漢字の覚え方 甚

甚（ジン）、堪（カン・タン）、勘（カン）、湛（タン）、斟（シン）、匹（ヒキ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『甚（ジン）』です。甚（はなは）だしい様子を表しています。音読みはバラバラで『ジン』、『カン』、『タン』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。甚（ジン）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。匹（ヒキ）、甚（ジン）、堪（カン・タン）、勘（カン）は中学校で覚える常用漢字、湛（タン）は人名用漢字、斟（シン）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

最初に『匹（ヒキ）』という漢字を説明します。

　『匹（ヒキ）』pǐは、馬の並ぶ様子を表す象形文字です。四丈の布を表す会意文字という説もあります。漢字の部首は『匸・かくしがまえ』、漢字の意味は『二匹の馬』、『並ぶ』、『相手』、『一人』、『布の長さの単位』、『家畜や飼い鳥を数える単位』です。

音読みは呉音が『ヒチ』、漢音が『ヒツ』、慣用音が『ヒキ』、訓読みは『匹（ひき）』です。実力が互いに釣り合っていることを匹敵（ヒッテキ）、一人の男性を匹夫（ヒップ）といいます。

匹（ヒキ）は中学生で習う常用漢字です。

　『甚（ジン）』shènは、甚（はなは）だしい様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、甘（あまい）＋匹（並ぶ）＝甚（二人並んだ甘い男女の関係。甚（はなは）だしい）です。漢字の部首は『甘・あまい』、漢字の意味は『甚（はなは）だしい』、『深い』です。

白川は竈（かまど）で煮炊きする象形文字で、煮過ぎた様子であるとしています。

音読みは呉音が『ジン』、漢音ともに『シン』、慣用音が『ザン』、訓読みは『甚（はなは）だしい』です。ひどく大きいことを甚大（ジンダイ）といいます。

甚（ジン・はなはだ）は中学生で習う常用漢字です。

　『堪（カン）』kānは、重いもの・大きなものに対して堪（た）える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、土（つち・重いもの）＋甚（はなはだ）＝堪（甚だ重い。堪える）です。漢字の部首は『土・つち』、漢字の意味は『堪（た）える』、『持ちこたえる』です。

音読みは呉音が『コン』、漢音が『カン』、慣用音が『タン』、訓読みは『堪（た）える』です。過去の過ちを悔い改めることを堪忍（カンニン）、才能のすぐれていること・充分味わって満足することを堪能（タンノウ）といいます。

堪（た）えるは耐（た）えるとも書きます。

堪（カン・たえる）は中学生で習う常用漢字です。

　『勘（カン）』kānは、深く勘（かんが）える様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、甚（深い）＋力（ちから）＝勘（はなは）です。漢字の部首は『力・ちから』、漢字の意味は『勘（かんが）える』、『心にピンとくる動き』です。

音読みは呉音が『コン』、漢音が『カン』、訓読みは常用外に『勘（かんが）える』があります。比べ合わせて考えることを勘案（カンアン）、考えて決めること・支払いを計算することを勘定（カンジョウ）、割符を併（あわ）せて調べることを勘合（カンゴウ）といいます。

非常に良い漢字で『さだ』、『さだむ』、『のり』と名前に使われます。

勘（カン・たえる）は中学生で習う常用漢字です。

　『湛（タン）』zhànは、水が湛（たた）える様子・湛（ふか）い様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水）＋甚（深い）＝湛（水を深く湛える。たたえる。ふかい）です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『湛（たた）える』、『湛（ふか）い』です。

音読みは呉音が『デン』、漢音が『タン』、訓読みは『湛（たた）える』、『湛（ふか）い』です。ダムなどに水を湛（たた）えることを湛水（タンスイ）といいます。

非常に良い漢字で『あつし』、『きよ』、『たたう』、『たたえ』、『ふかし』、『やす』、『やすし』、『よし』と名前に使われます。

湛（タン・たたえる）は人名用漢字です。

　『斟（シン）』zhēnは、深さをはかって斟（く）む様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、甚（深い）＋斗（ひしゃく）＝斟（深さをはかって斟む。くむ）です。漢字の部首は『斗・とます』、漢字の意味は『斟（く）む』です。

