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2015年8月

2015年8月30日 (日)

漢字の覚え方 女

 漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『(ジョ)』という字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間にはという漢字が含まれます。これらの漢字は(ジョ)という同じ構成要素からなるので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『』に何を足したら恕、茹になるのかを考えます。小学校1年生で習う漢字中学生 で習う常用漢字です。は人名用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(ニョ・ジョ)』は、女性を表す象形文字です。女性の座っている姿といわれています。漢字の部首は『女』です。

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音読みは呉音が『ニョ』、漢音が『ジョ(ヂョ)』、慣用音が『ニョウ』です。訓読みは『おんな』、『め』です。男(ナンニョ・ダンジョ)、天(テンニョ)、御(ニョウゴ・ニョゴ)、子(ジョシ・おなご)、乙(おとめ)、早乙(さおとめ)、海(あま)のです。乙(おとめ)、早乙(さおとめ)、海(あま)は常用漢字表に掲載されている特別な訓読みです。

老若男(ロウニャクナンニョ)は奈良時代に入ってきた言葉なので、呉音で『ニョ』と読みます。呉音が『ニョ』と読むとき、漢音では『ジョ(ヂョ)』と読むことがあります。呉音と漢音については『呉音と漢音』③ をご覧ください。

(ニョ・ジョ)は小学校1年生で習う漢字 です。

 『(ジョ)』は、もとは川の名前です。二人称の代名詞として使われるようになりました。二人称の代名詞の発音niag・niakに、近い漢字の『(ニョ)』、『若(ニャク)』をあてはめた仮借(カシャ)の用法といわれています(藤堂)。

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漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+(ニョ・ジョ)=(女という地を流れる川。汝水。仮借(カシャ)の用法で、なんじ)です。漢字の部首は『氵・さんずい』です。漢字の意味は『川の名前』、『汝(なんじ)』です。

音読みは呉音が『ニョ』、漢音は『ジョ』、訓読みは『汝(なんじ)』です。同等か目下のものに使われます。

「艱難(カンナン)(なんじ)を玉にす」とは、困難や逆境が人間を成長させるという成語です。

(ニョ・ジョ)は人名用漢字です。

 『(ニョ・ジョ)』は、しなやかに言う・やさしく言う様子を表す形声文字です。やがて『~のようだ』、『どうであるか』、といった比較判断や疑問を表す言葉として使われるようになりました。漢字の足し算で覚えるならば、(しなやか)+口(言葉)=(しなやかに言う。転じて、~のようだ)です。漢字の部首は『女』です。漢字の意味は『~のようだ』、『どうであるか』、『~と同じくらい』、『もし~ならば』、『ゆく』です。

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音読みは呉音が『ニョ』、漢音は『ジョ』、訓読みは『如(ごと)し』です。方法や処置をどのようにしたらよいかを何(いかん)、思いのままの状態を意(ニョイ)、気が利(き)いている状態を才(ジョサイ)無い、二月を月(ジョゲツ・きさらぎ)といいます。

非常に重要な漢字で『いく』、『すけ』、『なお』、『もと』、『ゆき』、『よし』と名前に使われます。

(ニョ・ジョ)は中学生 で習う常用漢字です。

 『(ジョ)』shùは、自分の事のように相手を思いやる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、(相手)+心(言葉)=(自分の事のように相手を思いやる。相手を思いやる。ゆるす)です。漢字の部首は『心・こころ』です。漢字の意味は『相手を思いやる』、『ゆるす』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シュ』、慣用音が『ジョ』、訓読みは『恕(ゆる)す』です。思いやりの心を思(ジョシ)、寛大な心で許すこと宥(ユウジョ)といいます。

漢字の世界では『ゆるす』に、ニュアンスの違いがあります。

(ゆる)す。 人の話を聞きいれる 『漢字の覚え方 http://bit.ly/1tplk3i

(ゆる)す。 罪を赦す      『漢字の覚え方 http://bit.ly/1Y6frns

(ゆる)す。 人の心をおもいやる 『漢字の覚え方 http://bit.ly/1N8X8uX  です。

孔子は、大事なことは何か弟子に問われた時、思いやりの心である『』が大事であるといっています。

「其(そ)れ乎(か)、己の欲せざる所、人に施すこと勿(な)かれ」

『其れは思いやりの心ではないだろうか。自分のして欲しくない事は、他人にしてはならない。』

非常に重要な漢字で『くに』、『くみ』、『しのぶ』、『ただし』、『のぶ』、『のる』、『はかる』、『ひろ』、『ひろし』、『ひろむ』、『みち』、『もろ』、『ゆき』、『ゆるす』、『よし』と名前に使われます。

(ジョ)は人名用漢字です。

 『(ジョ)』 は、茹(ゆ)でる様子・食べる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物)+ (しなやか
)= (植物をしなやかにする。茹でる)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』です。漢字の意味は『柔らかくする』、『茹でる』、『食べる』です。

音読みは呉音が『ニョ』、漢音は『ジョ』、訓読みは『茹(ゆ)でる』、『茹(く)う』です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-2d12.html

『漢字の覚え方 女』    

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.だんじょ(   )平等。

2.老若 なんにょ(   )。

3.てんにょ(   )の羽衣。

4.艱難 なんじ(  )を玉にす。

5.じょさい(   )無い。

6.にょい(   )棒。

7.じょ(  )の精神。

 

解説です。基本の漢字は、汝(なんじ)は氵(さんずい)を足して、如(ごと)くは口を足して、恕(ゆる)すは心を足してです。

解答です。男、男、天才、

漢字の覚え方 尽・盡

 漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『尽・(ジン)』jìnという字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間には)、という漢字が含まれます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『)』に何を足したら)、になるのかを考えてます。中学生 で習う常用漢字で、)、は常用漢字ではありませんが、一緒に覚えましょう。

 『盡・尽(ジン)』jìnは、筆の墨(すみ)が尽(つ)きてしまった様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(ふで)+灬(筆に含まれる墨)+皿(皿の墨)=(筆の墨(すみ)が尽(つ)きてしまう。尽きる。つきる)です。漢字の部首は『尸・しかばね』、漢字の意味は『残り少なくなる』、『最後まで力を尽くす』、『尽(ことごと)く』です。

灬(れっか)は漢字の世界では火を表しますが、ここでは筆に含まれる墨が尽きる様子を表します。

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正しい字体はですが、省略した字体のが常用漢字として登録されているので、を使って下さい。(ふで)は書くのが大変なのでに書き換えられることがあります。

音読みは呉音が『ジン』、漢音が『シン』、訓読みは『尽(つ)きる』、常用外の『尽(ことごと)く』です。力を尽くすことを力(ジンリョク)、日の出から日没までを日(ジンジツ)、一度の網でそこにいる魚を尽(ことごと)く捕らえることを一網打(イチモウダジン)といいます。

(ジン・つきる)は中学生 で習う常用漢字です。

(ふで)について詳しくは『漢字の覚え方 聿』 http://bit.ly/1FB2ASY をご覧ください。

 『(ジン)』jìnは、燃え尽きてしまった炭火を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、火+(尽きる)=(燃え尽きてしまった炭火。焼け跡)です。漢字の部首は『火・ひへん』、漢字の意味は『燃え尽きてしまった炭火』、『焼け跡』です。

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音読みは呉音が『ジン』、漢音が『シン』です。焼け跡の事を灰(カイジン)、燃え残りや戦争のあとに生き残った人を余(ジンヨ)といいます。

(ジン)は常用漢字から外れています。

 『(ジン)』jǐnは、ありったけの状態や我儘(わがまま)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間の行為)+(尽きる)=(ありったけの状態。やり尽くすこと。我儘。気儘)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『ありったけ』、『我儘(わがまま)』、『気儘(きまま)』です。

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音読みは呉音が『ジン』、漢音が『シン』、訓読みは『儘(まま)』です。物事のなりゆきに任せることを気(きまま)、自分の思い通りにすることを我(わがまま)といいます。

本字はですが、省略字体のを使うことがあります。

(ジン・まま)は常用漢字から外れています。

 『(ジン)』jìnは、贐(はなむけ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、貝(財貨)+(尽きる)=(財貨を尽くして人を送る。贐。はなむけ)です。漢字の部首は『貝・かいへん』、漢字の意味は『贐(はなむけ)』です。

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音読みは呉音が『ジン』、漢音が『シン』、訓読みは『贐(はなむけ)』です。旅立つ人に物を贈ることを行(ジンコウ)といいます。

(はなむけ)は(はなむけ) http://bit.ly/1DxrIZG と書くのが普通です。訓読みの『(はなむけ)』は旅立つ人の馬の鼻を向けてやることから(はなむけ)といいます。

(ジン・はなむけ)は常用漢字から外れています。

盡・尽(ジン)』jìnに近い漢字に、『画・畫(ガ・カク)』huàhuó、『(チュウ)』zhòuがあります。

 『画・畫(ガ・カク)』huàhuóは、で区切りをつけて描いた絵を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(ふで)+田一(田のように区切る)=(筆で区切りをつけて描く。描いた絵画。区切り。線を引いて考える)です。漢字の部首は『田・た』、意味は『絵画』、『区切る』、『考える』です。

正しい字体はですが、省略した字体のが常用漢字として登録されているので、を使って下さい。(ふで)+一で区切るを表わします。(ひる)も同じ漢字の成り立ちで、太陽の出ている時間を区切るの意味があります。

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音読みは呉音が『・エ』、漢音が『カイ』です。家(カ)、映(エイ)、絵(カイ)の『(ガ)』huàです。

考える・区切るの意味では、音読みは呉音が『ワク』、漢音が『カク』と読み方が違います。企(キカク)、計(ケイカク)、区(クカク)の『(カク)』huóです。

(ガ・カク)は小学校2年生で習う漢字 です。

 『(チュウ)』zhòuは、昼間の間(あいだ)を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、(筆・書く)+日(太陽)・一(区切る)=(一日のうち太陽が出ている間を書く。昼)です。漢字の部首は『日・にち』、漢字の意味は『昼(ひる)』です。

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正しい字体はですが、省略した字体のが常用漢字として登録されているので、を使って下さい。(ふで)は書くのが大変なのでに書き換えられることがあります。

(書く)+一(区切る)の組み合わせは、区切ることを表します。)も同じ組み合わせの漢字です。略字はで似ていませんが、正字はで近い漢字だということがわかります。

音読みは呉音・漢音ともに『チュウ』、訓読みは『昼(ひる)』です。昼と夜で夜(チュウヤ・ひるよる)、昼の食事が食(チュウショク)、明らかな(白)真昼を白(ハクチュウ)といいます。

(チュウ・ひる)は小学校2年生で習う漢字 です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-8ee2.html

『漢字の覚え方 尽』       

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.一網 だじん(   )。

2.じんりょく(   )を惜しまない。

3.かいじん(   )に帰す。

4.きまま(   )な旅。

5.わがまま(   )を通す。

6.はなむけ( )の品物。

 

解説です。基本の漢字は・尽、燼(燃え残り)は火を足して、儘(まま)はイ(にんべん)を足して、贐(はなむけ)は貝(かいへん)を足してです。

解答です。一網打、一網打力、力、灰、気侭、気、我、我、餞。

2015年8月23日 (日)

漢字の覚え方 妻

漢字には『単語家族』と呼ばれる発音・意味上の漢字の仲間があります。今日は『(サイ)』という字を基本とした『単語家族』を説明します。この『単語家族』にはという漢字が含まれます。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足したらになるのかを考えてます。は小学校5年生、は中学校で習う常用漢字(国で定めた日常で使う漢字2136字。義務教育で習う。2010年改定)、は人名用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(サイ)』は、簪(かんざし)で飾った女性を表す会意文字です。漢字の足し算では、十(かんざしの形)+ヨ(右手)+女=(簪(かんざし)で飾った女性。妻。つま)です。漢字の部首は『女・おんな』、漢字の意味は『妻(つま)』、『夫と並ぶ』です。

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音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みが『妻(つま)』です。夫と妻を夫(フサイ)、妻と子を子(サイシ)、妻を持つことを帯(サイタイ)といいます。

一般に呉音が『サイ』の場合、漢音では『セイ』と発音する場合があります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』⑭http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-adc3.html をご覧ください。

(サイ)は小学校5年生で習う漢字http://bit.ly/1IcJ9kv です。

 『(セイ)』は、氷雨(ひさめ)が降り寒い様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、冫(こおり)+(夫と並ぶ)=(氷雨の雨脚がそっろてすごい。寒い。凄い)です。漢字の部首は『冫・にすい』、漢字の意味は『寒い』、『凄(すご)い』、『凄(すさ)じい』です。

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音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みが『凄(すご)い』、『凄(すさ)まじい』です。秋の涼しい日を日(セイジツ)、寒さと寂しさが身滲みる様子を然(セイゼン)、ひどく痛ましく、みじめに感じる様子を惨(セイサン)といいます。

(セイ)は2010年に追加登録された常用漢字(国で定めた一般に日常で使う漢字2136字)で、中学校で習います。

惨(みじ)めについては『漢字の覚え方 http://bit.ly/1L5hzrV をご覧ください。

と同じ意味の漢字にがあります。常用漢字のを使うのが普通です。

 『(セイ)』は、雨(あめ)が降り寒い様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、氵(さんずい)+(夫と並ぶ)=(雨の雨脚がそっろてすごい。寒い。淒い)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『寒い』、『淒(すご)い』、『淒(すさ)まじい』です。

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音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みが『淒(すご)い』、『淒(すさ)まじい』です。秋の涼しい日を日(セイジツ)、寒さと寂しさが身滲みる様子を然(セイゼン)、ひどく痛ましく、みじめに感じる様子を惨(セイサン)といいます。

(セイ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(セイ)』は、心が切られるようにいたむ様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、忄(心情)+(寒い・凄い)=(心が切られるようにいたむ。悽む。いたむ)です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、漢字の意味は『悽(いた)む』です。

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音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みが『悽(いた)む』です。ひどく痛ましく、みじめに感じる様子を惨(セイサン)といいます。

惨(セイサン)は惨(セイサン)と書くのが普通です。

(セイ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(セイ)』は、人や鳥が帰る場所、ねぐらを表す形声文字です。漢字の足し算では、木(木の上・ねぐら)+(帰る場所)=(木の上の鳥のすみか。ねぐら)です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『棲(す)む』です。

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(セイ)』http://bit.ly/1v1n01y が本字であるとされています。西は帰る巣を表します。一般には、西(にし)のイメージが強すぎるので、『(セイ)』よりも『(セイ)』の漢字が使われます。

音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みが『棲(す)む』、『栖(す)』です。動物が棲(す)みかとして生きることを息(セイソク)、住んでいるいる場所を家(すみか)といいます。

栖息(セイソク)は生息・息、家(すみか)は家・住処と書くのが普通です。『栖(す)む』は『住(す)む』、『(す)む』、『栖(す)』は『巣(す)』と書くのが普通です。男性と女性が一緒に住むことを同(ドウセイ)といい、(セイ)を使うのが普通です。

(セイ)は人名用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-c329.html

『漢字の覚え方 妻』  

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ふさい(   )揃って参加。

2.さいし(   )ある身。

3.せいさん(   )な出来事。

4.動物が せいそく(   )。

5.恋人と どうせい(   )。

解説です。基本の漢字は、凄・淒(すご)い冫(にすい)・氵(さんずい)を足して凄・淒、悽(いた)むは忄(りっしんべん)を足して、棲(す)むは木を足してです。

解答です。夫子、惨、惨、惨、生息、栖息、息、同

漢字の覚え方 采

 漢字には『単語家族』と呼ばれる発音・意味上の漢字の仲間があります。今日は『(サイ)』cǎiという字を基本とした『単語家族』を説明します。この『単語家族』にはという漢字が含まれます。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足したらになるのかを考えてます。は小学校4年生、は5年生、は中学校で習う常用漢字(中学校までに習う日常で使う2136字)です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(サイ)』cǎiは、手で木の芽や果物を選んでつまむ様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、爫(手)+木(木の芽・果物)=(手で木の芽や果物を選んでつまむ。選びとる。選んだ色・様子)です。漢字の部首は『爫・つめがしら』、漢字の意味は『選びとる』、『選んだ色・様子』、『拍手をして誉める』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サイ』です。択びとることを択・採択(サイタク)、容姿・服装・など人の様子を風(フウサイ)、声を上たり、拍手して褒めることを喝(カッサイ)、大将が兵士を指図するための道具を配(サイハイ)といいます。

非常に良い意味の漢字で、『あや』、『うね』、『こと』と名前に使われます。

(サイ)は2010年に新たに登録された常用漢字で、中学校で習います。

 『(サイ)』cǎiは、木の芽を選んで摘(つま)みとる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、扌(手の動作)+(手で木の芽をつまむ)=(木の芽を選んで摘(つま)みとる。採る。とる)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『採(と)る』、『選びとる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サイ』、訓読みが『採(と)る』です。選び取ることを取(サイシュ)、適切な人材を選びとることを用(サイヨウ)、評価して点数を付けることを点(サイテン)、収支と支出の釣り合いをとることを算(サイサン)といいます。

(サイ・とる)は小学校5年生で習う漢字 です。

 『(サイ)』càiは、菜(な)っ葉を表す形声文字です。漢字の足し算では、艹(植物)+(取る)=(取って食用にする植物。菜。な)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『食用にする植物』、『菜(な)』、『おかず』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サイ』、訓読みは『菜(な)』です。畑でつくる食用とする植物を野(ヤサイ)、中国原産の茎の白い菜(な)を白(ハクサイ)、日常のおかずを惣(ソウザイ)といいます。

(サイ。な)は小学校4年生で習う漢字です。

 『(サイ)』cǎiは、色を択んで組み合わせる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、(択ぶ)+彡(模様)=(色を択んで組み合わせる。彩り。いろどり)です。漢字の部首は『彡・さんづくり』、漢字の意味は『彩(いろど)り』、『美しい模様』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サイ』、訓読みは『彩(いろど)り』です。美しい色の雲を雲(サイウン・あやぐも)、美しく彩られた筆を筆(サイヒツ)、いろどりや色を付けることを色(サイショク・サイシキ)といいます。

非常に良い意味の漢字で、『あや』、『いろ』、『たみ』と名前に使われます。

『あや』について、漢字の世界では幾通りも漢字があり、ニュアンスの違いがあります。

(あや)   文字や家の紋章などの模様  『漢字の覚え方 文』

  (あや) 果物の色模様や色のついた模様 『漢字の覚え方 采』

(あや)     左右対称の美しい模様    『漢字の覚え方 非』

絢(あや)     糸が旬(めぐ)る美しい模様

綾(あや)     糸が浮き出る美しい模様

(あや)     糸や織物の綺麗で美しい模様  『漢字の覚え方 奇』

(サイ・あや)は中学校で習う常用漢字です。

 『(サイ)』cǎiは、美しい模様に染めた絹(きぬ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、糸(絹)+(美しい模様)=(美しい模様に染めた絹。綵。あやぎぬ)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『綵(あやぎぬ)』、『いろどり』、『美しい模様』です。

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とほぼ同じ意味の漢字です。

音読みは呉音・漢音ともに『サイ』、訓読みは『綵(あや)』、『綵(あやぎぬ)』です。美しい色の雲を雲(サイウン・あやぐも)、美しく彩られた筆を筆(サイヒツ)、彩り美しく飾った舟を舟(サイシュウ)といいます。

(サイ・あや)は常用漢字ではありません。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-a65c.html

『漢字の覚え方 采』    

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.さいはい(   )を振るう。

2.拍手 かっさい(   )。

3.ふうさい(   )の冴えない。

4.さいよう(   )通知。

5.さいてん(   )結果。

6.そうざい(   )を買う。

7.はくさい(   )の漬け物。

8.しきさい(   )ゆたか。

解説です。基本の漢字は、採(と)るは木を足して、菜(な)は艹(くさかんむり)を足して、彩(いろど)りは彡(さんづくり)を足して、綵(あやぎぬ)は糸を足してです。

解答です。配、喝、風用、点、惣、白、色、色

漢字の覚え方 失

 漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『(シツ)』shīという字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間には(シツ・うしなう)、(テツ・かわる)、(テツ)、(チツ・ふち)という漢字が含まれます。これらの漢字は『(シツ)』という同じ構成要素をもつので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算でを覚えると便利です。『』に何を足したらになるのかを考えてます。小学校3年生で習う漢字小学校4年生で習う漢字中学生 で習う常用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(シツ)』shīは、手からするりと抜ける様子を表す会意文字です(藤堂)。漢字の足し算では、手+乀(横へすべる)=(手からするりと抜ける。失う)です。漢字の部首は『大・だい』、漢字の意味は『失(うしな)う』、『うっかりと』、『あやまち』です。

手足を舞わせて自(ジシツ)の状態を象形したもの(白川)とも言われています。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

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音読みは呉音が『シ』、漢音が『シ』、訓読みは『失(うしな)う』です。物が消えてなくなることを消(ショウシツ)、言うべきではないことをうっかり言ってしまうことを言(シツゲン)、過ちを過(カシツ)といいます。

(シツ・うしなう)は小学校4年生で習う漢字です。

呉音の『』韻は、漢音では『』韻に変わることがあります。中国中古の『』・『』韻は入声音と呼ばれ、漢字を輸入したわが国には残っていますが、中国では宋から元のモンゴル帝国時代に無くなったといわれており(藤堂)、現在の北京語では『シー』shī になっています。

音読みの呉音、漢音については呉音と漢音21もご覧ください。

 『(テツ)』diéは、地位などからすっと抜ける様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶(足で歩く。進む)+(すっとすり抜ける)=(地位などからすっと抜ける。入れかわる)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『地位などからすっと抜ける』、『入れかわる』です。

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音読みは呉音が『デチ』、漢音が『テツ』です。訓読みは常用外に『迭(か)わる』があります。ある地位にある人を他の人と代えることを更(コウテツ)といいます。

漢字の部首は『辶・しんにょう』は足で を行くことを表しています。足の向きや状態はいろいろあります。

☆前向きの場合 (すす)む (せま)る (むか)える (むか)える (ちか)づく  (すぎ)る 逼(せま)る (お)う (と)げる (あ)う (あ)う (あ)う (あ)う (あ)う (あ)う (つら)なる (とお)る

☆後ろ向きの場合 退(しりぞ)く (さか)らう (に)げる (しりぞ)く (のが)れる (さ)ける (とお)のく  (のこ)す (か)わる (まが)る 

☆戻る場合 (かえ)る (かえ)す

☆廻る場合  (めぐ)る (めぐ)る (あた)り (あそ)ぶ (あまね)く (さまよ)う

☆足のスピード (はや)い (おそ)い

☆歩く場所 (みち) (こみち)

(テツ・かわる)は中学生 で習う常用漢字です。

(テツ)の基本の概念は『手からするりと抜ける』ですが、『手でしっかり詰める』という概念もあります。

 『(チツ)』zhìは、書物をしっかりを包装する様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、巾(ぬの)+(手でしっかり詰める)=(本を包むおおい。ふみづつみ)です。漢字の部首は『巾・はば』、漢字の意味は『本を包むおおい』です。

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音読みは呉音が『ヂチ』、漢音が『チツ』です。訓読みは『帙(ふみづつ)み』です。書物をしっかりを包装したおおいを書(ショチツ)といいます。

(チツ・ふみづつみ)は常用漢字から外れています。

 『(チツ)』zhìは、穀物を順序良く詰めていく様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、禾(穀物)+(手でしっかり詰める)=(穀物を順序良く詰めていく。転じて、物事のきちんとした順序)です。漢字の部首は『禾・のぎへん』、漢字の意味は『物事の正しい順序』、『主君から受ける扶持米』です。

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音読みは呉音が『ヂチ』、漢音が『チツ』です、訓読みは常用外に『秩(ふち)』があります。物事の正しい順序を序(チツジョ)、国から受ける俸給を禄(チツロク)といいます。

非常に良い意味の漢字で『さとし』、『ちち』、『つね』と地名・名前に使われます。地名では埼玉県の父(ちちぶ)が有名です。

(チツ・ふち)は中学生 で習う常用漢字です。

 『(テツ)』tiěは、よく切れる金属の鉄(テツ)を表す形声文字です。が本字では省略形の漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、金(金属)+(すっとすり抜ける)=(すっと物を切れる金属。鉄。くろがね)です。

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は、漢字の足し算で覚えるならば、金(金属)+戈+才(ほこで切る)+(まっすぐ)=(まっすぐに物を切れる金属。鉄。くろがね)です。漢字の部首は『金・かねへん』、意味は『鉄(テツ)』、『くろがね』、『かたい』です。

音読みは呉音が『テチ』、漢音が『テツ』、訓読みは常用外の『鉄(くろがね)』です。鉄製の器具を器(テッキ)、かたい厳しい規則を則(テッソク)、丈夫な面の皮・あつかましい人を面皮(テツメンピ)といいます。

非常に強い意味の漢字で『かね』、『きみ』、『てつ』、『とし』、『まがね』と名前に使われます。

(テツ)は、書くのがとても大変なので、省略体の(テツ)を使います。常用漢字体もです。ただ、うと書くので非常に評判の悪い字体です。製会社の中にはを使う会社が少なくありません。

(テツ)は(テイ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

(テツ)は小学校3年生で習う漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-86a8.html

『漢字の覚え方 失』    

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.かしつ(   )について謝罪。

2.しつげん(   )を反省。

3.しつい(   )の底。

4.大臣を こうてつ(   )する。

5.和本を しょちつ(   )でおおう。

6.社会 ちつじょ(   )。

7.せいてつ(   )所。

8.こうてつ(   )のように鍛える。

 

解説です。基本の漢字は、迭(するっと更える)は辶(しんにょう)を足して、帙(本のおおい)は巾(はば)を足して、秩(正しい順序)は禾(のぎへん)を足して、鉄は金(かねへん)を足してです。

解答です。過言、意、更、書序、製・製鐵、鋼・鋼鐵。

漢字の覚え方 矢

 漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『(シ)』shǐ という字を基本とした漢字の仲間を説明します。基本の漢字は『』、音読みは『シ』、『チ』、『シツ』、漢字の意味は『速い』、『直進する』です。この漢字の仲間にはという漢字が含まれます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。』に何を足したらになるのかを考えてます。は小学校2年生、は中学校で習う常用漢字(日常で使う国で定めた2136字。2010年改定)です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(シ)』shǐは、真っ直ぐな矢を象(かたど)った象形文字です。漢字の部首は『矢・や』、漢字の意味は『矢』、『直進する』、『誓う』、『速い』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『矢(や)』です。誓いの言葉を言(ゲン)、ずばり言いきることを口(コウ)、矢の飛んでくる正面を面(おもて)、相手の攻撃に反撃を加え、わずかでも仕返しをすることを一(イッ)報いる、矢を射たその場で即座にを庭(にわ)といいます。

(シ・や)は小学校2年生 http://bit.ly/1CcJ09S で習う漢字です。

「や」は(や)とも書きます。

 『(シツ)』は、急に進行する疾(やまい)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、疒(病気)+(はやい)=(急に進行する疾(やまい)。あっという間)です。漢字の部首は『疒・やまいだれ』、漢字の意味は『急性の病気』、『はやい』、『あっという間』です。『はやい』は良い意味でも使います。

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音読みは呉音が『ジチ』、漢音が『シツ』、訓読みは常用外(日常使わない)の『疾(やまい)』、『疾(と)く』、『疾(はや)い』です。病気の事を病(シッペイ)、速く走ることを走(シッソウ)、急激な風と雷を風迅雷(シップウジンライ)といいます。

漢字の世界では、急性のやまいを(シツ)、体が硬直するやまいを(ビョウ・ヘイ)http://bit.ly/1Hi0uYz といいます。

(シツ)は中学校で習う常用漢字です。

 『(シツ)』は、短気、特に女性の嫉(ねた)みを表す形声文字です。漢字の足し算では、女(女性)+(やまい)=(短気。女性の嫉(ねた)み)です。漢字の部首は『女・おんなへん』、漢字の意味は『嫉(ねた)み』です。

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音読みは呉音が『ジチ』、漢音が『シツ』、訓読みは常用外(日常使わない)の『嫉(ねた)む』、『嫉(そね)む』です。やきもちを焼くことを妬(シット)といいます。

