漢字の覚え方 互

今日は互（ゴ・たがい）、冱（ゴ・さえる）、沍（ゴ・ふさぐ）、 枑（ゴ）という漢字について説明します。基本になる漢字は『互（ゴ）』です。互いに噛み合った様子を表す象形文字 です。これらの漢字は同じ『互（ゴ）』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。互（ゴ・たがい）に何を足したらどのような漢字になるのか考えます。互（ゴ・たがい）は中学生で習う常用漢字 、冱（ゴ・さえる）、沍（ゴ・ふさぐ）、 枑（ゴ）は常用漢字から外れています。常用漢字の指定に拘わらず、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『互（ゴ）』hù  は、二本の棒が噛み合った様子を表す象形文字です。漢字の部首は『二・に』、漢字の意味は『互（たが）い』、『両方』です。

音読みは呉音が『ゴ』、漢音が『コ』、訓読みは『互（たが）い』です。両者の力量が同じぐらいで、優劣がつけにくいことを互角（ゴカク）、代わる代わるすること・互い違いになることを交互（コウゴ）といいます。

互（ゴ・たがい）は中学生で習う常用漢字 です。

　『冱（ゴ）』hù は、凍る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で表すならば、冫（氷）＋互（互いに・両方）＝冱（両方から氷が張り詰めかたくなっていく。こおる）です。漢字の部首は『冫・にすい』、漢字の意味は『冱（こおる）る』、『冱（さ）える』です。

音読みは呉音が『ゴ』、漢音が『コ』、訓読みは『冱（こお）る』、『冱（さ）える』です。凍てつくような寒さを冱寒（ゴカン）といいます。

冱（さ）えるは冴（さ）えるとも書きます。

冱（ゴ・さえる）は常用漢字から外れています。

　『沍（ゴ）』hù は、塞（ふさ）がる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で表すならば、氵（水）＋互（互いに・両方）＝冱（水源が閉じられて塞がれる。塞（ふさ）がる。枯れる）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『沍（ふさ）ぐ』、『枯（か）れる』です。

音読みは呉音が『ゴ』、漢音が『コ』、訓読みは『沍（ふさ）ぐ』です。

沍（ゴ・ふさぐ）は常用漢字から外れています。

　『枑（ゴ）』hù は、役所の門前で通行を止める木の柵を表す形声文字です。漢字の足し算で表すならば、木（木製品）＋互（交差する）＝枑（交差して通行を止める木の柵）です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『通行を止める木の柵』です。

音読みは呉音が『ゴ』、漢音が『コ』です。

枑（ゴ）は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-5143a7.html

『漢字の覚え方 互』　互　冱　沍　枑

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ごかく（　　　）の戦い。

2.こうご（　　　）に並ぶ。

解説です。基本の漢字は互、冱（さ）えるは冫（にすい）を足して冱、沍（ふさ）ぐは氵（さんずい）を足して沍、枑（木の柵）は木を足して枑です。

解答です。互角、交互。

漢字の覚え方 獄

今日は獄（ゴク・ひとや）、嶽・岳（ガク・たけ）という漢字について説明します。基本になる漢字は『獄（ゴク）』です。裁判の訴え・牢屋（ロウヤ）を表す会意文字 です。二つの漢字は同じ『獄 （ゴク）』という同じ構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。獄（ゴク）に嶽（ガク）を足したらどのような漢字になるのか考えます。獄（ゴク・ひとや）、嶽・岳（ガク・たけ）は中学生で習う常用漢字 です。漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『獄（ゴク）』yù は、寧（やす）らかな様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、犭（いぬ）＋言（言葉）+犬（いぬ）＝獄（二匹の犬が言い争う。裁判の訴え。牢屋）です。漢字の部首は『犭・けものへん』、漢字の意味は『裁判の訴え』、『牢屋』、『厳しい』です。

現代北京語のy音は、しばしば呉音・漢音のg音にあたることがります。→『月（ガツ・ゲツ）』yuè

音読みは呉音が『ゴク』、漢音が『ギョク』、訓読みは常用外に『獄（ひとや）』があります。罪人を入れておく所を牢獄（ロウゴク）、死後に悪行を成した人々が罰を受ける世界・非常に困難な状況や場所を地獄（ジゴク）、牢屋の門・罪人の首を門にさらすことを獄門（ゴクモン）といいます。

獄（ゴク・ひとや）は中学生で習う常用漢字 です。

　『嶽・岳（ガク）』yuè  は、ゴツゴツした山を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、山（やま）＋獄（ゴツゴツした・厳しい）＝嶽（高くゴツゴツした山。岳。たけ）です。漢字の部首は『山・やま』、漢字の意味は『厳しい山』、『高い尊敬すべき山』、『尊敬する』、『地方長官』です。