音読みは呉音・漢音ともに『シン』、訓読みは『斟（く）む』です。酒を酌み交わすこと・事情を考えて取り計らうことを斟酌（シンシャク）といいます。

斟（く）むは酌（く）む、汲（く）むとも書きます。

斟（シン・くむ）は常用漢字から外れています。

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『漢字の覚え方 甚』 匹 甚　勘　堪　湛　斟

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ひっぷ（　　　）の勇。

2.台風による　じんだい（　　　）な被害。

3.かんにん（　　　）袋の緒。

4.かんじょう（　　　）を支払う。

5.かんごう（　　　）貿易。

6.ダムの　たんすい（　　　）。

7.事情を しんしゃく（　　　）する。

解説です。基本の漢字は甚、堪（た）えるは土を足して堪、勘（かんが）えるは力を足して勘、湛（ふか）いは糸を足して湛、斟（く）むは斗（とます）を足して斟です。

解答です。匹夫、甚大、堪忍、勘定、勘合、湛水、斟酌。

漢字の覚え方 鬲

今日は鬲（レキ）、隔（カク）、融（ユウ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『鬲（レキ）』です。三本足の鼎（かなえ）という容器を表しています。音読みはバラバラで『レキ』、『カク』、『ユウ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。鬲（レキ）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。隔（カク）、融（ユウ）は中学校で覚える常用漢字、鬲（レキ）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『鬲（レキ）』lì、géは、三本足の鼎（かなえ）という容器を表す象形文字です。漢字の部首は『鬲・れきのかなえ』、漢字の意味は『かなえ』、『隔（へだ）てる』です。

藤堂は脚の部分が中空になっっており水を入れて、上に甑（こしき）を置き蒸す容器であるとしています。

音読みは呉音が『レキ』、漢音が『リャク』、訓読みは『鬲（かなえ）』です。

鬲（へだ）てるの意味では、音読みは呉音が『カク』、漢音が『キャク』、訓読みは『鬲（へだ）てる』です。

鬲（レキ）は常用漢字から外れています。

　『隔（カク）』géは、隔（へだ）てるを様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、阝（土器・神梯）＋鬲（容器）＝隔（容器の中を隔てるもの。神と俗世を隔てる。隔（へだ）てる）です。漢字の部首は『阝・こざとへん』、漢字の意味は『隔（へだ）てる』、『分ける』です。

藤堂は鬲（レキ）の太古の音がglekであったという説を紹介しています。

藤堂は容器の中を隔てるもの、白川は神と俗世を隔てる様子としています。

音読みは呉音が『カク』、漢音ともに『キャク』、訓読みは『隔（へだ）てる』です。隔てて遠ざけること・感染を防ぐために病人を特別な場所に移すことを隔離（カクリ）、胸と腹を隔てる筋肉の膜を横隔膜（オウカクマク）、一年おきのことを隔年（カクネン）といいます。

隔（カク・へだてる）は中学生で習う常用漢字です。

　『融（ユウ）』róngは、融（と）けるを様子・通じる様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、鬲（鼎・かなえ）＋虫（むし）＝融（鬲（かなえ）の中のものを煮て溶かす。鬲（かなえ）の中のものが融けて発酵し虫がくる。融ける）です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『融（と）ける』、『通じる』です。

白川は虫が関係しているとし、藤堂は虫とは関係ないとしています。

隔たりをなくす良い意味の漢字で『あき』、『あきら』、『あきらか』、『すけ』、『とお』、『とおる』、『なかし』、『ながし』、『みち』、『よし』と名前に使われます。

音読みは呉音が『ユ』、漢音が『ユウ』、訓読みは常用外に『融（と）ける』があります。固体が液体に変化することを融融（ユウカイ）、固体が液体になるときの温度を融点（ユウテン）、とかして一つにすること・仲睦まじくなることを融和（ユウワ）、滞りなく通ずること・金銭をやりくりすることを融通（ユウズウ）といいます

