部首索引 虫(むし)
『虫(チュウ)』chóngに関する漢字を集めました。掲載は画数の少ない順から並べてあります。現在、加筆・訂正中の記事です。
『虫(チュウ)』chóng は、元々はまむしを描いた象形文字です。虫(チュウ)の正字は蟲(チュウ)で、蟲(むし)が沢山いる様子を示す会意文字です。蟲(チュウ・むし)は虫(ケ・まむし)を略字として用います。常用漢字に登録されている『虫』を使って下さい。
音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『チュウ』です。訓読みは『むし』です。昆虫(コンチュウ)、毛虫(けむし)、弱虫(よわむし)の虫です。
虫(チュウ・むし)は小学校1年生で習う漢字です。
『虹(コウ・にじ)』hóngは、虹(にじ)を表す形声文字です。漢字の世界では、虫は昆虫の他に動物全般や大蛇を指すことがあり、虹というのは天空をつらぬく伝説上の大蛇のことです。この大蛇に見立てた七色の自然現象を虹といいます。この大蛇は雌雄(シユウ)があって雄が虹(コウ)、雌が蜺(ゲイ)とされています。色にも区別があり紫の鮮やかなのが雄の虹、紫の淡いのが雌の蜺とされています。
漢字の足し算で表わすと、虫(大蛇・龍)+工(空をつらぬく)=虹(大空をつらぬく大蛇・龍のような自然現象。にじ)です。部首は『虫 ・むし』、漢字の意味は『虹(にじ)』、『橋』です。
音読みは呉音が『グ・グウ』、漢音が『コウ』、訓読みが『虹(にじ)』です。虹を描いた天子の旗を虹旗(コウキ)、眼球にあって瞳の大きさを変えて光量を調節する膜を虹 彩(コウサイ)といいます。
『虹(コウ・にじ)』は小学校6年生で習う漢字 です。『漢字の覚え方 工』も御覧ください。
『虻(ボウ・あぶ)』méngは、小さい虫の虻(あぶ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫 (むし)+亡(見えにくい)=虻(小さくて見えにくい虫。あぶ)です。部首は『虫』、漢字の意味は『虻(あぶ)』です。牛や馬などにたかり血を吸います。実際はそれほど小さい虫ではありませんが、牛に比べるとはるかに小さいです。
音読みは呉音が『ミョウ』、漢音が『モウ』、慣用音が『ボウ』で、訓読みが『虻(あぶ)』です。二つのものを得ようとして両方得られないことを虻蜂(あぶはち)取らずといいます。
欲を出し過ぎると失敗するという譬(たと)えです。
虻(ボウ・あぶ)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 亡』もご覧ください。
『蚓(イン・みみず)』yǐnは、蚯蚓(キュウイン・みみず)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+引(引っ張る・ひきずる)=蚓(長く引き伸びる蚯蚓。みみず)です。漢字の部首は『虫 ・むし』、漢字の意味は『蚯蚓(みみず)』です。身体がねじれる意味を持つ蚯(キュウ)と一緒に使って蚯蚓(みみず)を表します。
音読みは呉音・漢音ともに『イン』、訓読みが『蚓(みみず)』です。蚯(キュウ)と一緒に使って蚯蚓(みみず)と表します。漢語では蚯蚓(キュウイン)といいます。
蚓(イン・みみず)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 弓』もご覧ください。
『蚣(ショウ・むかで)』zhōngは、蜈蚣(ゴショウ・むかで)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+公・翁(長老)=蚣(虫の長老。むかで)です。漢字の部首は『虫 ・むし』、漢字の意味は『蜈蚣(むかで)』です。口の意味を持つ蜈(ゴ)と一緒に使って蜈蚣(むかで)を表します。
多くの脚を持つ節足動物で、口の中の顎(あご)に毒腺をもち昆虫などを捕食します。脚が多く百足(むかで)とも書きます。
音読みは呉音が『シュ』、漢音が『ショウ』、訓読みが『蚣(むかで)』です。蜈(ゴ)と一緒に使って蜈 蚣(むかで)で、漢語では蜈 蚣(ゴショウ)といいます。
蚣(ショウ・むかで)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 公』もご覧ください。
『蚕(サン)』cánは、天の漢字が使われていますが、正式な字体は蠶(サン)で、蚕(かいこ)の幼虫が桑の葉に潜(もぐ)って(濳)いる様子を表す漢字です。書くのがとても大変なので、略字の蚕(サン)を使います。漢字の部首は『虫・むし』です。
漢字の足し算で覚えるならば、濳(ひそむ)+虫虫(むし)=蠶(蚕(かいこ)の幼虫が桑の葉に潜って(潛)いる。蠶。かいこ)です。漢字の部首は同じく『虫・むし』です。
音読みは呉音が『ゾン』、漢音が『サン』、訓読みは『蚕(かいこ)』です。蚕(かいこ)は桑のの葉を食べて成長する蛾の幼虫です。成虫になる前に繭(まゆ)をつくります。子の繭から絹糸(きぬいと)をつくるのです。蚕を飼うことを養蚕(ヨウサン)といいます。
『蚕(サン)』は小学校6年生で習う漢字です。『漢字の覚え方 兂』もご覧ください。