漢字は常用漢字体の岳（ガク）を使います。

音読みは呉音・漢音ともに『ガク』、訓読みは『岳（たけ）』です。高く険しい山を山岳（サンガク）、尊敬すべき妻の父を岳父（ガクフ）といいます。

非常に良い意味の漢字で『おか』、『たか』、『たかし』、『たけ』と名前に使われます。

岳（ガク・たけ）は中学生で習う常用漢字 です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-d5fea1.html

『漢字の覚え方 獄』　獄　岳　嶽

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.天国と じごく（　　　）。

2.ろうごく（　　　）入り。

3.さんがく（　　　）地帯。

解説です。基本の漢字は獄、岳（たけ）は山を足して嶽です。

解答です。地獄、牢獄、山岳。

漢字の覚え方 卬

　漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『卬（ゴウ）』ángという字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間には卬（ゴウ）、仰（ギョウ）、昂（コウ）、迎（ゲイ）、また、近い漢字に印（イン）、抑（ヨク）の漢字があります。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『卬』に何を足したら仰、迎、『印』に何を足したら抑になるのかを考えます。印は小学校4年生で習う漢字 、仰、迎は中学生 、抑も中学生 で習う常用漢字、昂は人名用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。中学生で習う常用漢字は何年で習うかは教科書によって異なります。

　『卬（ゴウ）』ángは、立っている人とひざまずいた人を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、匚(立っている人）＋卩（ひざまづいた人）＝卬（立っている人とひざまずいた人）です。漢字の部首は『卩・ふしづくり』、漢字の意味は『高い』、『仰ぐ』です。

音読みは呉音・漢音ともに『ゴウ』です。卬（ゴウ）の漢字自体をを使うことはありません。仰（ギョウ）、迎（ゲイ）の漢字の部分になっています。

卬（ゴウ・たかい）は常用漢字から外れています。

　『仰（ギョウ）』yǎngは、仰（あお）ぐ様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間）＋卬（立っている人とひざまずく人）＝仰（ひざまずいた人が上を見る。仰ぐ。あおぐ）です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『仰（あお）ぐ』、『敬う』、『おおげさ』です。

音読みは呉音が『ゴウ』、漢音が『ギョウ』、慣用音が『コウ』です。訓読みは『仰（あお）ぐ』です。神を信じて敬うことを信仰（シンコウ）、天を仰ぐほどびっくりすることを仰天（ギョウテン）、物事が大げさなさまを仰山（ギョウサン）といいます。

『仰（ギョウ・あおぐ）』は中学生 で習う常用漢字です。

　『昂（コウ）』ángは、高くあがる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、日(太陽・昇る）＋卬（立っている人とひざまずく人）＝昂（ひざまずいた人が太陽を見る。あがる。上昇する）です。漢字の部首は『日・にち』、漢字の意味は『あがる』、『上昇する』、『感情が高ぶる』です。

音読みは呉音が『ゴウ』、漢音が『コウ』、訓読みが常用外の『昂（あ）がる』、『昂（たか）ぶる』です。常用漢字（中学までに習う日常使う漢字2136字）でないので、高（コウ）、興（コウ）を使うのが普通です。感情が昂（たか）ぶることを興奮・昂奮（コウフン）、精神や気分が昂（たか）まることを高揚・昂揚（コウヨウ）、物価などがひどく昂（あ）がることを高騰・昂騰（コウトウ）といいます。

非常に縁起の良い漢字で『あき』、『あきら』、『たか』、『たかし』、『のぼる』と人名に使われます。

『昂（コウ・あがる）』は人名用漢字です。

似た漢字の昴（ボウ・すばる）については『漢字の覚え方 卯』 をご覧ください。

　『迎（ゲイ）』yíngは、出迎（でむか）える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶(進む・出向く）＋卬（敬意を払う）＝迎（敬意を払って出向く。迎える。むかえる）です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『迎（むか）える』、『相手の意をいれる』です。

音読みは呉音が『ギョウ』、漢音が『ゲイ』、訓読みは『迎（むか）える』です。歓（よろこ）んで迎えることを歓迎（カンゲイ）、送り迎えを送迎（ソウゲイ）、他人の気に入るように調子を合せることを迎合（ゲイゴウ）といいます。

『迎（ゲイ・むかえる）』は中学生 で習う常用漢字です。

卬（ゴウ）に良く似た漢字で印（イン）があります。

　『印（イン）』yìnは、押さえつける様子・印（イン）を押す様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、E(手）＋卩（ひざまづいた人）＝印（手で人をひざまずかせる。転じて抑え付ける。印を押す）です。漢字の部首は『卩・ふしづくり』、漢字の意味は『抑え付ける』、『印を押す』、『印（しるし）』です。

