漢字の覚え方 戊

今日は 戊（ボ）、茂（モ）いう漢字のについて説明します。基本になる漢字は『戊（ボ）』です。『ほこ』という武器を表しています。藤堂は根元に穴の空いたもので、そこへ柄をかぶせてつかうとしています。基本の音読みは『ボ』もしくは『モ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。戊に何を足すとどのような漢字になるか考えます。茂は中学校 で習う常用漢字、戊は人名用漢字です。漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『戊（ボ）』wùは、まさかりに似た武器を表す象形文字です。漢字の部首は『戈・ほこづくり』です。漢字の意味は『ほこ』、『十干の五番目』、『かぶせる』です。十干（甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸）（木→火→土→金→水）の五番目で土（つち）の兄（あに・え）から戊（つちのえ）と読みます

古代中国の自然哲学の思想によれば、万物は木火土金水の五元素からなり、互いに影響を与えあうとされています。木は燃えて火を生み、火は灰になって土となり、土の中から金属が得られ、金属の表面には水滴が生じ、水によって木が養われているというものです。

また、東洋では幹を表す十干（甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸）と枝を表す十二支（子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥）を使って60の組み合わせで年を数えます。明治元年が戊辰（ボシン）という年にあたるのは内戦があったためよく知られています。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ボウ』、慣用音が『ボ』、訓読みが『戊（つちのえ）』です。戊辰（ボシン）の年に争われた新政府と旧幕府の内戦を戊辰戦争（ボシンセンソウ）といいます。

良い意味の漢字で『さかる』、『しげ』、『しげる』と名前に使われます。

戊（ボ・つちのえ）は人名用漢字です。

　『茂（モ）』màoは、葉が茂っている様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋戊（ほこ・根元の穴に柄をかぶせる）＝茂（葉がおおいかぶさるように茂る。しげる）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』です。意味は『茂（しげ）る』です

音読みは呉音が『モ・ム』、漢音が『ボウ』、訓読みが『茂（しげ）る』です。才能の優れた人物をを茂才（モサイ）、草木が一面をおおうように勢いよくしげることを繁茂（ハンモ）といいます。

良い意味の漢字で『あり』、『いかし』、『し』、『しく』、『しげ』、『しげい』、『しげみ』、『しげる』、『たか』、『とお』、『とも』、『とよ』、『もち』、『もと』、『ゆた』と名前に使われます。

茂（モ・しげる）は中学校で習う常用漢字です。

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『漢字の覚え方 戊』 戊 茂

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぼしん（　　　）戦争。

2.夏草が はんも（　　　　）する。

解説です。基本の漢字は戊、茂（しげ）るは艹（くさかんむり）を足して茂です。

解答です。戊辰、繁茂。

漢字の覚え方 無

今日は 無（ム・ブ）、舞（ブ）、蕪（ブ）、撫（ブ）という漢字のについて説明します。基本になる漢字は『無』です。見えない神秘の神に対して舞う様子を表しています。基本の音読みは『ム』、『ブ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。無に何を足すとどのような漢字になるか考えます。舞は中学校で習う常用漢字、蕪、撫は人名用漢字です。漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『無（ム・ブ）』wúは、見えない神秘な神に対し二人で舞う人を表した文字です。甲骨文字では人が両手に飾りをもって舞う様子を表し舞うの原字とされています。漢字の部首は『灬・れっか』、意味は『みえない』、『存在しない』、『～しない』です。中国では『无』wúという漢字を使います。

藤堂は亡（ない）＋舞の略体の形成文字であるとしています。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ブ』、訓読みは『無（な）い』です。有ることと無いことを有無（ウム）、普段と変わりが無いことを無事（ブジ）、法律をないがしろにすることを無法（ムホウ）、礼儀からはずれることを無礼（ブレイ）といいます。

呉音の『ム』は漢音では『ブ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音もご覧ください。

無の仲間の漢字には、舞（ブ）などの漢字の仲間があります。

無（ム・ブ）は小学校4年生で習う漢字です。

　『舞（ブ）』wǔは、神秘な神に対し二人で舞う人を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、無（儀式で舞う）＋舛（左足と右足）＝舞（見えない神秘な神に対し踊る人。舞う）です。漢字の部首は『舛・まいあし』、意味は『舞う』、『心を弾ませる』です。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ブ』、訓読みは『舞（ま）う』です。舞い出すようなはずんだ気持ちにさせることを鼓舞（コブ）、足踏みをして舞い踊ることを舞踏（ブトウ）、舞いなどの演技をみせる場所を舞台（ブタイ）といいます。