『蚤(ソウ)』zǎoは、掻(か)ゆい虫・蚤(のみ)を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、㕚(手の動作)+虫(むし)=蚤(掻(か)ゆい虫。蚤。のみ)です。漢字の意味は『蚤(のみ)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ソウ』、訓読みは『蚤(のみ)』です。早(ソウ)の替わりに使われることがありまうす。早いことと晩(おそ)いことを早晩・蚤晩(ソウバン)といいます。
妻の方がの体が大きい夫婦を蚤(のみ)の夫婦といいます。
蚤(ソウ)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 㕚』もご覧ください。
『蚪(ト)』dǒuは、蝌蚪(カト・おたまじゃくし)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(両生類)+斗(ひしゃく)=蚪(ひしゃくの形を生物。おたまじゃくし)です。漢字の部首は『虫 ・むし』、漢字の意味は『蝌蚪(おたまじゃくし)』です。科(いねをはかる斗・ます)を意味を持つ蝌(カ)と一緒に使って蝌蚪(おたまじゃくし)を表します。
音読みは呉音が『ツ』、漢音が『トウ』、慣用音が『ト』です。頭の丸いという意味の蝌(カ)と一緒に使って蝌蚪(おたまじゃくし)で、漢語では蝌蚪 (カト)といい、古代中国の頭のおおきな文字を蝌蚪文字(カトモジ)といいます。
蚪(ト・おたまじゃくし)は常用漢字から外れています。
『蚊(ブン・か)』wénは、蚊(か)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+文(模様)=蚊(羽に細かい模様のある虫。蚊。か)です。漢字の部首は『『虫 ・むし』、漢字の意味は『蚊(か)』です。
藤堂は蚊の飛ぶ音を表しているとも記しています。
音読みは呉音が『モン』、漢音が『ブン』、訓読みは『蚊(か)』です。蚊と虻を蚊虻(ブンボウ)、蚊の侵入を防ぐための網状の帳(とばり)を蚊帳(ブンチョウ・かや)といいます。
蚊(ブン)は中学校で習う常用漢字です。 『漢字の覚え方 文』も御覧ください。
『蚌(ボウ・どぶがい)』bàngは、
『蚯(キュウ)』qiū はミミズを表す形声文字です。蚯蚓(キュウイン・みみず)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+丘 (くぼむ・うねる土地)=蚯 (くぼんだり、うねったりする虫の仲間。蚯蚓。みみず)です。漢字の部首は『虫 ・むし』、漢字の意味は『蚯蚓(みみず)』です。身体がひっぱる意味を持つ蚓(イン)と一緒に使って蚯蚓(みみず)を表します。
藤堂は虯(キュウ)の糾(ねじれる)などと関係があるとしています。
読みは呉音が『ク』、漢音が『キュウ』です。訓読みは『邱(おか)』です。蚓(イン)と一緒に使って蚯蚓(みみず)と表します。漢語では蚯 蚓 (キュウイン)といいます。
蚯(キュウ)は常用漢字から外れています。
『螢(ケイ)』yíngは、光の環を出す螢(ほたる)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(取り囲む光)+虫(むし)=螢・蛍(光の環を出す虫。蛍。ほたる)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蛍(ほたる)』です。正字は螢、我が国では常用漢字体の蛍を使います。
音読みは呉音が『ギョウ』、漢音が『ケイ』、訓読みは『蛍(ほたる)』です。蛍の光を蛍燭(ケイショク)・蛍光(ケイコウ)・蛍火(ケイカ)、蛍の光と窓の雪灯りを蛍雪(ケイセツ)といいます。
貧乏で苦学することを蛍雪之功(ケイセツのコウ)といいます。貧乏で灯りの油が買えないため、蛍の灯(あか)りや窓の雪灯りで勉強した故事によります。
蛍(ケイ)は中学校で習う常用漢字です。『漢字の覚え方 栄』も御覧ください。
サザンオールスターズ、「蛍(ほたる)」という曲も、良い曲ですよね。
『蛆(ショ・うじ)』
『蛇(ダ・ジャ)』tuō、shéは、虫(むしへん・獣以外の動物)に它(へび)の元字を足した漢字です。漢字の足し算では、虫(むしへん・虫)+它(へび)=蛇(へび)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、音読みは呉音が『ジャ』、漢音が『タ』、慣用音が『ダ』で、訓読みは『蛇(へび)』です。『它(へび)』が三人称(かれ・それ)の代名詞に転用されたため、『蛇』の漢字が出来たと言われています。
蛇行(ダコウ)、長蛇(チョウダ)、蛇足(ダソク)、蛇口(ジャぐち)、蛇の目傘(ジャのめがさ)、蛇腹(ジャばら)の蛇です。
★余計なことをすることを蛇足(ダソク)といいます。昔、中国の楚の国で、二人の男が蛇の絵を速く描く競争をしました。速く描けた男が、「足も描ける」と言って蛇に足を描いたために失格になり、賞品の酒を飲めなかった。余計なことをすることを蛇足(ダソク)というのはこの故事によります。
★「蛇(ジャ)は寸(スン)にして人を呑む勢いを示す」という成語がありますが、大蛇(ダイジャ)の子は小さい時から、何倍も大きい人を呑む勢いを示すと云う意味で、すぐれた人は幼いころから凡人とは違っている例えに使われます。
★余計なことをする例えを、「藪(やぶ)を突いて蛇(へび)を出す」といいます。省略して「やぶへび」と云い、好く使う言葉です。
★「じゃんけん」の由来の一つに「蛇拳」説があります。蛇(へび)は蛙(かえる)を喰い、蛙は蛞蝓(なめくじ)を喰い、蛞蝓は蛇を腐らせるというのです。
