漢字の覚え方 彭

今日は彭（ホウ・ボウ・ふくれる）、膨（ボウ・ふくれる）という漢字について説明します。基本になる漢字は『彭（ホウ）』です。太鼓の皮がパンパンの張っている様子を表す文字と言われています（藤堂）。これらの漢字は同じ『彭（ボウ）』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。彭（ボウ）に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。膨 （ボウ・ふくれる）は中学年生で習う常用漢字 、彭（ホウ）は常用漢字から外れていますが、常用漢字の指定に拘（かか）わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『彭（ホウ・ボウ）』péng は、太鼓の皮が張って膨れている様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、壴（たいこ）＋彡（模様・しきりに）＝彭（太鼓の皮をパンパンに張る。ふくれる）です。漢字の部首は『彡・さんづくり』、漢字の意味は『太鼓の皮をパンパンに張る』、『太鼓をしきりに叩く』、『ふくれる』です。

音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『ホウ』、慣用音が『ボウ』です。訓読みは『彭（ふく）れる』があります。張り切って盛んな様子を彭彭（ホウホウ）、項羽が都を定めた地名を彭城（ホウジョウ）といいます。

彭（ふく）れるは、月を足した膨（ふく）れるという字を使うので、あまり使われない漢字です。

彭（ホウ・ボウ）は常用漢字から外れています 。

　『膨（ボウ）』péng は、身体が大きく膨れあがる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、月（身体）＋彭（太鼓の皮をパンパンに張る）＝膨（身体が太鼓のように大きく膨れあがる。ふくれる）です。漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『膨（ふく）れる』、『張り出す』です。

月は肉を表していて、この場合は身体を表しています。

音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『ホウ』、慣用音が『ボウ』です。訓読みは『膨（ふく）れる』です。規模や量が大きいことを膨大（ボウダイ）、パンパンに膨れ上がることを膨張（ボウチョウ）、内部が満たされて膨らむことを膨満（ボウマン）といいます。

膨（ふく）れるは、脹（ふく）れると書くこともあいます。

膨 （ボウ・ふくれる）は中学年生で習う常用漢字 です。

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『漢字の覚え方 彭』　彭　膨

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぼうだい（　　　）な量。

2.熱で ぼうちょう（　　　）する。

3.胃の ぼうまん（　　　）感。

解説です。基本の漢字は彭、膨（ふく）れるは月（にくづき）を足して膨です。

解答です。膨大、膨張、膨満。

漢字の覚え方 目

今日は、目（モク・め・ま）、苜（モク・うまごやし）という漢字について説明します。基本になる漢字は『目（モク）』で、目を象（かたど）った象形文字です。二つの漢字は同じ『目（モク）』という構成要素からなるので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。目（モク）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。目（モク・め・ま）は小学校1年生で習う漢字 で覚える常用漢字、苜（モク・うまごやし）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『目（モク）』mùは、目を描いた象形文字です。漢字の部首は『目・め』、漢字の意味は『目（め）』、『目印』、『網の目』、『すじ目』、『国司の四等官』などです。

音読みは呉音が『モク』が普通です。漢音の『ボク』はあまり使いません。訓読みは『め』、『ま』です。目でみる方向・目指すものを目的（モクテキ）、目印のついた文書を目録（モクロク）、網の目を網目（あみめ）、木のすじ目を木目（モクめ）、目の意味ある動きを目配せ（めくばせ）といいます。

発音の話をします。中国では六朝時代のm音が、唐の時代にはb音に変化しました。『目（モク→ボク）』です。我が国でも、呉音（唐時代のm 音）を使います。『文・モン』と読んだり『文・ブン』と読んだりするのです。詳しくは呉音と漢音をご覧ください。

現在の北京語では『ム』mùという発音ですが、『目（モク）』miuk の上古音 は入声音とよばれ、我が国に輸入した当時は、語尾にkの音があって『モク』に近い発音だったと考えられています。

目（モク・め）は小学校1年生で習う漢字です。

　『苜（モク・うまごやし）』mùは、苜蓿（うまごやし）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋目（モクよいう音）＝苜（モクという名前の植物。うまごやし）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『うまごやし』です。西アジア原産の植物で、牧草や肥料として使われている植物です。わが国でもムラサキウマゴヤシが、アルファルファという英名で知られています。

音読みは呉音が『モク』が普通です。漢音の『ボク』は使いません。訓読みは『苜（うまごやし）』です。マメ科の二年草で、牧草や肥料にするのでこの名前があります。漢語で、苜蓿（モクシュク）、牧蓿（モクシュク）と表現します。