舞（ブ・まう）は中学校で習う常用漢字です。

　『蕪（ブ）』wúは、雑草が生い茂って地面が見えない様子を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹（植物）＋無（見えない）＝蕪（雑草が生い茂って地面が見えない。雑草）です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、意味は『雑草』、『蕪（かぶ）』です。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ブ』、訓読みは『蕪（かぶ）』です。雑草が生い茂って荒れ果てることを蕪荒（ブコウ）・荒蕪（コウブ）、根が球状で、葉が茂った野菜のことを蕪（かぶ）・蕪菁（ブセイ・かぶ）といいます。

蕪（ブ・かぶ）は人名用漢字です。

　『撫（ブ）』fǔは、撫（な）でる様子を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌（手の動作）＋無（舞う・手をあてる）＝撫（手を頭にあてて撫でる。なでる）です。漢字の部首は『扌・てへん』、意味は『撫（な）でる』です。

音読みは呉音・漢音が『フ』、慣用音が『ブ』、訓読みは『撫（な）でる』です。撫でて可愛がることを愛撫（アイブ）、秋の七草で夏から秋に淡紅色の花を咲かせる植物・日本サッカーの女子代表をを撫子（なでしこ）といいます。

優しい意味の漢字で『やす』、『よし』と名前に使われます。

撫（ブ・なでる）は人名用漢字です。

　『憮（ブ）』fǔは、がっかりする様子を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、忄（こころ）＋無（見えない・ない）＝憮（失望して心が無くなるように。がっかりする）です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、意味は『がっかりする』です。

音読みは呉音が『ム』、漢音が『ブ』です。がっかりして、むなしい気持ちになることを憮然（ブゼン）といいます。

憮（ブ）は常用漢字から外れています。

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『漢字の覚え方 無』　無　舞　蕪　撫　憮

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.質問の うむ（　　　）。

2.ぶじ（　　　）の確認。

3.むほう（　　　）地帯。

4.ぶたい（　　　）作家

5.気持ちを こぶ（　　　）する。

6.大根と かぶ（　　　）。

7.なでしこ（　　　　）。

8.ぶぜん（　　　）とする。

解説です。基本の漢字は無、舞（ま）うは舛（まいあし）を足して舞、蕪（かぶ）は艹（くさかんむり）を足して蕪、撫（な）でるは扌（てへん）を足して撫、憮（がっかりする）は忄（りっしんべん）を足して憮です。

解答です。有無、無事、無法、舞台、鼓舞、蕪、撫子、憮然。

漢字の覚え方 尞

今日は 尞（リョウ）、寮（リョウ）、療（リョウ）、遼（リョウ）、僚（リョウ）、瞭（りョウ）いう漢字のについて説明します。基本になる漢字は『尞（リョウ）』です。かがり火を燃やし続ける様子を表しています。基本の音読みは『リョウ』と読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。尞に何を足すとどのような漢字になるか考えます。、寮（リョウ）、療（リョウ）、僚（リョウ）、瞭（りョウ）は中学校で習う常用漢字、遼（リョウ）は人名用漢字です。漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『尞（リョウ）』liào、liáoは、かがり火を燃やし続ける様子を表す会意文字です。漢字の足し算で表せ覚えるならば、眘（柴が燃える）＋火（ひ）＝尞（かがり火を燃やし続ける。続く）です。漢字の部首は『小・ショウ』、漢字の意味は『かがり火』、『続く』、『明るい』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リョウ』です。わが国では尞（リョウ）の漢字自体を使うことはありませんが、寮（リョウ）、療（リョウ）、遼（リョウ）、僚（リョウ）、瞭（りョウ）の構成要素になっています。

尞（リョウ）は常用漢字から外れています。

　『寮（リョウ）』liáoは、共同の寄宿舎を表す形声文字です。漢字の足し算で表せ覚えるならば、宀（家）＋尞（かがり火・続く）＝寮（一緒に肩を並べて仕事をする所。役所。仲間の住む宿舎）です。漢字の部首は『宀・うかんむり』です。意味は『役所』、『共同の寄宿舎』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リョウ』です。共同の寄宿舎で生活する者を寮生（リョウセイ）、寮生の食事などの世話をする女性を寮母（リョウボ）といいます。