★この「三すくみ趣向」は、江戸時代の読本『自来也説話』(じらいやものがたり)に、蝦蟇(がま)の妖術を使う児雷也(じらいや)、蛞蝓の妖術を使う綱手(つなで)、宿敵で大蛇の大蛇丸(おろちまる)として取り入れられています。近年では漫画の『ナルト』で有名ですが。
『蛇(ダ・ジャ)』は中学生 で習う常用漢字です。『漢字の覚え方 它・也』も御覧ください。
『蛋・蜑(タン)』dànは、爬虫類の卵(たまご)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+延(のばす)=蛋・蜑(爬虫類から生まれる卵)です。漢字の部首は『虫・むし』、意味は『爬虫類から生まれる卵』、『海人(あま)』です。
音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』です。鶏の卵を鶏蛋(ケイタン・チータン)、卵の白身を蛋白(タンパク)といいます。
もとは南方の海人族をさす漢字とも(白川)いわれています。
蛋・蜑(タン)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 延』も御覧ください。
『鮑・蚫(ホウ)』bàoは、鮑(あわび)・蚫(あわび)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚(さかな)・虫(むし)+包(包む)=鮑・蚫(塩で包まれた塩漬けの魚・しおうお。あわび)です(藤堂)。漢字の部首は『魚・さかな』、『虫・むし』です。漢字の意味は『鮑(しおうお)』、『鮑(あわび)』です。
音読みは呉音が『ヒョウ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『鮑(しおうお)』、『鮑・蚫(あわび)』です。我が国では、鮑(しおうお)の意味では使うことはありません。『包(ホウ)』を丸い、包むの意味にとって、鮑・蚫(あわび)にこの漢字をあてています。
鮑(あわび)は虫(むし)を使って蚫(あわび)とも書きます。鰒(あわび)http://bit.ly/24ecyY7 とも書きます。
漢字の世界では、蛤(はまぐり)、蜆(しじみ)http://bit.ly/ZCbIEZ 、蚫(あわび)、蝸牛(かたつむり)http://bit.ly/1MuznJy と貝類を虫を使って表すことがあります。
鮑(ホウ・あわび)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 包』も御覧ください。
『蛉(レイ)』língは、体の細くすっきりした虫を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+令(細くすっきりした)=蛉(体の細くすっきりした虫。蜻蛉。とんぼ。かげろう)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、意味は『蜻蛉(とんぼ)』、『蜻蛉(かげろう)』です。
『蛙(ア・かえる)』wāは、蛙(かえる)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(爬虫類)+圭(綺麗な・三角の)=蛙(三角の形をした爬虫類。蛙。かえる)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、意味は『蛙(かえる)』です。
音読みは呉音が『エ』、漢音が『ワ』、慣用音が『ア』です。訓読みは『蛙(かえる)』です。蛙の鳴く声を蛙声(アセイ)、井戸の中の蛙を井蛙(セイア)といいます。
音読みは『ケイ』ではなく、『ワ』、我が国では『ア』です。蛙の鳴き声を表すと言われています。
『蛙(ア・かえる)』は常用漢字からは外れています。『漢字の覚え方 圭』も御覧ください。
『蛯(えび)』は、老人のように腰の曲がる蛯(えび)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(動物)+老(年老いた・腰の曲がった)=蛯(老人のように腰の曲がる蛯。蛯。えび)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蛯(えび)』です。
蛯(えび)は蝦(えび)http://bit.ly/1JaXWcB (『殻におおわれる』の意味)、海老(えび)とも書きます。
我が国でつくられた国字です。訓読みは『蛯(えび)』です。競馬の世界で活躍する、蛯名正義(えびなまさよし)さんが有名です。
蛯(えび)は常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 老』も御覧ください。
『蛞(カツ)』
『蛩(キョウ)』qióng は、蛩(こおろぎ)を表すの形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、巩(穴をあける・うつろ)+虫(むし)=蛩(うつろに悲し気に鳴く虫。蛩。こおろぎ)です。漢字のの部首は『虫・むし』、意味は『蛩(こおろぎ)』、『蝉の抜け殻』です。
音読みは呉音が『グ・グウ』、漢音が『キョウ』、訓読みは『蛩(こおろぎ)』です。晩秋にさびしそうに鳴く蛩を寒蛩(カンキョウ)といいます。