(ねた)むは(ねた)むhttp://bit.ly/1MpvZPU とも書きます。

(シツ)は2010年より新たに登録された常用漢字で、中学校で習います。

 『(チ)』zhìは、矢のように真っ直ぐ走る雉(きじ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(はやい・真っ直ぐ)+隹(とり)=(矢のように真っ直ぐ走る雉(きじ))です。漢字の部首は『隹・ふるとり』、漢字の意味は『雉(きじ)』です。

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雉は飛ぶのは苦手ですが、速く走るされており、同じ仲間の山鳥は滑翔するとあります。中国ではキジ科の隹(とり)の総称のようです。『説文解字』には14種類と書かれており、『説文解字注』には、その中の鷮雉は走り、鳴き、長い尾であると書かれています。(漢字に詳しい方の指摘を受け、訂正・追記しております。御了承下さい)

音読みは呉音が『ヂ』、漢音が『』、訓読みが『雉(きじ)』です。雉と兎のこと・猟師のことを兎(ト)といいます。

(きじ)も鳴かずば撃たれまい」とは無用の発言をして自ら災いを招くことのたとえとして使われる慣用句です。

(チ)は常用漢字から外れています。

 『(チ)』は、草を短く刈る様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、艹(草)+(まっすぐ)+隹(とり・体の短い鳥)=(草を真っ直ぐ短く刈る。薙(な)ぐ)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、漢字の意味は『薙(な)ぐ』です。

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音読みは呉音が『ヂ』、漢音が『』、訓読みが『薙(な)ぐ』です。また、同じ意味の(テイ)に引っ張られて呉音『タイ』、漢音『テイ』と読むこともあります。長刀を刀(テイトウ・なぎなた)、髪の毛を短く剃(そ)ることを髪(テイハツ・ハツ)といいます。

髪(テイハツ)は髪(テイハツ)とも書きます。

(な)ぐは(な)ぐhttp://bit.ly/2eFNtxk とも書きます。

(チは人名用漢字です。

(チ・矢のように真っ直ぐ言い当てる)は、 (チ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 知』 をご覧ください。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-be89.html

『漢字の覚え方 矢』   

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.やおもて(   )に立つ。

2.いっし(   )報いる。

3.しっぺい(   )。

4.しっぷう(   )迅雷。

5.しっと(   )する。

6.きじ(  )も泣かずば撃たれまい。

7.なぎなた(   )を振るう。

 

解説です。基本の漢字は、疾(はやりやまい)は疒(やまいだれ)を足して、嫉(ねた)むは女を足して、雉(きじ)は隹(ふるとり)を足して、薙(な)ぐは艹(くさかんむり)を足してです。

解答です。面、一病、風、妬、刀。

2015年8月16日 (日)

漢字の覚え方 旨

 今日は『(シ)』zhǐという漢字を基本にした漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『』です。音読みは『シ』、意味は『旨(うま)い』、『内容』、『指(さ)す』です。などがこの漢字の漢字の仲間です。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『』に何を足すとになるのかを考えます。小学校3年生で習う漢字中学生で習う常用漢字 、中学生で習うようになった常用漢字 です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(シ)』zhǐ は、旨(うま)いものを表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、ヒ(さじ)+甘(旨いもの・甘いもの)=(旨い食物。旨いものを指す。転じてさし示した内容。旨。むね)です。漢字の部首は『日・にち』、漢字の意味は『旨(うま)い』、『さし示した内容』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『旨(うま)い』、『旨(むね)』です。旨い料理を肴(コウ)、旨い酒を酒(シュ)、文章で述べようとする意向・内容を趣(シュ)といいます。

(シ)は中学生 で習う常用漢字です。

(うま)いは美味(うま)いとも書きます。

 『(シ)』zhǐ は、旨(うま)いものを食べる指を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(手)+(旨いもの・甘いもの)=(旨いものを食べる指。ゆび。指す)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『指(ゆび)』、『指(さ)す』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『指(ゆび)』、『指(さ)す』です。物事を指し示すことを示(ジ)、方向を指し示して導くことを導(ドウ)、物事のやり方などを指示して人を動かすことを図(さしず)、人を差す指(ゆび)を人差し(ひとさしゆび)、人差し指・食欲をそそられることを食(ショク)といいます。

「食(ショク)が動く」というのは、食欲が起こる。興味が生じることをいいます。昔中国の鄭(てい)の子公の人さし指が、ごちそうに前には動いたという故事(コジ)によります。

(シ)は小学校3年生で習う漢字です。

 『(シ)』zhīは、こってりした動物性の脂(あぶら)を表す形声文字です。漢字の足し算では、月(肉)+(旨いもの・甘いもの)=(こってりした動物性の脂。脂肉。あぶら)です。漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『脂(あぶら)』、『やに』、『紅(べに)を溶(と)く脂(あぶら)』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『脂(あぶら)』です。液体状と固体状のあぶらを油(ユ)、こってりした常温で固体の脂を肪(ボウ)、樹木から出るこってりした脂を樹(ジュ)、紅(べに)と白粉(おしろい)を粉(フン)といいます。

体脂肪率というのを測ったことがあります。Yamatoボディプランナー と Zeus9.9 という機械では測定値に差があります。筋肉量と水分量にも差がありました。

体重68kg
肪率 Yamato ボディプランナー 18.8%
     Zeus9.9  21.3%

腕の筋肉量 Yamato ボディプランナー 2.8kg
        Zeus9.9  左3.2kg 右3.0kg

脚の筋肉量 Yamato ボディプランナー 10.9kg
        Zeus9.9  左9.27kg 右8.63kg

水分量    Yamato ボディプランナー 40.2kg
         Zeus9.9 38.5kg

(シ)は中学生 で習う常用漢字です。

『あぶら』は(ユ・あぶら・搾った液体状のあぶら)http://bit.ly/1DrqpJ9(コウ・あぶら・薬に使うあぶら)http://bit.ly/1w5VyzZ とも書きます。

 『(シ)』は、鮨(すし)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、魚+(旨いもの)=(魚を使った旨いもの。酢飯に魚をのせて握った食べ物。鮨。すし)です。漢字の部首は『魚・さかなへん』、漢字の意味は『(すし)』ですが、我が国独自の使い方です。中国では本字である(キ・ひれ)と同じ意味に使います。

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音読みは呉音が『ギ』、漢音が『キ』、慣用音が『』、訓読みが『鮨(すし)』です。

(シ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

『すし』は(サ・すし・酢を使った食べ物)http://bit.ly/1u0607V寿司(すし・めでたい食べ物)とも書きます。

魚を使った漢字について詳しくは『部首索引 魚』 もご覧下さい。

 『(キ)』は、年寄りになって味わいのある様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、老(歳をとる)+(旨いもの)=(年寄りになって味わいのある。経験豊か)です。漢字の部首は『老・おいる』、漢字の意味は『年寄り』、『経験豊か』です。

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音読みは呉音が『ギ』、漢音が『キ』、訓読みが『耆(お)いる』です。徳の高い老人を艾(ガイ)、人々に慕われている老人を旧(キュウ)といいます。

(キ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(シ)』shìは、嗜(たしな)む様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、口(食べる・飲む)+(時間のたった味わい)=(時間のたったものを味わう。嗜む。たしなむ)です。漢字の部首は『口・くちへん』、漢字の意味は『嗜(たしな)む』です。対象は食べ物だけでなく学問・芸術に対しても使います。

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音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』、訓読みが『嗜(たしな)む』です。好き好むことをを好(コウ)、むさぼり眠ることを眠(ミン)といいます。

(シ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(キ)』は、魚の鰭(ひれ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(さかな)+(年寄りの・髪の長い)=(髪のように長い魚の部分。鰭。ひれ)です。漢字の部首は『魚・さかな』、漢字の意味は『鰭(ひれ)』です。

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音読みは呉音が『ギ』、漢音が『』、訓読みが『鰭(ひれ)』です。魚の尾の部分にある鰭を尾(ビ・おびれ)、背にある鰭を背(ハイ・せびれ)といいます。

魚を使った漢字について詳しくは『部首索引 魚』 もご覧下さい。

(キ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

(シ)を使った漢字に(ケイ)があります。

 『(ケイ)』 は、学問が高いところまで到達する様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言(学問)+(旨いもの・甘いもの)=(学問が旨い。学問が高いところまで到達する)です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『学問が高い』、『高い境地』です。我が国では、神社にお参(まい)りをするときにも使います。

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音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『ゲイ』、慣用音が『ケイ』、訓読みが『詣(もう)でる』です。深い知識や理解を造(ゾウケイ)、神社にお参りに行くことを参(サンケイ)といいます。

(ケイ)は中学生で習うようになった常用漢字 です。

 『(ケイ)』は、作物を留(とど)める様子・稽(かんが)える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、禾(作物)+尤(とりわけ・手)+(長く)=(長く貯えた作物。留める。考える)です。漢字の部首は『禾・のぎへん』、漢字の意味は『留(とど)める』、『稽(かんが)える』です。

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藤堂によれば、長く貯えておく収穫物を表す漢字で、のちに(ケイ)http://bit.ly/1gpSgnE の影響から稽(かんが)えるの意味が加わったとしています。

音読みは呉音が『ケ』、漢音が『ケイ』、訓読みは常用外に『稽(かんが)える』があります。昔の事を考えて調べること・学習すること・練習することを古(ケイコ)、根拠がないことを無(ムケイ)といいます。

☆荒(コウトウムケイ)とは言動に根拠がなく、現実的でないこと・とりとめないことを言います。

(ケイ)は2010年より新たに登録された中学生で習うようになった常用漢字 です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-08c0.html

『漢字の覚え方 旨』       

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.論文の しゅし(   )。

2.うま(  )い料理。

3.物事を さしず(   )する。

4.方向 しじ(    )。

5.しぼう(   )と蛋白質。

6.じゅし(   )を原料にする。

7.すし(  )を食べる。

8.煙草は しこう(   )品。

9.神社に さんけい(   )する。

10.学問の ぞうけい(   )が深い。

11.剣道の けいこ(   )をする。

解説です。基本の漢字は、指(ゆび)は扌(てへん)を足して、脂(あぶら)は月(にくづき)を足して、鮨(すし)は魚を足して、嗜(たしな)むは耆に口を足して嗜、詣(もう)でるは言を足してで、稽(かんが)えるは禾(のぎへん)と尤(もっと)もを足してです。

解答です。趣い、美味い、図、示、肪、樹、鮓、寿司、好品、参、造古。

漢字の覚え方 四

漢字には『単語家族』と呼ばれる発音・意味上の漢字の仲間があります。今日は『(シ)』という字を基本とした『単語家族』を説明します。この『単語家族』にはという漢字が含まれます。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足したらになるのかを考えてます。小学1年生で習う漢字は中学校までに習いませんが、学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(シ)』という漢字は、占ないに用いる算木(サンぎ)四本の映像を漢字にしたものです。古くは指事文字(シジモジ・線で表わす漢字)で亖と書いていましたが、デザインの変更がありになりました。漢字の足し算で覚えるならば、囗+八=で、会意文字です。漢字の部首は『□・くにがまえ』、漢字の意味は『よっつ』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』です。訓読みは『よ』、『よっつ』、『よっ』、『よん』です。海(カイ)、天王(テンノウ)、番(よんバン・バン)、日(よっか)のです。

(シ・よん)は小学校1年生で習う漢字 http://bit.ly/1DkEWa9 です。

 『(シ)』は、涙と鼻水を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+(目と鼻の穴。分かれ出る)=(涙と鼻水)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『涙と鼻水』、『鼻水』、『泗水(シスイ・川の名前)』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』です。泣いた時にでる涕(なみだ)と鼻水を涕(テイ)といいます。

(シ・はなみず)は常用漢字ではありません。

 『(シ)』は、四頭立ての馬車を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、馬(うま)+(四頭)=(四頭立ての馬車)です。漢字の部首は『馬・うまへん』、漢字の意味は『四頭立ての馬車』です。

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中国の春秋時代は馬四頭で引くのが正式とされていました。音読みは呉音・漢音ともに『シ』です。四頭立ての馬車や馬を馬(バ)といいます。

★「(シ)も舌(した)には及ばず」という故事成語があります。これは、いったん口外した言葉は、四頭立ての速い馬車で追いかけても追いつかない。言葉は慎むべきであることのたとえです。

は常用漢字ではありません。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-10ed.html

『漢字の覚え方 四』   

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.してんのう(     )。

2.よばん(   )打者。

3.ていし(   )が溢れる。

4.四頭立ての しば(   )。

 

解説です。基本の漢字は、泗(鼻水)は氵(さんずい)を足して、駟(四頭の馬車)は馬を足してです。

解答です。天王、番、涕馬。

数字について掲載ページです。

『一~十』については『小学校で習う漢字 一~十』http://bit.ly/1Dj8euf  をご覧ください。

『十』については『漢字の覚え方 十』http://bit.ly/1vHBPIs をご覧ください。

『九』については『漢字の覚え方 九』http://bit.ly/1stAJfE をご覧ください。

『八』については『漢字の覚え方 八』http://bit.ly/1oh7Q82 をご覧ください。

『七』については『漢字の覚え方 七』http://bit.ly/1syuLKo をご覧ください。

『六』については『漢字の覚え方 六』http://bit.ly/1nuIhQf をご覧ください。

『五』については『漢字の覚え方 五』http://bit.ly/1Njlajg をご覧ください。

『三』については『漢字の覚え方 三』http://bit.ly/1ygC0wK をご覧ください。

『二』については『漢字の覚え方 ニ』http://bit.ly/1zexxch をご覧ください。

『一』については『漢字の覚え方 一』http://bit.ly/1NtgKrn をご覧ください。

2015年8月 9日 (日)

漢字の覚え方 司

 漢字には『単語家族』と呼ばれる発音・意味上の漢字の仲間があります。今日は『(シ)』という字を基本とした『単語家族』を説明します。この『単語家族』にはという漢字が含まれます。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足したらになるのかを考えてます。小学校4年で習う漢字小学校5年で習う漢字小学校6年で習う漢字は中学校で習う常用漢字です。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(シ)』は、神の言葉を司(つかさど)る司祭・宮司を表す会意文字です。漢字の足し算では、口(神の言葉・小さな入口)+人(人間)=(神の言葉を司(つかさど)る司祭。司る)です。神事以外にも使います。漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『司(つかさど)る』、『役所』、『小さな入口』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『司(つかさど)る』です。会の進行を司る人を会(カイ)、国の行政を司る長官を国(コク)、仕事を司る上役を上(ジョウ)、神社に仕え神事を司る人を宮(グウ)といいます。

大変重要な威厳のある漢字で『おさむ』、『かず』、『つとむ』、『もと』、『もり』と名前に使われます。

の『単語家族』には、(シ・ほこら・神の場所)、(シ・うかがう・神の言葉を聞く)などの仲間の漢字があります。

(シ・つかさ)は小学校4年で習う漢字 です。

 『(シ)』は、神の場所を表す形声文字です。漢字の足し算では、示(神)+(神の言葉)=(神の言葉を司(つかさど)る。神の場所。ほこら)です。漢字の部首は『示・しめすへん』、漢字の意味は『祠(ほこら)』、『祖先をまつる廟(ビョウ)』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『祠(ほこら)』です。本家の祖先をまつる廟を宗(ソウ)、神主さんのことを官(カン)ともいいます。

(シ・ほこら)は中学校までに習う常用漢字から外れています。

 『(シ)』は、神の言葉を聞く様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、イ(人間の動作)+(神の言葉)=(小さな入口から神の言葉を聞く。伺う。うかがう)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『伺(うかが)う』、『すきまからのぞく』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『伺(うかが)う』です。目上の人の機嫌を伺うことを候(コウ)、様子を伺い探ることを察(サツ)ともいいます。

(シ・うかがう)は中学生 までに習う常用漢字(普段、日常で使う漢字)です。

(うかが)うは(うかが)う、(うかが)うとも書きます。

 『(シ)』は、小さな隙間(すきま)から覗(のぞ)く様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(小さな入口)+見(見る)=(小さな隙間から覗(のぞ)く。のぞく)です。漢字の部首は『見・みる』、漢字の意味は『覗(のぞ)く』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『覗(のぞ)く』、『覗(うかが)う』です。

(のぞ)くは(のぞ)くとも書きます。

(シ・のぞく)は中学校までに習う常用漢字からはずれています。

 『(シ)』 は、動物に餌(えさ)を与えて飼(か)う様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、食(食べる)+(小さな入口)=(小さな入口から餌(えさ)を与えて食べさせる。飼う。かう)です。漢字の部首は『食・しょくへん』、漢字の意味は『餌(えさ)を与える』、『飼(か)う』です。

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音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』、訓読みは『飼(か)う』です。動物に餌を与えて育てることを育(イク)、動物に与えるえさを料(リョウ)といいます。

(シ・かう)は小学校5年で習う漢字 です。

 『(シ)』は、祖先から嗣(つ)ぐ様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、口冊(契約)+(続く・小さな子)=(祖先から後を嗣(つ)ぐ。つぐ)です。漢字の部首は『口・くちへん』、漢字の意味は『亡くなった後をつぐ』、『嗣(つ)ぐ』です。

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音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』、訓読みは常用外(普段使わない)の『嗣(つ)ぐ』です。後継ぎ、相続人のことを継(ケイ)、天子・大名など貴人の跡継ぎを世(セイ)といいます。

非常に重要で良い意味の漢字で『さね』、『つぎ』、『ひで』と名前に使われます。

(つ)ぐよりも(つ)ぐのほうが血縁関係が強いとされています。

(シ・つぐ)は中学生 までに習う常用漢字(普段、日常で使う漢字)です。

 『(シ)』は、言葉が続く様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言(言葉)+(続く・小さな)=(小さな言葉。一字、一字つないで出来た文句。べさせる。飼う。かう)です。漢字の部首は『言・ごんへん』、漢字の意味は『文句』、『詞(ことば)』、『文法上の単語の種類』、『詩文』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『詞(ことば)』です。お祝いを述べることば・神に祈ることばを祝(シュク・のりと)、動作を表す文法上のことばを動(ドウ)、歌の文句を歌(カ)、歌詞を作ることを作(サク)、詩文の才能を藻(ソウ)といいます。

非常に重要で良い意味の漢字で『こと』、『なり』、『のり』、『ふみ』と名前に使われます。

(シ)は小学校6年で習う漢字 です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-b84a.html

『漢字の覚え方 司』      

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.会社の じょうし(   )。

2.しかい(   )を務める。

3.祖先をまつる ほこら(  )。

4.機嫌を うかが(  )う。

5.隙間から のぞ(  )く。

6.動物の しいく(   )。

7.金魚を か(  )う。

8.後を つ(  )ぐ。

9.どうし(   )の過去形。

10.さくし(   )家。

 

解説です。基本の漢字は、祠(ほこら)は示(しめすへん)を足して、伺(うかが)うはイ(にんべん)を足して、覗(のぞ)くは見を足して、飼(か)うは食(しょくへん)を足して、嗣(つ)ぐは口と冊を足して、詞(ことば)は言(ごんべん)を足してです。

解答です。上会、う、く、育、う、ぐ、継ぐ、動、作

漢字の覚え方 支

今日は『(シ)』zhīという漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『』です。音読みは『シ』、意味は『数える』、『集める』です。などがこの漢字の漢字の仲間です。このような漢字の仲間を藤堂は『単語家族』という言葉を使って表現していました。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足すとになるのかを考えます。小学校5年生で習う漢字 で、中学生 、中学生で習う常用漢字(常用漢字=一般生活で使う2136字)、中学生で習うようになった常用漢字 です。学年、学校に係わらず一緒に覚えましょう。中学何年生で習うかは教科書によって異なります。

 『(シ)』zhīは、枝(えだ)を手にする様子を表す文字です。漢字の部首は『支・ささえる』、漢字の意味は『枝分かれする』、『分かれて出す』、『小さい』、『物事をはかる』、『支(ささ)える』、『差し支(つか)える』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』、訓読みが『支(ささ)える』、枝分かれしたお店が店(テン)、ある目的のために自分の金銭を出すことを出(シュツ)、ある組織に自分の権力を及ぼし意のままの状態にすることを配(ハイ)、ある意見に賛成して後押しすることえ・支え持つことを持(ジ)、差し支えることを障(ショウ)といいます。

漢字には二面性があり、枝(えだ)を例に挙げるて考えると、幹(みき)は枝(えだ)を(ささ)える訳ですが、同時に枝のがあるために枝の方向には(つか)えて伸びることが出来ない訳です。

良い意味のある漢字で『なか』、『もろ』、『ゆた』と名前に使われます。

 『(シ)』zhīは、木の枝(えだ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、木(き)+(分かれる)=(分かれた木。枝。えだ)です。漢字の部首は『木・きへん』、意味は『枝(えだ)』、『分かれ出たもの』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』、訓読みが『枝(えだ)』です。枝と葉・本質でないものを葉(ヨウ)、楊(やなぎ)の枝でつくった歯を奇麗にする小さな木の棒を楊(ヨウ)、小さな枝を小(こえだ)といいます。

良い意味のある漢字で『え』、『しげ』、『しな』と名前に使われます。

(シ)、(シ)は小学校5年生で習う漢字 です。

 『(ギ)』は、細かい技(わざ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(手の動作)+(細かい)=(細かい手の動作。技。わざ)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『技(わざ)』、『腕前』、『巧み』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『キ』、訓読みは『技(わざ)』です。工芸・芸術の分野で巧みなことを巧(コウ)、実際に役立てるための技(わざ)を術(ジュツ)、物事を行う腕前を量(リョウ)といいます。

(ギ)は小学校5年生で習う漢字 です。

 『(ギ)』は、音楽や歌・細かい技を心得た人を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間)+(音楽や歌などの技)=(音楽や歌・細かい技を心得た人。わざ。俳優)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『伎(わざ)』、『俳優』、『演奏者』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『キ』です。あることを行うための技術的な能力・うでまえを技能(ノウ)・能(ノウ)といいます。

(ギ)は中学生で習うようになった常用漢字 (2010年に改定され新たに登録された常用漢字)です。『わざ』は(わざ)を使うのが普通です。

 『(ギ)』は、音楽や歌などの技で客をもてなす女性を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、女(女性)+(音楽や歌などの技)=(音楽や歌などの技で客をもてなす女性。芸者)です。漢字の部首は『女・おんなへん』、漢字の意味は『芸者』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『キ』です。音楽や歌なので客をもてなす女性を女(ジョ)・娼(ショウ)といいます。

(ギ)は常用漢字ではありません。

 『(ギ・キ)』は、枝状に分かれた細い道、分かれた山を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、山+(分かれた)=(枝状に分かれた細い道、分かれた山)です。漢字の部首は『山・やまへん』、漢字の意味は『枝状に分かれた細い道』、『分かれた山』です。

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音読みは呉音が『ギ』、漢音が『』です。分かれ道を路(ロ)、行く先が別々に分かれることを分(ブン)といいます。

地名の阜(フ)は、岐山(キサン・周王朝発祥の地)と曲阜(キョクフ・孔子生誕の地)にちなんで織田信長による命名とされています。

大変縁起の良い漢字で『ふなど』、『みち』、『また』など地名・人名に使われます。

(ギ・キ)は中学生 で習う常用漢字です。

 『(シ)』zhīは、人間の手と足を表す形声文字です。漢字の足し算では、月(身体)+(分かれる)=(胴体から分かれた手と足)です。漢字の部首は『月・にくづき』、意味は『手と足』、『分かれ出たもの』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは常用外の『肢(あし)』があります。身体の手と足を四(シ)、質問に対して用意されている答えが二つ以上あり、選べるような場合を選択(センタク)といいます。

(シ)は中学生 で習う常用漢字です。

 『(シ)』chìは、鳥や昆虫の短い(はね)を表す形声文字です。漢字の足し算では、(分かれる・短い)+(はね)=(短い羽。はね。つばさ)です。漢字の部首は『・はね』、意味は『翅(はね)』、『翅(つばさ)』です。

音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは『翅(はね)』、『翅(つばさ)』があります。鳥の翼を漢語で翼(ヨク)、四枚の翅(はね)の内、後ろの翅(はね)が退化したハエの仲間を双目(ソウシモク)といいます。

(シ)は中学校で習う常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-c702.html

『漢字の覚え方 支』        

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.収入と ししゅつ(   )。

2.行動を しはい(   )する。

3.しじ(   )して賛成する。

4.こえだ(   )に止まる。

5.ぎじゅつ(   )に優れる。

6.あしわざ(   )を掛ける。

7.ぎふ(   )県。

8.せんたくし(    )からえらぶ。

 

解説です。基本の漢字は、枝(えだ)は木を足して、技(わざ)は扌(てへん)を足して、妓は女を足して、岐(分かれ道)は山を足して、肢(手と足)は月(にくづき)を足してです。

解答です。出、配、持、小術、術、足阜、選択

漢字の覚え方 耳

 漢字には発音・意味・構造上の漢字の仲間があります。今日は『(ジ)』ěrという字を基本とした漢字の仲間を説明します。この漢字の仲間にはという漢字が含まれます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『』に何を足したらになるのかを考えます。小学校1年生で習う漢字中学生で習う常用漢字中学生で習うようになった常用漢字 、学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(ジ)』ěrは、耳を描いた象形文字です。漢字の部首は『耳・みみ』です。

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音読みは呉音の『ニ』は使いません。漢音が『』が普通です。訓読みが『耳(みみ)』です。耳や鼻の病気の治療を目的とする医療の分野を鼻科(ビカ)、他人の噂などをいちはやく聞き込んでいることを地獄(ジゴクみみ)といいます。

(ジ)は小学校1年生で習う漢字 です。

 『(ジ)』ěrは、柔らかい食べ物を表す形声文字です。漢字の足し算で表すと、食(食物)+耳(柔らかい)=(柔らかい食べ物。煮た食べ物。食事。動物の食べ物。餌)です。漢字の部首は『食・しょくへん』、漢字の意味は『柔らかい食べ物』、『食事』、『動物の食べ物』です。

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音読みは呉音が『ニ』は使いません。漢音が『』を使います。訓読みが『餌(え・えさ)』です。食事をすることを口(コウ)、病人のための薬と食事を薬(ヤク)、鳥や獣のための餌・喰われて命をなくすものを食(ジキ)といいます。

(ジ)は2010年より新たに登録された中学生で習うようになった常用漢字 (常用漢字=日常で使う2136字)です。

 『(チ)』chǐは、心が柔らかくなっていじける様子を表す形声文字です。漢字の足し算で表すと、耳(柔らかい)+心=(心が柔らかくなっていじける。恥。はじ)です。漢字の部首は『心』、漢字の意味は『いじける』、『きまりが悪く思う』、『恥じる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『チ』、訓読みが『(はじ)』です。恥をしらないことを無ムチ)、知られたり見られたくない部分を部(ブ)、不名誉やはずかしめを辱(ジョク)といいます。

(はずかしめ)については『漢字の覚え方 をご覧ください。

(チ)は常用漢字(日常で使う2136字)で中学生 で習います。

また、(ジ)を使った漢字、(シュ)については、漢字の覚え方  をご覧ください。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-1c3e.html

『漢字の覚え方 耳』   

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.じび(   )咽喉科。

2.地獄 みみ(  )。

3.やくじ(   )療法。

4.悪の えじき(   )。

5.厚顔 むち(   )。

6.ちじょく(   )を受ける。

 

解説です。基本の漢字は、餌(えさ)は食を足して、恥(はじ)は心を足してです。

 

解答です。鼻、、薬食、無辱。

2015年8月 2日 (日)

小学校5年生で習う漢字①(圧~群)

小学校5年生で習う漢字を説明します。小学校5年生で習う漢字①』(『小学校5年生で習う漢字②』(『小学校5年生で習う漢字③』(『小学校5年生で習う漢字④』(に分割ししています。ご了承下さい。

漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。中学の教科書に掲載されるようになったので、解説致します。

①.物の形を象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、②.象形文字を基に点を打つことにより示された『指事文字』(シジモジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意文字』(カイイモジ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種です。『会意文字』と『形声文字』は漢字の足し算で表す事が出来ます。個々の漢字についてはまとめてありますので象形・指事・会意・形声 五年生も御覧ください。

漢字の成り立ちについての解釈は四通りです。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀(まれ)にあります。ある辞書では『』を象形文字、別の辞書では会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。