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『漢字の覚え方 目』　目　苜

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.もくてき（　　　）と手段。

2.めくば（　　　）せ。

3.図書の もくろく（　　　）。

4.うまごやし（　　　）。

5.かいさつ（　　　）口。

解説です。基本の漢字は目、苜（うまごやし）は艹を足して苜です。

解答です。目的、目配せ、目録、苜、苜蓿、牧蓿。

漢字の覚え方 木

　今日は、木（ボク・モク・き）、沐（ボク・モク）という漢字について説明します。基本になる漢字は『木（ボク・モク）』です。木を描いた象形文字です。共通する音読みは『キュウ』です。これらの漢字は同じ『木（ボク・モク）』という構成要素からなるので、漢字の足し算で表すことが出来ます。また、木を使った漢字、林、森、休も紹介します。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。木（ボク・モク）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。木、林、森、休 は小学校1年生で習う漢字 、沐は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『木（ボク・モク）』mùは、木を描（えが）いた象形文字です。漢字の部首は『木・き』です。漢字の意味は『木（き）』、『木製の』、『木曜日』、『五行の木・春・青』です。

音読みは呉音が『モク』、漢音が『ボク』、訓読みは『木（き）』、『木（こ）』です。大きな木を大木（タイボク）、日本刀を模した木の刀を木刀（ボクトウ）、原料にするために切り出した木を木材（モクザイ）、草と木を草木（ソウモク・くさき）、地面に生えている木を木立（こだち）といいます。沐（モク）が木と同じ仲間の漢字です。

呉音のモは漢音のボに変化することがあります。詳しくは呉音と漢音をご覧ください。

非常に重要な漢字で、『き』、『こ』、『しげ』と地名・人名に使われています。

木（ボク・モク・き・こ）は小学校1年生で習う漢字です。

　『沐（ボク・モク）』mù は、沐浴（モクヨク）する様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水）＋林（上から葉や枝がかぶる）＝沐（水を上からかぶって洗う。ゆあみする）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『ゆあみする』、『洗う』、『かぶる』です。

音読みは呉音が『モク』、漢音が『ボク』、訓読みは『沐（ゆあ）みする』、『沐（あら）う』です。 からだを水で洗い潔めることを沐浴（モクヨク）、雨で髪を洗うことを沐雨（モクウ）といいます。

沐（モク・あらう）は常用漢字からは外れています。

　『林（リン）』línは、林の様子を表した会意文字です。木をふたつ並べて林を表現しました。漢字の足し算で覚えるならば、木＋木＝林（木がたくさん生えている様子。林。はやし）です。漢字の部首は『木・き』、意味は『林（はやし）』、『たくさん』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リン』、訓読みが『はやし』です。竹の林が竹林（チクリン・たけばやし）、林のように沢山立っている状態を林立（リンリツ）、山の林を山林（サンリン）といいます。大変重要な漢字ですので、地名・人名として多く使われています。

淋（リン・長い雨・淋しい）と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 林』をご覧ください。

非常に重要な漢字で、『き』、『きみ』、『きむ』、『きん』、『しげ』、『しげる』、『とき』、『な』、『はやし』、『ふさ』、『ｍじょと』、『もり』、『よし』と読み地名・人名に使われています。

林（リン・はやし）は 小学校1年生で習う漢字です。

　『森（シン）』sēnは、森（もり）を表す会意文字です。木をみっつ合わせて、たくさんの木がびっしりと茂った森を表しました(藤堂・鎌田・白川）。漢字の足し算で覚えるならば、木＋木＋木＝森（たくさんの木がびっしり茂った様子。もり）です。漢字の部首は『木・き』、漢字の意味は『森（もり）』、『多くの』、『静かな』です。

音読みは呉音・漢音ともに『シン』、訓読みは『森（もり）』です。樹木が多い場所を森と林で森林（シンリン）、多く並び連なるのを森羅（シンラ）、静かで閑（のんびり・しずか）を森閑（シンカン）といいます。

森羅万象（シンラバンショウ）とは、天地の間に存在する万物やあらゆる現象をいいます。

非常に重要な漢字で、『しげ』、『しげる』、『もり』と読み、森、森田、森川、川森と地名・人名に使われています。

森は漢字の木を三つ合わせた会意文字です。『漢字の覚え方 林』もご覧ください。

森（シン・もり）は小学校1年生で習う漢字です。

　『休（キュウ）』xiūは、人が木のそばで休んでいる様子を示した会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、亻(人）＋木＝休（木のそばで休息する。休む）です。漢字の部首は『亻・にんべん』、漢字の意味は『休む（やすむ）』です。『亻』は人の行為全般を表しますが、休（木のそば）、伴（人のそば）、側（契約のそば）のように人が側（そば）にいる場合にも使われます。