蛩(こおろぎ)は蟋 蟀 (シッシュツ・こおろぎ)とも書きます。『漢字の覚え方 巩』 も御覧ください。
蛩(キョウ・こおろぎ)は常用漢字から外れています。
『蛤(はまぐり)』
『蛛(チュウ・くも)』zhūは、巣を張って動かない蜘蛛(くも)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+朱・株(株のように動かない)=蛛(巣を張って動かない蜘蛛。くも)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蜘蛛(くも)』です。
蜘(チ・ためらう虫)と一緒に使って蜘蛛(チチュウ・くも)を表します。
音読みは呉音・漢音ともに『チュウ』です。足が八本で糸を出し網を張って小形の虫を捕まえる肉食動物を蜘蛛(チチュウ・くも)といいます。(網を張らない蜘蛛もいます)
蛛(チュウ)は中学校で習う常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 朱』も御覧ください。
『蛭(シツ・ひる)』zhì
『蛮・蠻(バン)』mánは、乱れた未開な状態を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、亦 ・䜌 (糸がもつれた・乱れた)+虫(へび・むし)=蛮・蠻(乱れた未開な状態)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『乱れた未開な状態』です。
音読みは呉音が『メン』、漢音が『バン』、訓読みは『蠻(えびす)』です。乱暴で礼節を欠いた状態を野蛮(ヤバン)といいます。
古代中国では、自国を宇宙の中心として中華(チュウカ)とし、南に住む文化の異なる民族を南蛮(ナンバン)と軽蔑して呼びました。
またわが国では、葱や唐辛子を南蛮(ナンバン)と呼ぶことがあります。
蠻(えびす)は夷(えびす)と書くことが多いです。
蛮(バン)は中学生 で習う常用漢字です。『漢字の覚え方 䜌』も御覧ください。
『蛾(ガ)』éは、蛾(ガ)を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、虫+我(形の良い)= 蛾(きちんとした触覚のある虫。蛾。が)です。漢字の部首は『虫・むし』です。古代中国では蛾の触角(ショッカク)の美しさを眉(まゆ)の美しさに例えていました。もちろん良い意味です。
音読みは呉音・漢音ともに『ガ』です。美しい眉を蛾眉・蛾眉(ガビ)といいます。毒蛾(ドクガ)の蛾です。
『蛾(ガ)』は中学校で習う常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 我』も御覧ください。
『蜆(ケン・しじみ)』xiǎnは、蜆(しじみ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(貝の仲間)+見(あらわれる)=蜆(浅瀬で姿を表す貝。しじみ)です。漢字の部首は『虫・むしへん』です。意味は『蜆(しじみ)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ケン』、訓読みは『蜆(しじみ)』です。
蛤(はまぐり)、蜆(しじみ)、蚫(あわび)http://bit.ly/1wbVlul、蜊(あさり)、蝸牛(かたつむり)http://bit.ly/1MuznJy、蠣(かき)と『虫・むしへん』は貝を表すことがあります。漢字の世界では、 貝は貨幣の意味で使います。
『蜆(ケン・しじみ)』は中学校で習う常用漢字から外れています 。『漢字の覚え方 見』も御覧ください。
『蜈(ゴ・むかで)』wúは、蜈蚣 (ゴショウ・むかで)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+呉(口をあける)=蜈(口の中に毒のある虫。むかで)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蜈蚣 (むかで)』です。長老の意味を持つ蚣(ショウ)と一緒に使って蜈蚣 (むかで)を表します。
多くの脚を持つ節足動物で、口の中の顎(あご)に毒腺をもち昆虫などを捕食します。脚が多く百足(むかで)とも書きます。
音読みは呉音が『グ』、漢音が『ゴ』、訓読みが『蜈(むかで)』です。蚣 (ショウ)と一緒に使って蜈蚣 (むかで)で、漢語では蜈蚣 (ゴショウ)といいます。
蜈(ゴ・むかで)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 呉』も御覧ください。
『蛸(ショウ・たこ)』shaoは、足の先が細くなっていく(肖)蛸(たこ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫+肖(先が細くなる)=蛸(足の先が細くなっていく蛸。たこ)です。
音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『ソウ』、訓読みが『蛸(たこ)』です。蛸(たこ)は、鮹(たこ)、章魚(たこ)、鱆(たこ)とも書きます。 『漢字の覚え方 肖』も御覧ください。
『蜀(ショク)』shǔは、目の大きな青虫を表す象形文字です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『青虫』、中国の国名に『蜀(ショク)』があります。
