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2013年9月

2013年9月29日 (日)

小学校1年生で習う漢字①(一~水)

 小学校1年生で習う漢字を説明します。ブログの許容量の関係で『小学校1年生で習う漢字①』(『小学校1年生で習う漢字②』(に分割しています。ご了承下さい。

漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。漢字の成り立ちは中学の教科書に掲載されるようになったので(私には説明が十分ではないように思います。しかし中学校の教科書に掲載されるということは、中学の入試に出題される可能性があります)、あえて解説致します。

①.物の形を象った(かたどった)『象形』(ショウケイ)、②.象形文字を基に線や点を打つことにより示された『指事』(シジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意』(カイイ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声』(ケイセイ)の四種です。『会意』と『形声』の文字は漢字の足し算で表す事が出来ます。一年生の漢字については一覧にしてありますので象形・指事・会意・形声 一年生も御覧ください。

漢字の成り立ちについての解釈は四通りです。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀にあります。ある辞書では『』を象形文字、別の辞書では会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。(中学入試で『』の漢字の成り立ちについては設問しては不可ないと思います。)

 『(イチ)』は、占ないに用いる算木(サンぎ)の映像を漢字にした指事文字(シジモジ)です。漢字の部首は『・いち』、漢字の意味は『ひとつ』、『同じ』、『ある』です。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やす映像で表現しています。

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音読みは呉音が『イチ』、漢音が『イツ』。訓読みは『一(ひと)』、『一(ひとつ)』です。日(イチニチ・ついたち)、番(イチバン)、致(イッチ)、見(イッケン)、人(ひとり)のです。

非常に縁起の良い漢字で『おさむ』、『か』、『かず』、『かた』、『かつ』、『くに』、『さね』、『すすむ』、『たか』、『ただ』、『ち』、『のぶ』、『はじむ』、『はじめ』、『ひ』、『ひじ』、『ひで』、『ひと』、『ひとし』、『まこと』、『まさし』、『もと』、『もろ』と広く名前に使われます。

を使った漢字には、上の部分に点を足した(ジョウ)、下の部分に点を足した(ゲ)があります。詳しくは『漢字の覚え方 一』をご覧ください。

少し漢字の読み方の話をします。漢字の読み方は漢字を中国から輸入したときの読み方音読みと大和(やまと)言葉にあわせた訓読みがあります。音読みには、最初に輸入した中国江南地方の音である呉音(ゴオン)、遣唐使が持ち帰った長安の音である漢音(カンオン)、鎌倉仏教を通して入ってきた唐宋音(トウソウオン)、我が国で慣用的に使われる慣用音(カンヨウオン)があります。

 『(ウ・ユウ)』yòuという漢字は(右手)に(祝いの器)を合わせた形声文字(ケイセイモジ)です。右手に祝器で『神を尋ねる』、『佑(たす)ける』を表します。漢字の足し算では、ナ(右手・ユウ)+口=(右手の意味。助ける。右)です。漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『右』、『右に行く』、『西の』、『上位の』、『佑(たす)ける』、『保守的な』です。

書くときは指の部分から腕の部分へと書きます。左払い(指)、横棒(腕)の順で横棒の方を長くします。

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音読みは呉音が『ウ』、漢音が『ユウ』。訓読みは『みぎ』です。左(サユウ)、往左往(オウサオウ)、座(ザユウ)、左(みぎひだり)のです。(ユウ)、(ユウ)、(ユウ)、(ユウ)の漢字の仲間があります。『漢字の覚え方 右』をご覧下さい。

 『(ウ)』yǔは、空から降る雨を表した象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『雨・あめ』。雪、雲、雷、電、震、霜などの意符(いふ・漢字の音を表さないパーツ)として重要な漢字です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ウ』。訓読みは『あめ・あま』、『さめ』です。雨の降る天気を天(テン)、雨の降る季節を季(キ)、春の静かな雨・綠豆から出来る乾麺を春(はるさめ)、梅の実がなるころの長雨を梅(バイウ・つゆ)、梅雨の長雨を五月(さみだれ)、初冬のパラパラ降る雨を時(しぐれ)といいます。