音読みは『キュウ』、訓読みは『休む（やすむ）』。許可を得て学校を休むことを休学（キュウガク）、会社に申請して取る休みを休暇（キュウカ）、会社が指定している休みの日を休日（キュウジツ）、休みの日が続くことを連休（レンキュウ）、春の長期休暇を春休み（はるやすみ）、夏の長期休暇を夏休み（なつやすみ）といいます。

やすらぐ漢字で『たね』、『のぶ』、『やす』、『やすむ』、『よし』と地名・人名に使われています。

休（キュウ・やすむ）は小学校1年生で習う漢字です。

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『漢字の覚え方 木』　木　林　森　休

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.もくざい（　　　）の加工。

2.ぼくとう（　　　）を振る。

3.もくよく（　　　）する。

4.しんりん（　　　）を散歩する。

5.さんりん（　　　）の開拓。

6.しんら（　　　）万象。

7.夏季 きゅうか（　　　）。

8.やす（　　）み。

解説です。基本の漢字は木、林（はやし） は木を足して林、森（もり）は木木を足して森、 休（やす）むはイ（にんべん）を足して休です。

解答です。木材、木刀、沐浴、森林、山林、森羅、休暇、休。

漢字の覚え方 皃

今日は皃（ボウ）、貌（ボウ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『皃（ボウ）』です。人の姿を表しています。基本の音読みは『ボウ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。皃（ボウ）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。貌（ボウ）は中学生で習う常用漢字、皃（ボウ）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『皃（ボウ）』màoは、人の姿を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、白（頭・顔の形）＋儿（足）＝皃（頭と足で人の姿。容（かたち））です。漢字の部首は『白・しろ』、漢字の意味は『人の姿』、『容（かたち）』です。

音読みは呉音が『ミョウ』、漢音が『ボウ』、訓読みは『皃（かたち）』、『皃（かお）』です。です。

我が国では皃（ボウ）の漢字を使うことはありません。豸（むじなへん）を足した異体字の貌（ボウ）を使うことが多いです。

皃（ボウ）は常用漢字から外れています。

　『貌（ボウ）』màoは、外見を表す形声文字です。漢字の足し算では、豸（動物・むじな）＋皃（人のかたち）＝貌（動物や人の貌（かたち）。貌（かお）です。漢字の部首は『豸・むじなへん』、漢字の意味は『貌（かたち）』、『ありさま』、『貌（かお）』です。

音読みは呉音が『ミョウ』、漢音が『ボウ』です。訓読みは常用外に『貌（かたち）』、『貌（かお）』があります。物事の全体の形・姿を全貌（ゼンボウ）、人の顔立ちを容貌（ヨウボウ）といいます。

良い意味の漢字で『かた』、『とお』と名前に使われます。

貌（ボウ）は中学生で習うようになった常用漢字です。

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『漢字の覚え方 皃』　皃　貌

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.事件の ぜんぼう（　　　）の解明。

2.ようぼう（　　　）や服装。

解説です。基本の漢字は皃、貌（かお）は豸（むじなへん）を足して貌です。

解答です。全貌、容貌。

漢字の覚え方 菐

今日は菐（ボク）、撲（ボク）、僕（ボク）、璞（ハク）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『菐（ボク）』です。『粗削り』、『粗雑』を表しています。基本の音読みは『ボク』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。菐（ボク）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。撲（ボク）、僕（ボク）は中学校で習う常用漢字、菐（ボク）、璞（ハク）は常用漢字ではありませんが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『菐（ボク）』púは、うるさい様子・わずらわしい様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えれば、丵（ギザギザしたもの）＋廾（両手）＝菐（粗削りのもの。粗雑、うるさい、わずらわしい）です。漢字の部首は『大・だい』、漢字の意味は『粗削り』、『粗雑』、『うるさい』、『わずらわしい』です。

藤堂は甲骨文字では、奴隷が供え物をするさまに入墨と尻尾を添えた象形文字であるとしています。

音読みは呉音が『ボク』、漢音が『ホク』です。『菐（ボク）』の漢字自体を使うことはありませんが、撲（ボク）、僕（ボク）などの漢字の構成要素になっています。

菐（ボク）は中学校で習う常用漢字から外れています。

　『僕（ボク）』púは、召使いを表す形声文字です。漢字の足し算で覚えれば、イ（人間）＋菐（粗削り）＝僕（粗削りの人間。召使い。御者。謙遜して使う一人称）です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『召使い』、『御者』、『腹心の部下』、『謙遜して使う一人称』です。

