漢字の覚え方 世
今日は『世(セ・セイ)』shìという漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『世』です。音読みは『セイ』、『セツ』、意味は『長い時間』、『世代』です。泄、紲、笹、渫などがこの漢字の仲間で、近い漢字に枼(ヨウ)http://bit.ly/1R7K6Mw があります。これらの漢字は同じ『世(セ・セイ)』という構成要素を持つので、漢字の足し算で表すことが出来ます。
漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。『世』に何を足すと泄、紲、笹、渫になるのかを考えます。世は小学校3年生で習う漢字 、笹は人名用漢字です。泄、渫は普段使う漢字(常用漢字)ではありませんが一緒に覚えましょう。
『世(セ・セイ)』shìは、三十年間の世代を表す会意文字です。十を三つ並べて、横棒を引いて、三十年の世代を表したとされます。漢字の足し算では、十+十+十=世(三十年間。世代)です。漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『親が子に引き継ぐまでの三十年』、『世代』、『人間の社会』、『代代』です。
音読みは呉音が『セ』、漢音が『セイ』、訓読みは『世(よ)』です。人間の社会・世の中を世間(セケン)、親が子に引き継ぐまでの三十年を世代(セダイ)、西洋の暦(こよみ)の百年を世紀(セイキ)、地球上の国家・人間社会の全体・過去、現在、未来の三世を世界(セカイ)といいます。
世(セイ)は小学校3年生で習う漢字 です。
『泄(セツ)』xièは、時間をかけてジワジワ漏れる様子を表わす形声文字です。漢字の足し算では、氵(水)+世(時間がかかる)=泄(時間をかけてジワジワ漏れる)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『泄(も)れる』です。
音読みは呉音が『セチ』、漢音が『セツ』です。水が漏(も)れることを漏泄(ロウセツ)、便が少しずつ漏れる様子・糞尿として体外に出す作用を排泄(ハイセツ)excretlonといいます。
また『たまった水が長くのびる』の意味では曳(エイ)yeの影響を受けて『泄(エイ)』yi、漢音『エイ』と読むことがあります。
泄(セツ)は常用漢字から外れていますが、排泄(ハイセツ)という漢語は良く使います。
『渫(セツ)』xièは、水底の泥や木やゴミなどを渫(さら)う様子を表わす形声文字です。漢字の足し算では、氵(水)+世(時間がかかる)+木(水中の木くず)=渫(水底の泥や木やゴミなどを渫う。さらう)です。漢字の部首は『氵・さんずい』、漢字の意味は『渫(さら)う』です。
音読みは呉音が『セチ』、漢音が『セツ』です。水底の泥や木やゴミなどを渫(さら)って除去することを浚渫(シュンセツ)といいます。
渫(セツ)は常用漢字から外れていますが、浚渫(シュンセツ)という漢語は良く使います。
『紲(セツ)』xièは、犬馬をつなぐ長い紐(ひも)を表わす形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、糸(いと)+世(長い)=紲(犬馬をつなぐ長い紐(ひも))です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『犬馬をつなぐ長い紐』、『きずな』、『手綱(たづな)』です。
音読みは呉音が『セチ』、漢音が『セツ』です。馬をつなぐロープ・手綱(たづな)を羈紲(キセツ)といいます。
紲(セツ)は常用漢字から外れています。
『貰(セイ)』shìは、支払いを延ばして貰う様子を表わす形声文字です。漢字の足し算では、世(長い間)+貝(金銭)=貰(支払いを延ばして貰う。ゆるす)です。漢字の部首は『貝・かい』、漢字の意味は『支払いを延ばして貰う』、『ゆるす』です。我が国では、『貰(もら)う』の意味に使います。
音読みは呉音が『セ』、漢音が『セイ』、訓読みは『貰(もら)う』です。罪をゆるすことを貰赦(セイシャ)、物を先にやりと取し支払いを延ばすことを貰貸(セイタイ)といいます。
貰(セイ・もらう)は常用漢字から外れています。
『笹(ささ)』は、何代もはえる笹(ささ)表わす国字です。小形の竹を指します。漢字の足し算で覚えるならば、竹 +世(何代もはえる)=笹(何代もはえる。時間をかけてジワジワはえる竹。笹。ささ)です。漢字の部首は『竹・たけかんむり』、漢字の意味は『笹(ささ)』です。
音読みはありません。訓読みは『笹(ささ)』です。植物学上では、筍(たけのこ)の皮が脱落するものが竹、皮が残るものが笹と呼ばれますが、一般的には竹の小さいものを笹と呼ぶようです。笹の葉でくるんだ御寿司を笹寿司(ささずし)、笹の葉でつくった小さな舟を笹舟(ささぶね)といいます。
笹(ささ)は人名用漢字です。
竹(チク)の漢字の仲間には、篤(トク)、築(チク)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 竹』http://bit.ly/1Mc0f0o をご覧ください。
『枼(ヨウ)』yèは、三枚の葉が木に上にある姿を表す形声文字です。単独で用いられることはなく、艹(くさんかんむり)を足して葉(ヨウ)ye、虫(むしへん)を足して蝶(チョウ)などの漢字のパーツになっています。この場合の世は三枚の葉を表し、木と合せて枼(ヨウ)として使います。世(セイ・世代)とは別の使い方です。
ここでは葉(ヨウ)yèを紹介するにとどめます。枼(ヨウ)の『単語家族』で、蝶(チョウ)、牒(チョウ)などの仲間の漢字については『漢字の覚え方 枼』をご覧ください。
『葉(ヨウ)』yèは、三枚の葉(は)を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、艹(草)+世(三枚)+木=葉(三枚の葉。葉。は)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、意味は『葉(は)』、『薄(うす)いもの』、『時代』、『いろいろな』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ヨウ』、訓読みは『葉(は)』です。秋になって葉が落ちること・落ちた葉を落葉(ラクヨウ・おちば)、秋になって紅く色づく葉を紅葉(コウヨウ・もみじ)、感情を伝えるいろいろな音声や文字を言葉(ことば)といいます。
葉(ヨウ)は小学校3年生で習う漢字http://bit.ly/1vlSD7s です。
http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-1609.html
参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。
少し練習しましょう。
1.二十 せいき( )。
2.せかい( )の終わり。
3.はいせつ( )物。
4.しゅんせつ( )工事。
5.もら( )い物。
6.ささぶね( )を作る。
7.ささずし( )を食べる。
解説です。基本の漢字は世、泄(も)れるは氵(さんずい)を足して泄、渫(さら)うは氵(さんずい)と木(きへん)を足して渫、紲(きずな)はか糸を足して紲、貰(もら)うは貝を足して貰、笹(ささ)は竹を足して笹です。
解答です。世紀、世界、排泄、浚渫、貰い物、笹舟、笹寿司、笹鮨。
































