(ウ)を使った漢字には、(ロウ・もれる)、(ダ・ナ・しずく)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 雨』をご覧下さい。

 『(エン)』yuánは、円形を表す形声文字です。正式な字体は『』です。円形を表す漢字は『』と『』があり、『(イン)』は円形の枠や円の中の人数を、『(エン)』は円形の枠そのものを表します。漢字の足し算では、□(円形○)+員(円形の枠)=(円形の形。まる。まるい形)です。字体は常用漢字に登録されている『』を使って下さい。漢字の部首は『冂・けいがまえ・(円)』と『□・くにがまえ・(圓)』です。我が国では貨幣の単位として使われています。

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音読みは呉音・漢音ともに『エン』、訓読みは『円い(まるい)』、『まる』と常用外の『まどか』、『つぶら』があります。満(エンマン)、半(ハンエン)、一(イチエン)のです。

大変お目出度い漢字で、姓名に使われます。谷(つぶらや)さん、(まどか)さん。噺家さんでは、生、楽、窓、遊、丈さん。噺家さんは正字体の『』を使われるようです。の仲間にはなどがあります。

詳しくは『漢字の覚え方 員』をご覧ください。

 『(オウ)』wángという漢字は、王様を表す漢字です。成り立ちには諸説あります。王位継承のおの(戉・エツ)を描いた象形文字とする説。天地(二)に大いなる人を合わせた会意文字とする説があります。漢字の部首は『王・おう』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『オウ』です。国(コクオウ)、室(オウシツ)、魔(マオウ)のです。『』姓の人物が沢山います。安石、維、昭君。貞治さんも『』姓です。

王の漢字の仲間には、などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 王』をご覧ください。

 『(オン)』yīnという漢字は、言(ゲン)という漢字に-を足した会意文字です。漢字の足し算では、言(言葉)+一(存在)=音(はっきりと言葉にしない音。おと)です。漢字の部首は『音』です。『』は、『曰(エツ・言葉)』に関係しそうですが、漢字の足し算でいう、立+曰ではありません。

一を線と考えれば指事文字であると考えられます(鎌田)。

現在使われている漢字は、楷書体(カイショタイ)と呼ばれるものです。直接の元になる書体は、篆文(テンブン)と言い、秦の時代に確立した書体です。篆文の書体で『』と『』を見てください。言という漢字に-が入っているのがわかります。

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(ゲン)』yanは辛(シン・はっきり)に口(くち)を足した会意文字(カイイモジ)です。部首は『言』、意味は『はっきりと口(くち)に出して言う』ことです。一方『(オン)』yinは、の口に-を入れ、『はっきりと言わない音(おと)』という意味です。

音読みは呉音が『オン』、漢音が『イン』、訓読みは『おと』、『ね』です。訓(オンクン)、楽(オンガク)、物(インモツ)、色(いろ)のです。の仲間にはなどがあります。詳しくは『漢字の覚え方 音』をご覧ください。

 『(カ)』xiàという漢字は、線の下に点を打ってを表した指事文字(シジモジ)です。漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『下(した)』、『下(しも)』、『下げる(さげる)』、『下りる(おりる)』です。

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音読みは呉音が『ゲ』、漢音が『カ』、訓読みは『下(した)』、『下(しも)』、『下げる(さげる)』、『下る(くだる)』、『下りる(おりる)』です。限(ゲン)、流(リュウ)、界(カイ)、山(ザン)、上(ジョウ・ショウ・うえした)、風(かざしも)、見(したみ)、値段をげる(げる)、手(へた)のです。手(へた)は常用漢字の付表にある特別な読み方です。