 『(アツ)』は、おさえつける様子を表わす形声文字です。漢字の足し算覚えるならば、(いやな感じ)+土(下の方向)=(厭な感じで下の方向へ。おさえつける)です。漢字の部首は『心・こころ』、意味は『おさえつける』、『おさえつける力』です。正字はですが、常用漢字体のを使って下さい。

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音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『オウ』、慣用音が『アツ』です。際立った力で相手を押さえつけることを倒(アットウ)、おさえつける力を力(アツリョク)、物質に圧力を加え容積を減らすことを縮(アッシュク)、血液が血管を流れるときの圧力を血(ケツアツ)といいます。

)(アツ)は(エン)の仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 厭』をご覧ください。

 『(イ)』は、禾(いね)の穂が横へ横へなびく様子を表す文字です。漢字の足し算で覚えるならば、禾(いね)+多(重なる)=(稲穂が横へ横へなびく。移る。うつる)です(藤堂)。漢字の部首は『禾・のぎへん』、漢字の意味は『移(うつ)る』、『位置が変わる』、『移り変わる』です。禾(穀物)と多(肉)を祭って災いを移(うつ)すという解釈(白川)もあります。

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音読みは呉音・漢音ともに『』、訓読みは『移(うつ)る』です。ある状態からある状態に変わり行くことを行(コウ)、ある場所から他の場所へ移ることを動(ドウ)、時が変わるにつれて移り変わっていくことを推(スイ)といいます。

(いね)を使った良い意味の漢字で『のぶ』、『や』、『ゆき』、『よき』、『より』、『わたる』と広く名前に使われます。

(イ)は(タ)の仲間の漢字で、(イ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 多』をご覧ください。

 『(イン)』yīnは、布団に大人が寝る姿を漢字にしたものです。人は眠りが元になることから、『元になる』、『因る(よる)』、『ふまえる』の意味が生じました。漢字の部首は『囗・くにがまえ』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『イン』です。訓読みは『因(よ)る』、『因(ちな)み』です。原(ゲンイン)、果(インガ)、循姑息(インジュンコソク)のです。

(イン)の漢字の仲間には、(オン)、(エン・イン)、(イン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 因』をご覧ください。

 『(エイ)』yǒngは、水の流れが続く様子を表す象形漢字(ショウケイモジ)です。意味は『時間が永い』です。感じとしては、川の様に曲がりつつ、どこまでも、どこまでも続く様子がです。

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音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『(なが)い』です。の部首は『水』です。遠(エイエン)、久(エイキュウ・とこしえ)、続(エイゾク)、眠(エイミン)のです。

非常に縁起の良い漢字で、『永井』、『永川』、『永山』、『永田』、『永』と地名・名字に使われます。また『つね』、『とお』、『なが』、『ながし』、『のぶ』、『のり』、『はるか』、『ひさ』、『ひさし』、『ひら』と多くの名前に使われます。

(エイ)の仲間の漢字には、(エイ)、(エイ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 永』をご覧ください。

 『(エイ)』yíngは、周囲を松明(たいまつ)でとりまいた陣屋を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(火+火+冖)+宮(建物)=(周囲を松明(たいまつ)でとりまいた陣屋。兵営。外をとり巻く。転じて仕事の切り盛りをする。営む。いとなむ)です。漢字の部首は『ツ・つかんむり』、漢字の意味は『兵営』、『仕事の切り盛りをする』、『営(いとな)む』です。正字は、我が国では常用漢字体のを使います。

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音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『エイ』、訓読みが、『営(いとな)む』です。兵隊が周囲をめぐらした陣を兵(ヘイエイ)、周囲の畑を開墾すること・仕事を切り盛りすることを経(ケイエイ)、生活のための事業を業(エイギョウ)、企業の利益を得ようとすることを利(エイリ)といいます。

(エイ)は(ケイ・エイ)の仲間の漢字で、(エイ)、(ケイ)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 栄』をご覧ください。

 『エイ)』wèiは、外からとり囲まれた城壁を衛(まも)る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、行(外側を行く、守る)+(城壁)=(城壁の外を囲んで衛る。衛る。まもる)です。漢字の部首は『行・ぎょうがまえ』です。

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音読みは呉音が『エ』、漢音の『エイ』が普通です。訓読みは常用外の『衛る(まも)る』です。防ぎ衛るのが防(ボウエイ)、生きるを衛(まも)るのが生(エイセイ)、君主の近くをを衛(まも)るのが近(この)です。まわりをめぐる人工の星が人工星(ジンコウエイセイ)です。

非常に良い意味の漢字で『ひろ』、『まもり』、『まもる』、『もり』、『よし』と名前に使われます。

『まもる』は『る』、『る』、『る』と書きますが『る』と書くのが一般的です。

とあってそれぞれニュアンスが違います。

(まも)る 屋根の下で守る 留守を守る 『漢字の覚え方 http://bit.ly/1CuXGl4

 (まも)る 見守る かばって護る     『漢字の覚え方 http://bit.ly/1m7WN07

(まも)る 武器を持って衛る 城を衛る 『漢字の覚え方 http://bit.ly/ZWpSkT

(シュゴ)、 (ゴエイ)、 (シュエイ)とニ字合わせても使います。一語で聞いた時よりも二語の方が聞き取りやすいからです。『漢字の覚え方 韋』も御覧ください。

 『(エキ)』は、次々と移っていく様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、日ノ(やもり・とかげ)+彡(もよう)=(やもりが次々と移っていく。かわる。かわりやすい。易(やさ)しい)です(藤堂)。漢字の部首は『日・にち』、漢字の意味は『かわる』、『易(やさ)しい』、『避ける』です。やもりではなく、玉(宝石)や太陽とし、玉光や日光のかわる様子とする説(白川・加藤)もあります。

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読み方は意味によって二通りあります。

『かわる』、『避ける』の意味では音読みが呉音で『ヤク』、漢音で『エキ』です。改めかえること・武士の身分を剥奪し、領地を没収することを改(カイエキ)、天子の姓がかわることを姓(エキセイ)、財貨をかえ合い取引することを貿(ボウエキ)といいます。

『易(やさ)しい』の意味では音読みが呉音・漢音ともに『イ』、訓読みが『易(やさ)しい』です。たやすいこと・やさしいことを容(ヨウ)、簡単で手軽なことを簡(カン)といいます。

(エキ)の仲間の漢字で、(エキ)、(エキ・するめ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 易』をご覧ください。

 『)(エキ)』は、皿の水が溢(あふ)れる様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、八一八(水が溢れる様子)+皿(さら)=(皿の水が溢れる。ふえる)です。漢字の部首は『皿・さら』、漢字の意味は『ふやす』、『役に立つ』、『もうけ』です。正字は、我が国では常用漢字体のを使います。

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音読みは呉音が『ヤク』、漢音が『ヱキ(エキ)』、訓読みは常用外に『益(ま)す』があります。もうけが増えること・増えることを増(ゾウエキ)、国のプラスに役立つことを国(コクエキ)、ためになることを有(ユウエキ)、事業などをして出るもうけを利(リエキ)、神仏が人間に与える恵みを御利(ゴリヤク)といいます。

呉音が『ヤク』と読むとき、漢音では『エキ』と読むことがあります。呉音と漢音については『呉音と漢音』⑯http://bit.ly/1LUTTpI  もご覧ください。

(あふ)れるは氵(さんずい)を足した『(イツ)』になります。

大変御目出度い漢字で『あり』、『すすむ』、『のり』、『まし』、『ます』、『また』、『み』、『みつ』、『やす』、『よし』と地名・人名に使われます。

(エキ)の仲間の漢字には、(イツ)、(アイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 益』をご覧ください。

 『(エキ)』は、水が固体になり亦(また)水になる様子を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、氵(さんずい・水)+(液体が凍ってまた液体になる。液体)です。意味は『液体』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『エキ(ヱキ)』です。体(エキタイ)、溶(ヨウエキ)、体(タイエキ)、血(ケツエキ)、晶(エキショウ)のです。

(エキ)は(エキ)の漢字の仲間で、(ヤ)、(エキ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 亦・夜』をご覧ください。

 『(エン)』yǎnは、述べる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+寅(引き延ばす)=(水が流れるようによどみなく述べる。演じる)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『述べる』、『演じる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『エン』です。見物の前で芝居などの技を演じることを技(エンギ)、大勢の人の前で意見を展開させてのべることを説(エンゼツ)、脚本をもとに俳優の演技・舞台・照明などを総合して作品に携わることを出(エンシュツ)といいます。

(エン)は(イン)の仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 寅』をご覧ください。

 『(オウ・ゆく)』wǎngという漢字は、王様が行進する様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、彳(行く)+ヽ(止・足)+(王の行列。往く。ゆく)です。漢字の部首は『彳・ぎょうにんべん』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『オウ』です。訓読みは常用外の『往(ゆ)く』があります。復(オウフク)、来(オウライ)、診(オウシン)のです。

(オウ)は(オウ)の仲間の漢字で、(コウ)、(キョウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 王』をご覧ください。

 『)(オウ)』yīngは、鳥を胸で受け止めて応(こた)える様子を表す形声文字です(藤堂)。漢字の足し算では、(鳥を胸で受ける)+心=(胸で受け止めて応(こた)える。こたえる)です。受け止める鳥は(たか)といわれています。漢字の部首は『心・こころ』、漢字の意味は『応(こた)える』、『求めに応じる』です。神様の意を受ける様子を表すともいわれています(白川)。正字は、我が国では常用漢字体のを使う事が多いです。慶大学(ケイオウダイガク)は正字はを使っています。

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音読みは呉音が『オウ』、漢音が『ヨウ』です。急な場合に応(こた)えて間に合わせることを急(オウキュウ)、技術や理論を実際にあてはめて利用することを用(オウヨウ)、相手の問いに答えることを答(オウトウ)、ある働きかけに応じた動きを反(ハンノウ)といいます。

良い意味の漢字で『かず』、『たか』、『のぶ』、『のり』、『まさ』と名前に使われます。

(オウ)は(ヨウ)の仲間の漢字で、(ヨウ)、(ヨウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 䧹』をご覧ください。

 『)(オウ)』yīngは、首飾りのようにまわりにピンクの花が咲く樹木の櫻(さくら)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、木(樹木)+(ピンク色の貝の首飾り)=(ピンクの花が咲く樹木。桜。さくら)です。漢字の部首は『木・きへん』、漢字の意味は『桜(さくら)』です。正字は、我が国では常用漢字体のを使う事が多いです。

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音読みは呉音が『ヨウ』、漢音が『オウ』、訓読みは『桜(さくら)』です。桜の花を花(オウカ)、サクランボのことを桃(オウトウ)・実(みざくら)、八重咲きの桜を八重(やえざくら)といいます。

(オウ)は(エイ・ヨウ)の仲間の漢字で、(ヨウ)、(ヨウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 嬰』をご覧ください。

 『(オン)』ēnは、感謝の様子を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、(元になる)+心(心の動き)=(元になる心。感謝の心)です。漢字の部首は『心・こころ』です。漢字の意味は『ありがたいと思う』、『いつくしむ』です。良い意味の漢字ですので『おき』、『めぐみ』と名前に使われます。

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音読みは呉音・漢音ともに『オン』です。恵(オンケイ)、赦(オンシャ)、給(オンキュウ)、賞(オンショウ)のです。

(オン)は(イン)の漢字の仲間で、(エン・イン)、(イン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 因』をご覧ください。

 『(カ)』は、咽喉(のど)で声を屈折させてやっと声を出す様子を表す会意文字です。転じてやっと許可を得ることです。漢字の足し算では、¬(屈曲)+口=(咽喉(のど)を屈折させてやっと声を出す。許可する)です。漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『許可する』、『出来る』、『直角』、『~してよろしい』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。決(ケツ)、能(ノウ)、許(キョ)、不(フ)のです。

 『(カ)』は、黄河(コウガ)を表す漢字です。中国の都の近くで曲がっている河、黄河のことです。漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+(曲がった)=(曲がった河。黄河。大きな川)です。部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『黄河』、『大きな川』です。

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音読みは呉音が『ガ』、漢音が『』です。訓読みは『河(かわ)』です。黄(コウ)、運(ウン)、大(タイ)、川(セン)、口(コウ・かわぐち)、魚岸(うおし)、原(わら)のです。

(カ)は(カ)の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 可』をご覧ください。

』については『漢字の覚え方 川』をご覧下さい。

 『)(カ)』jiǎは、仮面をかぶる様子・カバーをかける様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、イ(人間)+(下に置いたものにカバーをかぶせる)=(仮面をかぶる。カバーをかける。うわべをつくろう。かりに)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『覆(おお)う』、『仮に』、『一時的に借りる』です。

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正字は、我が国では常用漢字体のを使います。

音読みは呉音は『』、漢音は『』、訓読みが『仮(かり)に』です。一時的に考え出された説を説(セツ)、正式の王位についていない一時的な王を王(オウ)、顔にかぶせるマスクを面(メン)、病気のふりをすることを病(ビョウ)といいます。

(カ)は省略字体で、(ハン)の仲間の漢字ではなく、(カ)の仲間の漢字です。

 )(カ)は(カ)の仲間の漢字で、(カ・日々に上乗せの休み)、(カ・殻で覆われた)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 叚』をご覧ください。

 『)(カ)』jiàは、物の価値を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間の経済活動)+(庫(くら)のある商人)=価・(商人のつけた売値。あたい)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『価(あたい)』です。

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正字は、我が国では常用漢字体のを使う事が多いです。

音読みは呉音は『ケ』、漢音は『』、訓読みが『価(あたい)』です。物を売るときの価(あたい)を売(バイ)、その事物がどれ位役に立つかの度合いを値(チ)、商品の価値を貨幣でしめしたものを格(カク)、価値・値段が高いことを高(コウ)といいます。

呉音が『ケ』と読むとき、漢音では『カ』と読むことがあります。呉音と漢音については『呉音と漢音』⑥http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

(カ)は、(コ)の仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

 『(カ)』guòは、過(す)ぎる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶・辵(行く)+(自由に動く関節)=(するすると通過する。行き過ぎる。過(あやま)つ)です。『辶・しんにょう』、漢字の意味は『するすると通過する』、『行き過ぎる』、『過(あやま)つ』です。

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音読みは呉音漢音ともに『カ』、訓読みが『過(す)ぎる』、『過(あやま)つ』です。通り過ぎる人を客(カク)、過ぎ去った昔を去(コ)、やりそこなうことを失(シツ)、半分以上まで行くことを半(ハン)といいます。

(あやま)りは(あやま)りと書くのが普通です。詳しくは『漢字の覚え方 http://bit.ly/1trKfDv をご覧ください。

(カ)は(カ)の仲間の漢字で、(カ)、(カ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 咼』をご覧ください。

 『(ガ)』は、喜ぶ様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(加える)+貝(財宝・金銭)=(財貨を送って祝福する。喜ぶ)です(藤堂)。漢字の部首は『貝・かい』、漢字の意味は『祝福する』、『喜ぶ』です。

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(かい)や辰(おおはまぐり)は、上古では農耕に重要な祝器・農具であったとされています。のように実際に田畑を耕す時にも農具として使われていたとも言われています(漢字の『』がに従うのはそのためです)。

は田畑に生産力を加えて良い状態にするという解釈(白川)もあります。漢字の足し算では、(田畑に生産力を加える)+貝(祝器を用いて生産力アップを祈る)=(祝う。めでたい状態)です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『カ』です。年(ネン)、正(ショウ)、祝(シュク)、状(ジョウ)のです。

(ガ)は(カ)の漢字の仲間で、(カ)、(カ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 加』をご覧ください。

 『(カイ)』kuàiは、嫌な気持を抉(えぐ)り出す様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、忄(心)+(えぐり出す)=(嫌な気持を抉(えぐ)り出す、快い)です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、意味は『快(こころよ)い』、『良い』、『速い』です。

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音読みは呉音が『ケ』、漢音が『カイ』、訓読みは『快(こころよ)い』です。爽(さわ)やかで快(こころよ)い様子を爽(ソウカイ)、病気が快い方向に向かうことを方(カイホウ)、空が良く晴れていることを晴(カイセイ)、切れ味の良い刀を刀(カイトウ)といいます。

非常に良い意味の漢字で『はや』、『やす』、『よし』と名前に使われます。

(カイ)は(カイ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 夬』をご覧ください。

 『(カイ)』jiěは、牛を解体(カイタイ)する様子を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、角(つの)+刀+牛=(牛の角を解体(カイタイ)する。バラバラにする)です。漢字の部首は『角・つの』、漢字の意味は『バラバラにする』、『解きほぐす』、『解き放つ』、『解き明かす』です。

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音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『カイ』、訓読みは『解(と)く』、『解(わか)る』です。生物を切り開いて内部を観察することを剖(カイボウ)、問題を解きほぐして処理することを決(カイケツ)、束縛(ソクバク)から解き放つことを放(カイホウ)、解き明かすことを明(カイメイ)、毒を分解する作用を毒(ドク)、理詰めで解ることを理(リカイ)といいます。

(カイ)の仲間の漢字には(カイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 解』をご覧ください。

 『(カク)』quèは、白くて固(かた)い石を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、石+(白い鳥)=(白くて固い石。硬い。確か。たしか)です。漢字の部首は『石・いし』、漢字の意味は『固い』、『確(たし)か』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『カク』、訓読みは『確(たし)か』です。しっかりと固まっている様子を固(カッコ)、確かな約束を約(カクヤク)、かたく信じることを信(カクシン)といいます。

非常に良い意味の漢字で『あきら』、『かた』、『かたし』、『たい』、『たしか』と名前に使われます。

(カク)は(カク)の漢字の仲間で、(カク)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 隺』をご覧ください。

 『(カク・コウ)』は、木と木がつかえる様子を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、木(き)+(つかえる)=(木をつかえさせた枠。きまり)です。漢字の部首は『木』です。木に木を組み合わせてつかえさせたイメージです。写真で示せばこんな感じです。

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木と木がつっかえて止まるのが『』のイメージです。これを繰り返して子状(コウシジョウ)にしたもの。いわゆる『(カク)』で、きっちりした枠から規則法律本質などの意味が膨らんでいきました。

音読みは呉音が『キャク』、漢音が『カク』、慣用音が『コウ』です。という規則に合うのが合(ゴウカク)、人の本質が性(セイカク)、本質の言葉が言(カクゲン)、木を組み合わせたものが子(コウシ)です。

 『(ガク)』éは、コツンとあたる額(ひたい)を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(こつんと止まる人)+頁(顔)=(顔の中でコツンとあたる場所。ひたい)です。漢字の部首は『頁・おおがい』です。

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音読みは呉音が『ギャク』、漢音が『ガク』、訓読みは『額(ひたい)』、常用外に『額(ぬか)ずく』があります。(ガク)は人間の高い部分ですから、高いところに飾るものも(ガク)といいます。縁(ガクブチ)のです。面(おもて)に掲げられた価格を面(ガクメン)といいます。

(カク)、(ガク)は(カク)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 各』をご覧ください。

 『(カン)』kānは、文字を彫る様子を示す漢字です。古代文字は彫っていたのです。漢字の足し算で覚えるならば、(かかわる)+刂(刀)=(刀でかかわる。版木に文字を彫る。出版する)です。部首は『刂(りっとう)』、意味は『出版』する。

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音読みは呉音・漢音ともに『カン』。行(カン)、週誌(シュウカン)、創(ソウカン)、夕(ユウカン)のです。

 『(カン)』gànは、木の幹を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、倝(日が昇る・吹き流し。縦棒)+(まもる。大事なもの。太い部分)=(木の太い部分。大事な部分。幹)です。部首は『木』、意味は『みき』、『大事なところ』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『カン』、訓読みは『みき』です。事(カンジ)、部(カンブ)、才(サイカン)のです。大変力強い良く、才能あふれる漢字です。『えだ』、『から』、『くる』、『たかし』、『たる』、『つね』、『つよし』、『とし』、『まさ』、『み』、『みき』、『もと』、『もとき』、『よし』、『より』と多くの人名に使われています。

(カン)、(カン)は(カン)の『単語家族』で、(カン)、(カン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方
干』
をご覧ください。

 『(カン)』guànは、毎日行なう習慣を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、忄(りっしんべん・心)+(つらぬく)=(毎日行なう心に決めた習慣)です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』です。

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音読みは漢音の『カン』を使います。訓読みは『れる(なれる)』です。習(シュウカン)、習(カンシュウ)、用(カンヨウ)、性(カンセイ)のです。

(カン)は(カン)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 毌・串』をご覧ください。

 『(ガン)』yǎnは、頭蓋骨(ズガイコツ)にはまっている眼を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、目(め)+(あとに残る)=(頭蓋骨にはまっている目。眼。まなこ)』、部首は『目・めへん』、意味は『目』、『目の穴』、『重要』、『見通す力』です。

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音読みは呉音が『ゲン』、漢音が『ガン』、訓読みは『眼(め・まなこ)』です。ガラス製の視力矯正器具を鏡(ガンキョウ・めがね)、眼る力を力(ガンリキ)、眼の光・真実を見通す力を光(ガンコウ)といいます。

(ガン)は(コン)の漢字の仲間で、(コン)、(コン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 艮』をご覧ください。

 『(キ)』は、建築の基礎を表した漢字・形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(箕の台)+土=(建築の土台)、漢字の部首は『土・つち』、意味は『もとい』、『もと』です。

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音読みは漢音が『』、呉音が『コ』、訓読みが『もとい』、『もと』です。礎(ソ)、本(ホン)、準(ジュン)、幹(カン)のです。

(キ)は(キ)の仲間の漢字で、(キ)、(キ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 其』をご覧ください。

 『(キ)』は、家をたよりにする様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、宀(家)+(寄りかかる)=(家に寄りかかる。頼りにする。寄りつく)です。漢字の部首は『宀・うかんむり』、意味は『寄りかかる』、『たよりにする』、『寄りつく』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは『寄(よ)る』です。宿をたよるのを宿(シュク)、新聞などに原稿を寄せるのを稿(コウ)、他の人にたよって生活するのを生(セイ)、人に金品を寄せることを付(フ)といいます。

(キ)は(キ)の仲間の漢字で、(キ)、(キ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 奇』をご覧ください。

 『(キ)』guīは、コンパスを表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、矢(直線の棒)+見(現れる)=(二本の棒で円を現す。コンパス。ぶんまわし。転じて物事の基準)です。漢字の部首は『見・みる』、漢字の意味は『コンパス』、『物事の基準』、『正す』、『はかる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『キ』です。製品や材料の一定の基準を格(カク)、基準になるきまりを則(ソク)、コンパスと木型。転じて物事の大きさやしくみを模(ボ)といいます。

とても良い意味の漢字で『ただ』、『ただし』、『ただす』、『ちか』、『なり』、『のり』、『み』、『もと』と広く名前に使われます。

(キ)は、(ケン)を使った漢字で、(ケン)の仲間の漢字には、(ゲン)、(ケン)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方見』をご覧ください。

 『(ギ)』は、細かい技(わざ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(手の動作)+(細かい)=(細かい手の動作。技。わざ)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『技(わざ)』、『腕前』、『巧み』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『キ』、訓読みは『技(わざ)』です。工芸・芸術の分野で巧みなことを巧(コウ)、実際に役立てるための技(わざ)を術(ジュツ)、物事を行う腕前を量(リョウ)といいます。

(ギ)は、(シ)の仲間の漢字です。(シ)、(シ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 支』をご覧ください。

 『(ギ)』は、格好良い、筋の良い羊を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、羊(ひつじ)+(折り目正しい)=(筋の良い羊。筋の良い。筋道)です。部首は『羊』、意味は『正しい筋道』、『正しい意味』です。またその他に『仮の』があります。

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音読みは漢音の『』です。理(リ)、正(セイ)、意(イ)、足(ソク)のです。

(ギ)は、(ガ)の仲間の漢字です。(ギ)、(ギ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 我』をご覧ください。

 『(ギャク)』は、逆向きに進む人を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶・辵(行く)+(逆さまな人)=(逆向きに進む人。逆さ)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『逆(さか)さ』、『逆(さか)らう』、『反対の』です。

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音読みは呉音が『ギャク』、漢音が『ゲキ』、訓読みは『逆(さか)さ』、『逆(さか)らう』です。今までの情勢が逆になることを転(ギャクテン)、権威・権力などに逆(さか)らうことを反(ハンギャク)、不運な境遇を境(ギャッキョウ)、龍にある反対に生えている鱗の部分を鱗(ゲキリン)といいます。

(ギャク)は(ゲキ)の漢字仲間で、(サク)、(ソ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 屰』をご覧ください。

 『(キュウ)』jiǔは、老人の腰の曲がった様子を表す会意漢字です。漢字の足し算では、ク(背の曲がった老人)+乀(引っ張る印)=(老人の生きてきた長い時間。久しい)です。漢字の部首は『ノ・のかんむり』、漢字の意味は『久(ひさ)しい』です。

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音読みは呉音が『ク』、漢音が『キュウ』、訓読みは『久(ひさ)しい』です。いつまでも限りなく続くことを永(エイキュウ・とこしえ)、長い間を遠(オン・キュウエン)、長くもちこたえることを耐(タイキュウ)、果てしなく長く続くことを悠(ユウキュウ)といいます。

呉音が『ク』と読むとき、漢音では『キュウ』と読むことがあります。呉音と漢音については呉音と漢音 もご覧ください。

大変良い御目出度い漢字です。『く』、『つね』、『なが』、『ひこ』、『ひさ』、『ひさし』と名前や、留米(るめ)などの地名に使われ、ひらがなの『く』、カタカナの『ク』の元になった漢字です。

(キュウ)の漢字の仲間には、(キュウ・ひつぎ)、(キュウ・やいと)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 久』 をご覧ください。

 『)(キュウ)』jiùは、萑(ふくろう)が「キュウ」と鳴く様子を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、萑(ふくろう)+(キュウ)=舊(萑(ふくろう)が「キュウ」と鳴く)です。(キュウ)に通じ、古い事。以前の事を表すようになりました。漢字の部首は『臼・うす』、『日・にちへん』意味は『現在まで年月を経ている』、『昔からの』、『以前の状態』、『昔なじみ』です。

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正字はですが、常用漢字体のを使って下さい。

音読みは呉音が『グ』、漢音が『キュウ』、慣用音が『ク』、訓読みは『旧(ふる)い』です。 昔から続いてきた由緒ある家柄を家(キュウケ)、古くからの知り合いを知(キュウチ)、傷んだものをもとの状態にすることを復(フッキュウ)、去年を年(キュウネン)といいます。

大変良い御目出度い漢字で、『ひさ』、『ふさ』、『ふる』、『もと』と名前に使われます。

(キュウ)は、(キュウ)の『単語家族』です。(キュウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 臼』をご覧ください。

 『(キョ)』は、尻をおろしている事を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、尸(かばね・尻)+(尻をおろす。いる)です。部首は『尸・かばね』です

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音読みは、呉音が『コ』で、漢音の『キョ』が普通です。訓読みは『居(い)る』、『居(お)る』です。住(ジュウキョ)、新(シンキョ)、隠(インキョ)、皇(コウキョ)、士(ジ)、候(そうろう)のです。

呉音が『コ』と読むとき、漢音では『キョ』と読むことがあります。呉音と漢音については呉音と漢音もご覧ください。

(キョ)は(コ)の『単語家族』です。(キョ)、(キョ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 古』をご覧ください。

 『(キョ)』は、許す様子を示す漢字です。漢字の足し算では言(言葉)+(上下に動かす)=(上下に幅を持った言葉。聞き入れる。許す)です。部首は『言・ごんべん』、意味は『許す』です。

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音読みは呉音が『コ』、漢音が『キョ』。訓読みは『許(ゆる)す』と常用外の『もと』、『ばかり』があります。容(キョヨウ)、可(キョカ)、親(おやもと)、嫁・婚(いいなづけ)のです。嫁・婚(いいなづけ)は特別な訓読みです。

呉音が『コ』と読むとき、漢音では『キョ』と読むことがあります。呉音と漢音については呉音と漢音 もご覧ください。

(キョ)は(ゴ)のの漢字の仲間です。(ゴ)、(ショ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 午・御』をご覧ください。