寮（リョウ）は中学校で習う常用漢字です。

　『療（リョウ）』liáoは、療（いや）す様子を表す形声文字です。漢字の足し算で表せ覚えるならば、疒（病気）＋尞（かがり火）＝療（病気を火で取り払う。療（いや）す）です。漢字の部首は『疒・やまいだれ』です。意味は『療（いや）す』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リョウ』、常用外の訓読みに『療（いや）す』があります。病気を療（いや）す行為を治療（チリョウ）、病気やけがの手当てをし、身体を休めて健康の回復をはかることを療養（リョウヨウ）といいます。

療（いや）すは癒 (いや) すと書くのが普通です。

療（リョウ）は中学校で習う常用漢字です。

　『遼（リョウ）』liáoは、遼（はる）かな様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶（道）＋尞（続く）＝遼（遼（はる）かに続く道。はるか）です。漢字の部首は『辶・しんにょう』です。意味は『遼（はる）か』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リョウ』、訓読みが『遼（はる）か』、『遼（とお）い』です。遼（はる）かに遠いことを遼遠（リョウエン）といいます。

我が国の歴史小説家で、司馬遷を目指すが遼かに及ばないということでペンネームをつけた作家に司馬遼太郎さんがいます。ゴルフの石川遼さんもこの漢字を使っています。

遼（リョウ）は人名用漢字です。

　『僚（リョウ）』liáoは、同僚（ドウリョウ）を表す形声文字です。漢字の足し算で表せ覚えるならば、イ（人間）＋尞（続く）＝僚（前後に続く人間。仲間。友達）です。漢字の部首は『イ・にんべん』です。意味は『仲間』、『友達』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リョウ』です。社内で同じ地位の人・仲間を同僚（ドウリョウ）、軍隊における指揮官を補佐する武官を幕僚（バクリョウ）といいます。

非常に良い意味の漢字で『あきら』、『とも』と名前に使われます。

僚（リョウ）は中学校で習う常用漢字です。

　『瞭（リョウ）』liǎoは、瞭（あき）らかな様子を表す形声文字です。漢字の足し算で表せば、目（見る）＋尞（かがり火）＝瞭（明るくてハッキリ見える。瞭（あきら）か）です。漢字の部首は『目・め』です。意味は『ハッキリ見える』、『瞭（あき）らか』です。

音読みは呉音・漢音ともに『リョウ』、訓読みは常用外に『瞭（あき）らか』があります。はっきりしていることを漢語で明瞭（メイリョウ）といいます。

瞭（あき）らかは明（あき）らかと書くのが普通です。

瞭（リョウ）は中学生で習うようになった常用漢字です。

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『漢字の覚え方 尞』　尞 寮 療 遼 僚 瞭 

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.寄宿舎の りょうせい（　　　）。

2.傷の ちりょう（　　　）。

3.温泉での りょうよう（　　　）。

4.司馬 りょうたろう（　　　）。

5.会社の どうりょう（　　　）する。

6.陸上 ばくりょう（　　　）長。

7.めいりょう（　　　　）な違い。

解説です。基本の漢字は尞、寮（役所・寄宿舎）は宀を足して寮、療（いや）す疒（やまいだれ）を足して療、遼（はる）かは辶（しんにょう）を足して遼、僚（とも）はイ（にんべん）を足して僚、瞭（あき）らかは目を足して瞭です。

解答です。寮生、治療、療養、遼太郎、同僚、幕僚、明瞭。

漢字の覚え方 寿

今日は 寿（壽）（ジュ）という漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『寿（壽）（ジュ）』で、鋳（鑄）（チュウ）、躊（チュウ）、疇（チュウ）、濤（トウ）、祷（禱）（トウ）などがこの漢字の仲間です。長い様子を表しています。音読みは『チュウ』、『ジュ』、『トウ』などと読みます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。 寿（壽）に何を足すとどのような漢字になるか考えます。寿、鋳は中学校で習う常用漢字、壽（ジュ）、鑄）（チュウ）、濤（トウ）は人名用漢字、躊（チュウ）、疇（チュウ）、濤（トウ）は常用漢字ではありませんが、漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