音読みは呉音が『ボク』、漢音が『ホク』です。訓読みは常用外に『僕（しもべ）』、『僕（やつがれ）』があります。男の召使いを従僕（ジュウボク）、中国で天子の側近・尚書省の次官を僕射（ボクヤ）といいます。

僕ボク）は中学校で習う常用漢字です。

　『撲（ボク）』pūは、撲（なぐ）る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えれば、扌（手の動作）＋菐（粗削り）＝撲（粗削りのもの動作。なぐる）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『撲（う）つ』、『撲（なぐ）る』です。

藤堂は菐は『ポン』という音を表し、短く手を撲（う）つことであるとしています。

音読みは呉音・漢音ともに『ホク』、慣用音が『ボク』です。訓読みは常用外に『撲（う）つ』、『撲（なぐ）る』があります。転倒などして打たれて出来る怪我を打撲（ダボク）、撲（なぐ）り殺すことを撲殺（ボクサツ）、撲（う）ち滅ぼすことを撲滅（ボクメツ）といいます。

常用漢字表では相撲を相撲（すもう）と読ませます。

撲（ボク）は中学校で習う常用漢字です。

　『璞（ハク）』púは、璞（あらたま）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えれば、王（玉）＋菐（粗削り）＝璞（粗削りの宝石。璞（あらたま））です。漢字の部首は『玉・ぎょく』、漢字の意味は『璞（あらたま）』、『まだ磨かれていない玉』です。

音読みは呉音が『ホク』、漢音が『ハク』、慣用音が『ボク』です。訓読みは『璞（あらたま）』です。磨いていない宝石と精錬していない金属・飾らない人柄を璞玉渾金（ハクギョクコンキン）といいます。

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『漢字の覚え方 菐』　菐　僕　撲　璞

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.じゅうぼく（　　　）。

2.げぼく（　　　）。

3.だぼく（　　　）する。

4.すもう（　　　）を取る。

5.はくぎょくこんきん（　　　　　　）。

解説です。基本の漢字は菐、僕（しもべ）はイを足して僕、撲（なぐ）るは扌（てへん）を足して撲、璞（あらたま）は王を足して璞です。

解答です。従僕、下僕、打撲、相撲、璞玉渾金。

漢字の覚え方 凡

今日は凡（ボン）、帆（ハン）、汎（ハン）、梵（ボン）、風（フウ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『凡（ボン）』です。広い布や板を表しています。基本の音読みは『ボン』または『ハン』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。凡（ボン）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。風（フウ）は小学校2年生 で習う漢字、凡（ボン）、帆（ハン）、汎（ハン）は中学校で習う常用漢字、梵（ボン）は常用漢字ではありませんが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『凡（ボン・ハン）』fánは、広い布や板を表す象形文字です。『広い布』から、『全体』、『総じて』、『あたりまえの』と意味が広がっていきました。漢字の部首は『几・つくえ』、漢字の意味は『広い布』、『全体』、『総じて』、『あたりまえの』、『凡（およ）そ』、『一般的に』です。

音読みは呉音が『ボン』、漢音が『ハン』、訓読みは常用外に『凡（およ）そ』、『凡（おおよ）そ』、『凡（すべ）て』があります。ごくあたりまえのことを平凡（ヘイボン）、ごく普通の人を凡人（ボンジン）、図表で使用する記号の意味を説明したものを凡例（ハンレイ）といいます。

凡（ボン・ハン）は中学校で習う常用漢字です。

　『帆（ハン）』fānは、帆（ほ）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、巾（布）＋凡（広い）＝帆（広い布。船を進めるための広い布。帆。ほ）です。漢字の部首は『巾・はば』、漢字の意味は『広い布』、『帆（ほ）』です。

藤堂によれば、もともと『広い布』を表していた凡（ボン・ハン）が『凡（およ）そ』、『一般的に』の意味に転用されたために『広い布』・『帆（ほ）』を表すためにつくられた漢字であるとしています。

音読みは呉音が『ボン』、漢音が『ハン』、訓読みは『帆（ほ）』です。帆に受ける風を利用して走る船を帆船（ハンセン）、遠くに見える船のことを帆影（ハンエイ）といいます。

帆（ハン）は中学校で習う常用漢字です。

　『汎（ハン）』fànは、水に広がっていく様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（みず）＋凡（広い）＝汎（水にふわふわと広がっていく。汎（ひろ）い。汎（あまね）し）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『広がる』、『汎（あまね）し』、『汎（ただよ）う』、『溢れる』です。

音読みは呉音が『ホン』、漢音が『ハン』、訓読みは常用外に『汎（ひろ）い）』、『汎（あまね）し』、『汎（ただよ）う』があります。広く色々な方面に用いれることを汎用（ハンヨウ）といいます。