は漢字の一に点を打った指事文字です。『漢字の覚え方 一』もご覧ください。

 『(カ)』huǒは、火が燃える様子を描いた象形文字です。漢字の部首は『火・ひ』です。火の文字が漢字の脚に使われるときは『灬・れっか』というデザインになります。漢字の意味は『火』、『火曜日』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『カ』、唐宋音が『コ』、訓読みが『ひ』・『ほ』です。事(ジ)、炎(エン)、曜(ヨウ)、花(はな)、遠理命(おりのみこと)のです。

の仲間にはなどがあります。詳しくは『漢字の覚え方 火』をご覧ください。

 『(カ)』huāは、艹(くさかんむり・植物)に化を足したを表す形声文字(ケイセイモジ)です。漢字の足し算では、艹(くさかんむり・植物)+(かわる)=(蕾・つぼみから花と姿を変える花)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、意味は『はな』、『はなのように綺麗なもの』、『はなやか』です。

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音読みは漢音の『』が普通で、呉音の『ケ』と読むこともあります。、訓読みは『はな』です。瓶(ビン)、開(カイ)、国(コッ)、造(ゾウ)、束(はなたば)、嫁(はなよめ)、火(はなび)のです。の漢字仲間には、があります。詳しくは『漢字の覚え方 化』をご覧下さい。

 『(バイ・ハイ・かい)』bèiという漢字は、二枚貝が開かれた姿を表す象形文字です。読み方は、訓読みの『かい』が普通で、音読みの『バイ』、『ハイ』は使いません。漢字の部首は『貝・かい』、『』はお金として流通していたため、『お金』・『財宝』などの意味があります。殻(かいがら)、塚(かいづか)、柱(かいばしら)のです。

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の漢字仲間には、(バイ)、(バイ)、(バイ)などの仲間の漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 貝・買』をご覧ください。

 『(キ)』は、米をふかす蒸気を示す形声文字です。正字はです。漢字の足し算では、(ゆげ)+米=(米をふかす蒸気。蒸気。気体。いき)です。漢字の部首は『气・きがまえ』、漢字の意味は『気体』、『いき』、『気力』、『気持ち』です。字体は常用漢字に登録されている『』を使って下さい。

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音読みは呉音が『ケ』、漢音が『キ』です。人(ニン)、健(ケナ)、天(テン)、体(タイ)、景(ケイ)、持ち(もち)のです。(キ)、(キ)、(キ)は同じ仲間の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 气』をご覧ください。

 『(ガク・カク)』xué、xiaoという漢字は、生徒と先生が勉強している映像を示した漢字です。漢字の足し算では、(交わる)+両手(両手)+冖(わかんむり・覆う)+子=(先生と生徒の交わり・学ぶこと)です。漢字の部首は『子』です。

現在は常用漢字体である『』を使うのが普通です。戦争に負ける前は、正字体(旧字体)である『』が使われていました。

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音読みは呉音の『ガク』が普通で、漢音の『カク』は使いません。訓読みは『ぶ(まなぶ)』です。学ぶ所を校(ガッコウ)、学び習う(問う)ことを問(ガクモン)、学問と芸術を術(ガクジュツ)、学問に励むことを勉(ベンガク)といいます。・交の仲間の漢字です。興味のある方は『漢字の覚え方 爻・交』をご覧ください。

 『(キュウ・ク)』jiǔは、手で示すいきどまりの状態、または龍の飛ぶ姿を漢字にした象形文字です。意味は『いきどまり』、『まがる』です。いきどまりの数字の『』を表します。漢字の部首は『乙・おつ』です。

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音読みは漢音の『キュウ』か、呉音の『ク』と読みます。訓読みは『ここのつ』、『ここの』です。州(キュウシュウ)、死(キュウシ)、月(ガツ)、重(キュウチョウ・ここのえ)、日(ここのか)、折(つづらおり)のです。折(つづらおり)は常用漢字の付表にある特別な読み方です。