音読みは呉音・漢音ともに『イン』、訓読みは『印（しるし）』です。心にあるイメージ（象）を押しつけられることを印象（インショウ）、版型を押しつけて刷（す）ることを印刷（インサツ）、郵便物の消息を伝える印を消印（けしイン）、書物を印刷して世に出すことを印行（インギョウ）、書物の著作権からえるお金を印税（インゼイ）といいます。

『印（イン・しるし）』は小学校4年生で習う漢字です。

　『抑（ヨク）』yìは、押さえつける様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(手の動作）＋印（手で人をひざまずかせる）＝抑（手で人をひざまずかせる。抑え付ける）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『抑え付ける』です。

印はデザインの都合で卬になっっています。

音読みは呉音が『ヲク』、漢音が『ヨク』、訓読みは『抑（おさ）える』です。無理やりおさえつけることを抑圧（ヨクアツ）、おさえとどめることを抑制（ヨクセイ）、声の調子などをおさえたり、あげたりすることを抑揚（ヨクヨウ）といいます。

『抑（ヨク・おさえる）』は中学生 で習う常用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-9211.html

『漢字の覚え方 卬』 卬　迎 　仰　昂　印　抑

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぎょうてん（　　　）。

2.大切な しんこう（　　　）。

3.熱烈 かんげい（　　　）。

4.そうげい（　　　）バス。

5.精神の こうよう（　　　）。

6.物価の こうとう（　　　）。

7.こうふん（　　　）状態。

8.いんさつ（　　　）機械。

9.いんぜい（　　　）の収入。

10.支出の よくせい（　　　）。

11.よくよう（　　　）をつける。

解説です。基本の漢字は卬、仰（あお）ぐはイ（にんべん）を足して仰、迎（むか）えるは辶（しんにょう）を足して迎です。昂（あ）がるは日を足して昂、抑（おさ）えるは扌（てへん）を足して抑、印（いん）はE(手）と卩（ひざまづいた人）を足して印です。

解答です。仰天、信仰、歓迎、送迎、高揚・昂揚、高騰・昂騰、興奮・昂奮、印刷、印税、抑制、抑揚。

漢字の覚え方 午・御

　今日は『午（ゴ）』wǔ、『杵（ショ）』chǔ、『許（キョ）』xǔ、『卸（シャ）』xiè、『御（ギョ・ゴ）』yùという漢字について説明します。基本の漢字は『午（ゴ）』wǔです。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについて、意味を考えて漢字の足し算でを覚えると便利です。『午』に何を足すとどんな漢字になるのか漢字の成り立ちを考えます。午は小学校2年、許は5年で習い、卸、御は中学校で習います。学校、学年に関係なく一緒に覚えましょう。

　『午（ゴ）』wǔは、杵（きね）を表す象形文字です。部首は『十』。意味は『十二時』・『うま』です。杵のように上下運動を繰り返すから転じて、十二進法の真ん中を『午』といいます。

十二支（ジュウニシ）の七番目を『午』という漢字を宛てています。十二支は、暦、時刻、方角を示します。『午』は旧暦の5月、時間は正午、方角は南、動物では馬にあてられています。

中国を中心とした東アジアの世界では、子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥の十二支を使って暦、時刻、方角を表しました。数字でもなんでもない漢字の順番を覚えるの大変です。そこで、神様に新年の挨拶に来た十二種類の動物になぞらえて、十二支を宛てて覚えたのです。

馬(午・うま）は七番目に挨拶に来た動物と覚えるわけです。ちなみに一番目は牛の背中に乗ってきた鼠（子・ねずみ）、十二番目は勢いよく走ってきて、神様の前を通り越してしまった猪（亥・いのしし）です。

『馬（メ・バ・マ・うま）』は、馬を象った（かたどった）象形文字です。詳しくは『漢字の覚え方 馬』をご覧ください。

音読みは呉音・漢音ともに『ゴ』です。訓読みは『うま』です。正午（ショウゴ）、午前（ゴゼン）、端午（タンゴ）の午です。

『午（ゴ・うま）』は小学校2年生で習う漢字です。

　『杵（ショ）』chǔは、杵（きね）を表す漢字です。『午』が十二支の午として用いられるため、区別するため造られた漢字です。漢字の足し算では木(木製）＋午(上下運動）＝杵（木でできた上下運動する杵。きね）です。部首は『木・きへん』、意味は『杵（きね）』です。

音読みは呉音・漢音ともに『ショ』。訓読みは『きね』があります。杵臼（ショキュウ）、杵搗き（きねつき）の杵です。

『杵（ショ）』は常用漢字からは外れています。

　『許（キョ）』xǔは、許す様子を示す漢字です。漢字の足し算では言（言葉）＋午（上下に動かす）＝許（上下に幅を持った言葉。聞き入れる。許す）です。部首は『言・ごんべん』、意味は『許す』です。