非常に良い意味の漢字で『ひろ』、『ひろし』、『ひろむ』、『みな』と名前に使われます。

汎（ハン）は中学生で習うようになった常用漢字です。

　『梵（ボン）』fànは、さかんで広がる様子。宇宙創造の神を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、林（はやし・たくさん）＋凡（広い）＝梵（さかんで広がる様子。宇宙創造の神。梵（そよぎ）です。漢字の部首は『木・き』、漢字の意味は『宇宙創造の神』、『『梵（そよぎ）』です。

仏教の翻訳のためにつくられた漢字といわれています。

音読みは呉音が『ボン』、漢音が『ハン』、訓読みは『梵（そよぎ）』です。古代インドのサンスクリット語を梵語（ボンゴ）、バラモン教における宇宙創造の神を梵天（ボンテン）といいます。

『梵（ボン・そよぎ）』は常用漢字から外れています。

　『風（フウ）』fěngは、風を表す形声文字です。古代中国では、伝説上の鳥や虫が羽を使って風を起こすと考えられていました。漢字の足し算で覚えるならば、凡（帆）＋鳥・虫＝鳳・風（鳥・虫が起こした空気の流れで帆が動く様子。風。かぜ）です。漢字の部首は『風・かぜ』、意味は『風』、『ゆれる』、『世の動き』、『おもむき』です。

風（かぜ）は風を表す漢字としてそのまま使われ、鳳（おおとり）は風・聖人の神様（雄）として祭られ、めでたいしるしとして、天子や宮殿を表すようになりました。（凰が雌の神様といわれています）

音読みは呉音が『フウ・フ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『風（かぜ）』、『風（かざ）』です。風と雲・世の中の変動を風雲（フウウン）、人の品位・おもむきを風格（フウカク）、風の吹く下手（しもて）を風下（かざしも）、風の力を風力（フウリョク）といいます。

風（フウ・かぜ）は小学校2年生 で習う漢字です。

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『漢字の覚え方 凡』　凡　帆　梵　汎　風　楓

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.へいぼん（　　　）な人生。

2.ぼんじん（　　　）の思考。

3.図表の はんれい（　　　）。

4.大型 はんせん（　　　）の寄港。

5.はんよう（　　　）品。

6.ぼんご（　　）。

解説です。基本の漢字は凡、帆（ほ）は巾（はばへん）を足して帆、汎（ひろ）いは氵（さんずい）を足して汎、梵（そよぎ）は林を足して梵、風（かぜ）は虫を足して風です。

解答です。平凡、凡人、凡例、帆船、汎用、梵語。

漢字の覚え方 某

今日は 某（ボウ）、謀（ボウ）、媒（バイ）、煤（バイ）、楳（バイ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『某（ボウ）』です。梅を表していて、はっきりしない様子も表しています。基本の音読みは『ボウ』または『バイ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。某に何を足すとどのような漢字になるか考えます。謀、媒は中学校で習う常用漢字、煤、楳は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『某（ボウ）』mǒuは、梅を表す象形文字・会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、甘（果実・口に含む）＋木（樹木）＝某（果実のある樹木。どんどん実のなる梅。はっきりしない）です。漢字の部首は『木・き』です。漢字の意味は『梅』、『どんどん実のなる』、『はっきりしない』、『何某（なにがし）』、『某（それがし）』です。また『わかっていて』もぼかして言う時にも使います。

『梅』の意味には使わないで、『はっきりしない』、『不明なもの』に使います。

音読みは呉音が『ム・モ』、漢音が『ボウ』、訓読みは『某（それがし）』です。藤堂は『なにがし』の意味は当て字であるとしています。ある日のことを某日（ボウジツ）といい、あえて国名を伏せた表記で某国（ボウコク）と使うことがあります。

某（ボウ）は中学校で習う常用漢字です。

　『謀（ソウ）』móuは、先の見えない事について考える様子・謀（はか）る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言（言葉による動き・考える）＋某（はっきりしない）＝謀（ハッキリしない先のことを考える。謀（はか）る。悪事をたくらむ）です。漢字の部首は『言・ごんべん』です。漢字の意味は『どうするか考える』、『悪事をたくらむ』、『謀（はか）る』、『もとめる』です。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ボウ』、訓訓読みは『謀（はか）る』です。軍隊において先の事について作戦を考える将校を参謀（サンボウ）、人をあざむくような謀りごとを謀略（ボウリャク）、主君に背（そむ）く悪事を謀反（ムホン）といいます。

謀（ボウ）は中学校で習う常用漢字です。

　『媒（バイ）』méiは、謀（はか）る動作を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、女（女性・出産）＋某（不明・梅の）＝媒（不明の男女の仲をとりもつ。結婚の仲立ち）です。漢字の部首は『女・おんな』です。漢字の意味は『仲立ちをする』、『仲人』です。