バラバラにすることを日本語で『とける』というのですが、漢字の世界では色々な漢字を使い分けています。

釈（と）ける　ひとつ、ひとつ。釈きほぐす。　　　　　　　『漢字の覚え方 尺』http://bit.ly/1tkspU4

融 （と）ける　ばらばらにする。解きほぐす。答えをだす。　『漢字の覚え方 解』http://bit.ly/1N1uZka

溶（と）ける　水の中で溶かす。　　　　　　　　　　　　　『漢字の覚え方 溶』http://bit.ly/1xUYpv5

説（と）ける　ひとつひとつ説明する。　　　　　　　　　　『漢字の覚え方 説』http://bit.ly/1GMPByp

融（と）ける　固体のものがを液体になる。　　　　　　　　『漢字の覚え方 鬲』 

融（ユウ・とける）は中学生で習う常用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/post-bb7a.html

『漢字の覚え方 鬲』　鬲　隔　融

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.病人を　かくり（　　　）。

2.かくねん（　　　）開催。

3.隣国と ゆうわ（　　　）。

4.銀行の ゆうし（　　　）。

解説です。基本の漢字は鬲、隔（へだ）てるは阝（こざとへん）を足して隔、融（と）けるは虫を足して融です。

解答です。隔離、隔年、融和、融資。

vostro230 Optiplex790に引越

漢字のブログを書いているのですが、そのブログに使っているパソコンがvostro230とうとう動かなくなりました。電源は入りますが、画面が暗いままです。無理やり8Gにして使っていたので壊れたのでしょうか。ノートパソコンばかり使っていたので、ストライキを。。

SSDを取り外して、別のノートパソコンに接続し、CrystalDiskInfoというソフトを使って診断してみます。

SSDはPALITの120GBで換装したものです。HDは生きているようです。

マザーボードかCPUの故障のようです。マザーボードの交換なら厄介です。以前のCPUと交換してみましたが、画面は暗いままです。マザーボードの故障のようです。

マザーボードを購入して交換するか、外側の筐体を新しく購入してSSDを入れ直すかどちらかにしようと思います。

DELL Vostro 230s マザーボード MIG41R　 LGA775　が3280円で出品されています。

vostro230という機種はかなり古いので、少し新しめの外側の筐体を入手したいと思います。SDDを入れるつもりなので、HDは入ってなくて構いません。拡張性があって上位の機種が良いです。

外側の筐体ですが、数日後　Optiplex790という上位機種が3500円で入手できたので、これにvostro230のSSDを入れて動かしたいと思います。

★vostro230　　　CPU Core Quad Q9450　ソケットLGA755　　メモリは4Gを二枚で最高8G

★Optiplex790　　CPU Core i3　2120　ソケットGA1155　　メモリは8Gを四枚で最高32G

Optiplex790の方が基本性能は良いようです。

もし動かなければ、SSDをフォーマットして、Win10を導入し、Optiplex790のプロダクトキーを入力してOptiplex790として動かすつもりです。エクセルやワードは再インストールしなければならないし、データの救出もあるので、vostro230のSSDで動けば楽です。

 

790の蓋を開けたところです。蓋は簡単に開くように設計されています。
右の手前がDVD、右の奥がファン、左が電源部分です。 DVDの青い部分を上に持ち上げると簡単にはずせ、この下のHDが格納されています。

 