音読みは呉音が『ゾク』、漢音が『ショク』です。蜀に通じる険しい道を蜀道(ショクドウ)、蜀道にわたしてあるかけ橋を蜀桟・蜀棧(ショクサン)、三国時代に劉備(リュウビ)の建てた国を蜀漢(ショッカン)といいます。
蜀(ショク)は常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 蜀』も御覧ください。
『蜃(シン・おおはまぐり)』shènは、蜃(おおはまぐり)を表す形声文字です。。普通の大きさのはまぐりは貝合せにに使うので、蛤です。漢字の足し算では、虫(生き物・貝)+辰(貝の足が伸びる様子)=蜃(大きく足を出す貝。おおはまぐり)です。漢字の部首は『虫』です。
二枚貝は、もやもやした白い物質を出します。昔の人は海にはおおはまぐりが棲んでいて、海上にスクリーン状もやもやを出して幻の建物を映し出すと考えていました。
おおはまぐりの出す幻なので、これを蜃気楼(シンキロウ)と呼んだのです。
『蜃(シン・おおはまぐり)』は中学校で習う常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 辰』も御覧ください。
『蜉(フ)』fuは、かげろうのことです。漢字の足し算では、虫(むしへん・昆虫)+孚(うく)=蜉(浮くように飛ぶ虫)です。部首は『虫』、意味は『かげろう』です。同じく『かげろう』を表す『蝣(ユウ)』と合わせて二字で『蜉蝣』(かげろう・フユウ)として使います。耳で聞いたときに二語の熟語の方が解りやすいからです。
現在ではカゲロウに蜉蝣の漢字を充てていますが、平安朝では蜻蛉(とんぼ)の漢字を充てていたりしました。江戸時代の学者、新井白石によれば多少混同されていたようです。
藤原道綱(ふじわらみちつな)の母(平安朝の高貴な女性の名前は旦那しか知らない場合が多い)が執筆した「蜻蛉日記(かげろうにっき・かげろうにき)」は、はかなきものとして「かげろふ」とあるので蜻蛉(かげろふ)と読ませていたようです。
『蜉(フ)』は常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 孚』も御覧ください。
『蜂(ホウ・はち)』fēngは、蜂(はち)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+夆(三角)=蜂(女王蜂を中心に△型の集団ををなす蜂。はち)です。漢字の部首は『虫 ・むしへん』、漢字の意味は『蜂(はち)』です。
音読みは呉音が『フウ・フ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『蜂(はち)』です。蜂の群れが一斉に飛び立つように事件が起こることを蜂起(ホウキ)、蜂の巣のことを蜂窠(ホウカ)・蜂巣(ホウソウ)、蜜をとるため蜂を飼育することを養蜂(ヨウホウ)といいます。
蜂(ホウ・はち)は中学生で習うようになった常用漢字 です。『漢字の覚え方 丰』も御覧ください。
『蛹(ヨウ・さなぎ)』yǒngは、筒型の蛹(さなぎ)を表す形声文字です。
『蜊(リ・あさり)』
『蜴(エキ)』yìは、蜥蜴(とかげ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+易(次々と横に移っる。平たい)=蜴(次々と横に移っていく動物。平たい動物。やもり・とかげ)です(藤堂)。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蜥蜴(とかげ)』です。
蜥(セキ・切れても生きている動物)と一緒に使って蜥蜴(とかげ)を表します。
漢字の世界では「爬虫類(ハチュウルイ)」も虫を使って表します。
音読みが呉音で『ヤク』、漢音で『エキ』です。次々と横に移っていく爬虫類を蜥蜴(とかげ・セキエキ)といいます。
蜴(エキ)は常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 易』も御覧ください。
『蜷(ケン)』quánは、蜷(にな)、巻き貝をを表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(虫・貝の仲間)+巻(巻く)=蜷(巻き貝。蜷。にな)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蜷(にな)』、『巻き貝』です。
音読みは呉音が『ゲン』、漢音は『ケン』、訓読みは『蜷(にな)』です。我が国ではカワニナなどの淡水の巻貝を指します。世界的な演出家の蜷川(にながわ)さんの名字に使われている漢字です。先頃、逝去されました。謹んで御冥福をお祈り申し上げます。
漢字の世界では貝は貨幣を表すことが多く、貝の仲間は虫を使って表します。
カワニナは蛍(ほたる)の幼虫の餌として有名です。
蜷(ケン)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 巻』も御覧ください。
『蜥(セキ)』
『蜘(チ)』zhī
『蜩(チョウ・ひぐらし)』
