小学校3年生で習う漢字②(祭~進)
小学校3年生で習う漢字を説明します。
『小学校3年生で習う漢字①』(悪~根)と 『小学校3年生で習う漢字②』(祭~進)、 『小学校3年生で習う漢字③』(世~童)、 『小学校3年生で習う漢字④』(農~和)に分割しています。ご了承下さい。
漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。中学の教科書に掲載されるようになったので、解説致します。
①.物の形を象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、②.象形文字を基に点を打つことにより示された『指事文字』(シジモジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意文字』(カイイモジ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種です。『会意文字』と『形声文字』は漢字の足し算で表す事が出来ます。三年生の漢字については一覧にしてありますので象形・指事・会意・形声 三年生も御覧ください。
漢字の成り立ちについての解釈は四通りです。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀にあります。ある辞書では『見』を象形文字、別の辞書では目+儿の会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。
『祭(サイ)』jìは、供え物の肉を手に神を祭る様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、月(肉)+又(手)+示(神)=祭(供え物の肉を手に神を祭る。祭る。まつる)です。漢字の部首は『示・しめす』、漢字の意味は『祭(まつ)る』、『祭(まつ)り』、『記念行事』です。
音読みは呉音が『サイ』、漢音が『セイ』、訓読みは『祭(まつり)』です。神仏・祖先を祭る礼を祭礼(サイレイ)、祭りの儀式を祭典(サイテン)、祭りの日、公の祭典が行われる日を祭日(サイジツ)といいます。
祭の『単語家族』には、際、察などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 祭』をご覧下さい。
『皿(さら)』mǐnは、お皿を象った象形文字です。漢字の部首は『皿・さら』、漢字の意味は『皿(さら)』、『皿でおおう』です。
音読みは呉音が『ミョウ』、漢音が『メイ』、慣用音が『ベイ』です。訓読みは『皿(さら)』です。小さいお皿を小皿(こざら)、煙草の灰を入れる皿を灰皿(はいざら)、皿や小鉢などの器(うつわ)を器皿(キベイ)といいます。
皿に近い漢字としては、孟(モウ)、猛(モウ)や血(ケツ)などがあります。『漢字の覚え方 孟』 、『漢字の覚え方 血』 もご覧ください。
『仕(シ)』shìは、仕(つか)える様子を表わした形声文字です。漢字の足し算では、イ(人間・そばにいる)+士(身分の高い人間)=仕(身分の高い人間の側にいる。仕える。つかえる)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、意味は『仕える』、『役目につく』です。
イ(にんべん・人間)には側、休、伴など側(そば)を表す役割があります。
音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』。訓読みは『仕(つか)える』です。役目に付く事を仕事(シゴト)、役人として仕えることを仕官(シカン)といいます。仕は士の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 士』をご覧ください。
『死(シ)』sǐは、人が死んで骨になる様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、歹(骨)+ヒ(人間)=死(人が死んで骨になる。死ぬ)です。漢字の部首は『歹・かばねへん』、意味は『死ぬ』、『命がけの』、『役に立たない』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『死(し)ぬ』です。生きることと死ぬことを生死(セイシ)、死すべき時期を死期(シキ)、役に立たたなくなった古い言葉を死語(シゴ)、弾丸が役に立たない地形上の角度・目の届かない場所を死角(シカク)といいます。
死に『単語家族』には、屍(シ)があります。詳しくは『漢字の覚え方 死』をご覧下さい。
『使(シ)』shǐは、公文書を持った使者を表す形声文字です。漢字の足し算では、イ(人間)+吏(公文書を持った役人)=使(公文書を持った使者。使い。つかい)です。漢字の部首は『イ・にんべん』、意味は『使(つか)う』、『使(つか)いする』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『使(つか)う』です。人を使って仕事をさせることを使役(シエキ)、命令・依頼を受けて使いをする者を使者(シシャ)、国家の代表として外国に行く使者を使節(シセツ)、使者に与えられた任務を使命(シメイ)といいます。
使は史の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 史』をご覧下さい。