音読みは呉音が『コ』、漢音が『キョ』。訓読みは『許す（ゆるす）』と常用外の『もと』、『ばかり』があります。許容（キョヨウ）、許可（キョカ）、親許（おやもと）、許嫁・許婚（いいなづけ）の許です。

漢字の世界では『ゆるす』に、ニュアンスの違いがあります。

許（ゆる）す。　人の話を聞きいれる　『漢字の覚え方 午』http://bit.ly/1tplk3i

赦（ゆる）す。　罪を赦す　　　　　　　　『漢字の覚え方 赤』http://bit.ly/1Y6frns

恕（ゆる）す。　人の心をおもいやる　『漢字の覚え方 女』http://bit.ly/1N8X8uX　です。

『許（キョ・ゆるす）』は小学校5年生で習う漢字です。許嫁・許婚（いいなづけ）は特別な訓読みです。

　『卸（シャ）』xièは、馬（午）から荷物を下ろす様子を示す漢字です。漢字の足し算では午（馬）＋足＋卩（人がかがむ）＝卸（人が馬から荷物を下ろすのにかがむ。卸す。おろす）です。部首は『卩・ふしづくり』、意味は『おろす』です。午（うま）から下ろすから転じて『肩の荷をおろす』、『問屋（とんや）が小売店に卸（おろ）す』のように使われます。

音読みは呉音・漢音ともに『シャ』ですが、我が国では使いません。訓読みは『卸す（おろす）』、『おろし』です。卸肩（シャケン・肩の荷をおろす）、卸売り（おろしうり）、棚卸（たなおろし）の卸です。

『卸（シャ・おろす)』は中学校で習う常用漢字です。

　『御（ギョ）』yùは、馬（午）を調教して行かせる様子を示す漢字です。漢字の足し算では彳＋午（馬）＋足＋卩（人がかがむ）＝御（馬を調教して行かせる。御者）です。部首は『彳・ぎょうにんべん』、意味は『御者（ギョシャ）』、『おさめる』、『天子に仕える人』、『守る』、『尊敬』です。

音読みは漢音が『ギョ』で呉音の『ゴ』、訓読みは『おん』、『み』です。制しておさめることを制御（セイギョ）、天子の外出を御幸（ギョコウ・みゆき）、神事に使う幣（ぬさ）を御幣（ゴヘイ）、防ぎ守る事を防御（ボウギョ）といいます。

『御（ギョ・おん）』は中学校で習う常用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9629.html

『漢字の覚え方 午・御』 午 御 杵 許 卸

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ごご（　　　　）三時。

2.たんご（　　　　）の節句。

3.きね（　　）と臼（うす）。

4.きょよう（　　　　）範囲。

5.いいなずけ（　　　　）。

6.きょか（　　　　）を得る。

7.おろしうり（　　　　　）。

8.攻撃と ぼうぎょ（　　　　）。

9.馬車の ぎょしゃ（　　　　）。

10.平安朝の にょうご（　　　　）。

解説です。基本漢字は午、杵は木を足して杵、上下の幅をもった言葉で許、馬から卸（おろ）すは足と卩で卸、馬を行かせるは彳（ぎょうにんべん）を足して御です。

解答です。午後、端午、杵、許容、許嫁、許婚、許可、卸売り、防御、御者、女御。

漢字の覚え方 呉

　今日は『呉（ゴ）』wúの『単語家族』について説明します。この単語家族には呉、娯、誤が含まれます。基本の漢字は『呉』で、読み方は『ゴ』、意味は『頭をかしげる』です。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。呉に何を足すと娯、誤になるのかを考えます。誤は小学校6年生で、呉、娯は中学校で習う漢字です。一緒に覚えましょう。

　『呉（ゴ）』wúは、口をあけて笑う様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、夨（ソク・頭をかしげる）＋口(口をあける）＝呉（頭をかしげて笑う。たのしむ）です。漢字の部首は『口』、意味は『頭をかしげて笑う』です。

『呉』は古くから現在の江蘇省付近の国名・王朝明。地名になっています。また人名としても使われており、兵法家の呉起（ゴキ）が有名です。

音読みは漢音が『ゴ』、呉音が『グ』、訓読みは『くれ』です。呉音（ゴオン）、呉越（ゴエツ・呉と越の国）、呉服（ゴフク）、孫呉（ソンゴ）の兵法、呉藍（くれない・紅）の呉です。

