漢字の覚え方 賈

今日は賈（コ・カ）と価（價）（カ）という漢字について説明します。基本になる漢字は『賈（コ・カ）』gǔ、jiǎで、『売り買いする』様子を表します。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『賈』に何を足したら、価（價）になるのかを考えます。価は小学校５年生で習う漢字です。

　『賈（コ・カ）』gǔ、jiǎは、商品を売り買いする様子・倉のある商人を表す会意文字です。漢字の足し算では、襾（ふたの形）＋貝(貨幣）＝賈（財貨を覆う。商品を手元に置いて売り買いする。倉のある商人）です。漢字の部首は『貝・かい』、漢字の意味は『売り買いする』、『倉のある商人』、『国の名』、『人の名』です。

音読みは呉音が『ク』、漢音が『コ』gǔ です。訓読みは『賈（か）う』、『賈（う）る』です。商売をする人を賈人（コジン）といいます。

藤堂によれば、店や倉庫に商品を置くあきんどを賈（コ）、行商するあきんどを商（ショウ）といって区別していたとしています。

人の名前に使われる場合の音読みは呉音が『ケ』、漢音が『カ』jiǎ です。中唐の詩人に賈島（カトウ）がいます。

賈（コ・カ）は常用漢字から外れています。

　『価（價）（カ）』jiàは、物の価値を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ（人間の経済活動）＋賈（庫（くら）のある商人）＝価・價（商人のつけた売値。あたい）です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『価（あたい）』です。

正字は價、我が国では常用漢字体の価を使う事が多いです。

音読みは呉音は『ケ』、漢音は『カ』、訓読みが『価（あたい）』です。物を売るときの価（あたい）を売価（バイカ）、その事物がどれ位役に立つかの度合いを価値（カチ）、商品の価値を貨幣でしめしたものを価格（カカク）、価値・値段が高いことを高価（コウカ）といいます。

呉音が『ケ』と読むとき、漢音では『カ』と読むことがあります。呉音と漢音については『呉音と漢音』⑥ もご覧ください。

価（カ）は小学校5年生で習う漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-77d8.html 

『漢字の覚え方 賈』　価　價　賈

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.中唐の詩人　かとう（　　　）。

2.物の かち（　　　）。

3.こうか（　　　）な品物。

解説です。基本の漢字は賈、賈（か）う・賈（う）るはイ（にんべん）を足して價です。

解答です。賈島、価値、高価。