『蝉(セン)』chánは、羽を上下に動かして鳴く蝉(せみ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫+単・單(上下にパタパタ動かす)=蝉・蟬(羽を上下に動かして鳴く蝉。せみ)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、意味は『蝉(せみ)』、『美しい』です。本字は蟬ですが、人名用漢字の蝉の字体を使います。
音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みは常用外の『蝉(せみ)』です。蝉の抜け殻・はかない現世を空蝉(うつせみ)、美しい人を蝉蜎(センケン)、蝉の羽のように薄い絹を蝉紗(センサ)といいます。
蝉(せみ)は蜩(せみ・ひぐらし)とも書きます。
『蟬(セン)』は常用漢字(普段・日常で使う漢字)から外れています。『蝉(セン)』は人名用漢字です。『漢字の覚え方 単』も御覧ください。
『蜜(ミツ)』mìは、ぴったりとした蜂の巣にある蜜(ミツ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、宓(すきまない)+虫=蜜(ぴったりとした蜂の巣にある蜜。みつ)です。部首は『虫・むし』、意味は『蜜(ミツ)』、『甘い』です。
音読みは呉音が『ミツ・ミチ』、漢音が『ビツ』です。蜜のように甘い柑子(コウジ)・柑橘(カンキツ)を蜜柑(ミカン)、蜂が集めた蜜を蜂蜜(ハチミツ)といいます。
『蜜(ミツ)』は平成22年度より中学生で習うようになった漢字 です。『漢字の覚え方 必』も御覧ください。
『蝟(イ)』wèiは、ハリネズミや円く群がる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(小さい動物)+胃(円い・丸い)=蝟(体を丸める小さい動物。ハリネズミ。円く集まる)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『はりねずみ』、『円く集まる』です。
蝟(はりねずみ)は針鼠(はりねずみ)と書くのが普通です。
音読みは呉音・漢音ともに『イ』です。訓読みは『蝟(はりねずみ)』です。多くのものが一つに集まる様子を蝟集(イシュウ)といいます。
『蝟(イ)』は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 胃』も御覧ください。
『蝦(カ)』xiāは、殻でおおわれた蝦(えび)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(動物)+叚(おおわれる)=蝦(殻におおわれた動物。蝦。えび)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蝦(えび』、『ひきがえる』です。
虫ではなく魚を足す場合もあります。
音読みは呉音は『ゲ』、漢音は『カ』、訓読みが『蝦(えび)』です。しゃこは漢字で蝦蛄(カコ・しゃこ)、ひきがえるを蝦蟆・蝦蟇(カボ・がま)と書きます。古代、東北日本に住んでいた人々・北海道の古称を蝦夷(えみし・えぞ)といいます。
蝦(えび)は海老(えび)、蛯(えび)http://bit.ly/2cNWoB6、鰕(えび)とも書きます。
蝦(カ)は人名用漢字です。『漢字の覚え方 叚』も御覧ください。
『蝸(カ)』wōは、蝸牛(かたつむり)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+咼(まるく・渦巻状の)=蝸(まるい虫。かたつむり)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、漢字の意味は『蝸牛(かたつむり)』です。
角(つの)のある牛(うし)と一緒に使って蝸牛(カギュウ・かたつむり)です。漢字の世界では貝類も虫を使って表します。
音読みは呉音が『ケ』、漢音ともに『カ』、訓読みが『蝸牛(かたつむり)』です。かたつむりを漢字で表したものが蝸牛(カギュウ・かたつむり・まいまい)、蝸牛の角(つの)・非常に小さいものを蝸角(カカク)といいます。
蝸(カ)は常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 咼』も御覧ください。
『蝌(カ)』
『蝗(コウ・いなご)』は蝗(いなご)を表す形声文字です。
『蝨・虱(シツ・しらみ)』
『蝕(ショク)』shíは、虫が少しずつ食べてゆく様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、食(食べる)+虫(むし)=蝕(虫が少しずつ食べてゆく。蝕む)です。漢字の部首は『虫・むし』、意味は『蝕(むしば)む』です。
音読みは呉音が『ジキ』、漢音が『ショク』、訓読みは『蝕(むしば)む』です。地球の影が太陽を遮り蝕んでいくようにみえる現象を日蝕・日食(ニッショク)、風雨などが地表の岩石や土壌を削り取ることを浸蝕・浸食(シンショク)、他の領域をしだいに犯すことを侵蝕・侵食(シンショク)いいます。
蝕(ショク)は常用漢字ではないので、食(ショク)で代用するのが普通です。
蝕(むしば)むは虫食(むしば)むとも書きます。
蝕(ショク)は中学校で習う常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 食』も御覧ください。
