用漢字(国で定めた一般生活で使う漢字。義務教育で習う漢字）ではないので『扇（あお）ぐ』と書くことが多いです。

『扇（セン・おうぎ）』は中学校で習う常用漢字です。

　『煽（セン）』shānは、火を扇（おうぎ）で煽（あお）る様子を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、火＋扇（あおぐ）＝煽（火を扇で煽る。あおる。あおぐ）です。漢字の部首は『火・ひへん』、意味は『煽（あお）る』、『煽（あお）ぐ』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。訓読みは『煽（あお）る』、『煽（あお）ぐ』です。他人の気持ちを煽（あお）ってそそのかすことを扇動・煽動（センドウ）といいます。

『煽（セン・あおる）』は常用漢字から外れています。

　『騸（セン）』shànは、去勢された馬を表わす形声文字です。漢字の足し算では、馬＋扇（あおる）＝騸（煽られた馬。去勢された馬）です。漢字の部首は『馬・うまへん』、意味は『去勢された馬』です。

素質の非常に高い馬で、気性の激しすぎる馬は、去勢をして性格を和（やわ）らげることがあります。「競争馬が可哀そうだ」という意見に、「素質のある馬を腐らせることの方が可哀そうだ」と調教師は言ったそうです。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。去勢された馬を騸馬（センバ）といいます。1993年にジャパンカップを制したレガシーワールド号は騸馬（センバ）として有名な優秀な競争馬です。

『騸（セン）』は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/01/post-1528.html

『漢字の覚え方 扇』　扇　煽　騸

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.落語家の せんす（　　　）。

2.おうぎ（　）をたたむ。

3.民衆を せんどう（　　　）する。

4.せんば（　　　）レガシーワールド号。

解説です。基本の漢字は扇、煽（あお）るは火（ひへん）を足して煽、騸馬（センバ・去勢された馬）は馬を足して騸です。

解答です。扇子、扇、煽動、扇動、騸馬。