 『(キョウ・ケイ)』jìngは、土(つち・土地)に(キョウ・おわる・区切る)を足したものです。漢字の足し算で覚えるならば、土(つち・土地)+(キョウ・おわる・区切る)=(土地の境目。特に神事の場所の境目)です。漢字の部首は『土・つちへん』です。

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意味は『土地の境目』、『一定の区切られた場所』、転じて『置かれた状態』を表します。音読みは、呉音が『キョウ』、漢音が『ケイ』、訓読みは『さかい』です。界(キョウカイ)、環(カンキョウ)、辺(ヘンキョウ)、遇(キョウグウ)、内(ケイダイ)、国(コッキョウ・くにざかい)のです。

(キョウ)は(キョウ)の漢字の仲間です。(キョウ)、(キョウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 竟』をご覧ください。

 『(キン)』jūnは、土(つち)を均一にならす様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、土(つち)+(手でならす)=(土を均一にならす。均(ひと)しい)です。

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音読みは呉音・漢音ともに『キン』、訓読みは常用外の『均(ひと)しい』があります。差別なくひとしいことを等(キントウ)、量や質が一様であることを一(キンイツ)、大小の差をなくして平らにそろえることを平(ヘイキン)、ひとしくつり合いのとれている様子を衡(キンコウ)といいます。

良い意味の漢字で『お』、『ただ』、『なお』、『なり』、『ひとし』、『ひら』、『なり』と名前に使われます。

(キン)は(キン)の漢字の仲間で、(キン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 匀』をご覧ください。

 『(キン)』jìnは、禁じられた事を示す漢字です。意味は『禁止する』、『閉じる』、『おきて』です。漢字の足し算で覚えるならば、林(はやし)+示(神のいる神聖な場所)=(神聖な場所への立ち入りを禁ずる。禁止する)です。漢字の部首は『示・しめす』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『キン』です。訓読みは常用外の『いさめる』があります。止(キンシ)、煙(キンエン)、解(カイキン)、固(キンコ)、軟(ナンキン)のです。

(キン)の漢字の仲間には、(キン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 禁』をご覧ください。

 『(ク)』は、句切る様子を表す文字です。漢字の足し算で覚えるならば、勹(かぎ型)+口(言葉)=(言葉を区切る。くぎり)です。甲骨文字では乚口乁と表され、かぎ型で小さく囲うことを示します。漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『詩や文章のひとくぎり』、『俳句』、『小さい』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ク』です。文の末尾につける印を点(テン)、表現方法が同じの二つの句を並べる詩の技法を対(ツイ)、年間の節目となるくぎりの日を節(セッ)、演説などの途中で言葉に詰まること・一句が五言の四句からなる漢詩を絶(ゼッ)といいます。

(ク)の漢字の仲間には、(ク)、(ク)、(ク・コウ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 句』をご覧ください。

 『(グン)』qúnは、羊の群れを表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(まとめる)+羊(ひつじ)=(羊の群れ。群れ)です。羊だけでなく牛などの家畜、野生動物、人間にも使われます。漢字の部首は『羊・ひつじ』、意味は『羊の群れ』、『群(む)れ』、『多くの』、『同類の集まり』です。

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音読みは呉音が『グン』、漢音が『クン』、訓読みは『群(む)れ・群(むれ)』です。羊の群れで羊(ヨウグン)、群れる衆人を衆(グンシュウ)、多くの人々の姿を像(グンゾウ)、多くの中で抜きんでいることを抜(バツグン)といいます。

(グン)は(クン)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 君』をご覧ください。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本を、下記の本をお読みください。

篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。

甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。

漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。

日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。

最近の研究については、落合淳思先生の『漢字の成り立ち』を参考にさせて頂いております。

医学用語については伊藤正男・井村裕夫・高久史麿先生の『医学大辞典』を参考にさせて頂いております。

小学校5年生で習う漢字②(経~職)

小学校5年生で習う漢字を説明します。『小学校5年生で習う漢字①』(『小学校5年生で習う漢字②』(『小学校5年生で習う漢字③』(『小学校5年生で習う漢字④』(に分割しています。ご了承下さい。

漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。中学の教科書に掲載されるようになったので、解説致します。

①.物の形を象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、②.象形文字を基に点を打つことにより示された『指事文字』(シジモジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意文字』(カイイモジ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種です。『会意文字』と『形声文字』は漢字の足し算で表す事が出来ます。個々の漢字についてはまとめてありますので象形・指事・会意・形声 五年生も御覧ください。

漢字の成り立ちについての解釈は四通りです。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀にあります。ある辞書では『』を象形文字、別の辞書では会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。

 『(ケイ・キョウ)』jīngは、上下にまっすぐ伸びる縦糸を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸+巠(ケイ・たて・まっすぐ)=(真っ直ぐな縦糸。筋道)です。漢字の部首は『糸・いとへん』です。意味は『織物の縦糸』、『縦の方向』です。

現在は常用漢字体である『』を使うのが普通です。戦争に負ける前は、正字体(旧字体)である『』が使われていました。

音読みは漢音の『ケイ』が普通で、呉音の『キョウ』と読むこともあります。訓読みは『経て(たて)』、『経つ(たつ)』、『経る(へる)』です。

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緯(ケイイ・いきさつ)』という言葉がありますが、縦糸()と横糸(緯)のことで、事の経過をしめす言葉です。

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路(ケイロ)』という言葉がありますが、縦の道()と横の道(路)のことで、通ってきた道順、道筋を示す言葉です。例えばバスの運行路(ケイロ)のように使います。

』については時間の概念が有り『通り過ぎる』、『へる』、『おさめていく』の意味があります。宗教の教えを書いたものを『(キョウ)』といいます。て(たて)に長い文章だからです。

体験を経ることを験(ケイケン)、英語のeconomyの和訳を済(ケイザイ)、事業をおさめ、営むことを営(ケイエイ)、時間が過ぎゆく(経つ)ことを過(ケイカ)、地球の縦方向を線(ケイセン)、お経を読むことを読(ドキョウ)といいます。

済』の語源ですが『世』(ケイセイ・世の中をおさめる)と『済民』(ザイミン・民をすくう)から来ています。この理想的な政策なことを『経済』(ケイザイ)といいました。明治時代にエコノミーの和訳に『済』という漢字をあてたため、『済』は人々の生産・消費活動に関する言葉として使われるようになったのです。

(ケイ)は(ケイ)の『単語家族』で、(ケイ)、(ケイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 巠』をご覧ください。

 『(ケツ)』jiéは、潔(いさぎよ)い状態を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵(水・きれいな)+(契約・紐で引き締める)=(きれいで引き締まった状態。潔い。いさぎよい)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『潔(いさぎよ)い』、『正しい行い』です。(ケツ)や(ケイ)は約(ケイヤク)に関係した漢字といわれています。

音読みは呉音が『ケチ』、漢音が『ケツ』、訓読みが『潔(いさぎよ)い』です。汚れがなく清らかな状態を清(セイケツ)、心や行いがきれいなさまを白(ケッパク)、余計なものがなくすっきりした状態を簡(カンケツ)といいます。

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きれいな漢字で『きよ』、『きよし』、『ゆき』、『よし』と名前に使われます。

また呉音の韻が『チ』のときは漢音の韻が『』になることがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音もご覧ください。

(ケツ)は(ケイ)の漢字の仲間で、(ケイ・つなぐ)、(キツ・のむ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 契』をご覧ください。

 『(ケン)』jiànは、物事を数える言葉を表す漢字です。家畜の代表として牛と人からなる会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間)+牛(家畜・動物の代表)=(物事を数える言葉)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『物事を数える言葉』、『事柄』です。

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音読みは呉音が『ゲン』、漢音が『ケン』です。訓読みは常用外に『件(くだり)』、『件(くだん)』です。大切な用事・必要な条件を要(ヨウケン)、問題になっている事柄を案(アンケン)、ある物事が成立・実現するために必要な事柄を条(ジョウケン)といいます。

重要な漢字で『かず』、『なか』、『わか』と名前に使われます。

(ケン)は(ギュウ)を使った漢字です。『漢字の覚え方 牛』も御覧ください。

漢字の世界では、人と動物や植物を使って物事を表す造字法があります。(ルイ)も(穀物の代表)http://bit.ly/1vLIp0x(動物の代表)と(人の頭・特徴)から出来ている漢字です。

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 『(ケン)』quànは、古代の竹製の手形を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(巻物・書類)+刀(刀で刻む)=(竹製の巻物状の手形に署名する。契約の書類。手形)です。漢字の部首は『刀・かたな』、漢字の意味は『手形』です。

手形などの書類は現在では紙に書かれていますが、古代では竹製の巻物で、刀で刻みをつけた契約しました。紙や電子署名を使う現在でも、巻物と刀を合わせた漢字のが使われています。

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音読みは呉音が『コン』、漢音が『ケン』です。金銭の代わりに通用する紙片を金(キンケン)、財産についての権利と義務が書かれた書類を証(ショウケン)、売り渡しの証文・人の値打ちを沽(コケン)といいます。

(ケン)は(ケン)の『単語家族』で、(カン)、(ケン)などの仲間の漢字があります。詳しくは 『漢字の覚え方 巻』をご覧ください。

 『(ケン)』xiǎnは、山の頂上がのように切り立っている様子を表した漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、阝(こざとへん・丘・山)+(剣のように尖った部分)=(山の稜線(リョウセン)の険(けわ)しい部分)です。漢字の部首は『阝・こざとへん』です。

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読みは呉音・漢音ともに『ケン』で、訓読みは『険(けわ)しい』です。危なく険しいことを危(キケン)、険しい状態に対して保証することを保(ホケン)、険しいことにあえて挑(いど)む(冒)を冒(ボウケン)、険しく悪い状態が悪(ケンアク)といいます。

同じ意味の漢字で『(ケン)』がありますが、山に関してのみ使う漢字なのと、常用漢字ではないので殆ど使われません。また、探(タンケン)ですが、調べる()の意味が強いので、探の方が好んで使われます。

 『(ケン)』jiǎnは、木にを足し合わせたものです。この場合の木は、植物の木でなく、検査証のようなものです。紙が普及する前は、と竹に文字を書いていましたから。『』とは、木の書類と照らし合わせて調べる事を言います。

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漢字の足し算では、木(木の書類)+(あつめる・そろえる)=(文書と照らし合わせて調べる)です。漢字の部首は『木』です。

音読みは呉音・漢音ともに『ケン』です。調べて印を押すことを印(ケンイン)、調べて取り締まり、逮捕することを挙(ケンキョ)、平安時代の非法・違法を取り締まる役人を非違使(ビイシ)、書類を調べて捜す(索)のを索(ケンサク)と言います。

(ケン)、(ケン)は(ケン)の『単語家族』で、(ケン)、(ケン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 僉』をご覧ください。

 『(ゲン)』xiànは、岩や土を使っていつまでも残るように領地の境界を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、阝(土盛り)+(あとに残る)=(岩や土を使っていつまでも残るように領地の境界。限り。かぎり)です。漢字の部首は『阝・こざとへん』、意味は『限(かぎ)り』、『区切り』です。

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音読みは呉音が『ゲン』、漢音が『カン』、訓読みは『限(かぎ)る』です。物事の範囲の最後のところを界(ゲンカイ)、定められた期間を期(キゲン)、そこまでと範囲を定める(制)ことを制(セイゲン)といいます。

(ゲン)は(コン)の『単語家族』で、(ガン)、(コン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 艮』をご覧ください。

 『(ゲン)』xiànは、宝石が現われる(光る)様子を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、王(玉の略字・宝石)+(あらわれる)=(宝石が現れる様子。今まで見えなかったものが現れる)です。漢字の部首は『玉・たま』です。意味は『現われる』、『目にみえる』、『現実』などです。

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音読みは呉音が『ゲン』、漢音が『ケン』、訓読みは『現(あらわ)れる』、『現(あらわ)す』です。今、目に見えて存在する世界を在(ゲンザイ)、今までなかったものが現れる様子を出(シュツゲン)、現在の事実を実(ゲンジツ)といいます。

古代中国の楚の国に卞和(ベンカ)という人がいました。山中で玉(宝石)の原石を見つけ王様に献上しました。ところが、宝石の鑑定人に普通の石と判定されてしまいました。王は怒って卞和の右足を切りました。代が代わってつぎの王にも原石を献上しました。再び、雑石と判定され左足を切られました。次の文王になって、王が原石を磨かせたところ見事な宝石が(あらわ)れました。文王は今までの不明を詫び、これを『和氏の璧』と名付けたのです。

(ゲン)は(ケン)の『単語家族』で、(ケン・すずり・墨が現れるの意味)、(ケン・かけい・水が現れるの意味)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 見』をご覧ください。

 『(ゲン)』jiǎnは、水の流れを閉じて水量を減(へ)らす様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+(閉ざす)=(水の流れを閉じて水量を減らす。減らす。へらす)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、意味は『減(へ)らす』、『引く』です。

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音読みは呉音が『ゲン』、漢音が『カン』、訓読みは『減(へ)らす)』、『減(へ)る』です。減って少なくなることを少(ゲンショウ)、勢力が少なくなることを退(ゲンタイ)、削って減らすことを削(サクゲン)、引き算を法(ゲンポウ)といいます。

(ゲン)は(カン)の漢字の仲間で、(カン)、(カン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 咸』をご覧ください。

 『(コ)』は、古いに関連した事を示す漢字です。漢字の足し算では、(ふるい・祈る)+攵(ぼくづくり・動作、鞭打つ)=(古いに関連した事。以前の。もとの)です。部首は『攵・ぼくづくり』、意味は『以前の』、『もとの』、『死亡する』、『さしさわりのある』、『わざと』です。

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『さしさわりのある』、『わざと』は『古(いのる)』に『攵(鞭打つ)』で祖先に対する祈りを妨害する事に由来されていると言われています。

音読みは『』、常用外の訓読みに『ゆえ』があります。もとの郷を郷(キョウ・ふるさと)、以前の出来事を事(コジ)、死亡した人を人(ジン)、さしさわりのある出来事を事(ジ)、わざとすることを意(イ)といいます。故事成語には「蛇足(ダソク)」、「矛盾(ムジュン)」、「杞憂(キユウ)」など有名なものが多いです。

 『(コ)』は、一つの固いものを示す漢字です。漢字の足し算では、イ(にんべん・人)+(固いもの)=(一人一人の個人)です。漢字の部首は『イ・にんべん』です。一人を指しますが、固いものを数える言葉としても使います。

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音読みは慣用音の『』が普通です。漢音の『ケ』と読むことはありません。人(ジン)、性(セイ)、別(ベツ)、室(シツ)、数(スウ)のです。『』はもともと『』と同じ漢字でした。古い書物には見られない漢字で、後から出来た漢字です。一と一は同じ意味です。

(コ)、(コ)は(コ)の漢字の仲間で、(コ)、(コ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 古』をご覧ください。

 『(ゴ)』は、護(まも)るということを宣言することを表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言(言葉)+蒦(隹を見守る)=(見守ることを宣言する。見守る。かばって護る)です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『見守る』、『かばい護る』です。

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音読みは呉音が『ゴ』、漢音が『コ』、訓読みは『護(まも)る』です。憲法を護ることを憲(ケン)、病人をみまもり世話をすることを看(カン)、外からの危険や脅威からかばい護ることを保(ホ)といいます。

『まもる』は、漢字の世界では、とあってそれぞれニュアンスが違います。

(まも)る 屋根の下で守る 留守を守る 『漢字の覚え方 http://bit.ly/1CuXGl4

(まも)る 見守る かばって護る     『漢字の覚え方 http://bit.ly/1m7WN07

(まも)る 武器を持って衛る 城を衛る 『漢字の覚え方 http://bit.ly/ZWpSkT

(シュゴ)、 (ゴエイ)、 (シュエイ)とニ字合わせても使います。一語で聞いた時よりも二語の方が聞き取りやすいからです。

重要な漢字で『さね』、『もり』と名前に使われます。

(ゴ)は(カク)の『単語家族』で、(カク)、(カク)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 矍』をご覧ください。

 『(コウ)』xiàoは、力が交わって発揮されることです。漢字の足し算では、(交わる)+力(ちから)=(力が交わって効果がること。効き目)です。『金文』という古い古い字体では矢に攴(ぼくづくり・手の動作)で書かれていました。漢字の部首は『力』です。意味は『効果がある』です。

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音読みは呉音の『ギョウ』は使わず、漢音の『コウ』を使います。訓読みは『効(き)く』です。果(コウカ)、力(コウリョク)、薬(ヤッコウ)、有(ユウコウ)、時(ジコウ)、薬が)くのです。

良い意味の漢字で『いたる』、『かず』、『かた』、『すすむ』、『なり』、『のり』と名前に使われます。

『役に立つ』と『機能する』の意味には『(き)く』を使います。例えば、左き(左が機能する)は『く』です。

(コウ)は(コウ)の『単語家族』で、(コウ)、(コウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 爻・交』をご覧ください。

 『(コウ)』hòuは、下が厚(あつ)い状態を表す会意文字です。漢字の足し算では、(崖型)+亯の逆さ文字(高いの逆さにした文字)=(建物の下の部分が厚い。厚い)です。漢字の部首は『厂・がんだれ』、漢字の意味は『厚(あつ)い』、『厚(あつ)みがある』、『豊か』です。

建物の上の部分が高い漢字が、(コウ)です。

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『説文解字』には「山陵の厚いなり。亯(亯の逆さ文字)に従い、厂に従う」とあります。

高いの逆さにした漢字はフォントでは表現出来ないので、で代用させて頂きます。

音読みは呉音が『グ』、漢音が『コウ』、訓読みが『厚(あつ)い』です。生活を豊かにすることを生(コウセイ)、厚い情け・深い思いやりを情(コウジョウ)といいます。

(コウ)は(ガン)を使った漢字です。(ガン)の『単語家族』で、(ガン)、(ガン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 厂』をご覧ください。

 『(コウ)』gēngは、、縦横きれいに耕(たがや)す様子を表す漢字です。漢字の足し算では、耒(すき)+井(縦横・たてよこ)=(きれいに耕(たがや)す。耕す)です。漢字の部首は『耒・すき』、漢字の意味は『耕(たがや)す』、『働いて生活を得る』です。

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音読みは呉音が『キョウ』、漢音が『コウ』、訓読みは『耕(たがや)す』です。田畑を耕して農作物をつくることを農(ノウコウ)・作(コウサク)、文章によって生計をたてることを筆(ヒッコウ)といいます。

大変良い意味の漢字で、『おさむ』、『つとむ』、『やす』と名前に使われます。

 『鉱・鑛(コウ)』kuàngは、黄色の金属を含む鉱石を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、金(金属)+(黄色の光)=(黄色の金属。精製していない鉱石)です。部首は『金・かねへん』、意味は『鉱石』です。『(コウ)』kuangは、全く同じ意味の漢字で『石・いしへん』が使われています。

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』が正字ですが、常用漢字に登録されている字体は省略形の『』です。『』の字を使って下さい。

音読みは呉音・漢音ともに『コウ』です。訓読みは『あらがね』です。石(コウセキ)、脈(コウミャク)、物(コウブツ)、業(コウギョウ)のです。

(コウ)は(コウ)の『単語家族』で、(コウ)、(オウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 黄・広』をご覧ください。

 『(コウ)』gòuは、木を組みたてる様子を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、木(き)+(組む)=(木を組み合わせる。構える)です。漢字の部首は『木』、意味は『構える』です。

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音読みは漢音が『コウ』、呉音が『ク』、訓読みは『構える(かまえる)』です、造(コウゾウ)、想(コウソウ)、機(キコウ)、築(コウチク)のです。

 『(コウ)』jiǎngは、言葉を組む様子を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、言+(組む。組み合う)=(言葉を組む。相手が納得するように話す)です。漢字の部首は『言』です。意味は『相手にわかるように話す』です。

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音読みは漢音・呉音ともに『コウ』です、義(コウギ)、釈(コウシャク)、談(コウダン)、和(コウワ)のです。

和(コウワ・理解しあう)は和(コウワ・仲直りをする)とも書きます。また、我が国では信者の団体やお金を融通する寄り合いを『(コウ)』といいます。

(コウ)、(コウ)は(コウ)の『単語家族』で、(コウ)、(コウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 冓』をご覧ください。

 『(コウ)』xīngは、大きな荷物を担(かつ)ぎあげる様子を表す漢字です。漢字の足し算では、(四本の手)+凡(大きな荷物)=(大きな荷物荷物を担(かつ)ぎあげる。興す)です。漢字の部首は『臼・うす』、漢字の意味は『興(おこ)す』、『感情が高ぶる』、『おもしろみ』です。

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(大きな荷物)は楷書体ではになります。

音読みは呉音が『コウ』、漢音が『キョウ』、訓読みが『興(おこ)す』です。興(おこ)ることと亡(ほろ)びることを亡(コウボウ)、衰えたものが再び盛んになることを復(フッコウ)、おもしろみや味わいを味(キョウミ)といいます。

良い意味の漢字で『おき』、『き』、『さかん』、『さき』、『とも』、『ふか』、『ふさ』と名前に使われます。『漢字の覚え方 舁』も御覧ください。

 『(コン)』hùnは、色々なものが水の中で混(ま)じる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、氵(水)+(仲間。群れ)=(色々なものが水の中で混じる。まじる)です。漢字の部首は『氵・さんずい』です。漢字の意味は『混(ま)じる』です。『昏(コン)』の代用字ととして使い『暗い』の意味もあります。また、水が盛んに湧き出る様子もいいます。

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音読みは呉音が『ゴン』、漢音が『コン』、訓読みは『混(ま)じる』、『混(こ)む』です。水が盛んに湧き出る様を混混コンコン)、色々なものが入り乱れて秩序のない様子を雑(コンザツ)、色々なものが入り乱れて解らなくなることを昏迷・迷(コンメイ)、別のものを混ぜて一つのものにすることを成(コンセイ)といいます。

呉音が濁音(ゴン)の場合、漢音では清音(コン)になることがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音もご覧ください。

水の湧き出る、良い意味の漢字で『ひろ』、『むら』、『むろ』と名前に使われます。

(コン)は(コン)の『単語家族』で、(コン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 昆』をご覧ください。

 『(サ)』cháは、検査することを示す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、木(き)+(重なる)=(木を重ねた柵。柵の前で検査する)です。(ソ・はばむ)と同系の漢字と言われています。往来に柵を設けて人を調べる事です。意味は『しらべる』、漢字の部首は『』です。

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音読みは漢音の『』が普通で、呉音の『ジャ』は使いません。検(ケン)、察(サツ)、証(ショウ)のです。

<検査の『』は木の書類(木簡・モッカン)と実物を照らし合わせて調べる(僉)事を言います。

(サ)は(ソ)の漢字の仲間で、(ジョ)、(ソ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 且』をご覧ください。

 『(サイ)』zàiは、木組みや紐などを表す漢字を上下に書き、線を足して再(ふたた)びを表す指事文字です。漢字の足し算では、一+冉(木組みや組み紐)=(再び組み直す。再び)です。漢字の部首は『冂・けいがまえ』、漢字の意味は『再(ふたた)び』です。

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音読みは呉音・漢音が『サイ』、慣用音が『サ』です。漢音が訓読みが『再(ふたた)び』です。再び会うことを会(サイカイ)、再び建てなおすことを建(サイケン)、再び選ばれることを選(イセン)、来年のもう一度を来年(ライネン)といいます。

(サイ)は(コウ)に近い漢字で、(コウ)の『単語家族』には、(コウ)、(コウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 冓』をご覧ください。

 『(サイ)』zāiは、水害と火災を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(水害)+火(火害・戦禍)=(水と火の災い。わざわい)です。甲骨文字では、単に水害を表す象形文字で、のちに火が加えられました。を加えた字体もあります。漢字の部首は『火・ひ』、漢字の意味は『災(わざわ)い』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サイ』、訓読みは『災(わざわ)い』です。自然現象や事故・火事による災いを害(サイガイ)、台風・火事などの災害を防ぐことを防(ボウサイ)といいます。

(サイ)は(セン)を使った漢字で、(セン)の『単語家族』には、(ジュン)、(ジュン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 川』をご覧下さい。

 『(サイ)』は、簪(かんざし)で飾った女性を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、十(かんざしの形)+ヨ(右手)+女=(簪(かんざし)で飾った女性。妻。つま)です。漢字の部首は『女・おんな』、漢字の意味は『妻(つま)』です。

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音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みが『妻(つま)』です。夫と妻を夫(フサイ)、妻と子を子(サイシ)、妻を持つことを帯(サイタイ)といいます。

(サイ)の『単語家族』には、(セイ)、(セイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 妻』をご覧ください。

 『(サイ)』cǎiは、木の芽を選んで摘(つま)みとる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(手の動作)+(手で木の芽をつまむ)=(木の芽を選んで摘(つま)みとる。採る。とる)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『採(と)る』、『選びとる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サイ』、訓読みが『採(と)る』です。選び取ることを取(サイシュ)、適切な人材を選びとることを用(サイヨウ)、評価して点数を付けることを点(サイテン)、収支と支出の釣り合いをとることを算(サイサン)といいます。

(サイ)は(サイ)の『単語家族』で、(サイ)、(サイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 采』をご覧ください。

 『(サイ)』は、祭礼地の際(きわ)を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、・阜(壁・土盛り)+(祭礼)=(祭礼地の境目・際。きわ)です。漢字の部首は『・こざとへん』、漢字の意味は『際(きわ)』、『境目』、『ふれあい』です。

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音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みは『際(きわ)』です。人と人とがふれあう交わりを交(コウサイ)、物事とのふれあい方を実(ジッサイ)、他人とふれあう自分の領域を分(ブンザイ)、水との境目を水(みずぎわ)といいます。

(サイ)は(サイ)の漢字の仲間で、(サツ)、(サツ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 祭』をご覧ください。

 『(ザイ)』zàiは、じっとそこに止まっている様子を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、土(土砂)+(川を遮(さえぎ)る)=(切り止める。そこに在る。いる)です。漢字の部首は『土・つちへん』、意味は『在(あ)る』、『いる』です。

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音読みは呉音が『ザイ』、漢音が『サイ』です。訓読みは『在(あ)る』です。人間や物事があることを存(ソンザイ)、故郷にとどまっていることを郷(ザイキョウ・ザイゴウ)、世間にとどまっている人を家(ザイケ)、これまで(来)普通にあったことを来(ザイライ)といいます。

生きている。この世にいることを表す、大切で、縁起の良い漢字で『あき』、『あきら』、『ありや』、『すみ』、『とお』、『とみ』、『まき』、『みつる』と広く名前に使われます。

 『(ザイ)』zàiから派生した漢字に『(ソン)』cúnがあります。残された子供を大切にする漢字で、転じて『存(あ)る』、『生きている』の意味に使います。

 『(ザイ)』cáiは、財産を適度に分けて役に立てる様子を表した形声文字です。漢字の足し算では、貝(貨幣・金銭)+(切る)=(財産を適度に分けて役に立てる。役に立つ金銭)です。漢字の部首は『貝・かいへん』、意味は『財産』、『金銭を切り盛りする』、『役に立つ金銭』です。

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音読みは呉音が『ザイ』、漢音が『サイ』です。金銭を切り盛りして社会の役に立てる政策・部門を政(ザイセイ)、役に立つ資産を産(ザイサン)、値打ちのある役立つ金銭を貨(ザイカ)といいます。

(ザイ)、(ザイ)は(サイ)の『単語家族』で、(ザイ)、?(サイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 才』をご覧ください。

 『(ザイ)』zuìは、罪(つみ)を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、罒(網)+非(悪いこと)=(網をかぶせて悪いことを取り締まる。法にそむいた行為。罪。つみ)です。漢字の部首は『网・あみがしら』、漢字の意味は『法にそむいた行為』、『刑罰』、『悪いこと』です。秦の始皇帝のときに造られた新しい漢字です。

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もとの漢字は、(ザイ)で(コウ)と似ているために書き換えられたといわれています(藤堂)。漢字の足し算で表すと、自(鼻)+辛(刃物)=(鼻を切り落とす刑罰)です。

音読みは呉音が『ザイ』、漢音が『サイ』、訓読みが『罪(ツミ)』です。罪をおかすことを犯(ハンザイ)、問われている罪の事実を状(ザイジョウ)、罪を犯した者の生命を絶つことを死(シザイ)、罪をわびることを謝(シャザイ)といいます。