『蝶(チョウ)』diéは、蝶々(チョウチョウ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+枼(薄いもの)=蝶(木の葉のように薄い羽をもつ虫。チョウ)です。漢字の部首は『虫・むし』、意味は『蝶々(チョウチョウ)』です。
音読みは呉音が『ジョウ(デフ)』、漢音が『チョウ(テフ)』です。蝶が羽を広げたような金具を蝶番(チョウつがい)、自他の区別のない夢のような境地を蝶夢(チョウム)といいます。
蝶(チョウ)は人名用漢字です。『漢字の覚え方 枼』も御覧ください。
『蝠(フク)』fúは、こうもりのことです。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むしへん・獣以外の動物)+畐(よこはば)=蝠(横幅のある動物)です。『こうもり』は虫の仲間と考えられていました。意味は『こうもり』です。同じこうもりを示す『蝙(ヘン)』biān(ひらひらする動物)と合わせて蝙蝠(ヘンプク・こうもり)として使います。漢字は二つ合わせて使うほうが、聞くときに解り易いからです。
音読みは呉音・漢音ともに『フク』です。
蝠(フク)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 畐』も御覧ください。
『蝮(フク)』fùは、蝮(まむし)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫 (爬虫類・ヘビ・トカゲ)+腹(ふくれた腹)=蝮(腹が太い蛇。蝮。まむし)です。漢字の部首は『虫・むしへん』、意味は『蝮(まむし)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『フク』、訓読みが『蝮(まむし)』、『蝮(くちばみ)』です。クサリヘビ科の毒蛇で背中に丸い斑点があります。
蝮(フク)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 复』も御覧ください。
『蝙(ヘン)』biānは、こうもりのことを表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むしへん・獣以外の動物)+扁(平らに伸びる・ひらひら)=蝙(ひらひらする動物。こうもり)です。『こうもり』は虫 の仲間と考えられていました。意味は『こうもり』です。
同じこうもりを示す 『蝠(フク)』fú(横幅のある動物)と合わせて蝙蝠 (ヘンプク・こうもり)として使います。漢字は二つ合わせて使うほうが、聞くときに解り易いからです。
音読みは呉音・漢音ともに『ヘン』、訓読みは『蝙蝠(こうもり)』です。
蝙(ヘン)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 扁』も御覧ください。
『蝣(ユウ)』yóuは、かげろうのことです。漢字の足し算で覚えるなら覚えるならば、虫(むしへん・昆虫)+斿(ゆらゆらする)=蝣(ゆらゆら飛ぶ虫)です。部首は『虫』、意味は『蜉蝣(かげろう)』です。同じく『かげろう』を表す『蜉(フ)』と合わせて二字で『蜉蝣』(かげろう・フユウ)として使います。漢字が二語の熟語になるのは、耳で聞いたときに二語の方が解りやすいからです。
現在ではカゲロウに蜉蝣の漢字を充(あ)てていますが、平安朝では蜻蛉(とんぼ)の漢字を充てていたりしました。江戸時代の学者、新井白石によれば多少混同されていたようです。
藤原道綱母の『蜻蛉(かげろう)日記』は蜻蛉(かげろう)の漢字を充てています。
蜉 (フ)は孚の漢字の仲間、蝣(ユウ)は斿の漢字の仲間です。『漢字の覚え方 孚』、『漢字の覚え方 斿』もご覧ください。
『蝣(ユウ)』は常用漢字から外れています。
『蟇(マ・ひきがえる)』
『融(ユウ)』róngは、融(と)けるを様子・通じる様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、鬲(鼎・かなえ)+虫(むし)=融(鬲(かなえ)の中のものを煮て溶かす。鬲(かなえ)の中のものが融けて発酵し虫がくる。融ける)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『融(と)ける』、『通じる』です。
白川は虫が関係しているとし、藤堂は虫とは関係ないとしています。
隔たりをなくす良い意味の漢字で『あき』、『あきら』、『あきらか』、『すけ』、『とお』、『とおる』、『なかし』、『ながし』、『みち』、『よし』と名前に使われます。
音読みは呉音が『ユ』、漢音が『ユウ』、訓読みは常用外に『融(と)ける』があります。固体が液体に変化することを融解(ユウカイ)、固体が液体になるときの温度を融点(ユウテン)、とかして一つにすること・仲睦まじくなることを融和(ユウワ)、滞りなく通ずること・金銭をやりくりすることを融通(ユウズウ)といいます。
融(ユウ)は中学生で習う常用漢字です。『漢字の覚え方 鬲』も御覧ください。
『螂(ロウ)』
『蟋(シツ)』は、蟋蟀(こおろぎ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+悉(シツ)=蟋(の虫。蟋蟀。こおろぎ)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蟋蟀(こおろぎ)』です。