『呉（ゴ）』は中学校で習う常用漢字です。

　少し漢字の読み方の話をします。漢字の読み方は漢字を中国から輸入したときの読み方音読みと大和（やまと）言葉にあわせた訓読み（くんよみ）があります。音読みには、最初に輸入した中国江南地方の音である呉音（ゴオン）、遣唐使が持ち帰った長安の音である漢音（カンオン）、鎌倉仏教を通して入ってきた唐宋音（トウソウオン）、我が国で慣用的に使われる慣用音（カンヨウオン）があります。呉音と漢音 も御覧ください。

『呉』の単語家族では、呉音の『グ』は使いません。漢音の『ゴ』を使います。漢字によっては、呉音と漢音、両方使う漢字もあります。

　『娯（ゴ）』yúは、口をあけて笑う様子を漢字した形成文字です。漢字の足し算では、女＋呉(頭をかしげて笑う）＝娯（女性が笑う。たのしむ）です。漢字の部首は『女』です。女性の笑顔が良いので『女』が使われています。元の漢字の『呉』が国名・地名・人名を表すようになり、女を足してつくられた漢字です。

音読みは漢音の『ゴ』が普通で呉音の『グ』は使いません。娯楽（ゴラク）、娯喜（ゴキ）の娯です。『娯（ゴ）』は中学校で習う常用漢字です。

　『誤（ゴ）』wùは、まちがう様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、言（言葉）＋呉（頭をかしげる）＝誤（頭をかしげる言葉。間違う。誤る）です。漢字の部首は『言・ごんべん』、意味は『誤る』です。

音読みは漢音の『ゴ』が普通で、呉音の『グ』は使いません。訓読みは『誤る（あやまる）』です。誤解（ゴカイ）、錯誤（サクゴ）、誤差（ゴサ）の誤です。

『誤（ゴ）』は小学校6年生で習う漢字です。

謝罪（シャザイ）のほうの『謝る（あやまる）』は、言（言葉）＋射(弓を射る）＝謝（感謝、謝罪の言葉を発する）という漢字の成り立ちです。

音読みは『シャ』、訓読みは『謝る（あやまる）』です。謝罪（シャザイ）、感謝（カンシャ）、謝礼（シャレイ）、謝絶（シャゼツ）の謝です。

『謝（シャ・あやまる)』は小学校5年生で習う漢字です。

詳しくは『漢字の覚え方 射』をご覧ください。

　『蜈（ゴ・むかで）』wúは、蜈蚣（ゴショウ・むかで）を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫（むし）＋呉（口をあける）＝蜈（口の中に毒のある虫。むかで）です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蜈蚣（むかで）』です。長老の意味を持つ蚣（ショウ）と一緒に使って蜈蚣（むかで）を表します。

多くの脚を持つ節足動物で、口の中の顎（あご）に毒腺をもち昆虫などを捕食します。脚が多く百足（むかで）とも書きます。

音読みは呉音が『グ』、漢音ともに『ゴ』、訓読みが『蜈（むかで）』です。蜈（ゴ）と一緒に使って蜈蚣（むかで）で、漢語では蜈蚣（ゴショウ）といいます。

蜈（ゴ・むかで）は常用漢字から外れています。部首索引 虫(むし) も御覧ください。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-b278.html

『漢字の覚え方 呉』 呉 娯 誤 蜈

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ごおん（　　　　）と漢音。

2.そんご（　　　　）の兵法。

3.ごえつ（　　　　）同舟。

4.ごふく（　　　　）の販売。

5.ごらく（　　　　）施設.

6.適用を あやま（　　）る。

7.ごさ（　　　　）の範囲。

8.ごかい（　　　　）を避ける。

9.過失を あやま（　　）る。

解答です。呉、女を足して娯、言葉を足して誤、虫を足して蜈ですです。

呉音、孫呉、呉越、呉服、娯楽、誤る、誤差、誤解、謝る。

漢字の覚え方 五・語

　今日は『五（ゴ）』wǔの『単語家族』について説明します。この単語家族には五、伍、吾、語、悟が含まれます。基本の漢字は『五』で、読み方は『ゴ』、意味は『五の』、『交差する』、『中の』です。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。。『五』に何を足したら、伍、吾、語、悟になるのかを考えていきます。五は小学校1年生で、語は2年、悟は中学校で習い、伍、吾は人名用漢字です。漢字の足し算で一緒に覚えてしまいましょう。

　『五（ゴ）』wǔは、占ないに用いる算木（サンぎ）を交差させる映像、容器の蓋（ふた）の映像を漢字にした文字です(白川）。漢字の足し算では、二（容器と蓋）＋×（交差）＝五（容器と蓋（ふた）の交わり。算木の交差。五）です。意味は『交差する』、『五の』、『容器の蓋』です。