DVD装置の青い部分を持って上に持ち上げます。青いプラスチックを向こう側に押して、銀色のフレームからHDを取り外します

これがHDです。vostro230に入っていたSDDを交換して取り付けます。装置が違うので換装といいます。

SSDにケーブルを繋いだところです。銀色のフレームにはめ込みます。

銀色のフレームを右手のほうから、ビスの頭に引っかけてはめ込みます。ケーブル類を誤って切断しないように注意して作業します。

うまくはめ込んだら、最後に青いプラスチックを手前に引いて固定します。  最後にはずしたDVD装置をまた、取り付けます。

ドライバーがなくても簡単に交換出来ました。Dellの良いところですね。

蓋を閉めて、電源を入れて動くかどうか試してみます。

最初は真っ暗な画面ですが、何やら動き始めたような。Windowsの青色の窓マークが。。

デバイスを準備しているって。。。ひょっとして？　 なんと動きました‼

vostro230の中身がOptiplex790の筐体で動きました。

しかも以前より速くて快適です。うーん。

Optiplex790になってしまったのかな？

まあ、無事にデータを救出できまたし、動くし、速いし、良いことにします。。

所要時間は意外と少なく20分程度でした。

設定から更新とセキュリティをかけるとWindows　Updateも出来てしまいました。

また壊れると嫌なので、時間があるときに、Windows10をクリーンインストールして、純粋なOptiplex790にしたいと思います。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/vosro230.html

『vostro230　Optiplex790に引越』

漢字の覚え方 韱

今日は韱（セン）、籤（セン）、繊・纖（セン）、殲（セン）、懺（ザン）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『韱（セン）』です。細（ほそ）い様子を表しています。基本の音読みは『セン』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。韱（セン）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。繊（セン）は中学校で覚える常用漢字、纖（セン）は人名用漢字、韱（セン）、籤（セン）、纖（セン）、殲（セン）、懺（ザン）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『韱（セン）』xiānは、細い韭（にら）を刃物で刻む様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、人人戈（人間＋刃物・セン）＋韭（にら）＝韱（細い韭（にら）を刃物で刻む。細い。葉の細い山韭）です。漢字の部首は『韭・にら』、漢字の意味は『細い』、『刻（きざ）む』、『山韭（やまにら）』です。

人人戈（人間＋刃物・セン）について、藤堂は人体を刃物で小さく細く切り刻（きざ）むこととし、白川は人の首を斬ることであるとしています。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『韱（ほそ）い』です。

異体字に人人（人間）を省略した韯（セン）があります。

韱（セン）は常用漢字から外れています。

　『籤（セン・くじ）』qiānは、籤（くじ）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、竹（竹製品）＋韱（細い）＝籤（細くした竹に印をつけた籤。籤。くじ）です。漢字の部首は『竹・たけ』、漢字の意味は『籤（くじ）』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『籤（くじ）』です。籤（くじ）を引くことを抽籤（チュウセン）といいます。

抽籤（チュウセン）は抽選（チュウセン）と代用することが多いです。

籤（セン・くじ）は常用漢字から外れています。

　『繊・纖（セン）』xiānは、細（ほそ）い様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸（いと）＋韱（小さく切る）＝繊・纖（細い糸。ちいさい。ほそい。こまやか）です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『ちいさい』、『細い』、『細（こま）やか』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは常用外に『繊（ほそ）い』があります。糸状の細い組織のことを繊維（センイ）、糸のように細かいこと・感情の細やかなことを繊細（センサイ）、非常に細い毛を繊毛（センモウ）といいます。

我が国では常用漢字体の繊（セン）を使うことが多いです。

繊（セン）は中学生で習う常用漢字、纖（セン）は人名用漢字です。

　『殲（セン）』jiānは、殺しつくす様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、歹（死体・骨）＋韱（細く刻む）＝殲（人を細く刻んで殺しつくす。殲（ほろ）ぼす）です。漢字の部首は『歹・がつ』、漢字の意味は『殲（ほろ）ぼす』です。

音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『殲（ほろ）ぼす』。皆殺しにすることを殲滅（センメツ）といいます。