『始(シ)』shǐは、女性が身ごもった様子・何かを始める様子を表わす形声文字です。漢字の足し算では、女(女性)+台(始める)=始(女性が身ごもった様子・何かを始める様子。始める)です。漢字の部首は『女・おんな』、意味は『始める』です。『身ごもる』の意味は『胎(タイ)』zhiに引き継がれ、もっぱら『始まる』の意味に使われます。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『始まる』、『始める』です。始めから終りまでを始終(シジュウ)、物事の始めから終り(末)まで処理することを始末(シマツ)、祖先のうち初代の人を始祖(シソ)といいます。
始(シ)はム(シ)の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 ム・台』をご覧ください。
『指(シ)』zhǐは、旨(うま)いものを食べる指を表す形声文字です。漢字の足し算では、扌(手)+旨(旨いもの・甘いもの)=指(旨いものを食べる指。ゆび。指す)です。漢字の部首は『扌・てへん』、漢字の意味は『指(ゆび)』、『指(さ)す』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『指(ゆび)』、『指(さ)す』です。物事を指し示すことを指示(シジ)、方向を指し示して導くことを指導(シドウ)、物事のやり方などを指示して人を動かすことを指図(さしず)、人を差す指(ゆび)を人差し指(ひとさしゆび)、人差し指・食欲をそそられることを食指(ショクシ)といいます。
「食指(ショクシ)が動く」というのは、食欲が起こる。興味が生じることをいいます。昔中国の鄭(てい)の子公の人さし指が、ごちそうに前には動いたという故事(コジ)によります。
指は旨の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 旨』をご覧ください。
『歯(シ)』chǐはは、齒(は)を描いた漢字です。漢字の足し算では、止+凵(かまえ)+一(口のさかい)+人×4(上の歯と下の歯)=齒・歯(噛みとめる歯)です。漢字の部首は『歯』、意味は『歯(は)』です。
漢字では米を書いて煩雑(ハンザツ)な部分を省略することがあります。例えば、齒は歯へ、斷(ダン・ことわる)は断に省略されています。
音読みは『シ』、訓読みは『は』です。歯科医(シカイ)、歯牙(シガ)、年歯(ネンシ)、虫歯(むしば)、奥歯(おくば)、歯茎(はぐき)の歯です。
歯は止の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 止・此』をご覧ください。
『詩(シ)』shīは、心の進む様子を表現する詩を表す形声文字です。漢字の足し算では、言(言葉)+寺(手足を動かす・心を進める)=詩(心の進む様子を表現する言葉。詩。し。うた)です。漢字の部首は『言・ごんべん』、漢字の意味は『詩(うた)』、『漢詩』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シ』。訓読みが常用外の『詩(うた)』です。詩(中国の漢詩)と歌(日本の和歌)で詩歌(シイカ・シカ)、中国最古の詩集を詩経(シキョウ)、漢字によって記された中国の詩を漢詩(カンシ)、詩を書く人を詩人(シジン)といいます。
詩は寺の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 寺』をご覧ください。
『持(ジ)』chíは、物を持つ様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、扌(手)+寺(手足を動かす)=持(手に物を持つ)です。漢字の部首は『扌・てへん』、意味は『持つ』、『たもつ』、『引き分け』です。
音読みは呉音が『ジ(ヂ)』、漢音が『チ』、訓読みは『持(も)つ』です。持ち続けることを持続(ジゾク)、手に持って参るのが持参(ジサン)、扶(たす)けたもつことを扶持(フチ)といいます。
持は寺の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 寺』をご覧ください。
『次(ジ)』cìは、二つのものを順序をつける様子を表した会意文字です(藤堂)。漢字の足し算では二(ふたつ)+欠(人が屈む)=次(人が屈んで一、二と順序をつける。次。つぎ。続く)です。漢字の部首は『欠・あくび』、意味は『次(つぎ)』、『二番目』、『順序』、『そろえる』、『並べる』です。
白川は人が口を開けて咨嗟(シサ)して嘆く形の象形、鎌田も人が吐息をついている象形としています。
音読みは呉音・漢音が『シ』、慣用音が『ジ』です。訓読みは『次(つぎ)』です。物事の次(つぎ)の回を次回(ジカイ)、二番目に生まれた男子を次男(ジナン)、順序に従うのを順次(ジュンジ)、一定の順序・なりゆき・事情を次第(シダイ)といいます。
順位を表す良い意味の漢字で、『ちか』、『つぎ』、『つぐ』、『ひで』、『やどる』と名前に使われます。
次の『単語家族』には諮(シ)、資(シ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 次』をご覧ください。