音読みは呉音が『マイ』、漢音が『バイ』です。結婚の仲立ちを媒酌（バイシャク）、仲立ちをするもの・情報伝達の手段になるものを媒体（バイタイ）といいます。

媒（バイ）は中学校で習う常用漢字です。

　『煤（バイ）』méiは、煤（すす）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、火（火）＋某（不明の・暗い）＝煤（火を使って出来る暗いもの。煤。すす）です。漢字の部首は『火・ひへん』です。漢字の意味は『煤（すす）』です。

音読みは呉音の『メ・マイ』は使わず、漢音の『バイ』を使います。煙に含まれる黒いすすを煤煙（バイエン）といいます。

呉音のマ行は漢音のバ行に変化することがあります。呉音と漢音もご覧ください。

煤（バイ）は人名用漢字です。

　『楳（バイ）』méiは、楳（うめ）・梅（うめ）を表す形声文字です。漢字の足し算で表せば、木（樹木）＋某（梅の・どんどん実のなる）＝楳（どんどん実のなる樹木。楳。うめ）です。漢字の部首は『木・きへん』です。漢字の意味は『楳（うめ）』です。

現在では某（どんどん実のなる）の代わりに毎（出産をするお母さん）を使い、梅（バイ）と書きます。

音読みは呉音の『メ・マイ』は使わず、漢音の『バイ』を使います。訓読みは『うめ』です。白い梅を白梅（ハクバイ）、紅い梅を紅梅（コウバイ）、寒い時期に咲く梅を寒梅（カンバイ）といいます。梅の実の生（な）る頃の長雨を梅雨（バイウ・つゆ）といいます。

非常に縁起の良い漢字です。

異体字に梅　栂 某　槑があります。

異体字の梅（バイ）は小学校4年生で習う漢字です。

『漢字の覚え方 某』 某　謀　媒　煤　楳　梅

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぼうこく（　　　）のスパイ。

2.さんぼう（　　　）願い。

3.光秀の むほん（　　　）。

4.ばいしゃく（　　　）人。

5.記憶 ばいたい（　　　　）。

6.すす （　　）。

7.うめ  (　　）。

解説です。基本の漢字は某、謀（はか）るは言（ごんべん）を足して謀、媒（なかだち）は女（おんなへん）を足して媒、煤（すす）は火（ひへん）を足して煤、楳（うめ）は木（きへん）を足して楳です。

解答です。某国、参謀、謀反、媒酌、媒体、煤、楳、梅。

漢字の覚え方 戊

今日は 戊（ボ）、茂（モ）いう漢字のについて説明します。基本になる漢字は『戊（ボ）』です。『ほこ』という武器を表しています。藤堂は根元に穴の空いたもので、そこへ柄をかぶせてつかうとしています。基本の音読みは『ボ』もしくは『モ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。戊に何を足すとどのような漢字になるか考えます。茂は中学校 で習う常用漢字、戊は人名用漢字です。漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『戊（ボ）』wùは、まさかりに似た武器を表す象形文字です。漢字の部首は『戈・ほこづくり』です。漢字の意味は『ほこ』、『十干の五番目』、『かぶせる』です。十干（甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸）（木→火→土→金→水）の五番目で土（つち）の兄（あに・え）から戊（つちのえ）と読みます

古代中国の自然哲学の思想によれば、万物は木火土金水の五元素からなり、互いに影響を与えあうとされています。木は燃えて火を生み、火は灰になって土となり、土の中から金属が得られ、金属の表面には水滴が生じ、水によって木が養われているというものです。

また、東洋では幹を表す十干（甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸）と枝を表す十二支（子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥）を使って60の組み合わせで年を数えます。明治元年が戊辰（ボシン）という年にあたるのは内戦があったためよく知られています。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ボウ』、慣用音が『ボ』、訓読みが『戊（つちのえ）』です。戊辰（ボシン）の年に争われた新政府と旧幕府の内戦を戊辰戦争（ボシンセンソウ）といいます。

良い意味の漢字で『さかる』、『しげ』、『しげる』と名前に使われます。

戊（ボ・つちのえ）は人名用漢字です。

　『茂（モ）』màoは、葉が茂っている様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋戊（ほこ・根元の穴に柄をかぶせる）＝茂（葉がおおいかぶさるように茂る。しげる）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』です。意味は『茂（しげ）る』です

音読みは呉音が『モ・ム』、漢音が『ボウ』、訓読みが『茂（しげ）る』です。才能の優れた人物をを茂才（モサイ）、草木が一面をおおうように勢いよくしげることを繁茂（ハンモ）といいます。