(ザイ)は(ヒ)を使った漢字です。 『漢字の覚え方 非』も御覧ください。

 『(ゾウ・ザツ)』は、いろいろな隹(とり)が木に集まった様子を表す漢字です。漢字の足し算では、九(衣)+(隹(とり)が木に来る)=(いろいろな隹が木に集まる。寄せ集めの衣。まじる)です。漢字の部首は『隹・ふるとり』、漢字の意味は『入り混じる』、『まとまりがない』、『主要でない』です。

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音読みが呉音が『ゾウ』、漢音が『ソウ』、慣用音が『ザツ』です。物事のがこみいっていることを複雑(フクザツ)、日常生活のこまごました品物を貨(ザッカ)、餅 (もち) に色々な具をあしらった汁物を煮(ゾウに)といいます。

(スイ)を使った漢字です。の『単語家族』について詳しくは、『漢字の覚え方 隹』をご覧ください。

 『(サン)』suānは、キュッと酸(す)っぱい様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、酉(醗酵した液体)+(キュッとした)=(キュッと酸っぱい液体。酸。さん)です。漢字の部首は『酉・とり』、漢字の意味は『酸っぱい液体』、『酸性を帯びた化合物』、『辛い』、『酸素』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『サン』、訓読みは『酸(す)い』です。酸っぱい味を味(サンミ)、辛(つら)い目や苦しい思いを辛(シンサン)、塩化水素(HCl)の水溶液を塩(エンサン)といいます。

(サン)は(シュン)の『単語家族』で、(シュン)、(シュン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 夋』もご覧ください。

 『(サン)』zànは、助け誉(ほ)める様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、先先(先にすすめる)+貝(礼物)=)(先にすすんで主役助け、ほめる。たすける。ほめる)です。漢字の部首は『貝・かい』、漢字の意味は『助ける』、『賛(たた)える』、『賛(ほ)める』です。

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正字はですが、常用漢字体のを使って下さい。

音読みは呉音・漢音ともに『サン』、訓読みは常用外に『賛(たた)える』、『賛(ほ)める』があります。言葉で称(たた)え誉(ほ)めることを称(ショウサン)、物を与えて誉めることを賞(ショウサン)、人の意見や行動を良いと認めて同意することを成(サンセイ)、わきから力をそえて助けることを助(サンジョ)といいます。

良い意味のある漢字で『あきら』、『じ』、『すけ』、『たすく』、『よし』と名前に使われます。

)(サン)は(セン)の仲間の漢字で、(セン)、(セン)などの仲間の漢字があります。詳しくは 『漢字の覚え方 先』をご覧ください。

 『(シ)』zhīは、枝(えだ)を手にする様子を表す文字です。漢字の部首は『支・ささえる』、漢字の意味は『枝分かれする』、『分かれて出す』、『小さい』、『物事をはかる』、『支(ささ)える』、『差し支(つか)える』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』、訓読みが『支(ささ)える』、枝分かれしたお店が店(テン)、ある目的のために自分の金銭を出すことを出(シュツ)、ある組織に自分の権力を及ぼし意のままの状態にすることを配(ハイ)、ある意見に賛成して後押しすることえ・支え持つことを持(ジ)、差し支えることを障(ショウ)といいます。

漢字には二面性があり、枝(えだ)を例に挙げるて考えると、幹(みき)は枝(えだ)を(ささ)える訳ですが、同時に枝のがあるために枝の方向には(つか)えて伸びることが出来ない訳です。

良い意味のある漢字で『なか』、『もろ』、『ゆた』と名前に使われます。

 『(シ)』zhīは、木の枝(えだ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、木+(分かれる)=(分かれた木。枝。えだ)です。漢字の部首は『木・きへん』、意味は『枝(えだ)』、『分かれ出たもの』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』、訓読みが『枝(えだ)』です。枝と葉・本質でないものを葉(ヨウ)、楊(やなぎ)の枝でつくった歯を奇麗にする小さな木の棒を楊(ヨウ)、小さな枝を小(こえだ)といいます。

良い意味のある漢字で『え』、『しげ』、『しな』と名前に使われます。

(シ)、(シ)は同じ(シ)の『単語家族』で、(シ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 支』をご覧ください。

 『(シ)』zhìは、心の目指す方向を表す漢字です。漢字の足し算では、士(シ・之の略字・之く)+心(気持)=(心の目指す・行く方向。ここころざし。志)です。部首は『心・こころ』、意味は『志(こころざし)』、『しるす』です。の士は武と同じ形ですが、士(さむらい)ではなく之(ゆ)くの略字です。心の之く方向を表します。

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イラストはBoys, be ambitious. 『少年よ、大志を抱け』で有名なクラーク博士の銅像です。札幌の羊ヶ丘展望台にあります。

音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『志(こころざし)』です。学問を志すことを学(ガク)、物事をしようとする気持を気(キ)、志しを同じくする者を同(ドウ)、大きな志を大(タイ)といいます。

非常に立派なの良い漢字で、『さね』、『しるす』、『むね』、『もと』、『ゆき』と名前に使われます。

(シ)の『単語家族』には、(シ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 志』をご覧ください。

 『(シ)』shīは、軍隊を表す会意文字です。漢字の足し算では、?(祭肉・集団)+帀(めぐる・旗・曲刀)=(祭肉を掲げ、曲刀を持った将軍。軍隊)です。漢字の部首は『巾・はば』、漢字の意味は『兵士の集団』、『先生』、『専門技術を持つ人』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』です。陸軍の部隊で、作戦上最大の部隊を団(ダン)、学校で、学業・技芸を教える人を教(キョウ)、医術・医療を仕事にする人を医(イ)、僧侶が御経を上げるのに東西奔走する12月を走(わす)といいます。

とても良い意味の漢字で『かず』、『つかさ』、『のり』、『みつ』、『もと』、『もろ』と名前に使われます。

(シ)の『単語家族』には、(シ)、(シ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 師』をご覧ください。

 『(シ)』は、もとになるもの・もとになる資金を表す形声文字です。漢字の足し算では(そろえる)+貝(財宝)=(元になるため揃えたお金。資金。もと)です。漢字の部首は『貝・かい』、意味は『もとになる』、『持ち前の』、『資金を出して助ける』です。

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音読みは呉音・漢音が『シ』です。訓読みは常用外に『資(もと)』がありますす。元手になるお金を金(キン)、元になるお金を融通することを融(ユウ)、元になる材料を料(リョウ)、持ち前の性質を質(シツ)、生活に役立てることを生(セイ)といいます。

非常に良い意味の漢字で、『すけ』、『たすく』、『ただ』、『とし』、『やす』、『よし』、『より』と名前に使われます。

(シ)は(シ)の漢字の仲間で、姿(シ)、(シ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 次』をご覧ください。

 『(シ)』は、動物に餌(えさ)を与えて飼(か)う様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、食(食べる)+司(小さな入口)=(小さな入口から餌(えさ)を与えて食べさせる。飼う。かう)です。漢字の部首は『食・しょくへん』、漢字の意味は『餌(えさ)を与える』、『飼(か)う』です。

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音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』、訓読みは『飼(か)う』です。動物に餌を与えて育てることを育(イク)、動物に与えるえさを料(リョウ)といいます。

(シ)は(シ)の漢字の仲間で、(シ)、(シ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 司』をご覧ください。

 『(シ)』shìは、神霊の祭壇(サイダン)を表す象形文字です。神の真意を示す漢字です。漢字の部首は『示・しめす』、漢字の意味は『示(しめ)す』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『』、訓読みが『示(しめ)す』です。はっきりと表し示すことを表(ヒョウ)、威力を他に示すことを威(イ・イ)、隠れた真理を示すことを黙(モク)といいます。

(シ)の『単語家族』には、(シ)、(ギ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 示』をご覧ください。

 『(ジ)』shìは、人が物を似せて作る様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、イ(人)+(道具を用いる)=(人が道具を以て実物と同じ形につくる。似る)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、意味は『実物と同じ形につくる』から転じて『似る』です。

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音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』、訓読は『似(に)る』です。ひどく似ていることを酷(コク)、数学や物理で実際の数値を単純化して解析する方法を近(キン)、似て非なるものを非(えせ)、本物と疑うほど似ているものを疑・擬(ギ)といいます。異体字に『(ジ)』shìがあります。

(ジ)は(イ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 以』をご覧ください。

 『(シキ)』shíは、目印を認識している様子を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言(言葉)+(戈の上につける目印。しるし)=(認識していることを言う。理解する。識る)です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『識(し)る』、『物が解る能力』です。

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音読みは呉音が『シキ』で、漢音の『ショク』は使いません。訓読みは常用外の読み方『識(し)る』です。知り理解することを認(ニンシキ)、認識して区別することを別(シキベツ)、知っている内容を知(チシキ)といいます。『』は小学校5年生で習う漢字です。

非常に良い意味の漢字で『さと』、『つね』、『のり』と名前に使われます。

(し)るは、常用漢字(一般生活で使う漢字)の(し)ると書くのが普通です。詳しくは『漢字の覚え方 知』 ご覧ください。

一般的に呉音の『シキ』は漢音では『ショク』と読むことがあります。、の呉音は『シキ』、漢音が『ショク』です。どちらが普通に使われるかは、漢字によって違います。

他には色(シキショク)、食(シキショク)、式・拭(シキショク)、稙・殖(ジキショク)などの漢字がこの関係にあてはまります。

音読みの呉音、漢音については呉音と漢音 もご覧ください

(シキ)は(ショク・シキ)の『単語家族』で、(ショク)、(ショク)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 戠』をご覧ください。

 『(シツ)』zhìは、実質のある物事の価値を表す会意文字です。漢字の足し算では、(秤の錘。釣り合う)+貝(財宝・価値)=(物事の釣り合う価値。またその中身)です。漢字の部首は『貝・かい』、意味は『中身』、『性質』、『生まれるつきの』、『中身をつきつめる』、『質す』、『釣り合う値打ち』です。

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音読みは呉音が『シチ』、漢音が『シツ』です。持ち物の価値に似合うお金を貸してくれるところを屋(シチや)、問い質すことを問(シツモン)、生まれ持った中身を性(セイシツ)、飾り気のない生まれたままのの性質を朴(シツボク)といいます。

(シツ)の『単語家族』には、(チ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 斤』をご覧ください。

 『(シャ)』shèは、手足をのばしてくつろぐ家を表す形声文字です。漢字の足し算では、(余裕)+口(建物)=(手足をのばしてくつろぐ家。宿)です。漢字の部首は『?・ひとやね』、漢字の意味は『やど』、『いえ』、『はなす』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シャ』です。駅の建物を駅(エキシャ)、田とくつろぐ家で田(いなか)、皇族の家に仕えて雑務をする人を人(とねり)といいます。田舎(いなか)、舎人(とねり)は特別な訓読みです。

(シャ)の『単語家族』には(シャ・手をのばして離す)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 舎』をご覧ください。

 『(シャ)』xièは、言葉を表す様子を映像にした漢字です。漢字の足し算では、言(言葉)+(発射する)=(言葉を発射する。謝る。感謝する。ことわる)です。部首は『言・ごんべん』です。

する言葉は3通りで、『罪・謝る』、『感する』、『絶・ことわる』です。言葉にあらわすことで緊張がとける気楽になる状態を示すといわれています。

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音読みは漢音の『シャ』を使い、呉音の『ジャ』は使いません。訓読みは『る(あやまる)』です。罪(シャザイ)、感(カンシャ)、礼(シャレイ)、絶(シャゼツ)のです。

間違(まちが)うほうの『誤(あやま)る』は、『』(間違って首をかしげる)の漢字を使います。(ゴ)は(ゴ)、(ゴ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 呉』をご覧ください。

(シャ)は(シャ)の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 射』覧ください。

 『(ジュ)』shòuは、授(さず)ける様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、扌(手の動作)+(受ける)=(手渡しで受け取らせる。授ける。さずける)です。漢字の部首は『扌・てへん』、意味は『授(さず)ける』、『与える』です。

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音読みは呉音『ジュ』、漢音が『シュウ』、訓読みは『授(さず)ける』です。学問・技術を授け教えることを業(ジュギョウ)、授けを与えることを与(ジュヨ)、学問・宗教などの奥義を伝え教えることを伝(デンジュ)といいます。

(ジュ)は(ジュ)の『単語家族』で、(ジュ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 舟・受』をご覧ください。

 『(シュウ)』xiūは、形良く見せる様子・整える様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、攸(すらり長い・行水)+彡(飾り)=(でこぼこなくすらりと細長く整える)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『形良く見せる』、『手を加えて直す』、『学問を身につける』、『資料をまとめて書物にする』です。

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音読みは呉音が『シュ』、漢音が『シュウ』、訓読みが『修(おさ)める』です。言葉を美しく用いて効果的に表現することを辞(シュウジ)、傷んだ部分に手を加えて、再び使用できるようにすることを理(シュウリ)、学問や技芸を磨くため、努力して学ぶこと・悟りを開くため仏道に努めることを業(シュギョウ)、材料を集めて書物をまとめ上げることを編(ヘンシュウ)といいます。

とても良い意味の漢字で『あつむ』、『おさ』、『おさむ』、『さね』、『すけ』、『なお』、『なが』、『ながき』、『ながし』、『なり』、『のぶ』、『のり』、『ひさ』、『まさ』、『みち』、『もと』、『もろ』、『よし』、『よしみ』と広く名前に使われます。

(シュウ)は(ユウ)の『単語家族』で、(ジョウ)、(ユウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

 『(ジュツ)』shùは、従来のやり方で述(の)べる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶(進める)+(もちあわ・くっつく)=(従来のやり方にくっついて進める。述べる。のべる)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『述(の)べる』です。

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音読みは呉音が『ジュツ・ズチ』、漢音が『シュツ』、訓読みが『述(の)べる』です。事実そのままに文章に記(しる)すことを記(キジュツ)、意見や考えを口頭で述べることを陳(チンジュツ)、先人の業を受け継いでそれに従うことを紹(ショウジュツ)といいます。

良い意味の漢字で『あきら』、『とも』、『のぶ』、『のぶる』、『のり』と名前に使われます。

 『(ジュツ)』shùは、従来のやり方を様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、行(行う)+(もちあわ・くっつく)=(従来のやり方で行う。術)です。漢字の部首は『行・ぎょうがまえ』、漢字の意味は『術(すべ)』、『技(わざ)』です。

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音読みは呉音が『ジュツ・ズチ』、漢音が『シュツ』、訓読みが『術(すべ)』です。戦いに勝つための具体的方法を戦(センジュツ)、医者が患部を切開などして回復させる治療法を手(シュジュツ)、忍者の使う技を忍(ニンジュツ)といいます。

良い意味の漢字で『てだて』、『みち』、『やす』、『やすし』と名前に使われます。

(ジュツ)、(ジュツ)は(ジュツ)の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 朮』をご覧ください。

 『(ジュン)』zhǔnは、水面に浮かぶ隹(とり)と水の境(さかい)を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、氵(水)+隹(とり)+十(そろえる)=(水面に浮かぶ隹(とり)と水の境(さかい)。転じて水平をはかる)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『水平をはかる』、『物事をはかるよりどころ』、『のっとる』、『準(なぞら)える』です。

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音読みは呉音・漢音が『シュン』、慣用音が『ジュン』、訓読みは常用外に『準(なぞら)える』があります。物事の基礎となるよりどころ基(キジュン)、物事をする前に決まった用意をすることを備(ジュンビ)、急行列車に準じた列車を急(ジュンキュウ)といいます。

(スイ)を使った漢字です。の『単語家族』について詳しくは『漢字の覚え方 隹』 をご覧ください。

 『(ジョ)』は、母屋(おもや)から伸びた建物を表す形声文字です。漢字の足し算では、广(建物)+(押しやる・伸びる)=(母屋(おもや)から伸びた建物。転じてきまった並び方。これから展開する文章)です。漢字の部首は『广・まだれ』、意味は『わきや』、『きまった並び方』、『これから展開する文章』です。

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音読みは呉音が『ジョ』、漢音が『ショ』で、訓読みは常用外の『序(つい)で』です。東に造った脇屋(わきや)を東(トウジョ)、ある基準による決まった並び方を順(ジュンジョ)、本文の前にしるす文書を文(ジョブン)、物事の正しい順序や決まりを秩(チツジョ)といいます。

(ジョ)は(ヨ)の『単語家族』で、(ヤ)、(ヨ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 予』をご覧ください。

 『(ショウ)』zhāoは、手をもって呼ぶ映像を表す漢字です。漢字の足し算では、扌(てへん・手)+(迎える。召す)=(手招きをする。招く)です。『』よりも公の度合いが少ない場合に使います。漢字の部首は『・てへん』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ショウ』。訓読みは『く(まねく)』です。理事会などで人を集める事を集(ショウシュウ)、招き接待するのが待(ショウタイ)です。

(ショウ)は(ショウ)の『単語家族』で、(ショウ)、(ショウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 召』をご覧ください。

 『(ショウ)』chéngは、承(うけたまわ)る様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、卩(人)+><(両手)+手=(ショウ)です。漢字の部首は『手・て』、漢字の意味は『受け継ぐ』、『相手の意向を受け入れる』です。

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音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『ショウ』、訓読みが『承(うけたまわ)る』です。前の人の身分・財産などを受け継ぐことを継(ケイショウ)、相手の事情を理解して聞き入れること・許すこと知(ショウチ)、事情を汲み納得することを了(リョウショウ)といいます。

(ショウ)は(ジョウ)の漢字の仲間で、(ジョウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 丞』をご覧ください。

 『(ショウ)』zhèngは、正しい言葉。証(あかし)を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、言(言葉)+(正しい言葉。あかし)です。部首は『言ごんべん』、意味は『証(あかし)』です。『』の代用字としても使われてきました。

 『(ショウ)』zhèngは、言葉を録する様子を表す漢字です。漢字の足し算では、言(言葉)+(登録する・申す)=(言葉を登録する。裏付ける。あかし)です。部首は『言ごんべん』です。漢字の成り立ちは違いますが意味の同じ漢字です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ショウ』です。訓読みは『証・證(あかし)』です。券・券(ショウケン)、人(ショウニン)、拠・拠(ショウコ)のです。

』は画数が多いので『』が『』、『』が『』と代用字が良く使われます。

(ショウ)は(ショウ)の漢字の仲間で、(ショウ)、(ショウ・セイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 正』をご覧ください。

 『(ジョウ)』tiáoは、細い木の枝の一筋、一筋を表す漢字です。漢字の足し算では、(細長い)+木=)(細い木の枝の一筋、一筋)です。漢字の部首は『木・き』、漢字の意味は『木の枝』、『一筋、一筋』、『一筋、一筋書き並べた文』、『事柄』です。

禊(みそぎ)をするときに穢(けが)れを払う枝(えだ)を表す(白川)とも言われています。

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正字はで、常用漢字体のを使うことが多いです。人名に正字のを使う家もあります。

音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『チョウ』、柳の枝を柳(リュウジョウ)、町の道筋を坊(ジョウボウ)、ある物事が成立・実現するために必要な事柄を件(ジョウケン)といいます。

(ジョウ)は(ユウ)の漢字の仲間で、(シュウ)、(ユウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 攸』をご覧ください。

 『(ジョウ)』zhuàngは、建物の進み具合を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、丬(建築用の板)+犬(建築用の守り犬)=(建築中の様子。状況。すがた)。漢字の部首は『』です。意味は『建築中』から派生した『すがた』、『書面』などがあります。

古代ではなどの重要な建築物には、必ず嗅覚の鋭い犬に邪悪な霊から守って貰っていました。場合によっては犠牲にして埋めていたのです。漢字の成り立ちでは、建築中のにはが含まれているといわれています。

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音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『ソウ』です。況(ジョウ)、形(ケイジョウ)、書(ショジョウ)、賞(ショウジョウ)、白(ハクジョウ)のです。良い意味の漢字で『かた』、『のり』の名前に使われます。

(ジョウ)は(ショウ)の『単語家族』で、(ショウ)、(ショウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 爿』をご覧ください。

 『(ジョウ)』chángは、長い状態を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、(長い)+巾(はば・ぬの)=常(長い布。永い。いつも)です。部首は『巾・はば』、意味は『いつも』です。

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音読みは呉音が『ジョウ』、漢音は『ショウ』です。訓読みは『つね』、『とこ』です。正(セイジョウ)、識(ジョウシキ)、夏(とこなつ)、磐(ジョウバン・ときわ)のです。

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縁起の良い漢字で『つね』、『つら』、『とき』、『ときわ』、『とこ』、『のぶ』、『ひさ』、『ひさし』と多くの名前に使われています。

(ジョウ)は(ショウ)の漢字の仲間で、(ショウ)、(ショウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 尚』をご覧ください。

 『(セイ・ジョウ)』qíngはけがれのない気持ちを表す漢字です。漢字の足し算では、忄(こころ)+(けがれない)=(けがれない心。本心。思いやり。なさけ)です。部首は『忄・りっしんべん』、意味は『本心』、『思いやり』、『ようす』、『情け(なさけ)』です。

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音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『セイ』で、訓読みは『情(なさ)け』です。熱(ジョウネツ)、感(カンジョウ)、報(ジョウホウ)、事(ジジョウ)、愛(アイジョウ)、風(フゼイ)のです。

呉音の『ジョウ』は漢音では『セイ』と読むことがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音もご覧ください

(ジョウ)は(ショウ)の漢字の仲間で、(ジョウ)、(セイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 青』をご覧ください。

 『(ショク)』zhīは、織(お)る様子を表わす形声文字です。漢字の足し算では、糸+(目印・模様)=(糸を組んで模様の布を織る。織る。縦と横を組む)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、意味は『布を織る』、『組みあげる』です。

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音読みは呉音は『シキ』、漢音は『ショク』です。訓読みは『織(お)る』です。糸を紡(つむ)いで織ることを紡(ボウショク)、機(はた)で布を織る女性・七夕の織り姫の星(ベガ)を女(ショクジョ)、織り物を染めることを染(センショク)、生物や社会の組み立てを組(ソシキ)といいます。

非常に良い意味の漢字で『おり』、『おる』、『り』と名前に使われます。

 『(ショク)』zhíは、戦いの戦果を記録する様子を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、耳(取る・敵の耳を取る)+(戈の上につける目印。戦い)=(戦いの戦果を記録する役目。転じて職業)です。漢字の部首は『耳・みみへん』、漢字の意味は『職業』、『仕事』、『役目』です。

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耳で色々なことを聞くから、職業の意味を表すようになったという説もあります。

音読みは呉音の『シキ』はほとんど使わず、漢音の『ショク』を使います。訓読みは常用外に『職務(つと)め』があります。その人が担当する仕事を務(ショクム)、官公庁・会社などに所属しある職務を担当する人を員(ショクイン)、平安時代に宮中の造営・修理に携わる官員を修理(シュリシキ)、自分の技術によって物をつくり生活する人を人(ショクニン)といいます。

非常に良い意味の漢字で『つね』、『もと』、『よし』、『より』と名前に使われます。

(ショク・おる)、(ショク・つとめ)は(ショク・シキ)の『単語家族』で、(シキ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 戠』をご覧ください。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本、下記の本をお読みください。

篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。

甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。

漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。

日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。

最近の研究については、落合淳思先生の『漢字の成り立ち』を参考にさせて頂いております。

医学用語については伊藤正男・井村裕夫・高久史麿先生の『医学大辞典』を参考にさせて頂いております。

小学校5年生で習う漢字③(制~独)

小学校5年生で習う漢字を説明します。『小学校5年生で習う漢字①』(『小学校5年生で習う漢字②』(『小学校5年生で習う漢字③』(『小学校5年生で習う漢字④』(に分割ししています。ご了承下さい。

漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。中学の教科書に掲載されるようになったので、解説致します。

①.物の形を象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、②.象形文字を基に点を打つことにより示された『指事文字』(シジモジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意文字』(カイイモジ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種です。『会意文字』と『形声文字』は漢字の足し算で表す事が出来ます。個々の漢字についてはまとめてありますので象形・指事・会意・形声 五年生も御覧ください。

漢字の成り立ちについての解釈は四通りです。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀にあります。ある辞書では『』を象形文字、別の辞書では会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。

 『(セイ)』zhìは、木材の形を整える様子を表わす会意文字です。漢字の足し算覚えるならば、木+一+刂(刃物)=(刃物を使って木材の形を整える。おさえつける。きまり)です。漢字の部首は『刂・りっとう』、意味は『形を整える』、『おさえつける』、『きまり』、『意のままにする』です。

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音読みは呉音が『セ』、漢音が『セイ』です。芸術作品などを整えつくることを作(セイサク)、威力で相手をおさえつけることを圧(セイアツ)、法律の決まり・制度を法(ホウセイ)、競争相手を押さえて権力を握ることを覇を(セイハ)といいます。

 『(セイ)』zhìは、衣服を仕立てる様子を表わす形声文字です。漢字の足し算覚えるなば、(形を整える)+衣(衣服)=(衣服を仕立てる。材料を整えてものをつくる)です。漢字の部首は『衣・ころも』、意味は『衣服を仕立てる』です。衣服だけに限らず、材料を整えてものをつくる場合に使う漢字です。『物をつくる』です。

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音読みは呉音が『セ』、漢音が『セイ』です。原材料に手を加えて大きいものを造ることを造(セイゾウ)、原材料に手を加えて小さな品物を作ること・番組など作ることを作(セイサク)、もとの物と同じものを作ることを複(フクセイ)といいます。

(セイ)、(セイ)は同じの(セイ)の仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 制』をご覧ください。

 『(セイ・ショウ)』xìngは、人の本質を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、忄(心)+(生まれつきの心。人の本質)です。漢字の部首は『忄・りっしんべん』、意味は『人の本質』です。

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音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『セイ』です。訓読みが『さが』です。質(セイシツ)、格(セイカク)、男(ダンセイ)、本(ホンショウ)、根(ショウコン・ショウね)のです。

呉音の『ショウ』は漢音では『セイ』になります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』⑮http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

(セイ)は(セイ)の仲間の漢字で、(セイ)、(セイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 生』をご覧ください。

 『(セイ・ショウ)』zhèngは、正しく行う政治を漢字にした形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、正(ただしい)+攵・攴(ぼくづくり・動作。行為)=(正しく行う。政治)です。漢字の部首は『攵・攴・ぼくづくり』、意味は『正しく行う政治』です。

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音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『セイ』です。訓読みが『まつりごと』です。治(セイジ)、府(セイフ)、家(カセイ)、摂(セッショウ)のです。

(セイ)は(セイ)の漢字仲間で、(セイ)、(セイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 正』をご覧ください。

 『(セイ)』shìは、制圧する力を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、埶(植物を植えて整える)+力(ちから)=(力をもって整える。制圧する力。転じて勢い。いきおい)です。漢字の部首は『力・ちから』、漢字の意味は『制圧する力』、『進み具合』、『勢(いきお)い』、『敵の勢い』です。

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音読みは呉音が『セ』、漢音が『セイ』、慣用音が『ゼイ』、訓読みが『勢(いきお)い』、集団がもつ他の集団をおさえる力を力(セイリョク)、権力を握って勢のあることを権(ケンセイ)、変化していく物事の様子を情(ジョウセイ)、軍の勢力を軍(グンゼイ)といいます。

(セイ)は(ゲイ)の漢字の仲間で、(ゲイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 埶』をご覧ください。

 『(セイ・ショウ)』jingは、精米した米を漢字にした形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、米(こめへん)+(きれい)=(綺麗な米。けがれない)です。部首は『米・こめへん』、意味は『けがれない』、『心の働き』、『体力・気力』です。

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音読みは呉音が呉音が『ショウ』、漢音が『セイ』です。米(セイマイ)、力(セイリョク)、巧(セイコウ)、進(ショウジン)のです。

(セイ)は(セイ)の漢字の仲間で、(セイ)、(セイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 青』をご覧ください。

 『(ゼイ)』shuiは、人民から取(と)る税(ゼイ)としての穀物(コクモツ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、禾(穀物)+(取り去る)=(人民から取(と)る税(ゼイ)としての穀物。税。ぜい)です。漢字の部首は『禾・のぎへん』、漢字の意味は『人民から取(と)る穀物』、『人民から取(と)る金銭』です。