『事(ジ)』shìは、公文書を持った役人が事務を司る様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、吏(公文書)+ヨ(手)=事(公文書を持った役人が事務を司る。仕事。こと)です。漢字の部首は『亅・はねぼう』、漢字の意味は『仕事』、『用事』、『事(こと)』、『処理する』、『仕える』です。
音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』、慣用音が『ズ』、訓読みは『事(こと)』です。仕事(シごと)、用事(ヨウジ)、出来事(できごと)、人事(ジンジ)、理事(リジ)、事業(ジギョウ)の事です。
とても重要で大事な漢字で『こと』、『つとむ』、『わざ』と名前に使われます。
事は史の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 史』をご覧下さい。
『式(シキ・ショク)』shìは、神事に使う弋(しきがまえ・ほこ)と工(コウ・道具)を会意文字です。漢字の足し算では、弋(しきがまえ・神事に使うほこ)+工(コウ・神事に使う道具)=式(神事の一定のきまり、作法)です。漢字の部首は『弋・しきがまえ』です 。
『式』の意味ですが『一定のきまり』、『方法』です。数式・化学式のように記号や数に関係を表すのにも使います。また、弘仁格式(コウニンキャクシキ)のように法律の細目に関しても『式』をつかうことがあります。
音読みは呉音の『シキ』が普通で、漢音の『ショク』を使うこともあります。旧式(キュウシキ)、書式(ショシキ)、正式(セイシキ)、様式(ヨウシキ)、挙式(キョシキ)、卒業式(ソツギョウシキ)、化学式(カガクシキ)、弘仁格式(コウニンキャクシキ)の式です。規律のある良い漢字で『つね』、『のり』、『もち』と名前に使われます。
式の漢字仲間には試、拭などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 式』をご覧ください。
『実(ジツ)』shíは、実の正しい字体は『實』で、『貫』と近い関係にあります。財宝で家の中が満たされている様子の会意文字です。漢字の足し算では宀(家)+周(シュウ・いっぱい)+貝=實(家の中を財宝でいっぱいにする。満たす。みちる。実る。充実)です。漢字の部首は『宀・うかんむり』、意味は『実(み)』、『実る(みの)る』、『本当の』、『真実』です。
毌の部分が周(シュウ・いっぱい)の省略形といわれています。いっぱいの意味で、貫くの意味はありませんが、同じ貝の仲間です。
音読みは呉音が『ジチ』、漢音が『シツ』、慣用音が『ジツ』、訓読みは『実(み)』、『実(みの)る』です。植物の実を果実(カジツ)、実際に起こった事柄を事実(ジジツ)、本当の事を真実(シンジツ)、実際の事情を実情(ジツジョウ)といいます。
偽りのない良い意味の漢字で、『これ』、『さね』、『ちか』、『つね』、『なお』、『のり』、『ま』、『まこと』、『み』、『みつ』、『みのる』、『みる』と広く名前に使われます。
實は貫に近い漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 毌・串』をご覧ください。
『写(シャ)』xiěは、場所を移す様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、宀(屋根)+舃(かささぎ)=寫(鳥が移動する。場所を移す。場所を写して書く。写す)です。正字は寫です。常用漢字に登録されている写を使います。写の漢字の部首は『冖・わかんむり』、意味は『写(うつ)す』です。元の姿を他の場所にうつして書く場合に使います。
音読みは呉音・漢音ともに『シャ』、訓読みは『写(うつ)す』です。真実を写すこと・写真機で撮影した画像を写真(シャシン)、ありのままの風景(生)などを写して書くことを写生(シャセイ)といいます。
『者(シャ)』zhěは、『もの』、『こと』、『その人』を表す象形文字です。元の漢字は煮(シャ・煮る)です。日はコンロ、灬は燃える火、耂は薪(まき)を表しています。煮るが煮るという動作を表し、灬(燃える火)を除いた者(シャ)が人を表すようになりました。漢字の部首は『老・おいがしら』、意味は、『もの』、『こと』、『その人』、『集める』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シャ』、訓読みは『者(もの)』です。賢い人を賢者(ケンジャ)、学業に秀でた人を学者(ガクシャ)、勇ましい人を勇者(ユウシャ)、曲のある怪(あや)しい人を曲者(くせもの)といいます。
者の漢字仲間には、煮、諸、都、暑などがあります。詳しく『漢字の覚え方
者』をご覧ください。
『守(シュ)』shǒuは、手で囲って守(まも)る様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、宀(家・屋根)+寸(手)=守(手で屋根の下に囲って守る。まもる)です。漢字の部首は『宀・うかんむり』、意味は『守(まも)る』、『お守(もり)』、『国司』です。
音読みは呉音が『シュ・ス』、漢音が『シュウ』、訓読みは『守(まも)る』、『守(もり)』です。まもることを守護(シュゴ)、守衛(シュエイ)、決まりや先例を守ることを遵守・順守(ジュンシュ)、古い考えを保ち守ること、機械を正常に保ち守ることを保守(ホシュ)、主人が外に出るときに留(とど)まって守ることを留守(ルス)といいます。