殲（セン・ほろばす）は常用漢字から外れています。

　『懺・懴（ザン）』jiānは、懺（く）いる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、忄（こころ）＋韱（細く刻む）＝繊・纖（心を細く刻むように懺（く）いる）です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、漢字の意味は『懺（く）いる』です。

音読みは呉音が『セン』、漢音ともに『サン』、慣用音が『ザン』、訓読みは『懺（く）いる』です。過去の過ちを悔い改めることを懺悔（ザンゲ）といいます。

懺（く）いるは常用漢字で悔（く）いると書くのが普通です。

懺・懴（ザン・くいる）は常用漢字から外れています。

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『漢字の覚え方 韱』　韱 籤 繊 纖 殲 懺 懴

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.年末の　ちゅうせん（　　　）会。

2.細かな せんい（　　　）。

3.せんさい（　　　）な心。

4.敵を せんめつ（　　　）。

5.罪を告白し、ざんげ（　　　）する。

解説です。基本の漢字は韱、籤（くじ）は竹を足して籤、繊（ほそ）いは糸を足して繊、繊（ほそ）いは糸を足して繊です。

解答です。抽籤、抽選、繊維、繊細、殲滅、懺悔。

漢字の覚え方 畾

今日は畾（ライ）、靁・雷（ライ）、壘・塁（ルイ）、累（ルイ）、藟（ルイ）、蕾（ライ）、擂（ライ）、畳（ジョウ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『畾（ライ）』です。累（かさ）なる様子を表しています。基本の音読みは『ライ』か『ルイ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。畾（ライ）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。雷（ライ）、塁（ルイ）、累（ルイ）、畳（ジョウ）は中学校で覚える常用漢字、、壘（ルイ）、蕾（ライ）は人名用漢字、畾（ライ）、靁（ライ）、藟（ルイ）、擂（ライ）は常用漢字から外れていますが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『畾（ライ）』léiは、重（かさ）なる様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、田＋田＋田＝畾（同じものが重なる）です。もともと靁と同じ漢字と考えられます。漢字の部首は『田・た』、漢字の意味は重（かさ）なる』、『雷（かみなり）』、『重なる』、『大きな音』です。

畾（ライ）の漢字自体を使うことはありませんが、靁（ライ）、壘（ルイ）などの漢字の構成要素になっています。

畾（ライ）が漢字の構成要素となるときに、田という省略形をとることがあります。

音読みは、呉音・漢音ともに『ライ』です。

畾（ライ）は常用漢字から外れています。

　『雷（ライ）』léiは、雷（かみなり）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、雨（天・雨雲）＋田＋田＋田（重なる）＝靁・雷（雨雲の中で重なる力。かみなり）です。漢字の部首は『雨・あめかんむり』、漢字の意味は『雷（かみなり）』、『重なる』、『大きな音』です。

音読みは、呉音・漢音ともに『ライ』、訓読みは『雷（かみなり）』です。雷を伴って降る雨を雷雨（ライウ）、雷の鳴る音を雷鳴（ライメイ）、雷の轟（とどろ）く音を雷鼓（ライコ）、人の言うことに軽々しく同調することを雷同（ライドウ）といいます。

大変良い意味の漢字で『あずま』、『いかずち』と名前に使われます。

雷（ライ・かみなり）は中学生で習う常用漢字です。

　『壘・塁（ルイ）』lěi は、塁（とりで）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、田＋田＋田（重なる）＋土（つち）＝壘・塁（土を重ねてつくる塁。とりで）です。漢字の部首は『土・つち』、漢字の意味は『塁（とりで）』、『小城』、『野球のベース』です。

漢字には渋のように`,´、で漢字の一部を省略することがあります。

音読みは、呉音・漢音ともに『ルイ』、訓読みは『塁（とりで）』です。塁（とりで）の壁を塁壁（ルイヘキ）、野球の一番目のベースを一塁（イチルイ）といいます。

良い意味の漢字で『かさ』、『たか』と名前に使われます。

塁（ルイ・とりで）は中学生で習う常用漢字です。壘（ルイ・とりで）は人名用漢字です。

同じ出来方の漢字に石を重ねた磊（らい）があります。

　『累・纍 （ルイ）』lěiは、代々と累（かさ）ねてきた様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、田・畾 （重なる）＋糸（つながり）＝累（つながって累（かさ）なる。つながる）です。漢字の部首は『糸・いと』、漢字の意味は『累（かさ）なる』、『やらなけらばならないことが重なる』、『代々続く』です。