(キュウ)、(キュウ)、(キュウ)の漢字の仲間があります。詳しくは『漢字の覚え方 九』をご覧ください。

 『(キュウ)』xiūは、人が木のそばで休んでいる様子を示した会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、亻(人)+木=(木のそばで休息する。休む)です。漢字の部首は『亻・にんべん』、漢字の意味は『休む(やすむ)』です。『亻』は人の行為全般を表しますが、(木のそば)、(人のそば)、(契約のそば)のように人が(そば)にいる場合にも使われます。

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音読みは『キュウ』、訓読みは『休む(やすむ)』。許可を得て学校を休むことを学(キュウガク)、会社に申請して取る休みを暇(キュウカ)、会社が指定している休みの日を日(キュウジツ)、休みの日が続くことを連(レンキュウ)、春の長期休暇を春み(はるやすみ)、夏の長期休暇を夏み(なつやすみ)といいます。

やすらぐ漢字で『たね』、『のぶ』、『やす』、『やすむ』、『よし』と地名・人名に使われています。

(モク)を使った漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 木』 もご覧ください。

 『(ギョク)』は、宝玉を連ねた状態を表す象形文字です。古い字体ではと一緒ですが、現在では点を打って王と区別しています。漢字の部首は『王』です。また、偏としての玉はになります。

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音読みは呉音が『コク』、漢音が『ギョク』です。訓読みは『たま』です。宝(ホウギョク)、音(ギョクオン)、葱(たまねぎ)のです。

 『(キン)』jīnは、土の中に含まれる砂金を表す形声文字です。漢字の足し算では、(含む)+(粒)+土=(土の中に含まれる砂金。金属)です。漢字の部首は『金・かね』、漢字の意味は『金属』、『お金』、『金曜日』です。

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音読みは呉音が『コン』、漢音が『キン』で、訓読みは『かね』、『かな』です。魚(キンギョ)、砂(サキン)、剛(コンゴウ)、黄(オウゴン・こがね)のです。

(キン)、(ギン)、(ガン)などの漢字が比較的近い漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 今』をご覧ください。

 『(クウ・そら)』kōngは、縦と横に広がりを持つ空間を表す形声文字(ケイセイモジ)です。漢字の足し算では、(縦の広がり)+宀(天)+八(横の広がり)=(縦横に広がる空間です。そら)です。漢字の部首は『・あなかんむり』です。

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音読みは呉音の『クウ』が普通で、漢音の『コウ』は使いません。訓読みは『(そら・から)』、『しい(むなしい)』、『ける(あける)』です。空間ですから天の空(そら)を示します。『空っぽ』、『空しい(むなしい)』などの意味もあわせ持ちます。間(クウカン)、手(カラテ)、耳(そらみみ)のです。

などの仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 工』をご覧ください。

 『(ゲツ・ガツ)』yuèは、三日月を象った(かたどった)象形文字です。漢字の部首は『月・つき』です。意味は『月』です。また地球の周りを月が一周する期間を『月』としました。漢字の意味は空と暦の『月』、『月曜日』です。

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音読みは呉音が『ゴチ』、漢音が『ゲツ』、慣用音が『ガツ』、訓読みが『つき』です。満(マンゲツ)、一(イチガツ・ひとつき)、曜(ゲツヨウ)、光(ゲッコウ)、並み(つきなみ)のです。

また、には肉を表す『・にくづき』、舟を表す『・ふなづき』があり、常用漢字の字体では区別していません。漢字の部首として『・にくづき』の名称が残っています。

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の使った漢字には(メイ)、(チョウ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 月』をご覧ください。

 『(ケン)』quǎnは、犬を象った(かたどった)象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『犬』です。漢字の部首は『犬・いぬ』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ケン』、訓読みが『いぬ』です。犬と猿で猿(ケンエン)、番をする犬が番(バンケン)、犬と馬で馬(ケンバ)、柴(しばいぬ)のです。の使った漢字には(ハイ)、(コク)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 犬』 をご覧ください。