『まもる』は『守る』、『衛る』、『護る』と書きますが『守る』と書くのが一般的です。
衛(まも)るは韋の漢字仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 韋』をご覧ください。護(まも)る矍の漢字仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 矍』をご覧ください。
大変良い意味の漢字で、『え』、『かみ』、『さね』、『ま』、『まもり』、『まもる』、『もり』、『もれ』、と名前に使われます。
守の漢字仲間には、狩があります。詳しくは『漢字の覚え方 守』をご覧ください。
『取(シュ)』qǔは、戦争の敵兵の耳を切って取る映像を漢字にした会意文字です。漢字の足し算では、耳+又(手)=取(耳を切って取る。取る)です。漢字の部首は『又』、意味は『取る』です。
耳と又は基本の映像を表す象形文字(ショウケイモジ)で、取は象形文字を組み合わせた会意文字(カイイモジ)と呼ばれています。
音読みは漢音の『シュ』が普通で、呉音の『ス』と読むことはありません。訓読みは『取(と)る』です。取材(シュザイ)、取次(シュジ・とりつぎ)、取得(シュトク)、搾取(サクシュ)、取捨(シュシャ)の取です。
取の漢字仲間には、最、趣などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 取』をご覧ください。
『酒(シュ)』jiǔは、酒壺(さかつぼ)に入っている酒を表す形声文字です。漢字の足し算では、氵(水)+酉(酒壺)=酒(酒壺に入ってい酒。さけ)です。漢字の部首は『酉・さけづくり、とり』、漢字の意味は『酒(さけ)』です。
音読みは呉音が『シュ』、漢音が『シュウ』です。訓読みは『酒(さけ)』、『酒(さか)』です。濁りを濾過した清んだ酒を清酒(セイシュ)、酒屋が目印であげる旗を酒旗(シュキ)、酒用に使う大きな粒の米を酒米(さかまい)、酒を貯蔵する樽(たる)を酒樽(シュソン・さかだる)といいます。
酒(シュ)は、酉(ユウ)の『単語家族』で、酋(シュウ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 酉』をご覧ください。
『主(シュ)』zhǔという漢字は、燭台でじっと燃える様子の象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『丶・てん』、意味は『じっとする』、『ついている』です。主のロウソクは太く、安定感があります。漢字の上の点は、ロウソクの火を表しています。所を変えて旅するものを『客(キャク)』といいますが、とどまって動かないものを『主』というのです。
最近の研究では、主人(シュジン)のために夜通し灯(あか)りを絶やさぬようにするのが主の起源ではないかとされています。
音読みは漢音の『シュ』が普通で、呉音の『ス』もあります。訓読みは『ぬし』、『おも』、『あるじ』です。主従(シュジュウ)、主客(シュカク・シュキャク)、主催(シュサイ)、坊主(ボウズ)、神主(かんぬし)の主です。
主の漢字仲間には、住(ジュウ)、注(チュウ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 主』をご覧ください。
『住(ジュウ)』zhùは、人がそこに住む様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、亻(にんべん・人)+主(じっとしている)=住(居住を定めてじっとする。そこについている)です。部首は『亻・にんべん』です。意味は『住(す)む』です。
音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『チュウ』、訓読みは『住(す)む』、『住(す)まう』です。住居(ジュウキョ)、住宅(ジュウタク)、住民(ジュウミン)、住み込み(すみこみ)の住(ジュウ)です。
鳥や獣が棲(す)むは棲(す)むhttp://bit.ly/1DUGnR6を使います。
住の漢字仲間には、主(シュ)、注(チュウ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 主』をご覧ください。
『受(ジュ)』shòuは、器(舟)を受け取る様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、爪(手)+舟(器)+又(手)=受(器を手で受け取る。受ける。うける)です。漢字の部首は『又・また』、意味は『受(う)ける』、『容器』です。
音読みは呉音が『ズ』、漢音が『シュウ』、慣用音が呉音から変化した『ジュ』です。訓読みは『受(う)ける』です。品物を受け取ることを受領(ジュリョウ)、領地を受け取る意味の国司を受領(ズリョウ)、命令を受けることを受命(ジュメイ)、相手の言う事を承知するのを受諾(ジュダク)といいます。
授(さず)けるは受(う)けるに扌(てへん)を加えて立場の違いを表した漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 受』をご覧ください。
『州(シュウ)』zhōuは、川の中の中州(なかす)を表す象形文字です。漢字の部首は『川・かわ』、意味は『中州(なかす)』、『中国大陸を九つに分けた一つ』、『大陸』、『いきわたる』です。