良い意味の漢字で『あり』、『いかし』、『し』、『しく』、『しげ』、『しげい』、『しげみ』、『しげる』、『たか』、『とお』、『とも』、『とよ』、『もち』、『もと』、『ゆた』と名前に使われます。

茂（モ・しげる）は中学校で習う常用漢字です。

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『漢字の覚え方 戊』 戊 茂

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぼしん（　　　）戦争。

2.夏草が はんも（　　　　）する。

解説です。基本の漢字は戊、茂（しげ）るは艹（くさかんむり）を足して茂です。

解答です。戊辰、繁茂。

漢字の覚え方 攴・攵

今日は攵（ボク）を使った漢字を説明します。基本の漢字は『攴・攵（ボク）』で、攴・攵（ボク）を使った漢字には牧（ボク）、枚（マイ）などがあります。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。攵（ボク）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。牧（ボク）は小学校4年生で習う常用漢字 、枚（マイ）は小学校6年生で習う常用漢字 です。

また他に攴・攵（ボク）を使った漢字

改（カイ・あらためる）は 『漢字の覚え方 己』

攻（コウ・せめる）は『漢字の覚え方 工』 

攸（ユウ）は『漢字の覚え方 攸』

放（ホウ・はなつ）は『漢字の覚え方 方』

故（コ・ゆえ）は『漢字の覚え方 古』

政（セイ・まつりごと）、 整（セイ・ととのえる）は『漢字の覚え方 正』

敏（ビン・とし）は『漢字の覚え方 母』

救（キュウ・すくう）は 『漢字の覚え方 求』

教（キョウ・おしえる）は『漢字の覚え方 爻・交』

敗（ハイ・やぶれる） 『漢字の覚え方 貝・買』

敬（ケイ・うやまう）は 『漢字の覚え方 敬』

散（サン・ちる）、撒（サン・まく）は『漢字の覚え方 散』

敵（テキ・かたき）は『漢字の覚え方 啇』

敲（コウ・たたく）は『漢字の覚え方 高』に収めてあります。

　『攴・攵（ボク）』pūは、手に棒を持ってたたく様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、卜（ぼう）＋又(手）＝攴・攵（手に棒を持ってたたく。動作を表す）です。漢字の部首は『攴・攵・ぼくづくり』、漢字の意味は『たたく』、『うつ』です。

『説文解字』には｢小さく擊(う)つなり。又に従う。卜の聲｣とあります。藤堂は攴から攵と書かれるようになったとしています。

音読みは呉音・漢音が『ホク』、慣用音が『ボク』、訓読みは『攴（う）つ』です。攴・攵（ボク）の漢字を単独で使われることはありませんが、『動作を表す記号』として牧（ボク）、枚（マイ）、改（カイ）、敲（コウ）などの漢字に使われています。

攴・攵（ボク）は常用漢字から外れています。

　『牧（ボク）』mùは、牛を飼う様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、牛（うし）＋攴・攵（動詞の記号）＝牧（牛を飼う。飼う場所。転じて人民を養う）です。漢字の部首は『牛・うし』、漢字の意味は『牛を飼う』、『飼う場所・牧（まき）』、『人民を養う』、『人格を豊かにする』です。

『説文解字』には「牛を養う人なり。攴に従い、牛に従う」とあります。

動作を表す攵（ぼくづくり）は、篆文に近い攴（ボク）ノデザイン、と攵（ボク）pūデザインがあります。

音読みは呉音が『モク』、漢音が『ボク』です。訓読みは『牧（まき）』です。家畜を飼うことを牧畜（ボクチク）、キリスト教の指導者で人格を豊かにする人を牧師（ボクシ）、家畜を飼う場所を牧場（ボクジョウ・まきば）といいます。

牧（ボク）は小学校4年生で習う漢字です。

　『枚（マイ）』méi は、杖（つえ）に使う太さの木を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、木（木製）＋攴・攵（動作）＝枚（手に持って使う木製品。杖。つえ。馬を打つ鞭。むち）です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『杖（つえ）』、『鞭（むち）』、『はみ』、『一本・一本』、『一枚、一枚』、『平らで薄いもの』です。