音読みは、呉音・漢音ともに『ルイ』、訓読みは常用外に『累（かさ）なる』があります。事物がかさなり積もることを累積（ルイセキ）、何代も続くことを累代（ルイダイ）、数が増すにつれて割合が増えることを累進（ルイシン）といいます。

良い意味の漢字で『たか』と名前に使われます。異体字に纍（ルイ）があります。

累（ルイ・かさなる）は中学生で習う常用漢字です。

　『藟（ルイ）』lěiは、藟（かずら）を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋畾（重なる）＝藟（重なっている植物。つる状の植物。かずら）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『藟（かずら）』です。

音読みは、呉音・漢音ともに『ルイ』、訓読みは『藟（かずら）』です。

藟（ルイ・かずら）は常用漢字から外れています。

　『蕾（ライ）』lěiは、花びらが開かないで重なっている様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋雷（重なる）＝蕾（花びらが開かないで重なっている。つぼみ）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『蕾（つぼみ）』、『未来のある』、『一人前ではない』です。

音読みは、呉音・漢音ともに『ライ』、訓読みは『蕾（つぼみ）』です。

蕾（ライ・つぼみ）は人名用漢字です。

　『擂（ライ）』léiは、擂（す）る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌（手の仕事）＋雷（重なる）＝擂（何回も重ねる音の出る手の仕事。擂（す）る）です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『擂（す）る』です。

音読みは、呉音・漢音ともに『ライ』、訓読みは『擂（す）る』です。胡麻（ゴマ）などを擂（す）るときに使う鉢（はち）を擂鉢（すりばち）、擂るときに使う棒状の木を擂粉木（すりこぎ）といいます。

擂（ライ・する）は常用漢字から外れています。

　『畳（ジョウ）』diéは、畳（たた）む様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、田＋田＋田（重なる）＋宀（家）＋且（重ねる）＝疊・畳（薄く平たいものをたくさん重ねる。重ねる。平たいものを折って重ねる。畳む）です。漢字の部首は『田・た』、漢字の意味は『たくさん重ねる』、『畳む』、『畳んで重ねておく敷物』、『畳（たたみ）』です。

畾（ライ）ではなく晶（ショウ）を使った異体字があり、白川はこちらのほうが本字であろうとしています。

我が国では常用漢字体の畳を使います。

音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『チョウ』、訓読みは『畳（たたみ）』、『畳（たた）む』です。幾重にも重なること・大変喜ばしいことを重畳（チョウジョウ）、同一の語を重ねた言葉を畳語（ジョウゴ）といいます。

畳（ジョウ・たたみ）は中学生で習う常用漢字です。

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『漢字の覚え方 畾』　畾　雷　靁　塁　壘　累　蕾　擂　畳　疊

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.激しい らいう（　　　）。

2.らくらい（　　　）による停電。

3.いちるい（　　　）に駆け込む。

4.警告の るいせき（　　　）。

5.るいしん（　　　）課税。

6.つぼみ（　　）が開く。

7.すりばち（　　　）を使う。

8.たたみ（　　）の部屋。

解説です。基本の漢字は畾、雷（かみなり）は雨を足して雷、塁（とりで）は土を足して塁、累（かさ）なるは糸を足して累、蕾（つぼみ）は艹に雷を足して蕾、擂（す）るは扌（てへん）に雷を足して擂、畳（たたみ）は宀（うかんむり）と且を足して畳です。

解答です。雷雨、落雷、一塁、累積、累進、蕾、擂鉢、畳。