音読みは呉音が『ス』、漢音が『シュウ』、訓読みは『州(す)』です。河口に出来る三角形の中州を三角州(サンカクス)、揚子江のあたりを揚州(ヨウシュウ)、東北地方を奥州(オウシュウ)、ヨーロッパを欧州(オウシュウ)といいます。
『大陸』の意味では氵(さんずい・海を表す)を足した洲を使うこともありますが、常用漢字の州を使うこともあります。大相撲の琴欧洲(ことオウシュウ)関は洲を使っています。
州の漢字仲間には、洲(シュウ)、酬(シュウ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 州』 をご覧ください。
『拾(ジュウ)』shíは、手で集める様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、扌(てへん・手)+合(合う)=拾(手で集める。拾う)です。部首は『扌・てへん』、意味は『拾う』です。
音読みは呉音の『ジュウ』、漢音の『シュウ』があります。訓読みは『拾(ひろ)う』です。拾遺(シュウイ)、拾得(ショウトク・ジットク)、拾翠(シュウスイ)、収拾(シュウシュウ)の拾です。
拾は合の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 合』をご覧ください。
『終(シュウ)』zhōngは、糸の終わりを描いた形声文字です。漢字の足し算では、糸+冬(糸の端)=終(糸の終わり。終わり)です。漢字の部首は『糸・いとへん』、漢字の意味は『終(お)わる』です。
音読みは呉音が『シュ』、漢音が『シュウ』、訓読みが『終(お)わる』です。始めと終わり・始めから終りまで変わらずを終始(シュウシ)、始めと終わり・始めから終りまでいつも・全部を始終(シジュウ)、終りの地点を終点(シュウテン)、人間が終りに臨(のぞ)む、おしまいを臨終(リンジュウ)といいます。
終は冬の『単語家族』です。上古では冬(トウ)と終(シュウ)の発音は近かったと考えられています。詳しくは『漢字の覚え方 冬』をご覧ください。
『習(シュウ)』xíは、動作を繰り返す様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、羽(はばたく)+白(動作)=習(同じ動作を繰り返す。習う。ならう)です。漢字の部首は『羽・はね』、漢字の意味は『習(なら)う』、『習(なら)わし』、『繰り返す』です。
音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『シュウ』、訓読みは『習(なら)う』、『習(なら)わし』です。何度も繰り返してきた習わしを習慣(シュウカン)、学び習うこと・勉強することを学習(ガクシュウ)、主君の近くに仕え、何度も用事を行う家来を近習(キンジュウ)といいます。
習(なら)わしは慣(なら)わしとも書きます。詳しくは『漢字の覚え方 貫』をご覧ください。
習(シュウ)の『単語家族』には、摺(シュウ)、褶(シュウ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 習』をご覧ください。
『集(シュウ)』jíは、木に隹(とり)が集まっている様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、隹(鳥)+木=集(木に隹が集まる。集まる。あつまる)です。漢字の部首は『隹・ふるとり』、意味は『集(あつ)まる』、『一つになる』、『集(つど)う』です。
音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『シュウ』、訓読みは『集(あつ)まる』です。多くのものが一か所に集まることを集中(シュウチュウ)、優れた人物を集めることを集英(シュウエイ)、多くのものを集めて完成させることを集大成(シュウタイセイ)といいます。
良い意味の漢字で『あい』、『い』、『ため』、『ち』、『ちか』、『つどい』と名前に使われます。
集は隹の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 隹』をご覧ください。
『重(ジュウ)』zhòng、chóngは、人が上から下の土まで重さを感じる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、人(人間)+東(つきぬける)+土=重(人が上から下の土まで重さを感じる。重い)です。漢字の部首は『里・さと』、意味は『重(おも)い』、『大切なものとする』、『重(かさ)なる』です。
音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『チョウ』、訓読みは『重(おも)い』、『重(かさ)なる』、『重(え)』です。重い圧力を重圧(ジュウアツ)、重み厚みのあるどっしりとした性格を重厚(ジュウコウ・チョウコウ)、慎ましく重みのあるやり方・性格を慎重(シンチョウ)、同じ物事が重なることを重複(チョウフク)、軽い事と重い事を軽重(ケイチョウ)といいます。
重みのある大変に良い漢字で『あつ』、『あつし』、『いかし』、『え』、『おも』、『おもし』、『かさぬ』、『かず』、『かたし』、『しげ』、『しげし』、『しげる』、『のぶ』、『ふさ』と名前に使われます。