『説文解字』には天と地とその間で交わるものとしています。

一から四の数字は簡単に、算木を増やす映像で表現していました。五については、算木を並べるのではなく、交差させて五の数を示しました。ⅠⅡⅢⅣⅤのローマ数字に似ていますね。漢字の部首ですが『二』です。二と関係なく、天と地を表すと考えられています（許、藤堂、鎌田）。

一般的にはニに従うので、会意文字ですが、一を二本と（天と地）と考えて、指事文字とする学者（藤堂、鎌田)が多いです。

音読みは呉音・漢音ともに『ゴ』です。訓読みは『いつ』、『いつつ』です。三々五々（サンサンゴゴ）、五月（ゴガツ・さつき）、五日（いつか）、五感（ゴカン）、五穀（ゴコク）の五です。

『五（ゴ）』は小学校1年生で習う漢字です。

　日本語は難しいです。「五月五日の子供の日の祝日は日曜日でした。」読めますか？『ゴガツいつかのこどものひのシュクジツはニチヨウびでした』です。日はとても難しいですね。

『日』は漢音が『ニチ』、呉音が『ジツ』、訓読みは『ひ』、『か』です。呉音は呉音、漢音は漢音、訓読みは訓読みと相性が良いのが基本です。五月（ゴガツ）、五日（いつか）、子供の日（こどものひ）、祝日（シュクジツ）、日曜日（ニチヨウび）です。

　『伍（ゴ）』wǔは、五人の人間を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、亻（人）＋五＝伍（五人の人間）です。漢字の部首は『亻・にんべん』です。

音読みは呉音・漢音ともに『ゴ』です。伍長（ゴチョウ）は五人の長から、隊伍（タイゴ）は五人の隊列からきています。加筆によるインチキ防止の漢字として『五』の代わりに『伍』を書く事があります。

『伍（ゴ）』は人名用漢字です。

　『吾（ゴ）』wúは、容器と容器の蓋を漢字にしたものです。漢字の足し算では、五（容器の蓋）＋口（容器）＝吾（容器と容器の蓋。中。守る。自分の中）です。漢字の部首は『口』。『中に入れる。守る』の意味から一人称の『われ』の意味になったようです。また『我（ガ）』woのように一人称を示す音から仮借（カシャ）されているとも言われています。

　仮借（カシャ）というのは、漢字の音だけを借りて、本来の意味から別の意味に漢字を使う用法のことです。吾は中を示す漢字ですが、音だけを借りて、吾（われ）を示すように使われます。代名詞、数詞の一部はこの仮借の用法が用いられています。

音読みは漢音の『ゴ』が普通で、呉音の『グ』は使いません。訓読みは『われ』、『わが』です。吾々（われわれ）、吾輩（わがはい）の吾です。また、読書の内なる声を伊吾（イゴ）といいます。

『吾輩は猫である』は夏目漱石の書いた小説です。

『吾（ゴ）』は人名用漢字です。

　『語（ゴ）』yùは、自分の話す言葉を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、言（言葉）＋吾（自分）＝語（自分の中の話す言葉）です。部首は『言』、意味は『語る』、『言葉』です。『言（ゲン）』が積極的な言葉であるのに対し、『語（ゴ）』は守るの意味があり守衛的な言葉であると言われています。二つ合わせて言語（ゲンゴ）です。

『五』に交差するの意味があるため、『語』は人と人が交差して語り合う言葉であるという解釈もあります。

音読みは呉音の『ゴ』が普通の読み方で、漢音の『ギョ』は使いません。訓読みは『語る（かたる）』、『語らう（かたらう）』です。言語（ゲンゴ）、国語（コクゴ）、語源（ゴゲン）、語調（ゴチョウ）、語部（かたりべ）の語です。

『語（ゴ）』は小学校で2年生で習う漢字です。

　『悟』wùは、悟っている様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、忄（りっしんべん・心）＋吾（自分）＝悟（自分の心。悟る）です。部首は『忄・りっしんべん』、意味は『悟る』です。

音読みは漢音の『ゴ』が普通で、呉音の『グ』は使いません。訓読みは『悟る（さとる）』です。良く解り、決心することを覚悟（カクゴ）、無の世界の心理を悟ることを悟空（ゴクウ）といいます。