Photo_7音読みは呉音が『セ』、漢音が『セイ』、慣用音が『ゼイ』、国民が公共機関に納付する金銭を金(ゼイキン)、税金を増やすことを増(ゾウゼイ)、減らすことを減(ゲンゼイ)、税金の納付を故意に逃れることを脱(ダツゼイ)といいます。

義務を果たす大事な漢字で『おさむ』、『ちから』、『みつぎ』と地名・官職・名前に使われます。

(ゼイ)は(ダ)の漢字の仲間です。(ダツ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 兌』をご覧ください。

 『(セキ)』は、借金を責める様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(とげ・刺す)+貝(財貨)=(借金を刺すように繰り返し責める。責める。せめる)です。漢字の部首は『貝・かい』、漢字の意味は『責(せ)める』、『果たさなければ負い目』、『繰り返す』です。

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音読みは呉音が『シャク』、漢音が『サク』、漢音から変化した慣用音が『セキ』、訓読みが『責(せ)める』です。他人の失敗を叱り責めることを叱(シッセキ)、果たさなければならない負い目や任務を任(セキニン)、責任を引き受けることを引(インセキ)、厳しくとがめる責めることを呵(カシャク)といいます。

 『(セキ)』は、繊維を縒(よ)り合せて糸をつくる様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸(繊維)+(重ねる・繰り返す)=(繊維を重ねて糸にする。つむぐ)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『繊維を合せて糸にする』、『績(つむ)ぐ』、『積み重ねた仕事』です。

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音読みは呉音が『シャク』、漢音が『セキ』、訓読みが常用外の『績(つむ)ぐ』です。繊維をより合わせて糸をつくることを紡(ボウセキ)、事業や研究で積み上げた成果を業(ギョウセキ)、仕事や学業の成果の結果を成(セイセキ)といいます。

(つむ)ぐは(つむ)ぐと書くのが普通です。積み重ねた成果を表す大変良い漢字で、『いさ』、『いさお』、『さね』、『つみ』、『なり』、『のり』、『もり』と広く人名に使われます。

呉音の『シャク』は漢音では『セキ』と読むことがあります。(シャク・セキ)、(シャク・セキ)などの漢字もそうです。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』⑯http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

(セキ)、(セキ)は(セキ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 責』をご覧ください。 

 『(セツ)』jiē は、くっつく様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、扌(手の動作)+(女性の召使・接待)=(女性が接待する。くっつく。転じて。接ぐ)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『くっつく』、『接待する』、『つなぐ』、『出迎える』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ショウ』、慣用音が『セツ』、訓読みが『接(つ)ぐ』です。。客をもてなすことを待(セッタイ)、くっつけることを着(セッチャク)、骨を接ぐことを骨(セッコツ)といいます。

(セツ・つぐ)はは(ショウ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 妾』 をご覧ください。

 『(セツ)』shè は、道具を使って物を備え付ける様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、言(言葉・道具)+(動作)=(道具を使って物を備え付ける。設(もう)ける)です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『物を備え付ける』、『設(もう)ける』、『組織をつくる』、『条件を定める』です。

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現在の楷書体では言(ごんべん)が使われていますが、甲骨文字では工具を表すが描かれていて、途中で言(ごんべん)に変化した漢字です。

音読みは呉音が『セチ』、漢音が『セツ』、訓読みが『設(もう)ける』です。施設や機関などを設けることを置(セッチ)、建物・道路などを新たに造ることを建(ケンセツ)、構造物の建設法などの計画を図面に表すことを計(セッケイ)といいます。

呉音のセチの『チ』韻は漢音ではセツの『ツ』韻になることがあります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』
21http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください

とても良い意味の漢字で『おき』、『のぶ』と名前に使われます。

(セツ)は動作を表す(シュ)を使った漢字です。(エキ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 殳』をご覧ください。

 『(ゼツ)』shéは、舌(した)を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、干(棒状の)+口(くち)=(口の中で出入りする棒状のもの。舌)です(藤堂)。漢字の部首は『舌・した』、意味は『舌(した)』です。

『説文解字』には「干(カン)に従い口に従う」とあります。

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口から舌を出した形を表す象形文字(鎌田・白川・落合)とする説もあります。現在では象形文字とする説が主流の様です。

音読みは呉音が『ゼツ・ゼチ』、漢音が『セツ』です。訓読みは『した』です。おしゃべりを饒(ジョウゼツ)、舌先の戦いを戦(ゼッセン)といいます。

(ゼツ)sheは舌(した)を表す漢字で、仲間の漢字はありません。楷書体のデザインが同じ(カツ)huoは、丸い彫刻刀の氒(ケツ)を表す漢字で、『丸い』、『勢いのある』という意味があり、(カツ)、(カツ)、(ワ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 舌』をご覧ください。

 『(ゼツ)』juéは、刀で糸を断ち切る様子を示す会意文字です。漢字の足し算では、糸+刀+(節)=(糸を短い節に断ち切る。絶つ)です。部首は『糸・いとへん』、意味は『絶える(たえる)』、『絶つ(たつ)』、『絶えてないほど素晴らしい』です。旧字体は『絕』でが漢字に残っています。字体は常用漢字体の『』を使って下さい。

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音読みは呉音が『ゼツ』、漢音が『セツ』。訓読みは『絶える(たえる)』、『絶つ(たつ)』です。非常に素晴らしい景色が景(ゼッケイ)、断って絶えるのが断(ダンゼツ)、言葉に詰まる・中国の漢詩が句(ゼック)、相対するものが無いのが対(ゼッタイ)です。音読みの『ゼツ』ですが、行、行の前では促音便になって『ゼッ』になります。

(セツ)は楷書体では形をかえることが知られており、の形をとることがあります。(ゼツ)は(セツ)を使った漢字です。

(ゼツ)は(セツ)の漢字の仲間で、(セツ)、(シキ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 卩』をご覧ください。

 『)(セン)』qiánは、小さい銭(ぜに)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、金(金属)+(小さい)=(金属製のちいさいお金。銭。ぜに)です。漢字の部首は『金・かねへん』、漢字の意味は『銭(ぜに)』、『おかね』です。正字はですが、常用漢字体のを使います。

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音読みは呉音が『ゼン』、漢音が『セン』、訓読みが『銭(ぜに)』です。お金のことを金(キンセン)、古い銭を古(コセン)、入浴料金をとって入浴する風呂屋を湯(セントウ)、身に付いたお金・自分のお金を身(みぜに)、小額の金銭を小(こぜに)といいます。

春雨に小握って飯屋かな  風船

(セン)は(セン)の『単語家族』で、(セン)、(ザン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 戔』をご覧ください。

 『(ソ)』zǔは、先祖のことを示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、礻(神事)+(重なる)=(世代が重なる。先祖)です。部首は『礻・しめすへん』、意味は『先祖』です。

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音読みは呉音・漢音とも『』です。先(セン)、先(セン)、父(フ)、国(コク)のです。

(ソ)は(ソ)の漢字の仲間で、(ジョ)、(ソ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 且』をご覧ください。

 『(ソ)』は、縒(よ)り合せていない素(もと)の繭(まゆ)からでる一本の糸を表す文字です。漢字の足し算では、垂(垂れる)+糸=(繭から垂れるもとの糸。もと)です。漢字の部首は『糸・いと』、漢字の意味は『素(もと)』、『白い』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『』、訓読みが『素(もと)』、『素(しろ)』です。素(もと)より備えている性質を質(シツ)、靴を履いていない足を足(あし)、酒に酔っていない顔を面(しらふ)、経験のない人・専門家でない人を人(しろうと)といいます。

良い意味の漢字で『しろ』、『すな』、『もと』と名前に使われます。

(ソ)は(シ)を使った漢字です。について詳しくは『漢字の覚え方 糸』をご覧ください。

 『(ソウ)』zǒngは、糸をまとめて束(たば)ねた様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸(いと)+忩・悤(まとめる)=総・總(糸をまとめて束(たば)ねる。総て。すべて)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『束ねる』、『まとめる』、『総(すべ)て』、『ふさ』です。

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音読みは呉音が『ス』、漢音が『ソウ』、訓読みが『総(すべ)て』、『総(ふさ)』です。個々の物を一つにまとめることを合(ソウゴウ)、全体を統一して管理すること・またその大臣を理(ソウリ)、組織全員による会合を会(ソウカイ)といいます。

良い意味の漢字で『のぶ』、『みち』と名前に使われます。

(ソウ)は(ソウ)の『単語家族』で、(ソウ)、(ソウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 忩』をご覧ください。

 『(ゾウ)』zàoは、材料をくっつけ合わす様子を表す会意文字(藤堂)です。漢字の足し算で覚えるならば、辶(足で進む)+告(牛の角にくっつける)=(材料をくっつけ合わす。造る。つくる。とどく)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、意味は『造(つく)る』、『あるところまで届く』、『あわただしい』です。

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音読みは呉音が『ゾウ』、漢音が『ソウ』、訓読みが『造(つく)る』です。素材を加工して形をこしらえることを形(ゾウケイ)、物をこしらえることを作(ゾウサ)、そそくさとしてあわだだしい様子を次(ゾウジ)、学問・知識のいたる程度を詣(ゾウケイ)といいます。

良い意味の漢字で『いたる』、『なり』、『なる』、『はじめ』、『みやつこ』と地名・人名・官位に使われるます。

(つく)るは、(つく)るhttp://bit.ly/1u0607V(つく)るhttp://bit.ly/1LEcVib とも書きます。

(ゾウ)は(コク)を使った漢字です。について詳しくは『漢字の覚え方 告』 ご覧ください。

 『(ゾウショウ)』xiàngは、イ(にんべん・人)にを足し合わせた形声文字です。自然の大きなかたちを(ショウ)と呼び、人に似せたかたち・実際のかたちを(ゾウ)と呼びます。漢字の足し算では、イ(人間)+(かたち)=(人に似せたかたち。像。ゾウ)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『人に似せたかたち』、『人の目に映る実際のかたち』です。

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音読みは呉音が『ゾウ』、漢音が『ショウ』です。神仏を象(かたど)った像・崇拝やあこがれを偶(グウゾウ)、銅で作られた像を銅(ドウゾウ)、人の姿を映(うつ)した絵や写真を肖(ショウゾウ)、実際のかたちをイメージすることを想像・(ソウゾウ)、実際に映(うつ)るかたちを映(エイゾウ)といいます。

縁起の良い漢字で『かた』、『すえ』、『のり』、『み』と名前に使われます。

(ゾウ)は(ゾウ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 象』をご覧ください。

 『zēngは、土が重なって増える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、土(つち)+(重なる)=(土を重ねる。増える。ふえる)です。漢字の部首は『土』、漢字の意味は『増(ふ)える』です。

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音読みは、呉音・漢音ともに『ソウ』、慣用音の『ゾウ』を使います。訓読みは『増(ふ)える』、『増(ま)す』です。増えることを加(ゾウカ)、増えることと減ることを減(ゾウゲン)といいます。

(ゾウ)は(ソウ)の『単語家族』で、(ソウ)、(ゾウ)、(ゾウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 曾』をご覧ください。

 『(ソク)』は、鼎(かなえ)という器に契約の言葉を彫った様子を漢字にした会意文字(カイイモジ)です。漢字の足し算では、貝(鼎の省略形)+刂(りっとう・かたな)=(鼎に契約の言葉を彫る。契約。ルール)です。部首は『刂・りっとう』、意味は『規則』、『すなわち』です。

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ち(すなはち・すなわち)は漢文の授業で習います。意味は『すぐさま』、『つまり』という副詞で『規則、『基準』から転じた使い方です。ちを使った有名な文章が『論語(ロンゴ)』の為政(イセイ)扁にあります。紹介しておきます。

学びて思はざれば(すなは)ち罔(くら)し。思ひて学ばざれば(すなは)ち殆(あやふ)し。『論語(為政)』。意味は、学習しても良く考えて研究しなければ、つまりは理解があやふやである。自分の考えだけを深めても学習しなければ、つまりは独断に陥り危険である。

音読みは呉音・漢音ともに『ソク』です。訓読みは『すなわち』です。規(キソク)、鉄(テッソク)、付(フソク)、法(ホウソク)のです。

 『(ソク)』は、水の深さ測る様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、氵(水)+(ルールを決める)=(水のルールを決める。水深を測る)です。部首は『氵・さんずい』、意味は『測る』です。また心の奥を気持ちを測(はか)るにも使う漢字です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ソク』です。訓読みは『測る(はかる)』です。深(ソクシン)、量(ソクリョウ)、予(ヨソク)、臆(オクソク)のです。

心の気持ちを測る(はかる)には忄(りっしんべん・心)の『(ソク・はかる・いたむ)』もありますが、常用漢字ではないので使いません。いたわしく思う心を、隠の情(ソクインのジョウ)『孟子』といいます。

(ソク)、(ソク)は(ソク)の『単語家族』で、(ソク)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 則』をご覧ください。

 『)(ゾク)』shǔは、青虫が桑の葉に乗る様子を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、尾+(目の大きな青虫が葉に乗る)=)(青虫がおしりを付けて桑の葉に乗る。交尾する。付く。くっつく)です。漢字の部首は『尸・かばね』、漢字の意味は『付く』、転じて『仲間に入る』、『属(やから)』、『中世の官人の四等官。属(さかん)』です。

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音読みは呉音が『ゾク』、漢音が『ショク』、訓読みが常用外の『属(やから)』、『属(さかん)』です。個人がある組織加わっていることを所(ショゾク)、主になるものに付き従っていることを付・附(フゾク)、その国に付属している領土を領(ゾクリョウ)といいます。

呉音の『ゾク』や『シキ』は漢音では『ショク』と読むことがあります。色(シキ・ショク)、式(シキ・ショク)などの漢字もそうです。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音もご覧ください

(ゾク・ショク)は(ゾク・ショク)の漢字の仲間で、(ゾク・ショク)、(ショク)、(ドク)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 蜀』 をご覧ください。

 『(ソツ)』shuàiは、率(ひき)いる様子を表す漢字です。漢字の足し算では、玄(細い糸)+冫冫(左右に払う)+十(まとめる)=(はみ出ないように左右に払って引きしめてまとめる。引き締める)です。漢字の部首は『玄・げん』、漢字の意味は『率(ひき)いる』、『あるがままに』、『急に』です。

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『説文解字』には「鳥を捕らえる畢(あみ)なり」とあり、鳥を捕らえている網の象形としています。

音読みは呉音が『ソチ』、漢音が『ソツ』、訓読みが『率(ひき)いる』です。引き連れることを引(インソツ)、ありのままで隠すところがないことを直(ソッチョク)、物事を深く考えずに軽々しく行うことを軽(ケイソツ)といいます。

将軍を表す場合は特別に『(スイ)』shuàiと読むこともあります。将・将帥(ショウスイ・率いる人)です。

また、『(リツ)』lǜと読んで『全体に対する部分の割合』を表します。

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音読みは呉音が『リチ』、漢音が『リツ』です。ある事象の起こる可能性の割合を確(カクリツ)、勝つ割合を勝(ショウリツ)、ある数が他の数の何倍であるかを倍バイリツ)といいます。

(リツ)の『単語家族』には、(シュツ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 率』をご覧ください。

 『(ソン)』sǔnは、容器に穴があいた状態を示す会意文字です。漢字の足し算では、扌(手の動作)+(円い容器)=(容器を壊す。穴のあいた容器。損なう)です。漢字の部首は『扌・てへん』です。漢字の意味は『損なう(そこなう)』、『利益を失う』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ソン』です。『(イン)』の仲間は縁起の良い字ですが、『(ソン)』は印象が良くなく、読み方も違えて区別しています。訓読みは『損なう(そこなう)』です。破(ハソン)、失(ソンシツ)、得(ソントク)、益(ソンエキ)のです。

(ソン)は(イン)の『単語家族』で、(エン)、(イン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 員』をご覧ください。

 『退(タイ)』tuìは、日の下で足が止まる様子を表す会意文字です(藤堂)。漢字の足し算では、日+夊(足をひきずる)+辶(進む)=退(足をひきずって後退する。退く。しりぞく)です。部首は『辶・しんにょう』、意味は『退(しりぞ)く』、『引き下がる』です。

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鋭い眼光にひるんで退く様子を表すとする説(白川)もあります。漢字の足し算で覚えるならば、辶(進む)+(鋭い眼光)=退(足をひきずって後退する。退く。しりぞく)です。

(コン・鋭い眼光)について詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

音読みは呉音・漢音ともに『タイ』、訓読みは『退(しりぞ)く』、『退(ひ)く』です。後ろへ退くことを後退(コウタイ)、遠慮して引き下がることを辞退(ジタイ)、病気が治って病院を出ることを退院(タイイン)といいます。

退(タイ)の『単語家族』には、(タイ)、(タイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 退』をご覧ください。

 『(タイ)』dàiは、お金が入れ代わる様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、(代わる)+貝(カイ・お金)=(お金が代わる。転じて、貸す)です。漢字の部首は『貝』、意味は『貸す』です。

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音読みは呉音・漢音とも『タイ』です。訓読みは『す(かす)』です。賃(チンタイ)、借(タイシャク)、与(タイヨ)、付け(しつけ)のです。

(か)すの反対の(か)りるは、の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 昔』をご覧ください。

(タイ)は(ダイ)の『単語家族』で、(タイ)、(タイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 代』をご覧ください。

 『(タイ)』tàiは、あることが出来る状態・心構えを表す形声文字です。漢字の足し算では、能(出来る)+心(心構え)=(あることが出来る状態。心構え)です。漢字の部首は『心・こころ』、漢字の意味は『心構え』、『ありさま』、『様子』です。我が国では、『ことさらに』の意味に用い『態(わざ)と』、『態々(わざわざ)』と読ませることがあります。

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音読みは呉音・漢音ともに『タイ』、訓読みは『態(わざ)』です。その時の人や物事のありさまを状(ジョウタイ)、ある物事や情勢に対してとる構えを勢(タイセイ)、物事のありさまや病気の具合を様(ヨウタイ)といいます。

(タイ)は(ノウ・タイ)の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 能』をご覧ください。

 『(ダン)』tuánは、まとまって固まる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、(まとまる)+□(固める。枠)=)(まとまって丸く固まる。丸い。ひとかたまり)です。漢字の部首は『□・くにがまえ』、漢字の意味は『丸い』、『ひとかたまり』、『人が集まる』、『まるいもの』です。

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正字はで、常用漢字体のを使ってください。

音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』、唐宋音が『トン』です。人や動物が集まってひとかたまりになることを集(シュウダン)、住宅を計画的、集団的に建てたものを地(ダンチ)、布地を縫い合わせて中に綿などを入れまとめた寝具を布(フトン)といいます。

(ダン)は(セン)の仲間の漢字で、)(デン)、)(テン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 専』をご覧ください。

 『(ダン)』duànは、糸をずばりと切る様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、乚(切る)+糸×4+(おの)=(斧でずばりと切る。断つ。たつ)です。漢字の部首は『斤・おの』、意味は『断(た)つ』、『ずばりと切る』。『断(た)つ』から転じた、『絶える』、『定める』、『断(ことわ)る』です。正字は『』、ですが省略形の『』が常用漢字体として登録されています。『』を使って下さい。

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音読みは呉音が『ダン』、漢音が『タン』、訓読みは『断(た)つ』、『断(ことわ)る』です。ずばりと切ることを切(セツダン)、ずばりと判断することを定(ダンテイ)、続いていたことを断ちきることを絶(ダンゼツ)といいます。

思い切りの良いはっきりとした漢字で『さだ』、『さだむ』、『たけし』、『とう』と名前に使われます。

(ダン)は(キン)が使われている漢字です。(キン)の『単語家族』には、(キン)、(キン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 斤』をご覧ください。

 『(チク)』zhúは、土を竹・木製の道具で築(つ)き固める様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、筑(竹製の道具と手と工作)+木(木製の道具)=(土を竹・木製の道具で築(つ)き固める。築く。きずく)です。漢字の部首は『竹・たけんかんむり』、漢字の意味は『土を築(つ)き固める』、『土台をつくる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『チク』、訓読みは『築(きず)く』、『築(つ)く』です。建物を土台からつくり上げることを建(ケンチク)、城を築(きず)くことを城(チクジョウ)、庭園などに土を盛ってつくった小山を山(つきやま)といいます。

(チク)は(チク)の『単語家族』で、(チク)、(トク)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 竹』をご覧ください。

 『(チョウ)』zhāngは、弓・楽器に弦を張る様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、弓+(弓・楽器に弦を張る。はる)です。漢字の部首は『弓』、漢字の意味は『張る(はる)』、『大きく張る』、『張りつめる』、『緊張する』、『強い』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『チョウ』、訓読みは『張る(はる)』です。拡(カクチョウ)、緊(キンチョウ)、出(シュッチョウ)、弛(シチョウ)、言いる(いいる)のです。強い漢字で『つよ』、『とも』、『はり』、『ばり』、『はる』と名前に使われます。

るの反対は(ゆる)むです。『(シ・ゆるむ)』shiは弓の糸が也(広い・大きい)から成る漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 它・也』をご覧ください。

(チョウ)は(チョウ)の『単語家族』で、(チョウ)、(チョウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 長』をご覧ください。

 『(テイ)』 は、手を差し出して持つ様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、扌(手の動作)+是(まっすぐ伸ばす)=(手を伸ばして持つ。ひっさげる。差し出す)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『ひっさげる』、『差し出す』、『主張する』です。

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音読みは呉音が『ダイ』、漢音が『テイ』、訓読みは『提(さ)げる』です。書類などを公の場にさし出すことを出(テイシュツ)、会議などで意見を出すこと・主張することを案(テイアン)、自分の物品や設備を役立てるために差し出すことを供(テイキョウ)、手に吊下げた灯りを吊灯・灯(チョウチン)といいます。

(テイ)は(ゼ)の『単語家族』で、(ダイ)、(テイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 是』をご覧ください。

 『(テイ)』chéngは、穀物の真っ直ぐに垂れた実の部分を表す形声文字です。漢字の足し算では、禾(穀物)+(真っ直ぐに垂れた部分)=(穀物の真っ直ぐに垂れた実の部分。一定の量。基準。度合い。道のり)です。漢字の部首は『禾・のぎへん』、漢字の意味は『一定の量』、『基準』、『道のり』です。

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音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『テイ』、訓読みが『程(ほど)』です。物事の大小・高低・優劣などの度合いを度(イド)、物事の変化する道筋を過(カテイ)、目的地などに行く道のりを行(コウテイ)といいます。

(テイ)は(テイ)の『単語家族』で、(セイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 呈』をご覧ください。

 『(テキ)』shìは、皇帝が思うままに適(ゆ)く様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、辶(行く・進む)+(皇帝)=(皇帝が思うままに適(ゆ)く。転じて適(かな)う)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、漢字の意味は『思うままに適(ゆ)く』、『適(かな)う』、『あてはまる』、『心地よい』です。

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に締(し)まるの意味があり、まとまって適(ゆ)く。転じて適(かな)うという説(藤堂)もあります。

音読みは呉音が『シャク』、漢音が『テキ・セキ』、訓読みは常用外の『適(ゆ)く』、『適(かな)う』があります。その場の状態・条件などによくあてはまることを応(テキオウ)、条件・目的・などにあてはまること・程度が程良いことを当(テキトウ)、具合がよくて快いことを快(カイテキ)といいます。

非常に良い意味の漢字で『あたる』、『あつ』、『あり』、『かなう』、『かのう』、『まさ』、『ゆき』、『ゆく』、『より』と広く名前に使われます。

 『(テキ)』、皇帝がわたり合う敵相手・敵(かたき)を表す形声文字です。漢字の足し算では、(皇帝)+攵(行動)=(皇帝がわたり合う相手。敵。かたき)です。漢字の部首は『攵・ほこづくり』、漢字の意味は『対等にわたりあう』、『敵(かたき)』です。

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に締(し)まるの意味があり、まとまって敵(かたき)にあたるという説(藤堂)もあります。

音読みは呉音が『ジャク』、漢音が『テキ』、訓読みは『敵(かたき)』です。相手を敵とみなして対抗することを対(テキタイ)、かねてからの敵を宿(シュクテキ)、芝居で悪人の役を役(かたきやく)といいます。

(テキ)、(テキ)は(テキ)の仲間の漢字で、(テキ)、(テキ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 啇』をご覧ください。

 『(トウ)』tǒngは、統(す)べる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、糸(すじ・まとまる)+(いきわたる)=(端から全体にいきわたる。統(す)べる)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『つながる』、『ひとつにまとめる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『トウ』、訓読みは『統(す)べる』です。一定の順序を追って続いているつながり・血筋を系(ケイトウ)、一つにまとめることを一(トウイツ)、正しい系統を正(セイトウ)といいます。

非常に良い意味の漢字で『おさ』、『おさむ』、『かね』、『すぶる』、『すみ』、『すめる』、『つづき』、『つな』、『つね』、『のり』、『むね』、『もと』と広く名前に使われます。

(トウ)は(ジュウ)の『単語家族』で、(ジュウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 充』をご覧ください。

 『(ドウ)』tóngは、金属の銅Cuを表す形声文字です。漢字の足し算では、金(金属)+(穴)=(穴のあけやすい柔らかい金属。銅)です。漢字の部首は『金・かねへん』です。

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音読みは呉音が『ヅウ』、漢音が『トウ』ですが、慣用的に読まれる(慣用音)『ドウ』を使います。訓読みは常用外の『あかがね』があります。板(ドウバン)、青(セイドウ)、分(ブンドウ)のです。

大和言葉では、黄色に輝く金を黄金(こがね)、白く輝く銀を(しろがね)、赤く輝く(あかがね)、黒く輝く徹を(くろがね)と呼んでいました。

(キン)は(キン)の『単語家族』で『漢字の覚え方 今』(ギン)は(コン)の『単語家族』で『漢字の覚え方 艮』も御覧ください。

(ドウ)は(ドウ)の『単語家族』で、(ドウ)、(ドウ)などの仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 同』 をご覧ください。

 『(ドウ)』dǎoは、一定の方向にひっぱて行く様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、(頭を向けて歩く方向。道)+寸(手の動作)=(一定の方向にひっぱて行く。案内する。導く)です。漢字の部首は『寸・すん』、意味は『導(みちび)く』、『案内する』です。

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音読みは呉音が『ドウ』、漢音が『トウ』、訓読みは『導(みちび)く』です。伝え導くことを伝(デンドウ)、誘い導くことを誘(ユウドウ)といいます。

(ドウ)は(ドウ)の『単語家族』です。(シュ)が使われている漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 首』をご覧ください。

 『(トク)』は、徳のある行いを漢字にしたものです。漢字の足し算では、彳(行い)+(真っ直ぐな)+心=(真っ直ぐな心の行い。徳)です。部首は『彳・ぎょうにんべん』、意味は『立派な行ない』、『徳』です。字体は常用漢字体のを使います。

』は『』の単語家族ではないように思いますが、旧字体の『』を見れば、直の名残りの横棒があるのが解ります。目の部分はデザインの都合で罒(よこめ)になっていいます。

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音読みは呉音・漢音ともに『トク』です。。道(ドウトク)、人(ジントク)、美(ビトク)、得用・用(トクヨウ)のです。

「早起きは三文の」というのは、朝早起きをすると健康に良く、何か良いこともおこることがある。ということわざです。三文(サンモン)は昔のお金。とも書きます。

(トク)は(チョク)の『単語家族』です。(シュ)、(ショク)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 直』をご覧ください。

 『(ドク)』は、犬が単独(一匹)で守っている様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、犭(犬)+(青虫がくっつく)=独・獨(犬が一匹場所について守っている。独り。ひとり)です。漢字の部首は『犭・けものへん』、漢字の意味は『ひとり者』、『ただ一つの』、『自分だけで』です。

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正字は(ドク)で、常用漢字体の(ドク)を使います。

音読みは呉音が『ドク』、漢音が『トク』、訓読みが『独(ひと)り』です。配偶者のいないこと。ひとりものを身(ドクシン)、そのものだけが特別にもっていることを特(ドクトク)、自分ひとりだけのものにすること占(ドクセン)といいます。

(ドク)は(ショク)の『単語家族』で、(ショク)、(ゾク)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方  蜀』をご覧ください。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本、下記の本をお読みください。

篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。

甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。

漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。

日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。

最近の研究については、落合淳思先生の『漢字の成り立ち』を参考にさせて頂いております。

医学用語については伊藤正男・井村裕夫・高久史麿先生の『医学大辞典』を参考にさせて頂いております。

小学校5年生で習う漢字④(任~領)

小学校5年生で習う漢字を説明します。『小学校5年生で習う漢字①』(『小学校5年生で習う漢字②』(『小学校5年生で習う漢字③』(『小学校5年生で習う漢字④』(に分割しています。ご了承下さい。

漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。中学の教科書に掲載されるようになったので、解説致します。

①.物の形を象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、②.象形文字を基に点を打つことにより示された『指事文字』(シジモジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意文字』(カイイモジ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種です。『会意文字』と『形声文字』は漢字の足し算で表す事が出来ます。個々の漢字についてはまとめてありますので象形・指事・会意・形声 五年生も御覧ください。

漢字の成り立ちについての解釈は四通りです。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀にあります。ある辞書では『』を象形文字、別の辞書では会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。

 『(ニン)』rènは、任(まか)せる様子を表わす形声文字です。漢字の足し算覚えるならば、イ(人間の動作)+(かかえこむ)=(抱え込んだ重い荷物。仕事。仕事を引き受ける。任せる)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、意味は『抱え込んだ重い荷物』、『仕事』、『任(まか)せる』です。荷物ではなく工具という説もあります(白川)。

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音読みは呉音が『ニン』、漢音が『ジン』、訓読みが『任(まか)せる』です。仕事の結果について責めを負うことを責(セキニン)、抱え込んだ重い仕事を務(ニンム)、干渉しないで自由にさせることを放(ホウニン)、思うままに任されること・行うことを意(ニンイ)といいます。

呉音の『ニン』は漢音では『ジン』と読むことがあります。(ニン・ジン)、(ニン・ジン)、(ニン・ジン)などの漢字もそうです。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

とても良い意味の漢字で『たえ』、『たか』、『たかし』、『ただ』、『たね』、『たもつ』、『と』、『とう』、『ひで』と名前に使われます。

(ニン)は(ニン・ジン)の漢字の仲間で、(ニン)、(チン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 壬』をご覧ください。

 『(ネン)』ránは、肉を焼く様子・燃える様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、火(火)+月(肉)+犬(犬・動物)+灬(火)=(動物の肉が燃(も)える。燃える)です。漢字の部首は『火・ひへん』、漢字の意味は『燃(も)える』です。

は燃(も)えている様子を表していましたが、燃えるにかかわらず、様子を表す漢字になりました。燃えるを表す漢字はを足した(ネン)を使います。

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音読みは呉音が『ネン』、漢音が『ゼン』、訓読みは『燃(も)える』です。熱を出して燃えることをを焼(ネンショウ)、燃やすのに必要な材料を料(ネンリョウ)、機械が消費する燃料の効率を費(ネンピ)といいます。

(ネン)は(ネン・ゼン)の漢字の仲間で、(ネン)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 然』をご覧ください。

 『(ノウ)』néngは、能(よ)く働く様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、ム(耜・すき。働く・タイ)+月(肉)+ヒヒ(足)=(手足を使ってよく働く)です(藤堂)。漢字の部首は『月・にくづき』、意味は『物事が出来る力』、『はたらき』、『技術に優れた事』です。

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水生昆虫を象(かたど)った象形文字であるという説(白川)、熊(くま)のような力のある動物という説もあります。

音読みは呉音が『ノウ』、漢音が『ドウ』、訓読みが常用外の『能(よ)く』、『能(あた)う』です。物事が出来る力を力(ノウリョク)、出来る見込み・ありうることを可(カノウ)、動物が経験によらずに本来持っている能力を本(ホンノウ)、弁舌に優れていることを弁(ノウベン)といいます。

非常に良い意味の漢字で『たか』、『ちから』、『とう』、『のり』、『ひさ』、『みち』、『むね』、『やす』、『よき』、『よし』と名前に使われます。

また、耐(た)える・耐える状態の意味では、音読みは呉音が『ナイ』、漢音が『ダイ』と読みます。

(ノウ)の漢字の仲間には、(タイ)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 能』 をご覧ください。

 『(ハ)』は、石で皮が破れる様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、石(いし)+(かわ)=(石で皮が破れる)です。部首は『石』、意味は『破れる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』で、訓読みは『破(やぶ)れる)です。壊(カイ)、局(キョク)、難(ナン)、天荒(テンコウ)のです。

(ハ)は(ヒ)の漢字の仲間で、(ヒ)、(ハ)、(ハ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 皮』をご覧ください。

 『(ハン)』fànという漢字は、法を犯(おか)す様子を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、犬(犭・けものへん)が使われています。

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犭(犬の行動)+(わく)=(犬が枠を破って飛び出す。犯す)です。漢字の部首は『犭・けものへん』、意味は『犯(おか)す』、『罪人』です。

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音読みは漢音が『ハン』、呉音が『ボン』、訓読みは『犯(おか)す』です。人(ハンニン)、罪(ハンザイ)、主(シュハン)、共(キョウハン)のです。

(ハン)は(ハン)の漢字の仲間で、(ハン)、(ハン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 犯』をご覧ください。

 『(ハン・バン)』pànは、契約に関する書類を半分にした形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(半分の書類)+刂(りっとう・刀)=(書類を半分にする・区別する)です。漢字の部首は『刂・りっとう』です。

契約の書類というのは、契約者の各々が文づつを持ちます。この契約書に押すのが子(ハンこ)です。契約が拗(こじ)れた時に白黒をつけるのが裁(サイバン)、決(ハンケツ)、定(ハンテイ)です。『』は結論を下すことを意味します。

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音読みは呉音・漢音ともに『ハン』、慣用音が『バン』で、訓読みは、『判(わか)る』です。判別が必要なときは『(わか)るを使います。『善悪が(わか)る』、『違いが(わか)る』です。

昔の役所の官名を官(ホウガン・ハンガン・源義経のこと)と読みます。また書類のサイズや(A4)、大型の金貨(小・大)も指し示す漢字です。

(ハン)は(ハン)の漢字の仲間で、(ハン)、(ハン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 半』をご覧ください。

 建築の話をします。版築(ハンチク)という建築方法があります。板の間(あいだ)に土や石灰(現在ではコンクリート)を入れて叩いて固める建築方法です。版築に使われる左側の板を『(ショウ)』qiang、右側を『(ヘン)』piànといいます。『(ショウ)』はベッドや床などの意味に発展し、『(ヘン)』は片側を示す意味になりました。

 『(ハン)』bǎnという漢字は築(ハンチク)の板を示す漢字です。時代が下がると出版用の板をと呼ぶようになりました。

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(ハン)』bǎnは、建築用の板を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、片(かたへん)+(いた)=(版築用の板)です。 漢字の部首は『片・かたへん』、意味は『建築用・印刷用の板』です。

音読みは漢音『ハン』、呉音が『ヘン』です。築(ハンチク)、出(シュッパン)、絶(ゼッパン)、図(ハント)のです。

(ハン)は(ハン)の漢字の仲間で、(ハン)、(ハン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 反』をご覧ください。

 『(ヒ)』を説明します。『』は人が二人くっついて並んでいる様子を漢字にした会意文字です。漢字尾の足し算で覚えるならば、ヒ(人間)+ヒ(人間)=(二人の人を比べる。比べる)です。漢字の部首は『比・くらべる』、意味は『比べる』、『そろって』、『ならべる』です。

古い字体の篆文(テンブン)も記載しておきます。

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草書体の『比(ヒ)』からひらがなの『ひ』が、旁(つくり)からカタカナの『ヒ』が出来ました。

音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは『べる(くらべる)』です。くらべることを漢語で較(カク)、ある物質の密度の比を重(ジュウ)、二つの数量をくらべたときの割合を率(リツ)、二つの量において一方が
他方の定数倍になることを例(レイ)といいます。背を比べることを背べ(せいくらべ)といいます。

(ヒ)の漢字の仲間には、(ヒ)、(ヒ)、(ヘイ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 比』をご覧ください

『くらべる』は『べる』と書くこともできます。こちらは常用外の使い方になるので『べる』が一般的です。『較べる』の元意は馬車の左右の手すりのことです。左右に並んでいるので『較べる』の意味になりました。

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 『(ヒ)』féiは、肥(ふと)った人を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、月(身の変形・お腹)+巴(の変形・屈んだ人)=(お腹の出た肥った人。肥る。ふとる)です。楷書体では、身体を表す(にくづき)ですが、甲骨文字ではお腹を表す(シン・お腹)が使われています。漢字の部首は『月・にくづき』、漢字の意味は『肥(ふと)る』、『土地に養分がある』です。

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音読みは呉音が『ビ』、漢音が『ヒ』、訓読みが『肥(こ)える』と常用外の『肥(ふと)る』です。からだがふとることを満(マン)、土地が肥えていることを沃(ヨク)、農作物を肥えさせる栄養を料(リョウ)といいます。

(ヒ)は(ハ)の漢字の仲間ではなく、(ゼツ)・(シキ)と同じく(セツ)に近い漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 卩・節』をご覧ください。

 『(ヒ)』fēiは、羽が左と右にそむいた様子を象(かたど)った象形文字です(藤堂)。漢字の部首は『非・あらず』、意味は『そむく』、『~ではない』、『みとめない』、『そしる』などの多くの意味があります。櫛(くし)を描いているという説(白川)もあります。漢字の意味は同じです。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。常ではないことを常(ジョウ)、人の悪い点をそしることを難(ナン)、正しい事(是)と認められないこと(非)を是(ゼ)といいます。

(ヒ)の漢字の仲間には、(ヒ)、(ヒ)、(ヒ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 非』をご覧ください。

 『(ビ)』bèiは、戦に備(そな)えて矢を用意しておく様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人の作業)+?(矢の入ったえびら)=(矢を用意しておく。備える。そなえる)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『備(そな)える』、『用意』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『ヒ』、訓読みが『備(そな)える』です。備えてある品を品(ビヒン)、参考のために本文に書き添えることを考(コウ)、忘れた場合に備えることを忘(ボウ)といいます。

(ビ)は?(ビ)の漢字の仲間で、(ビ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 備』をご覧ください。

 『(ヒョウ)』biàoは、イ(人の作業)に表を足したもので、表にして分ける様子を示す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(にんべん・人の作業)+(表にあらわして分ける)です。漢字の部首は『イ・にんべん』です。

ばらばらにして分けることを散(ヒョウサン)、多くの人に分けることを分(ヒョウブン)という様に使っていました。わが国ではバラバラにする前の袋状の入れ物を『俵(たわら)』として表現しています。

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音読みは呉音・漢音ともに『ヒョウ』、訓読みは『俵(たわら)』です。土(ドヒョウ)、米(こめだわら)、炭(すみだわら)のです。

(ヒョウ)は(ヒョウ)の漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 表』をご覧ください。

 『(ヒョウ)』píngは、左右の言い分を聞いて善悪を判断する様子を描いた形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、言(言葉)+(水平をみる)=(左右の言い分を聞いて善悪を判断する。評価する)です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『評価する』、『世間の噂』です。

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音読みは呉音が『ビョウ』、漢音が『ヘイ』、慣用音が『ヒョウ』です。左右の意見を出し合い相談することを議(ヒョウギ)、左右見比べて価値を下すことを価(ヒョウカ)、善悪を指摘して評価を下すことを批(ヒヒョウ)、世間の人が批評して判定することを判(ヒョウバン)といいます。

(ヒョウ)は(ビョウ)の漢字の仲間で、(ビョウ)、(ビョウ)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 平』をご覧ください。

 『(ヒン・ビン)』pínは、お金(貝)を分ける様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(わける)+(お金・財宝)=(お金を分け与えて貧しくなる)です。部首は『貝』、意味は『貧しい』の他に『少ない』の意味があります。

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音読みは漢音が『ヒン』、呉音が『ビン』でどちらも使います。訓読みは『貧(まず)しい)』です。血が少ない事を血(ンケツ)、貧しくて困っている事を困(ヒンコン)、貧しくて乏しいことを乏(ビンボウ)、貧しく窮めていることを窮(ヒンキュウ)、少なくて弱く見える事を弱(ヒンジャク)といいます。

(ヒン)は(フン)の漢字の仲間で、(フン)、(フン)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 分』をご覧ください。

 『(フ)』は、広い布(ぬの)・巾(きれ)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(広い)+巾(布)=(広い布。布。ぬの)です。漢字の部首は『巾・はば』、漢字の意味は『広い布』、『広げる』です。

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音読みは呉音が『』、漢音が『ホ』、訓読みが『布(ぬの)』です。食器類をふく布を巾(キン)、動植物が広いある範囲を占めていることを分(ブン)、配って広く行き渡らせることを配(ハイ)、中国の布と杖を持ち歩いた禅僧、弥勒菩薩の化身、七福神の一人を袋(テイ)といいます。

(フ)は(フ)の漢字の仲間で、(フ)、(フ)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 父・布』 をご覧ください。

 『(フ)』は、帚(ほうき)を持って帰りを待っている女性を表す漢字です。漢字の足し算で覚えるならば、女(女性)+(ほうき)=(帚(ほうき)を持って夫の帰りを待つ女性。夫のある女性)です。漢字の部首は『女・おんな』、漢字の意味は『夫のある女性』、『成人の女性』、『資格のある女性』です。

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音読みは呉音が『ブ』、漢音が『フ』です。夫と妻を夫(フウフ)・夫妻(フサイ)、賢い婦人を賢(ケン)、官位が五位以上の女官を命(ミョウ)といいます。

(フ)』は帰りを待っている女性、『(キ)』は女性が帰りを待っている場所を表します。

(フ)は(ソウ)を使った漢字で、(ソウ)の漢字の仲間には、(サウ)、(ソウ)、(キ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 帚』 をご覧ください。

 『(フ・フウ)』は、豊かな財産を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、宀 (べん・家)+畐(ゆたか)=(家を豊かにする。富む)です。部首は『宀・うかんむり』、意味は『豊かな財産』、『ゆたか』です。

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音読みは呉音が『』、漢音『フウ』。訓読みは『む(とむ)』、『富(とみ)』です。豪(ゴウ)、豊(ホウ)、貴(フウキ・フッキ)、貧(ヒン)、国強兵(コクキョウヘイ)、山(やま)のです。

(フ)は(フク)の漢字の仲間で、(フク)、(フク)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 畐』をご覧ください。

 『(ブ)』 は、戈(ほこ)を持って歩く様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、戈(ほこ・武器)+止(足)=(戈(ほこ)を持って歩く。たけだけしい)です。漢字の部首は『止・とまる』、漢字の意味は『強く勇ましい』、『軍事・戦力』です。

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音読みは呉音が『ム』、漢音が『』です。勇気があり強くていさましいことを勇(ユウ)、軍隊・兵隊の力を力(リョク)、文事と軍事を文(ブン)といいます。

呉音がマ行(ム)の場合、漢音ではバ行(ブ)になることがあります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

非常に良い意味の漢字で『いさ』、『いさむ』、『たけ』、『たける』、『たつ』と名前に使われます。

(ブ)の漢字の仲間には、(ム)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 武』をご覧ください。

 『(フク)』は、同じ道を引き返す様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、彳(行)+(重なる・再び)=(再び同じ道を行く。かえる。もとの位置に戻る)です。漢字の部首は『彳・ぎょうにんべん』、漢字の意味は『かえる』、『もとの位置に戻る』、『同じことを繰り返す』、『仕返しする』です。

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音読みは呉音が『ブク』、漢音が『フク』です。行って帰ってくることを往(オウフク)、もとの位置や位にかえることを位(フクイ)、悪い状態からもとに戻ることを回(カイフク)、習ったことを繰り返すのを習(フクシュウ)、仕返しをして報いることを報(ホウフク)といいます。

 『(フク)』は、表と裏地の重なった衣服を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、衤(衣服)+(重なる)=(表と裏地の重なった衣服。二枚の)です。漢字の部首は『衤・ころもへん』、意味は『二つの』、『二つ以上の』、『同じことを行う』です。衣服だけでなく、人や行動にも使います。

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音読みは呉音が『ブク』、漢音が『フク』です。同じことが重なりあうことを重(チョウフク)、二つ以上の数を数(フクスウ)、文章などを写しとることを写(フクシャ)といいます。

(フク)、(フク)は(フク)の漢字の仲間で、(フク)、(フク)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 复』をご覧ください。

 『(フツ)』は、仏様(ほとけさま)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間)+(フツ。Buddahaの音訳)=・()(真理を得て衆生を強化する仏。ほとけ。ブッダ)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『仏(ほとけ)』、『仏蘭西(フランス)』です。正字はですが、常用漢字体のを使って下さい。

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音読みは呉音が『ブツ・ブチ』、漢音が『フツ』、訓読みが『仏(ほとけ)』です。仏さまの教えに基づく宗教を教(ブッキョウ)、仏の姿を思い、仏の名を唱えることを念(ネンブツ)、仏(ほとけ)と仏の教えと僧を法僧(ブッポウソウ)といいます。また、フランスを漢字で表す時に蘭西という漢字を使います。

(フツ)は(フツ)の『単語家族』で、(フツ)、(フツ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

 『(ヘン)』biānは、糸でとじて書物を作る様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸(いと)+(竹製の書類)=(書類を糸でとじて書物を作る。編(あ)む)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『糸でとじて書物を作る』、『物を組み合わせて仕立てる』、『編(あ)む』、『文章』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ヘン』、訓読みは『編(あ)む』です。資料を整理し、雑誌・書物などにまとめることを集(ヘンシュウ)、書物などを方針を変えて編集し直すことを改(カイヘン)、小説などの短い文章の作品を短(タンペン)といいます。

良い意味の漢字で『つら』、『よし』と名前に使われます。

(ヘン)は(ヘン)の『単語家族』で、(ヘン)、(ヘン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

 『(ベン)』biànは、理屈めいた議論をする・弁(わきま)える様子を表す形声文字です。正字は辯・辨(ベン)、常用漢字体が(ベン)です。漢字の足し算では、(刃物)+言(言葉)=(切れ味鋭い議論をする)、(刃物)+刂(刀で分ける)=(けじめをつけて分ける。弁(わきま)える。)です。漢字の部首は『廾・にじゅうあし』、漢字の意味は『理屈めいた議論をする』、『方言』、『弁(わきま)える』、『けじめをつけて処理する』です。

Photo_10Photo_3音読みは呉音が『ベン』、漢音が『ヘン』、訓読みが常用外の『弁(わきま)える』です。理屈を立ててその人の主張を助けることを護・護(ベンゴ)、人に与えた損害をけじめをつけて埋め合わせすることを償・償(ベンショウ)、調理済みの携帯食を当・当(ベントウ)といいます。

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また、花弁(はなびら)を表す漢字『(ベン)』bianの常用漢字体も、(ベン・ハン)です。漢字の足し算では、(刃物・分かれる)+瓜(うり)=(瓜の花の一枚、一枚。花びら状のもの)です。はなびらを漢語で弁・弁(カベン)、管の出入り口にある花びら状の調節装置を(ベン)といいます。

(ベン)、(ベン)、(ベン)みな同じ(ベン)『単語家族』の違う漢字ですが、現在我が国では省略形の(ベン)で代用しています。

 『(ホウ)』bǎoは、子供を背負(せお)って保護している様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、イ(人間)+(子供)=(子供を背負(せお)って保護する。養い育てる)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、漢字の意味は『養い育てる』、『大切にする』、『保(たも)つ』、『請け負う』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ホウ』、慣用音が『』、訓読みは『保(たも)つ』です。幼児を保護し育てることを育(イク)、危険からかばい守ることを護(ゴ)、温度を一定に保つことを温(オン)、事故など経済的不安に備えて、掛け金を出し合い、請け負う制度を険(ケン)といいます。

(ホウ)は(ホウ)の漢字の仲間で、(ホウ)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 呆』 をご覧ください。

 『(ボ)』は、遺体(イタイ)に土を掛けて見えなくする形声文字で、御(おはか)を表します。遺体(イタイ)に土を掛けて見えなくするの場所が『(ボ)』です。漢字の足し算で覚えるならば、(みえない)+土=(死体に土をかける様子)です。部首は『土・つち』です。

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音読みは呉音の『モ』は使わず、漢音の『』を使います。訓読みは『墓(はか)』です。地(チ)、穴(ケツ)のです。

呉音がマ行(モ)の場合、漢音ではバ行(ボ)になることがあります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

(ボ)は(マク・ボ)の仲間の漢字で、(ボ)、(ボ)などの仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 莫』をご覧ください。

 『(ホウ)』bàoは、報(むく)いる様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、幸(手枷)+卩(屈んだ人)+又(手の動作)=(相手に仕返しをする。御返しをする。転じて報(むく)いる。報(しら)せる)です。漢字の部首は『土・つち』、漢字の意味は『報(むく)いる』、『報(しら)せる』です。

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音読みは呉音が『ホ・ホウ』、漢音が『ホウ』、訓読みは『報(むく)いる』、『報(しら)せる』です。労務の対価として給付される金銭を酬(ホウシュウ)、仕返しをすることを復(ホウフク)、告げ知らせることを告(ホウコク)、ある物事の事情についての知らせを情(ジョウホウ)といいます。

良い意味にも、悪い意味にも使われ、良い意味では『お』、『つぐ』と名前に使われます。

(ホウ・報いる)は?を使った漢字です。『漢字の覚え方 服』もご覧ください。

 『)(ホウ)』fēngは、作物が豊(ゆたか)かな様子を表す形声文字です。正字は、常用漢字体はです。漢字の足し算で覚えるならば、丰丰(穀物を高く盛る)+山(高く)+豆(たかつき)=)(収穫した作物がたかつきの上に一杯である。豊かである。ゆたか)です。漢字の部首は『豆・まめ』、漢字の意味は『豊(ゆた)か』、『作物がよく実る』、『豊臣(とよとみ)氏』です。

中国大陸では簡体字の丰(ホウ)を使います。

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音読みは呉音が『フ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『豊(ゆた)か』です。作物がよく実って収穫が多いことを作(ホウサク)、豊かであることを富(ホウフ)、豊かで潤(うるお)いのあることを潤(ホウジュン)といいます。

大変縁起の良い漢字で、『あつ』、『かた』、『て』、『と』、『とよ』、『のぼる』、『ひろ』、『ひろし』、『みのる』、『もり』、『ゆた』、『よし』と姓・名前・地名に使われます。

(ホウ)は(ホウ)の仲間の漢字で、他に(ホウ)、(ホウ)、(ホウ)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 丰』をご覧ください。

 『(ボウ)』fángは、土盛りを左右に広げてぐ(ふせぐ)様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、阝(土盛り)+(左右)=(土盛りを左右に広げて防ぐ。ふせぐ)です。漢字の部首は『阝・こざとへん』です。意味は『防(ふせ)ぐ』です。

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音読みは呉音が『ボウ』、漢音が『ホウ』、訓読みは『防(ふせ)ぐ』です。止(ボウシ)、消(ショウボウ)、風(ボウフウ)、予(ヨボウ)、堤(テイボウ)のです。

(ボウ)は(ホウ)の仲間の漢字で、(ボウ)、(ボウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 方』をご覧ください。

 『貿(ボウ)』màoは、門をあけて取引する様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、(ぼう・門をあける)+貝(取引をする)=貿(門を開いて取引する。あきなう)です。漢字の部首は『貝』です。貿の仲間ですが、良く使う漢字である(リュウ)に引っ張られてデザインがと同じになっています。

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音読みは漢音が『ボウ』が普通で、呉音の『ム・モ』は使いません。貿易(ボウエキ)とは各地の産物を取引する事です。現在では外国との取引をいいます。

貿(ボウ)は(ボウ)の漢字の仲間で、ほかには、(ボウ)などの漢字があります。詳しくは 『漢字の覚え方 卯・貿』 をご覧ください。

 『(ボウ・バク)』bàoは、動物の死体を解剖し太陽に曝(さら)す様子を表す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、日(太陽)+共(両手)+氺(動物の死体)=(動物の死体を解剖し太陽に曝(さら)す。むき出しにする。荒々しくする)です。漢字の部首は『日・にち』、意味は『さらす』、『むき出しにする』、『荒々しくする』、『にわかに』です。

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音読みは二通りあります。『荒々しくする』、『にわかに』の意味では、呉音が『ボウ』、漢音が『ホウ』、訓読みが『暴(あば)れる』です。『さらす』、『むき出しにする』の意味では呉音が『ボク』、漢音が『ホク』、慣用音が『バク』、訓読みが『暴(あば)く』です。荒々しく乱暴な行為を行(ボウコウ)、にわかに吹く荒々しい風を風(ボウフウ)、風雨にさらすこと・悪事を暴くことを露(バクロ)といいます。

(ボウ・バク)の『単語家族』には、(バク)、(バク)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 暴』をご覧ください。

 『(ム)』は、力を尽くしてやるべき仕事を表す形声文字です。漢字の足し算では、矛(ほこ)+攵(動作)+力=(武器を持ち力ずくで打開する。力を尽くしてやるべき仕事。務(つと)め)です。漢字の部首は『力・ちから』、漢字の意味は『力を尽くしてやるべき仕事』、『務(つと)め』です。

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動作を表す攵(ぼくづくり)は、篆文で(ボク)楷書体では(ボク)のデザインをとります。

音読みは呉音が『』、漢音が『ブ』、訓読みが『務(つと)め』です。立場に応じてしなければならない務めを義(ギ)、書類の作成・処理など机の上の仕事を事(ジ)、職業や事業の継続して行う仕事を業(ギョウ)といいます。

呉音がマ行(ム)の場合、漢音ではバ行(ブ)になることがあります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

非常に良い意味の漢字で『かね』、『ちか』、『つとむ』、『つよ』、『なか』、『みち』と名前に使われます。

(ム)の漢字の仲間には、(ム)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 矛』をご覧ください。

 『(ム)』mengは、夢(ゆめ)からさめる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、艹罒(目)+冖(かぶさる)+夕(夕方)=(夢(ゆめ)からさめる。夢。ゆめ)です。漢字の部首は『夕・ゆうべ』、漢字の意味は『夢(ゆめ)』、『はかない』、『実現させたい願い』です。

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音読みは呉音が『ム』、漢音が『ボウ』、訓読みが『夢(ゆめ)』です。夢の中・ある事に熱中することを中(チュウ)、現実的でない考えを想(ソウ)、夢の中での神仏のお告げ・夢を見るという枕を枕(ゆめまくら)、夢(ゆめ)と現実(ゲンジツ)・はっきりしない状態を現(ゆめうつつ)いいます。

呉音がマ行(ム)の場合、漢音ではバ行(ボウ)になることがあります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

(ム)の仲間の漢字には、 (ボウ・はかない)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 夢』 をご覧ください。

 『(メイ)』は、道に迷(まよ)う様子を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、辶(進む)+(小さくて見えない)=(道が見えなくて迷う。まよう)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』です。意味は『迷(まよ)う』、『迷(まよ)わす』です。

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音読みは音が『マイ』、音が『イ』、慣用音が音から変化した『メイ』です。訓読みは『迷(まよ)う』、『迷(まよ)わす』です。人を惑わすこと、煩わしいことを惑(メイワク)、出口がわからない建物・解決できない事件を宮(メイキュウ)、迷った子供を子(まいご)といいます。

音読みには、漢字を輸入した時期により違いがあります。六朝時代の江南地方の読み・(ゴオン)、唐の長安の読み・(カンオン)、鎌倉時代に輸入した読み・唐宋(トウソウオン)、日本で慣用的に読まれる慣用音(カンヨウオン)があります。訓読みは大和言葉(やまとことば)に合わせた読み方です。

中国では六朝時代のm音が、唐の時代にはb音に変化しました。『maiマイbei・ベイ)』です。現在では『miの発音ですから、再びm音に戻ったのです。一方我が国では、(唐時代のb音)が主流ですが、(六朝時代のm音)から変化した慣用音の『メイ』を使っています。

音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

(メイ)は(マイ)の『単語家族』で、(メイ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 米』 をご覧ください。

 『綿(メン)』miánは、白い布のもとになる長い糸を表す会意文字です。漢字の足し算では、糸(つながる糸)+帛(白い布)=綿(白い布のもとになる長い糸。メン。わた)です。漢字の部首は『糸・いと』、漢字の意味は『綿(わた)』、『つらなる』、『細かい』です。