重の『単語家族』には種、腫、動、働などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 重』をご覧ください。
重いの反対の軽いは径(ケイ)、経、茎などと同じ仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 巠』をご覧ください。をご覧ください。
『宿(シュク)』sùは、人が宿屋で泊る様子を表す形声文字です(藤堂)。漢字の足し算では、宀(家・建物)+佰(何人も部屋に入る)=宿(人が狭い宿屋で泊る。宿)です。部首は『宀・うかんむり』、意味は『宿(やど)』、『星座』、『運命』、『前世からの』、『狭い』です。
音読みは呉音が『スク』、漢音が『シュク』、訓読みは『宿(やど)』、『宿(やど)る』です。宿ること泊まることを宿泊(シュクハク)、前世からの運命を宿命(シュクメイ)といいます。
宿の『単語家族』には縮があります。詳しくは『漢字の覚え方 宿』をご覧ください。
『所(ショ)』suǒは、木を切る所を表す会意文字です。転じて場所、地位、施設などを表します。漢字の足し算では、戸(入口・家・場所)+斤(おの)=所(木を切る所。~すると所。地位)です。漢字の部首は『戸・とだれ』、意味は『場所』、『所(ところ)』、『施設』です。
音読みは呉音が『ショ』、漢音が『ソ』、訓読みは『所(ところ)』です。近いところで近所(キンジョ)、研究する施設を研究所(ケンキュウジョ)、良いところを長所(チョウショ)、見るべきところを見所(みどころ)、そう謂われるところを所謂(いわゆる)、希望するものを所望(ショモウ)といいます。
所(ショ)に近い漢字に斤(キン)があります。詳しくは『漢字の覚え方 斤』をご覧ください。
『暑(ショ)』shǔは、日光が集中して暑い様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、者(こんろ・集中する)+日(日光)=暑(日の光が集中して暑い。暑い。あつい)です。漢字の部首は『日・ひ』、漢字の意味は『暑(あつ)い』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ショ』、訓読みは『暑(あつ)い』です。夏の暑い中を暑中(ショチュウ)、夏の暑さを暑気(ショキ)、暑さを避けることを避暑(ヒショ)といいます。
暑は者の『単語家族』です。詳しく『漢字の覚え方 者』をご覧ください。
『助(ジョ)』zhùは、力を加えて助ける様子を示す漢字です。意味は『助ける』です。漢字の足し算では、且(加える)+力=助(力を加えて助ける)です。部首は『力・ちから』です。
音読みは呉音の『ジョ』で、漢音の『ソ』は使いません。訓読みは『助ける(たすける)』です。救助(キュウジョ)、援助(エンジョ)、人助け(ひとだすけ)の助です。『助』は小学校3年生で習う漢字です。
助は且の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 且』をご覧ください。
『昭(ショウ)』zhāoは、神霊・祖霊が降格して明るくなる映像を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、日(にちへん・明るいこと)+召(神様・祖霊を迎える)=昭(神様・祖霊を迎えて明るい。あきらかである)です。部首は『日・にちへん』、意味は『あきらか』です。古代中国では、祖霊を祭る廟(ビョウ・みたまや)で二世、四世、六世を左において『昭』として祭ったとあります。
音読みは『ショウ』、訓読みは『あきら』、『あき』、『てる』です。あきらかで平和を祈念した年号が昭和(ショウワ)です。出典は、中国の古典「書経」です。
昭は召の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 召』をご覧ください。
『消(ショウ)』xiāoは、水が消えてなくなる様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、氵(さんずい・水)+肖(きえる、小さい)=消(水がなくなる。水で消す。消)です。漢字の部首は『氵・さんずい』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ショウ』、訓読みは『消(き)える』、『消(け)す』です。火を消す時もこの字を使います。消えてしまったのか生きているのか安否を尋ねる事を消息(ショウソク)、火を消すことを消火(ショウカ)、火を防ぐのを消防(ショウボウ)、お金を消えるように費やすことを消費(ショウヒ)と言います。
消は小の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 小』をご覧ください。
『商(ショウ)』shāngは、商(あきな)う様子・古代中国王朝の殷商(インショウ)を表すを形声文字です。漢字の足し算では、章(あきらか)+高(高い)=商(古代中国の高台に住む人たち。商人。しょうにん)です。高台に住んでいた殷王朝の商の人たちの末裔が商人になったといわれており、漢字の世界では、商(あきな)うに商の漢字を使います。漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『商(あきな)う』です。