『悟（ゴ）』は中学校で習う常用漢字です。

数字について掲載ページです。

『一～十』については『小学校で習う漢字 一～十』http://bit.ly/1Dj8euf  をご覧ください。

『十』については『漢字の覚え方 十』http://bit.ly/1vHBPIs をご覧ください。

『九』については『漢字の覚え方 九』http://bit.ly/1stAJfE をご覧ください。

『八』については『漢字の覚え方 八』http://bit.ly/1oh7Q82 をご覧ください。

『七』については『漢字の覚え方 七』http://bit.ly/1syuLKo をご覧ください。

『六』については『漢字の覚え方 六』http://bit.ly/1nuIhQf をご覧ください。

『五』については『漢字の覚え方 五』http://bit.ly/1Njlajg をご覧ください。

『四』については『漢字の覚え方 四』http://bit.ly/1MD9Txx をご覧ください。

『三』については『漢字の覚え方 三』http://bit.ly/1ygC0wK をご覧ください。

『二』については『漢字の覚え方 ニ』http://bit.ly/1zexxch をご覧ください。

『一』については『漢字の覚え方 一』http://bit.ly/1NtgKrn をご覧ください。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-3c5e.html

『漢字の覚え方 五』　五　伍　吾　悟　語

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ごこく（　　　）豊穣。

2.ごがついつか（　　　　　　　　）。

3.たいご（　　　）を組む。

4.ごちょう（　　　）は下士官の位。

5.われわれ（　　　）。

6.わがはい（　　　）は猫である。

7.こくご（　　　）の問題。

8.ものがたり（　　　）を聴く。

9.孫 ごくう（　　　）。

10.かくご（　　　）を決める。

解説です。数字の五は算木を交差させて五、五人の軍隊がイを足して伍、吾はもともと蓋と容器ですが、吾（自分のこと）を指します。自分の言葉が語、自分の心をわかる事が悟です。

解答です。五穀、五月五日、隊伍、伍長、吾々、我々、吾輩、国語、物語、悟空、覚悟。

松尾芭蕉の句に　五月雨の降り残してや光堂　という句があります。光堂ですから金箔がはってあるのでしょう。五月雨（さみだれ）が降っているわけですが、光堂だけは、雨の中におぼろげに光って見える訳です。この画がなんとも素晴らしい句だと思います。

漢字の覚え方 合

今日は合、答、恰、拾、給、塔、塔という漢字について説明します。基本の漢字は『合』で、読み方は『ゴウ』、『トウ』意味は『合う』、『答える』です。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算でを覚えると便利です。『合』に何を足すとどんな漢字になるのかを考えます。合、答は小学校2年、拾は3年、給は4年生で習います。塔、塔は中学校で習います。学校、学年に関係なくまとめて覚えてしまいましょう。

　『合（ゴウ）』hé、gěは、器に蓋を合わせた様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、亼（蓋）＋口（器）＝合（蓋と合わせる。合う）です。漢字の部首は『口』、意味は『合う』、『集まる』、『容量の単位』、『答える』があります。この内『答える』の意味では、竹製の容器を示す漢字『答（トウ）』を使う事になっています。

音読みは呉音が『ゴウ（ガウ）』、漢音が『コウ』、慣用音が『ガッ』、『カッ』です。訓読みは『合（あ）う）』です、混合（コンゴウ）、連合（レンゴウ）、都合（ツゴウ）、五合（ゴゴウ）、合致（ガッチ）、合唱（ガッショウ）、合羽（カッぱ）、合戦（カッセン・ガッセン）、組合（くみあい）の合です。

『合（ゴウ・あう）』は小学校2年生で習う漢字です。

発音の話をします。サ行、タ行、ハ行の前で、『ッ』発音するのを促音便（ソクオンビン）といいます。日本語では、唇と口の動きの問題で、合致（ゴウチ）、合唱（ゴウショウ）、合羽（ゴウぱ）、合戦（ゴウセン）とは言い難（にく）いので、小さい『ッ』に変えて発音します。合致（ガッチ）、合唱（ガッショウ）、合羽（カッぱ）、合戦（カッセン・ガッセン）です。これは漢字の読み方の問題ではなく、日本語の問題です。合の次にサ行、タ行、ハ行の言葉が来るときは気を付けてください。

　『答（トウ）』dáは、竹製の器に蓋を合わせた様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、竹（たけかんむり）＋合（蓋と会う）＝答（竹製の器の蓋が合う。答える）です。問いにぴったり合う答えが『答』です。大昔は答えるの意味にも『合』を使っていましたが、『答』を使うようになりました。読み方も混同を避けて『トウ』daになっています。漢字の部首は『竹・たけかんむり』です。

音読みは呉音・漢音ともに『トウ』。訓読みは『答える（こたえる）』です。返答（ヘントウ）、解答（カイトウ）、応答（オウトウ）、贈答（ゾウトウ）、問答（モンドウ）、答辞（トウジ）の答です。

『答』は小学校2年生で習う漢字です。

問答（モンドウ）の『ドウ』は漢字の問題ではなく、日本語の性質の問題です。んの後は濁点をつけて読む方が発音しやすいので、『トウ』でなく『ドウ』なっています。

　『恰（コウ・カッ）』qiàは、心に合う事を漢字にしたものです。漢字の足し算では、忄（りっしんべん。こころ）＋合（合う）＝恰（心に合う。体に合う）です。意味は『心に合う』、『身体に合う』です。『身体に合う』の意味で使う事が多いです。