『蟀(シュツ)』shuàiは、蟋蟀(こおろぎ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+率(シュツ)=蟀(シュツという翅(はね)を摩擦させる音の虫。蟋蟀。こおろぎ)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蟋蟀(こおろぎ)』です。
同じくシツという翅(はね)を摩擦させる音を表す蟋(シツ)と合わせて蟋蟀(シツシュツ・こおろぎ)として使います。
音読みは呉音が『シュツ』、漢音が『ソツ』、訓読みは『蟋蟀(こおろぎ)』です。
蟀(シュツ)は常用漢字からは外れています。 『漢字の覚え方 率』も御覧ください。
『蟄(チツ)』zhí は、蟄(かく)れる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、執(おさえる)+虫(むし)=蟄(じっと押さえられた虫。こもる。隠れる)です。漢字のの部首は『虫・むし』、意味は『蟄(こも)る』、『蟄(かく)れる』です。
音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『チュウ』、慣用音が『チツ』です。訓読みは『蟄(こも)る』、『蟄(かく)れる』です。自宅に閉じ込めて謹慎させることを蟄居(チッキョ)、冬ごもりの虫が地中からはい出るころを啓蟄(ケイチツ)といいます。
蟄(チツ・かくれる)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 執』も御覧ください。
『螳(トウ)』
『蟎(マン・だに)』
『螺(ラ・つぶ)』
『蟪(ケイ)』huìは、セミの一種を表す形声文字です。漢字の足し算では、虫(むし)+惠 (小さい)=蟪 (小さな虫。ヒグラシ)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蟪蛄(ひぐらし)』です。
蟪(ケイ)単独で使われず、蛄(コ)と一緒に蟪蛄(ケイコ)と使います。藤堂はヒグラシのことであるといっています。
音読みは呉音が『エ』、漢音が『ケイ』です。
★「蟪蛄(ケイコ)は春秋を知らず」は小さなセミは夏の間しか生きないので、春と秋を知らない。生命の短いたとえに使われます。
蟪(ケイ)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 惠』も御覧ください。
『蟠(バン・わだかまる)』
『蟹(カイ・かに)』xièは、脚(あし)が取れてしまう蟹(かに)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(昆虫・エビ・カニの仲間)+解(バラバラにする)=蟹(脚が取れてバラバラになってしまうしまう虫。蟹(かに))です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蟹(かに)』です。
音読みは呉音は『ゲ』、漢音は『カイ』、訓読みは『蟹(かに)』です。蟹のように横に歩くこと・横文字を蟹行(カイコウ)、北洋で蟹漁を行う加工設備を持つ大型船を蟹工船(かにコウセン)、両膝を外側に曲げてO脚で歩く様子を蟹股(がにまた)といいます。
異体字に蠏があります。
蟹(かに)は危険を察知すると脚を切り離してしまうので、茹(ゆ)でるときには紐(ひも)で縛(しば)って茹でることがあります。
蟹(カイ・かに)は人名用漢字です。『漢字の覚え方 解』も御覧ください。
『蠍(カツ・さそり)』
『蟻(ギ)』yǐは、行列する蟻(あり)を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+義(きちんとした)=蟻(きちんと列を組む虫。蟻。あり)です。漢字の部首は『虫・むし』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ギ』で、訓読みは『あり』です。蟻酸(ギサン)、蟻塚(ありづか)、白蟻(しろあり)の蟻です。
『蟻(ギ)』は中学校で習う常用漢字から外れています。 『漢字の覚え方 義』も御覧ください。
『蟾(セン)』
『蠆(タイ・さそり)』
『蟷(トウ)』
『蠅・蝿(ヨウ・はえ)』yíngは、蝿(はえ)を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、虫(むし)+黽(爬虫類・たてよこによじれる)=蠅・蝿(たてよこによじれて飛ぶ虫。はえ)です。漢字の部首は『虫・むし』、漢字の意味は『蝿(はえ)』です。
藤堂はたてよこによじれて飛ぶ虫だとしています。
音読みは呉音・漢音ともに『ヨウ』、訓読みが『蝿(はえ)』です。蠅(はえ)を叩いて駆除する道具を蠅叩き(はえたたき)、青黒い蠅を蒼蠅(ソウヨウ)といいます。
蠅・蝿(ヨウ・はえ)は常用漢字から外れています。『漢字の覚え方 黽』 もご覧ください。
『蠊(レン)』
『蠑(ヨウ・さざえ)』、
『蠕(ゼン)』
『蠣(レイ・かき)』
『蠢(シュン・うごめく)』
『蠟(ロウ)』
『蠢(シュン・うごめく)』
魚については部首索引 魚(うお・さかな) も御覧ください。
http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-4b65.html
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