音読みは呉音・漢音ともに『ショウ』、訓読みは『商(あきな)う』です。物を売って商いすることを商売(ショウバイ)、商売をする人・商の国の人を商人(ショウニン)といいます。
商は章の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 章』をご覧ください。
『章(ショウ)』zhāngは、入れ墨を施術する様子を漢字にしたものです。漢字(篆文・テンブン)の足し算では、音+十(一まとめ)=章(音楽・楽曲の一まとめ)です。古い字体の金文(キンブン)では、墨溜(だ)まりのある辛(シン・入れ墨用の針)の形で、もともとは入れ墨の模様を表す漢字です。
意味は『入れ墨(良い意味)』、『しるし・模様』、『あきらかにする』、『音楽・文章の一区切り』です。金文のほうの字体も掲載しておきます。漢字の部首は『立』になります。
音読みは呉音・漢音ともに『ショウ』です。一区切りの文を文章(ブンショウ)、楽曲の区切りを楽章(ガクショウ)、あきらかにすることを表章(ヒョウショウ)、しるしを紋章(モンショウ)といいます。良い意味の漢字なので、『あき』、『あきら』、『あや』、『たか』、『とし』、『ゆき』と名前に使われる漢字です。
章の『単語家族』には彰、障、商があります。詳しくは『漢字の覚え方 章』をご覧ください。
『勝(ショウ)』shèngは、力で勝つ様子を漢字にした形声文字です。意味は『勝つ(かつ)』、『勝る(まさる)』、です。漢字の足し算では、朕(ヨウ・上にあげる)+力(ちから)=勝(力で上にあがる。勝つ事)です。
音読みは漢音の『ショウ』で、訓読みは『勝つ(かつ)』、『勝る(まさる)』です。勝利(ショウリ)、勝敗(ショウハイ)、勝負(ショウブ)、祝勝(シュクショウ)、景勝(ケイショウ)、勝鬨(かちどき)などの勝です。
簡体字では胜(ショウ)の漢字を使います。
勝の『単語家族』には朕、騰、藤などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 朕・藤』をご覧ください。
『乗(ジョウ)』chéngは、木の台に乗る人の姿を表す会意文字です。漢字の足し算では、人+舛(左右の足)+木=乗(木の台に乗る。乗る。のる)です。漢字の部首は『ノ・の』、漢字の意味は『乗(の)る』、『上に乗せる』、『掛け算をする』です。
音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『ショウ』、訓読みは『乗(の)る』、『乗(の)せる』です。車に乗ることを乗車(ジョウシャ)、乗り降りを乗降(ジョウコウ)、馬に乗ることを乗馬(ジョウバ)、係員が付き添って客と同じ乗り物に乗ることを添乗(テンジョウ)といいます。
良い意味の漢字で『あき』、『しげ』、『のり』と名前に使われます。
乗の『単語家族』には剰があります。詳しくは『漢字の覚え方 乗』をご覧ください。
『植(ショク)』zhíは、木を植える映像を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、木+直(真っ直ぐ)=植(木を真っ直ぐに植える。植える)です。部首は『木』、意味は『植える』です。
音読みは漢音が『ショク』、呉音が『ジキ』です。移植(イショク)、植民地(ショクミンチ)、誤植(ゴショク)、植木(うえき)の植です。
植は直の『単語家族』で、殖、置、埴などの漢字仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 直』をご覧ください。
『申(シン)』shēnという漢字は、稲妻が伸びていく姿を描いた象形文字です。漢字では、自分の中の言葉を外に『伸ばす』ことを『申(もう)す』と表現しました。漢字の部首は『田』、意味は『伸(の)びる』、『申(もう)す』です。
篆文では臼(両手)+丨(まっすぐ)=申(のびる。伸びる)の会意文字(藤堂)とされています。
音読みは呉音・漢音ともに『シン』、訓読みは『申(もう)す』です。申し上げる(もうしあげる)、申告(シンコク)、申請(シンセイ)の申です。
また、中国では十二支の九番目を『申』という漢字を宛てました。十二支は、暦、時刻、方角を示します。『申』は旧暦の7月、時間は午後3~5時、方角は西南西、動物では猿にあてられています。
申は伸、紳と同じの『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 申』をご覧ください。
『神(シン・ジン)』shénは、示に申を足し合わせたもの形声文字です。漢字の足し算では、示(しめすへん・祭壇)+申(伸びる)=神(雷を降らせる天神、雷神)です。漢字の部首は『示・しめすへん』。天神、雷神のことです。やがて、自然の神様全般を表すようになりました。
音読みは漢音の『シン』と呉音の『ジン』と二通りで、訓読みは『かみ』、『かん』、『こう』があり、幾つかの特別な読み方があります。神父(シンプ)、神秘(シンピ)、神社(ジンジャ)、神無月(かんなづき)の神です。
神は申、伸、紳と同じの『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 申』をご覧ください。
『身(シン)』shēnは、女性が身籠(もごも)った様子を描いた象形文字です。漢字の部首は『身・み』、漢字の意味は『身体(シンタイ・からだ)』、『自分』、『中身』です。