音読みは『コウ』、『カッ』で、訓読みは『恰も（あたかも）』です。求めているのにちょうど好いのが恰好（カッコウ）、その人に合う体つきのことを恰幅（カップク）といいます。『恰』は中学校で習う常用漢字から外れています。

　『拾（ジュウ）』shíは、手で集める様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、扌（てへん・手）＋合（合う）＝拾（手で集める。拾う）です。部首は『扌・てへん』、意味は『拾う』です。

音読みは呉音の『ジュウ』、漢音の『シュウ』があります。訓読みは『拾う（ひろう）』です。拾遺（シュウイ）、拾得（ショウトク・ジットク）、拾翠（シュウスイ）、収拾（シュウシュウ）の拾です。

『拾』は小学校3年生で習う漢字です。

　『給（キュウ）』jǐ、gěiは元々は繭（まゆ）から糸を合わせる様子を表す漢字です。漢字の足し算では糸（糸）＋合（合う。集める）＝給（糸を合わせる。転じて継ぎ足す。与える）です。部首は『糸』、意味は『継ぎ足す』、『与える』です。

ちなみに『繭（ケン・まゆ）』という漢字は艹（桑の葉上）に糸（蚕の蛹）と虫（蚕の幼虫）が乗っている映像です。

音読みは漢音の『キュウ』が普通で、呉音の『コウ』は使いません。訓読みは『給う（たまう）』です。給与（キュウヨ）、補給（ホキュウ）、給食（キュウショク）、支給（シキュウ）、恩給（オンキュウ）の給です。

『給（キュウ)』は小学校4年生で習う漢字です。

　『塔（トウ）』tǎは、仏骨を納めた高い建物を表す形声文字です。塔はもともと石や土を用いて造られていました。漢字の足し算では、土＋荅（トウ・あわせる）＝塔（高い建物）です。漢字の部首は『土』。意味は『高い建物』、『仏骨をおさめた高い建物』です。

梵語（ボンゴ・古代インドの仏教語）のstupa『卒塔婆（ソトバ）』の音訳で『塔』の漢字が造られました。ちなみに『荅（トウ）』daは、さやに合う豆の事で小豆や緑豆のことです。

音読みは呉音・漢音ともに『トウ』です。卒塔婆（ソトバ）、金字塔（キンジトウ）、五重塔（ゴジュウノトウ）、石塔（セキトウ）、塔頭（タッチュウ）の塔です。『塔』は中学校で習う常用漢字です。

　『搭（トウ）』dāは、手で合わせる様子を表す形声文字です。合わせて付けるの意味から、乗り物に付ける。乗るの意味になりました。漢字の足し算では、扌（手）＋荅（トウ・合わせる）＝搭（乗り物に乗る）です。部首は『扌・てへん』です。意味は『乗り物に乗る』、『付ける』です。

音読みは呉音が『トウ（トフ）』、漢音が『トウ（タフ）』です。乗り物に乗る事を搭乗（トウジョウ、兵器などを載せる事を搭載（トウサイ）と言います。『搭』は中学校で習う常用漢字です。

『合』の漢字の仲間には、貝の口がぴったり合う蛤（コウ・はまぐり）gé、門が合うで御殿を示す閤（コウ）géなどの漢字があります。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-83c6.html

『漢字の覚え方 合』 合 答 恰 給 拾 塔 搭 蛤 閤

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.つごう（　　　　）が良い。

2.関ヶ原の かっせん（　　　　）。

3.ごごう（　　　　）の日本酒。

4.もんどう （　　　　）無用。

5.おうとう（　　　　）がない。

6.かっぷく（　　　　）が良い。

7.しゅうとくぶつ （　　　　　　）。

8.栗 ひろい（　　）。

9.政府の おんきゅう（　　　　　）を受け取る。

10.きゅうよ （　　　　）を支払う。

11.食料を ほきゅう（　　　　）する。

12.薬師寺の　とう （　　）の上の雲。

13.きんじとう（　　　　　）を打ち立てる。

14.ミサイルを とうさい（　　　　）する。

15.飛行機に とうじょう（　　　　）する。

16.豊臣秀吉 たいこう（　　　　）殿下

解答です。ぴったり合うは口に亼（蓋）で合、答えは竹を足して答、継ぎ足すは糸で給、拾うは扌で拾、土を重ねてが塔、手で載せるのが搭です。

都合、合戦、五合、問答、応答、恰幅、拾得物、拾い、恩給、給与、補給、塔、金字塔、搭載、搭乗、太閤。