　『寿（壽）（ジュ）』shòuは、長く生きる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、耂（老人）＋工一吋（長く曲がって続く田畑の中の道）＝壽・寿（老人が長く曲がった道を歩く。長生きする）です。漢字の部首は『寸・すん』です。意味は『長生きする』、『生命』、『祝いの言葉』です

音読みは呉音が『ジュ』、漢音が『シュウ』、訓読みが『寿（ことぶき）』、常用外に『寿（ことほ）ぐ』、『寿（ほ）ぐ』、『寿（いのちなが）し』があります。生命の存続する期間・命の長さを寿命（ジュミョウ）、寿命の長いことを長寿（チョウジュ）といいます。

非常に御目出度い漢字で『いき』、『かず』、『ことぶき』、『す』、『ず』、『たもつ』、『つね』、『とし』、『としなが』、『なが』、『のぶ』、『ひさ』、『ひさし』、『ひで』、『ひろし』、『はぎ』、『やすし』、『よし』と名前に使われます。

正字は壽、我が国では常用漢字体の寿を使うことが多いです。

寿（ジュ・ことぶき）は中学生 で習う常用漢字、壽は人名用漢字です。

　『鋳（鑄）（チュウ）』zhùは、金属を鋳型（いがた）にいれて鋳（い）る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、金（金属）＋壽（長い。多い）＝鋳（鑄）（溶かした金属をまんべんなく行き渡らせる。鋳る）です。漢字の部首は『金・かねへん』です。意味は『鋳（い）る』です

音読みは呉音が『ス』、漢音が『シュ』、慣用音が『チュウ』、訓読みが『鋳（い）る』です。金属を溶かし鋳型に流し込んで物をつくること鋳造（チュウゾウ）、溶かした金属を型に流し込み、冷えて後に型から取り出して作る金属製品を鋳物（チュウブツ・いもの）、銭を鋳る役所を鋳銭司（スセンジ）といいます。

鋳（チュウ・いる）は中学生 で習う常用漢字、鑄は人名用漢字です。

　『躊（チュウ）』chóuは、躊躇（ためら）う様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、足（あし）＋壽（長い）＝躊（足を長く止めてグズグズする。ためらう）です。漢字の部首は『足・あしへん』です。意味は『躊躇（ためら）う』です。

ためらうは躊（ためら）う、躇（ためら）う、躊躇（ためら）うと書きます。

音読みは呉音が『ジン』、漢音が『シュ』、慣用音が『チュウ』、訓読みが『躊（ためら）う』です。躊躇（ためら）うことを漢語で躊躇（チュウチョ）といいます。

躊（ためらう・チュウ）は常用漢字から外れています。

　『疇（チュウ）』chóuは、表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、田（田畑）＋壽（長くのびる）＝疇（長くのびた田の中の畦道（あぜみち）や疇（うね）。転じて仲間）です。漢字の部首は『田・た』です。意味は『畦道』、『さきに』、『仲間』です

音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『チュウ』、訓読みが『疇（うね）』です。同じような性質のものが含まれる範囲を範疇（ハンチュウ）といいます。

疇（うね）は畝（うね）と書くことが多いです。

疇（チュウ）は常用漢字から外れています。

　『濤（トウ）』tāoは、大きく続いている波を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵（水）＋壽（ながい）＝濤（うねうねとながい波。うねり。濤。なみ）です。漢字の部首は『氵・さんずい』です。意味は『濤（なみ）』です

音読みは呉音が『ドウ』、漢音が『トウ』、訓読みが『濤（なみ）』です。大きなうねりの波を波濤（ハトウ）といいます。

濤（トウ）は常用漢字から外れています。

波（なみ）は漢字の世界では幾つかあり、微妙にニュアンスが違います。

波（ハ）　　　斜めの波。普通の波。　　　　　　　　 波  『漢字の覚え方  皮』

浪（ロウ）　 　清らかな浪。形の良い浪。             浪  『漢字の覚え方 良』 

瀾（ラン）　　大きな波。つながった波。　　　　　    瀾  『漢字の覚え方  闌』

漣（レン）　　小さなさざ波。　　　　　　　　          漣  『漢字の覚え方  連』 

濤（トウ）　　大きなうねりの濤。　　　　　　 　　　濤　『漢字の覚え方 寿』

『浪（ロウ）』は良い（綺麗）な浪の意味です。『瀾（ラン）』は横に続く大きななみ、『濤（トウ）』は大きいうねりのなみ。漢字は二語で安定します。『波浪（ハロウ）』、『波瀾（ハラン）』、『波濤（ハトウ）』はニュアンスが少し違いますが『なみ』です。『波浪（ハロウ）』、『波瀾（ハラン）』、『波濤（ハトウ）』は同じ意味の漢字を重ねた熟語です。