甲骨文字の研究によれば、殷の時代では腹部を表す指事文字だったものが、妊娠を表す象形文字と誤解されるようになったとされています(落合)。
音読みは呉音・漢音ともに『シン』。訓読みは『身(み)』です。人の頭・胴・手足、特に胴のことを身体(シンタイ・からだ)、自分の地位・安全などを保つことを保身(ホシン)、刀の中身を刀身(トウシン)、自分の肉親を身内(みうち)、体を包む着ているもの身包(みぐる)みといいます。
非常に大事な漢字で『これ』、『ただ』、『ちか』、『のぶ』、『み』、『みる』、『む』、『もと』、『よし』と名前に使われます。
『深(シン)』shēnは、水の深さを示す形声文字です。漢字の足し算では氵(水)+穴+火=深(水の中を探る。深い)です。部首は『氵・さんずい』、意味は『ふかい』です。水以外にも奥が深い場合に使います。
音読みは呉音・漢音ともに『シン』。訓読みは『深(ふか)い』と常用外の『深(み)』があります。水深(スイシン)、深浅(シンセン)、深山(シンザン・みやま)、深雪(シンセツ・みゆき)、深手(ふかで)の深です。
深雪(みゆき)は綺麗で美しいイメージがあり地名・人名に、深山(みやま)は幽玄で美しいイメージがあり地名・姓名に使われています。
深の『単語家族』には探があります。詳しくは『漢字の覚え方 深・探』をご覧ください。
『真(シン)』zhēnは、本当に中身のある様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、ヒ(匙・さじ)+鼎(容器)=眞・真(匙で中身をいっぱいにする。充実した。嘘のない。真。まこと)です。漢字の部首は『目・め』、漢字の意味は『真(まこと)』、『充実した』、『本当に』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シン』、訓読みが『真(ま)』です。嘘いつわりのない本当の事を真実(シンジツ)、本当の気持ちを真意(シンイ)、本当の道理を真理(シンリ)、実直で本気なことを真面目(シンメンボク・まじめ)、真実の偽りのない心を真心(まごころ)といいます。
非常に良い意味の漢字で『さだ』、『さな』、『さね』、『ただ』、『ただし』、『ちか』、『なお』、『ま』、『まき』、『まこと』、『まさ』、『ます』、『また』、『まな』、『み』と大変多くの名前に使われます。
真・眞の『単語家族』には慎、填があります。詳しくは『漢字の覚え方 真』をご覧ください。
『進(シン)』jìnは、隹(とり)が飛ぶように進む様子を表した会意文字です。漢字の足し算では、辶(行く)+隹(鳥)=進(鳥が飛ぶように進む。すすむ)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、意味は『進(すす)む』、『速く進む』です。
漢字には辶(しんにょう)に動物を足して、進む様子を表す造字方法があります。辶に大きな羊を足して良く進む・巧く進む『達(タツ)』、辶に犀(サイ)を足してゆっくり進む『遲・遅(チ)』、辶に隹(とり)を足して飛ぶように進む『進(シン)』です。
音読みは呉音・漢音ともに『シン』、訓読みが『進(すす)む』です。進みゆくこと・はかどることを進行(シンコウ)、真っ直ぐ進むことを直進(チョクシン)、物事が良いほうに変化することを進化(シンカ)、進むことと退くことを進退(シンタイ)といいます。
非常に良い意味の漢字で『す』、『すす』、『すすみ』、『すすむ』、『のぶ』、『みち』、『ゆき』と広く名前に使われます。
進(すす)むの反対は退(しりぞ)くです。退の『単語家族』には腿、褪などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 退』をご覧ください。
進は隹の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 隹』をご覧ください。
参考図書参考図書http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-c740.htmlです。
漢字についてより詳しく知りたい方は、下記の本をお読みください。
篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。
甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。
漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。
日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。
最近の研究については、落合淳思先生の『漢字の成り立ち』を参考にさせて頂いております。
医学用語については伊藤正男・井村裕夫・高久史麿先生の『医学大辞典』を参考にさせて頂いております。
« 小学校3年生で習う漢字③(世~童) | トップページ | 小学校3年生で習う漢字①(悪~根) »
「小学校3年生で習う漢字」カテゴリの記事
- 小学校3年生で習う漢字④(農~和)(2014.09.14)
- 小学校3年生で習う漢字③(世~童)(2014.09.14)
- 小学校3年生で習う漢字②(祭~進)(2014.09.14)
- 小学校3年生で習う漢字①(悪~根)(2014.09.14)
コメント