毎（マイ）と同様に同じような物を数えるときに使う漢字ですが、我が国では平らで薄いものに使います。

動作を表す攵（ぼくづくり）は、篆文に近い攴（ボク）ノデザイン、と攵（ボク）pūデザインがあります。

音読みは呉音が『マイ・メ』、漢音が『バイ』です。一つ一つ数えあげることを枚挙（マイキョ）、紙や板などの平らで薄いものの数を枚数（マイスウ）といいます。

数が増えて行く良い意味の漢字で『かず』、『ひら』、『ふむ』と地名・人名に使われます。

枚（マイ）は小学校6年生で習う漢字です。

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『漢字の覚え方 攴・攵』 攴 攵 牧 枚

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.教会の ぼくし（　　　）。

2.ぼくじょう（　　　）直送の牛乳。

3.紙の まいすう（　　　）。

4.ひらかた（　　　）市。

解説です。基本の漢字は攴・攵、牧（まき）は牛を足して牧、枚（ひら）は木を足して枚です。

解答です。牧師、牧場、枚数、枚方

漢字の覚え方 暴

　漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『暴（ボウ・バク）』bào、pùという字を基本とした漢字の仲間について説明します。この漢字の仲間には暴、爆、瀑、曝という漢字が含まれます。藤堂はこのような漢字の仲間について『単語家族』という表現を使っていました。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『暴』に何を足したら爆、瀑、曝になるのかを考えます。暴は小学校5年生で習う漢字 、爆は中学生で習う常用漢字、曝は人名用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

　『暴（ボウ・バク）』bào、pùは、動物の死体を解剖し太陽に曝（さら）す様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、日（太陽）＋共（両手）＋氺（動物の死体）＝暴（動物の死体を解剖し太陽に曝（さら）す。むき出しにする。荒々しくする）です。漢字の部首は『日・にち』、意味は『さらす』、『むき出しにする』、『荒々しくする』、『にわかに』です。

音読みは二通りあります。『荒々しくする』、『にわかに』の意味では、呉音が『ボウ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『暴（あば）れる』です。『さらす』、『むき出しにする』の意味では呉音が『ボク』、漢音が『ホク』、慣用音が『バク』、訓読みが『暴（あば）く』です。荒々しく乱暴な行為を暴行（ボウコウ）、にわかに吹く荒々しい風を暴風（ボウフウ）、風雨にさらすこと・悪事を暴くことを暴露（バクロ）といいます。

『暴（ボウ・バク）』は小学校5年生で習う漢字です。

　『爆（バク）』bàoは、火花を出してはじける様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、火＋暴（荒々しくする）＝爆（火花を出してはじける。爆ぜる。はぜる）です。漢字の部首は『火・ひ』、意味は『はじける』、『飛び散る』、『激しい』です。

音読みは呉音が『ホク』、漢音が『ハク』、慣用音が『バク』、訓読みは『爆（は）ぜる』です。火花を出してはじける様子を爆発（バクハツ）、爆発に使う薬剤を爆薬（バクヤク）、爆薬を用いた殺傷・破壊するための弾を爆弾（バクダン）、激しく笑う様子を爆笑（バクショウ）といいます。

『爆（バク・はぜる）』は中学生 で習う常用漢字です。

　『瀑（バク）』pùは、川の水が落ちて飛び散る滝の様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、氵(水）＋暴（飛び散る）＝瀑（川の落ちて水が飛び散る滝。滝）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、意味は『川の水が落ちて飛び散る滝』、『滝』です。

音読みは呉音が『ボク』、漢音が『ホク』、慣用音が『バク』です。高所から白い布をたらしたように流れ落ちる滝を瀑布（バクフ）といいます。

『瀑（バク・たき）』は常用漢字から外れています。

　『曝（バク）』pùは、日に曝（さら）す様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、日（太陽）＋暴（さらす）＝曝（日に曝（さら）す）です。漢字の部首は『日・にちへん』、意味は『曝（さら）す』です。

音読みは呉音が『ボク』、漢音が『ホク』、慣用音が『バク』、訓読みが『曝（さら）す』です。光に曝すことを曝光（バクコウ）、風雨にさらすこと・悪事を暴くことを曝露（バクロ）といいます。

曝（さら）すは晒（さら）すとも書きます。晒（サイ）は西（サイ）の『単語家族』です。漢字の成り立ちについては『漢字の覚え方 西』をご覧ください。

『曝（バク・さらす）』は人名用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-52c4.html

『漢字の覚え方 暴』　暴　瀑  曝　爆

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぼうこう（　　　）を加える。

2.ぼうふう（　　　）警報。

3.秘密を ばくろ（　　　）する。

4.ばくはつ（　　　）事故。

5.原子　ばくだん（　　　）。

6.ナイアガラ ばくふ（　　　）。

7.日光に さら（　）す。

解説です。基本の漢字は暴、爆（は）ぜるは火を足して爆、瀑（たき）は氵（さんずい）を足して瀑、曝（さら）す日を足して曝です。

解答です。暴行、暴風、暴露・曝露、爆発、爆弾、瀑布、曝す、晒す。