　『禱・祷（トウ）』dǎoは、大きく続いている波を表す形声文字です。漢字の足し算で表せば、示（神様）＋壽（ながい）＝禱（長々と神様に祷る。いのる）です。漢字の部首は『示・しめすへん』です。意味は『禱（いの）る』です

音読みは呉音・漢音ともに『トウ』、訓読みが『禱（いの）る』です。神仏の加護を願い祈ることを祈禱（キトウ）といいます。

禱（いの）るは祈（いの）ると書くのが普通です。

禱・祷（トウ）は人名用漢字です。

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『漢字の覚え方 寿』　寿　壽　鋳　鑄　躊　疇　濤　祷　禱

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.じゅみょう（　　　）が延びる。

2.ちょうじゅ（　　　）の秘訣。

3.貨幣を ちゅうぞう（　　　）する。

4.いもの（　　　）製品。

5.ちゅうちょ（　　　）する。

6.同じ はんちゅう（　　　）。

7.はとう（　　　　）を乗り越える。

8.神への きとう（　　　）。

解説です。基本の漢字は寿（壽）、鋳（い）るは金を足して鋳（鑄）、躊（ためら）うは足を足して躊、疇（うね）は田を足して疇、濤（なみ）は氵（さんずい）を足して濤、禱（いの）るは示を足して禱、です。

解答です。寿命、長寿、鋳造、鋳物、躊躇、範疇、波濤、祈禱、祈祷。

漢字の覚え方 丱

今日は 丱（カン）、関（カン）いう漢字のについて説明します。基本になる漢字は『丱（カン）』です。子供の髪型（あげまき）を表しています。基本の音読みは『カン』と読みます。漢字の意味は『あげまき』、『かんざし』です。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。丱に何を足すとどのような漢字になるか考えます。関は小学校4年生で習う漢字 です。

　『丱（カン）』guànは、かんざしを通した子供の髪型（あげまき）を表す象形文字です。漢字の部首は『｜・たてぼう』、漢字の意味は『あげまき』、『かんざし』です。

『説文解字』では磺（コウ）の古文とあるとされています。

音読みは呉音が『ケン』、漢音が『カン』です。昔の子供の髪型で角が出ているように前髪を二つに巻いたもの・あげまきを丱角（カンカク・あげまき）といいます。

我が国では、丱角（あげまき）は総角（あげまき・ソウカク）と書くのが普通です。

丱（カン）は常用漢字から外れています。

　『関（カン）』guānは、左右の門を丱（かんざし・かんぬき）でつなげる様子を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、門＋幺（糸・つなぐ）＋丱（かんぬき）＝関・關（門を丱（かんぬき）でつなぐ。関係づける。関係する。関わる）です。漢字の部首は『門・もんがまえ』、漢字の意味は『関（かか）わる』、『関（せき）』、『関（かんぬき）』、『仕掛け』です。

關が正字、我が国では常用漢字体の関を使います。

音読みは呉音が『ケン』、漢音が『カン』、訓読みは『関（かか）わる』、『関（せき）』、常用外の『関（かんぬき）』です。関（かんぬき）の鍵を関鍵（カンケン）、関所の東を関東（カントウ）、機械の仕掛けを機関（キカン）、かかわることを関係（カンケイ）といいます。

関（かか）わるは係（かか）わるとも書きます。関係（カンケイ）は同じ意味の漢字を並べた熟語です。

非常に重要な漢字で『せき』、『とおる』、『み』、『もり』と地名・人名に使われます。

関（カン・かかわる・せき）は小学校4年生で習う漢字です。

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『漢字の覚え方 丱』　丱　関　關

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.かんかく（　　　）の髪型。

2.かんとう（　　　）平野。

3.親戚 かんけい（　　　）。

4.白河の せき（　　）。

解説です。基本の漢字は丱、関（かか）わるは門と糸を足して關です。

解答です。丱角、関東、関係、関