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音読みは呉音が『メン』を使い、漢音が『ベン』は使いません。訓読みが『綿(わた)』です。長く続いて途切れない様子を綿綿メンメン)、細かく行き届いた様子を綿密(メンミツ)、絹からとった繊維を真綿(まわた)、植物の棉(わた)からとった繊維を木綿(モメン)、麻(あさ)や楮(こうぞ)からとった繊維を木綿(ゆう)といいます。

植物の棉(わた)も常用漢字の綿(わた)と書くのが普通です。絹からとった繊維を真綿(まわた)と言うことがあります。

呉音がマ行(メン)の場合、漢音ではバ行(ベン)になることがあります。音読みの呉音、漢音については『呉音と漢音』http://bit.ly/1LUTTpI もご覧ください。

『つらなる』ことを表す縁起の良い漢字で、『つら』、『ます』、『まさ』、『やす』、『わた』と名前に使われます。

綿(メン)は(メン)と同じ『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 綿』をご覧ください。

 『(ユ)』shūは、取り出して移す様子を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、車(車で運ぶ)+(舟をくりぬく。取り出す)=(取り出して移す)です。漢字の部首は『車・くるまへん』、漢字の意味は『うつす』です。

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音読みは呉音が『ス』、漢音が『シュ』、慣用音が『』です。荷物を運び入れること・外国から国内に入れることを入(ニュウ)、国内から外国へ送り出すことを出(シュツ)といいます。

(ユ)は(ユ)の『単語家族』には、(ユ)、(ユ)、(ユ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

 『(ヨ)』は、柄のついた刃物を漢字にしたものです。膿(うみ)を取り去る外科用の刃物。もしくは、道路で使う穢れを除く神器の刃物です。漢字の部首は『人』。意味は『取り除く』、『はみ出す』、『すすむ』、『のばす』です。

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道路は危険な場所だったのでしょうか?戦争で敵が攻めてくるのが道路です。敵を殺してしまう場所が道路です。敵の首を運ぶのも道路です。従って道路は常に怨念(オンネン)、穢れ(けがれ)、邪霊(ジャレイ)に満ちており、穢れを除いて神聖な道路に戻して置く必要があったのです。

 『(ヨ)』は飠(食べ物)+(はみ出す)=(食べ物の余りで、食べ物の余りを表す漢字です。漢字の部首は『食』。『(ヨ)』と『(ヨ)』は本来別の漢字ですが、現在では『』に統一され、『』の漢字は使いません。

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余・餘』の音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは『余(あま)す』、『余(あま)る』です。剰(ジョウ)、白(ハク)、罪(ザイ)、興(キョウ)、韻(イン)、裕(ユウ)のです。

(あま)るは(あま)ると書くことがあります。興味のある方は『漢字の覚え方 乗』をご覧ください。

(ヨ)の『単語家族』には、(ト)、(ジョ)、(ト)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 余』をご覧ください。

 『(ヨ)』は、人に余裕を持たせて預(あず)ける様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、(押しやる・伸びる)+頁(人員)=(人員を押しやって預(あず)ける。預ける。あずける)です。漢字の部首は『頁・おおがい』、意味は『預(あず)ける』、『神の言葉を預かる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ヨ』、訓読みは『預(あず)ける』、『預(あず)かる』です。お金を預けることを金(キン)、国庫などにお金を預けることを託(タク)、神から預かった言葉を言(ゲン)といいます。

(ヨ)は(ヨ)の『単語家族』で、(ヤ)、(ジョ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 予』をご覧ください。

 『(ヨウ)』róngは、中に入れる様子や中身を表わした形声文字です。漢字の足し算では、宀(家・うつわ)+(満たす)=(中に入れる。その中身。姿)です。漢字の部首は『宀・うかんむり』、意味は『中に入れる』、『中身』、『姿』、『許す』、『受け入れる』、『たやすい』です。

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音読みは呉音が『ユウ』、漢音が『ヨウ』です。訓読みは『容(い)れる』、『容(かたち)』です。中に入れる量を量(ヨウリョウ)、入れた中身を内(ナイヨウ)、姿(すがた)・容(かたち)を姿(ヨウシ)、受け入れて認めることを認(ヨウニン)、たやすいことを易(ヨウイ)といいます。

とても良い意味の漢字で、『いるる』、『おさ』、『かた』、『かたち』、『なり』、『ひろ』、『ひろし』、『まさ』、『もり』、『やす』、『よし』と名前に使われます。歴史上の人物では、幕末の京都守護職、松平保(まつだいらかたもり)さんがいらっしゃいます。

(ヨウ)は(コク)の『単語家族』で、(ヨウ)、(ヨク)、(ヨク)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方
谷』
をご覧ください。

 『(リャク)』lüèは、田畑を測量してはかる事を表す形声文字です。漢字の足し算では、田(田畑)+(基点と基点を結ぶ)=(基点と基点を結ぶんで測量する。はかる)です。漢字の部首は『田・た』、意味は『はかる』、『省(はぶ)く』、『ほぼ』、『侵略する』です。

やがて『はかりごと』を表す策(サクリャク)など知恵の意味がつき、省(ショウリャク)など省くの意味になりました。他人の土地をはかって、税金をとることから侵(シンリャク)の意味にも使われます。

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音読みは呉音が『ラク』、漢音が『リャク』、訓読みは常用外に、『略(はか)る』があります。策(サクリャク)、省(ショウリャク)、侵(シンリャク)、図(リャクズ)のです。

(リャク)は(カク)の『単語家族』で、(ラク)、(ラク)、(ラク)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 各』をご覧ください。。

 『(リュウ)』liúは、留(とど)まる様子を表す会意文字です。川の流れとの両側にある池と田んぼからなると考えられています。漢字の足し算では、(川の流れの両側の水溜り)+田(田んぼ)=畱・(川の流れの両側にある溜池。転じて留(とど)まる。留(と)まる)です。漢字の部首は『田・た』、漢字の意味は『留(とど)まる』、『留(と)まる』です。

異体字に(リュウ)・畄(リュウ)があります。

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白川は田をそえたものから灌漑用の溜池(ためいけ)の形、藤堂は動きやすいものをある場所(田)で留めることを示すとしています。

音読みは呉音が『』、漢音が『リュウ』、訓読みが『留(と)まる』です。『留(とど)まる』は常用外(普段使わない読み方)なので高校生から使って下さい。あることに心を留(とど)まらせることを意(リュウイ)、主人がいない間に留まってその家を守ること・家にいないことを守(ス)、決定を先延ばしにして留まることを保(ホリュウ)といいます。

草書体からひらがなの『る』ができました。

留(とど)まることを表す大事な漢字で『たね』、『とめ』、『ひさ』と名前に使われます。

(リュウ)の『単語家族』には、(リュウ)、(リュウ)、(リュウ)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。

 『(リョウ)』lǐngは、首筋の綺麗なところを表す形声文字です。漢字の足し算では、(きれい)+頁(首・頭)=(首筋の綺麗なところ。転じて大事な場所)です。漢字の部首は『頁・おおがい』です。漢字の意味は『首』、『うなずく』、『大事な場所』、『収める』、『受け取る』です。

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たたんだ衣服をの受け渡しに(首筋)を持つことから、『収(おさ)める』、『受け取る』の意味に使います。

音読みは呉音が『リョウ』・漢音は『レイ』です。身体の大事な(首と腰)場所・重要なことを要(ヨウリョウ)、おさめている土地を土(リョウド)、理解してうなずくことを解・了解(リョウカイ)、受け取ることを受(ジュリョウ)、受け取り収めることを収(リョウシュウ)、首(くび)と袖(そで)、転じて目立つ人物を袖(リョウシュウ)といいます。presidentの訳語に大統(ダイトウリョウ)を使います。

呉音の『リョウ』は漢音では『レイ』になることがあります。霊(リョウ・レイ)などの漢字もそうです。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音 もご覧ください。

(リョウ)は(リョウ・レイ)の『単語家族』で、(レイ)、(レイ)、(レイ・リン)などの漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 令』をご覧ください。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本、下記の本をお読みください。

篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。

甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。

漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。

日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。

最近の研究については、落合淳思先生の『漢字の成り立ち』を参考にさせて頂いております。

医学用語については伊藤正男・井村裕夫・高久史麿先生の『医学大辞典』を参考にさせて頂いております。

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    漢字の覚え方 夾           漢字の覚え方 郷           漢字の覚え方 孝           漢字の覚え方 爻・交         漢字の覚え方 庚           漢字の覚え方 幸           漢字の覚え方 更           漢字の覚え方 行          
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  • カ行(キョク)
    漢字の覚え方 極           漢字の覚え方 局           漢字の覚え方 曲          
  • カ行(キョ)
    漢字の覚え方 虚           漢字の覚え方 巨           漢字の覚え方 豦           漢字の覚え方 去          
  • カ行(キン)
    漢字の覚え方 匀           漢字の覚え方 堇           漢字の覚え方 斤           漢字の覚え方 禁           漢字の覚え方 今          
  • カ行(ギ )
    漢字の覚え方 屰           漢字の覚え方 疑           漢字の覚え方 牛           漢字の覚え方 堯          
  • カ行(ギョ)
    漢字の覚え方 玉           漢字の覚え方 魚          
  • カ行(ク )
    漢字の覚え方 句           漢字の覚え方 九           漢字の覚え方 区・殴         漢字の覚え方 屈           漢字の覚え方 禺           漢字の覚え方 具           漢字の覚え方 君           漢字の覚え方 熏           漢字の覚え方 軍          
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    漢字の覚え方 侯           漢字の覚え方 口           漢字の覚え方 后           漢字の覚え方 冓           漢字の覚え方 公           漢字の覚え方 工          
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    漢字の覚え方 克           漢字の覚え方 黒           漢字の覚え方 谷           漢字の覚え方 告          
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    漢字の覚え方 昏           漢字の覚え方 困           漢字の覚え方 艮           漢字の覚え方 今           漢字の覚え方 昆          
  • カ行(ゴ )
    漢字の覚え方 五・語         漢字の覚え方 呉           漢字の覚え方 午・御         漢字の覚え方 合           漢字の覚え方 卬          
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    漢字の覚え方 斉           漢字の覚え方 歳           漢字の覚え方 妻           漢字の覚え方 西          
  • サ行(サン)
    漢字の覚え方 斬           漢字の覚え方 参           漢字の覚え方 散           漢字の覚え方 戔           漢字の覚え方 算           漢字の覚え方 山           漢字の覚え方 三          
  • サ行(シ )
    漢字の覚え方 巳           漢字の覚え方 豕           漢字の覚え方 死           漢字の覚え方 師           漢字の覚え方 朿           漢字の覚え方 厶・台         漢字の覚え方 子           漢字の覚え方 思           漢字の覚え方 氏           漢字の覚え方 至           漢字の覚え方 止          
  • サ行(シ )
    漢字の覚え方 之           漢字の覚え方 糸           漢字の覚え方 矢           漢字の覚え方 示           漢字の覚え方 市           漢字の覚え方 四           漢字の覚え方 旨           漢字の覚え方 支           漢字の覚え方 司           漢字の覚え方 史           漢字の覚え方 次           漢字の覚え方 士           漢字の覚え方 志        
  • サ行(シキ・ショク)
    漢字の覚え方 食           漢字の覚え方 戠           漢字の覚え方 式          
  • サ行(シチ・シツ)
    漢字の覚え方 桼           漢字の覚え方 失           漢字の覚え方 質           漢字の覚え方 七          
  • サ行(シャ )
    漢字の覚え方 車           漢字の覚え方 舎           漢字の覚え方 者           漢字の覚え方 射           漢字の覚え方 勺          
  • サ行(シャク・セキ)
    漢字の覚え方 席           漢字の覚え方 尺           漢字の覚え方 赤           漢字の覚え方 石           漢字の覚え方 責           漢字の覚え方 夕           漢字の覚え方 昔          
  • サ行(シュウ)
    漢字の覚え方 乑           漢字の覚え方 舟・受         漢字の覚え方 州           漢字の覚え方 習           漢字の覚え方 秋           漢字の覚え方 秀           漢字の覚え方 周           漢字の覚え方 祝・呪        漢字の覚え方 就          
  • サ行(シュン)
    漢字の覚え方 盾           漢字の覚え方 旬           漢字の覚え方 舜           漢字の覚え方 夋           漢字の覚え方 屯・春        
  • サ行(シュ)
    漢字の覚え方 手           漢字の覚え方 殳           漢字の覚え方 朱           漢字の覚え方 守           漢字の覚え方 首           漢字の覚え方 主           漢字の覚え方 取           漢字の覚え方 出           漢字の覚え方 叔           漢字の覚え方 宿          
  • サ行(ショウ・セイ)
    漢字の覚え方 成           漢字の覚え方 青           漢字の覚え方 生           漢字の覚え方 正          
  • サ行(ショウ)
    漢字の覚え方 升           漢字の覚え方 焦           漢字の覚え方 象           漢字の覚え方 小           漢字の覚え方 召           漢字の覚え方 尚           漢字の覚え方 章           漢字の覚え方 爿           漢字の覚え方 昌           漢字の覚え方 詳・善        
  • サ行(ショ)
    漢字の覚え方 庶           漢字の覚え方 処           
  • サ行(シン)
    漢字の覚え方 臣           漢字の覚え方 兂           漢字の覚え方 眞           漢字の覚え方 心           漢字の覚え方 囟(田)        漢字の覚え方 申           漢字の覚え方 辰           漢字の覚え方 辛・新         漢字の覚え方 深・探         漢字の覚え方 帚・侵        
  • サ行(ジ )
    漢字の覚え方 茲           漢字の覚え方 寺           漢字の覚え方 自           漢字の覚え方 舟・受         漢字の覚え方 孰           漢字の覚え方 朮           漢字の覚え方 盾           漢字の覚え方 女           漢字の覚え方 尽           漢字の覚え方 甚          
  • サ行(ジャク)
    漢字の覚え方 若           漢字の覚え方 弱          
  • サ行(ジュウ)
    漢字の覚え方 重           漢字の覚え方 从、縱         漢字の覚え方 十          
  • サ行(ジュツ)
    漢字の覚え方 戌           漢字の覚え方 朮          
  • サ行(ジョウ)
    漢字の覚え方 黽           漢字の覚え方 丈           漢字の覚え方 襄           漢字の覚え方 丞           漢字の覚え方 乗           漢字の覚え方 成           
  • サ行(ジン)・ ナ行(ニン)
    漢字の覚え方 人           漢字の覚え方 壬           漢字の覚え方 刃          
  • サ行(ジ)・ナ行(ニ)
    漢字の覚え方 尼           漢字の覚え方 日           漢字の覚え方 入           漢字の覚え方 耳           漢字の覚え方 二           漢字の覚え方 爾          
  • サ行(ス・ズ )
    漢字の覚え方 水           漢字の覚え方 率           漢字の覚え方 隹           漢字の覚え方 垂           漢字の覚え方 芻           漢字の覚え方 寸           漢字の覚え方 豆          
  • サ行(セ )
    漢字の覚え方 世           漢字の覚え方 是           漢字の覚え方 制           漢字の覚え方 卩・節         漢字の覚え方 折           漢字の覚え方 舌           漢字の覚え方 詳・善        
  • サ行(セン)
    漢字の覚え方 韱           漢字の覚え方 亶           漢字の覚え方 巽           漢字の覚え方 前           漢字の覚え方 先           漢字の覚え方 宣           漢字の覚え方 専           漢字の覚え方 戔           漢字の覚え方 扇           漢字の覚え方 全           漢字の覚え方 占           漢字の覚え方 川           漢字の覚え方 薦        
  • サ行(ゼン)
    漢字の覚え方 然           漢字の覚え方 全          
  • サ行(ソ )
    漢字の覚え方 率           漢字の覚え方 疋           漢字の覚え方 卒           漢字の覚え方 且           漢字の覚え方 象           漢字の覚え方 蔵           漢字の覚え方 則           漢字の覚え方 尊          
  • サ行(ソウ)
    漢字の覚え方 叟           漢字の覚え方 臿           漢字の覚え方 曹           漢字の覚え方 匆           漢字の覚え方 忩           漢字の覚え方 倉           漢字の覚え方 爪           漢字の覚え方 送           漢字の覚え方 相           漢字の覚え方 早           漢字の覚え方 曾           漢字の覚え方 喿           漢字の覚え方 帚・侵      
  • サ行(ソク・ショク)
    漢字の覚え方 續           漢字の覚え方 蜀           漢字の覚え方 足           漢字の覚え方 束          
  • タ行(タ )
    漢字の覚え方 多           漢字の覚え方 㒸           漢字の覚え方 帶           漢字の覚え方 大           漢字の覚え方 退           漢字の覚え方 它・也         漢字の覚え方 弟           漢字の覚え方 厶・台         漢字の覚え方 代           漢字の覚え方 卓           漢字の覚え方 睪          
  • タ行(タン)
    漢字の覚え方 耑           漢字の覚え方 亶           漢字の覚え方 旦           漢字の覚え方 段           漢字の覚え方 詹           漢字の覚え方 深・探         漢字の覚え方 単          
  • タ行(チ )
    漢字の覚え方 离           漢字の覚え方 知           漢字の覚え方 畜           漢字の覚え方 竹           漢字の覚え方 宁           漢字の覚え方 直           漢字の覚え方 豖           漢字の覚え方 冘           漢字の覚え方 朕・藤        
  • タ行(チュウ)
    漢字の覚え方 丑           漢字の覚え方 壴           漢字の覚え方 肘           漢字の覚え方 中          
  • タ行(チョウ)
    漢字の覚え方 徴           漢字の覚え方 枼           漢字の覚え方 鳥           漢字の覚え方 朝           漢字の覚え方 長           漢字の覚え方 丁           漢字の覚え方 兆          
  • タ行(ツ )
    漢字の覚え方 㒸           漢字の覚え方 追          
  • タ行(テ )
    漢字の覚え方 帝           漢字の覚え方 氐           漢字の覚え方 廷           漢字の覚え方 呈           漢字の覚え方 弟           漢字の覚え方 啇           漢字の覚え方 占           漢字の覚え方 天           漢字の覚え方 田          
  • タ行(ト )
    漢字の覚え方 斗           漢字の覚え方 㝵           漢字の覚え方 奴           漢字の覚え方 度           漢字の覚え方 土           漢字の覚え方 讀           漢字の覚え方 屯          
  • タ行(トウ)
    漢字の覚え方 刀           漢字の覚え方 沓           漢字の覚え方 冬           漢字の覚え方 東           漢字の覚え方 朕・藤         漢字の覚え方 到           漢字の覚え方 豆          
  • タ行(ドウ)
    漢字の覚え方 童           漢字の覚え方 同          
  • タ行(ドウ)・ナ行(ノウ)
    漢字の覚え方 能           漢字の覚え方 脳           漢字の覚え方 農          
  • ナ行
    漢字の覚え方 奴           漢字の覚え方 南           漢字の覚え方 女           漢字の覚え方 内           漢字の覚え方 然           漢字の覚え方 念          
  • ナ行(ニン)・サ行(ジン)
    漢字の覚え方 人           漢字の覚え方 壬           漢字の覚え方 刃          
  • ナ行(ニ)・サ行(ジ)
    漢字の覚え方 尼           漢字の覚え方 日           漢字の覚え方 入           漢字の覚え方 耳           漢字の覚え方 二           漢字の覚え方 爾          
  • ナ行(ノウ)・タ行(ドウ)
    漢字の覚え方 能           漢字の覚え方 農           漢字の覚え方 脳          
  • ハ行(ブ)・マ行(ム)
    漢字の覚え方 武           漢字の覚え方 無          
  • ハ行(ハ )
    漢字の覚え方 巴           漢字の覚え方 巿           漢字の覚え方 派           漢字の覚え方 配・妃         漢字の覚え方 貝・買         漢字の覚え方 白           漢字の覚え方 莫           漢字の覚え方 癶           漢字の覚え方 犮           漢字の覚え方 伐          
  • ハ行(ハン)
    漢字の覚え方 凡           漢字の覚え方 般           漢字の覚え方 犯・氾         漢字の覚え方 八・半         漢字の覚え方 反           漢字の覚え方 番          
  • ハ行(ヒ )
    漢字の覚え方 卑           漢字の覚え方 非           漢字の覚え方 皮           漢字の覚え方 辟           漢字の覚え方 比           漢字の覚え方 備           漢字の覚え方 必           漢字の覚え方 表           漢字の覚え方 票           漢字の覚え方 苗          
  • ハ行(ヒョウ・ヘイ )
    漢字の覚え方 并           漢字の覚え方 平           漢字の覚え方 丙          
  • ハ行(ヒン )
    漢字の覚え方 賓           漢字の覚え方 品           漢字の覚え方 頻          
  • ハ行(ビ)・マ行(ミ)
    漢字の覚え方 尾           漢字の覚え方 未          
  • ハ行(フ )
    漢字の覚え方 歩           漢字の覚え方 付           漢字の覚え方 夫           漢字の覚え方 父           漢字の覚え方 不           漢字の覚え方 孚           漢字の覚え方 卜           漢字の覚え方 畐           漢字の覚え方 复           漢字の覚え方 服           漢字の覚え方 弗        
  • ハ行(フン )
    漢字の覚え方 賁           漢字の覚え方 勿           漢字の覚え方 八・分        
  • ハ行(ブン )
    漢字の覚え方 文           漢字の覚え方 分          
  • ハ行(ヘ )
    漢字の覚え方 敝           漢字の覚え方 並           漢字の覚え方 辟           漢字の覚え方 扁          
  • ハ行(ホ )
    漢字の覚え方 歩           漢字の覚え方 朋           漢字の覚え方 呆           漢字の覚え方 甫           漢字の覚え方 丰           漢字の覚え方 奉           漢字の覚え方 方           漢字の覚え方 包           漢字の覚え方 北           漢字の覚え方 賁           漢字の覚え方 本          
  • ハ行(ボ )
    漢字の覚え方 某           漢字の覚え方 戊           漢字の覚え方 母           漢字の覚え方 暴           漢字の覚え方 亡           漢字の覚え方 卯           漢字の覚え方 卜           漢字の覚え方 攴・攵        漢字の覚え方 菐           漢字の覚え方 木           漢字の覚え方 凡          
  • マ行
    漢字の覚え方 曼           漢字の覚え方 矛           漢字の覚え方 米           漢字の覚え方 莫           漢字の覚え方 末           漢字の覚え方 末           漢字の覚え方 綿          
  • マ行(メイ・ミョウ)
    漢字の覚え方 明           漢字の覚え方 名          
  • マ行(メン)・ハ行(バン・ベン)
    漢字の覚え方 面           漢字の覚え方 免          
  • マ行(メ・マ)・ハ行(バ)
    漢字の覚え方 馬           漢字の覚え方 麻         
  • マ行(モン)
    漢字の覚え方 文           漢字の覚え方 門          
  • マ行(モ)
    漢字の覚え方 戊           漢字の覚え方 毛           漢字の覚え方 孟           漢字の覚え方 木           漢字の覚え方 勿          
  • ヤ行
    漢字の覚え方 亦・夜         漢字の覚え方 舁            漢字の覚え方 予           漢字の覚え方 余           漢字の覚え方 谷          
  • ヤ行(ユ)
    漢字の覚え方 兪           漢字の覚え方 攸           漢字の覚え方 憂           漢字の覚え方 由           漢字の覚え方 斿           漢字の覚え方 酉           漢字の覚え方 右          
  • ヤ行(ヨウ)
    漢字の覚え方 黽           漢字の覚え方 幺           漢字の覚え方 夭           漢字の覚え方 翟           漢字の覚え方 枼           漢字の覚え方 羊           漢字の覚え方 䍃・揺         漢字の覚え方 用           漢字の覚え方 昜           漢字の覚え方 谷           漢字の覚え方 要          
  • ラ行
    漢字の覚え方 果           漢字の覚え方 戻           漢字の覚え方 畾           漢字の覚え方 来           漢字の覚え方 礼・豊         漢字の覚え方 剌           漢字の覚え方 楽           漢字の覚え方 闌           漢字の覚え方 秝           漢字の覚え方 列          
  • ラ行(リ )
    漢字の覚え方 离           漢字の覚え方 率           漢字の覚え方 栗           漢字の覚え方 利           漢字の覚え方 里           漢字の覚え方 良           漢字の覚え方 夌           漢字の覚え方 令           漢字の覚え方 量           漢字の覚え方 両           漢字の覚え方 力          
  • ラ行(リュウ )
    漢字の覚え方 龍           漢字の覚え方 立           漢字の覚え方 留           漢字の覚え方 流          
  • ラ行(リン)
    漢字の覚え方 侖           漢字の覚え方 粦           漢字の覚え方 林          
  • ラ行(ル )
    漢字の覚え方 婁           漢字の覚え方 流           漢字の覚え方 留          
  • ラ行(レイ)
    漢字の覚え方 戻           漢字の覚え方 礼・豊         漢字の覚え方 令          
  • ラ行(レン)
    漢字の覚え方 柬           漢字の覚え方 連          
  • ラ行(ロウ)
    漢字の覚え方 婁           漢字の覚え方 老           漢字の覚え方 良          
  • ラ行(ロク)
    漢字の覚え方 鹿           漢字の覚え方 彔           漢字の覚え方 六          
  • ラ行(ロ)
    漢字の覚え方 呂           漢字の覚え方 盧          
  • ワ行
    漢字の覚え方 或           漢字の覚え方 夗          
  • 中学校で習う漢字
    中学校1年生で習う漢字       中学校2年生で習う漢字       中学校3年生で習う漢字       中学校で習うようになった漢字      
  • 個人用電子計算機(パソコン)
    vostro230 Optiplex790に引越   Dell Vostro 3300 再生        Dell Vostro 3558 遅くなる    Dell vostro230 SSD 換装    Windows7→Windows10       Dell Vostro 3558 SSD 換装   
  • 呉音と漢音
    呉音と漢音               
  • 小学校1年生で習う漢字
    小学校1年生で習う漢字①     小学校1年生で習う漢字②    
  • 小学校2年生で習う漢字
    小学校2年生で習う漢字①     小学校2年生で習う漢字②     小学校2年生で習う漢字③     小学校2年生で習う漢字④    
  • 小学校3年生で習う漢字
    小学校3年生で習う漢字①      小学校3年生で習う漢字②     小学校3年生で習う漢字③     小学校3年生で習う漢字④    
  • 小学校4年生で習う漢字
    小学校4年生で習う漢字①      小学校4年生で習う漢字②     小学校4年生で習う漢字③     小学校4年生で習う漢字④    
  • 小学校5年生で習う漢字
    小学校5年生で習う漢字①      小学校5年生で習う漢字②     小学校5年生で習う漢字③     小学校5年生で習う漢字④    
  • 小学校6年生で習う漢字
    小学校6年生で習う漢字①      小学校6年生で習う漢字②     小学校6年生で習う漢字③     小学校6年生で習う漢字④    
  • 小学校で習う漢字
    小学校の漢字 上下左右      小学校の漢字 父母姉妹兄弟   小学校の漢字 春夏秋冬      小学校の漢字 一~十        小学校の漢字 天地人        小学校の漢字 東西南北     
  • 小説『明暗そのあと』
    百八十九                百九十                 百九十一                百九十二                百九十三                百九十四                百九十五                百九十六                百九十七                百九十八                百九十九                二百               
  • 文学・評論
    『半分、青い。』と北川悦吏子
  • 漢字 のエッセイ
    象形・指事・会意・形声 一年生  象形・指事・会意・形声 二年生  象形・指事・会意・形声 三年生  象形・指事・会意・形声 四年生  象形・指事・会意・形声 五年生  象形・指事・会意・形声 六年生  漢字でみるヤナギの分類      落語 空き巣             
  • 漢字 参考図書
  • 漢字 音読み索引(ア行)
  • 漢字 音読み索引(カ行)
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  • 漢字練習問題(中学生)
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  • 災害
    災害時のスマホと携帯
  • 象形・指事・会意・形声文字
    象形・指事・会意・形声 一年生  象形・指事・会意・形声 二年生  象形・指事・会意・形声 三年生  象形・指事・会意・形声 四年生  象形・指事・会意・形声 五年生  象形・指事・会意・形声 六年生  
  • 部首索引 虫(むし)
  • 部首索引 魚(うお・さかな)
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