 『(ケン)』jiànは、目立つものを人が見る様子を表した会意文字(藤堂)、ひざまずいて良く見る様子を表す会意文字(諸橋)です。漢字の足し算では、目+儿(人)=(目を使って見る。外に見えてくる。現れる)です。漢字の部首は『見・みる』です。意味は『見る』、『あらわれる』、『お目にかかる』、『考え』などです。

漢字の原点の甲骨文字まで遡り、見る人を表す象形文字とする説もあります(白川)。中学の勉強では甲骨文字まで遡(さかのぼ)ること殆どないので、会意として覚えたほうが無難です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ケン』、訓読みは『見る(みる)』です。見たり聞いたりするのを聞(ケンブン)、心の中の考えを意(イケン)、お目にかかるのを参(ケンザン)といいます。

の仲間の漢字には(ゲン)、(ケン)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 見』をご覧ください。

 『(ゴ)』wǔは、占ないに用いる算木(サンぎ)を交差させる映像、容器の蓋(ふた)の映像を漢字にした文字です(白川)。漢字の足し算では、(容器と蓋)+×(交差)=五(容器と蓋(ふた)の交わり。算木の交差。五)です。意味は『交差する』、『の』、『容器の蓋』です。

『説文解字』には天と地とその間で交わるものとしています。

一から四の数字は簡単に、算木を増やす映像で表現していました。五については、算木を並べるのではなく、交差させての数を示しました。ⅠⅡⅢⅣⅤのローマ数字に似ていますね。漢字の部首ですが『』です。と関係なく、天と地を表すと考えられています(許、藤堂、鎌田)。

一般的にはニに従うので、会意文字ですが、一を二本と(天と地)と考えて、指事文字とする学者(藤堂、鎌田)が多いです。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは『いつ』、『いつつ』です。三々々(サンサンゴゴ)、月(ガツ・さつき)、日(いつか)、感(カン)、穀(コク)のです。

の仲間の漢字には(ゴ)、(ゴ)、(ゴ)があります。詳しくは『漢字の覚え方 五』をご覧下さい。

 『(コウ)』kǒuは、口を象った(かたどった)象形文字です。漢字の部首は『口・くち』、意味は『口(くち)』、『あな』、『入口』、『物を数える単位』です。

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音読みは呉音が『ク』、漢音が『コウ』、訓読みが『口(くち)』です。人数を数えたものが人ジンコウ)、口で論じるのを論(コウロン)、口から口へ伝えることを伝(デン)、口で説得するのが説く(どく)、就職する入口を就職(シュウショクぐち)といいます。

(コウ)の仲間の漢字には(コウ・たたく)、(コウ・ぼたん)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 口』をご覧下さい。

 『(コウ・キョウ)』xiàojiàoは、木を(まじ)えて造る建物(千木造り・ちぎづくり)を表す形声文字です。漢字の足し算では、木+(交わる)=(木を交えて造る建物。学び舎)です。漢字部首は『木』です。意味は『千木造りの建物』、転じて『勉強する建物・学び舎』、『付き合せて較べる』です。

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音読みは漢音の『コウ』が普通で、呉音の『キョウ』は使いません。『学び舎』関係の熟語には学(ガッコウ)、長(コウチョウ)、登(トウコウ)などがあります。『付き合せて較べる』関係の熟語には正(コウセイ)、閲(コウエツ)などがあります。特別な読み方に、倉造り(あぜくらづくり)があります。東大寺の正倉院の建物に使われている建築法で『千木造りの建物』の一種です。

爻・交の仲間の漢字です。興味のある方は『漢字の覚え方 爻・交』をご覧ください。

 『(サ)』zuǒという漢字は『』に『(コウ)』を合わせた会意文字です。左手に工具(錐・キリの事です)で、『左』、『神を尋ねる』、『助ける』を表します。漢字の足し算で表すと、(左手)+工(工具)=(左手の意味。助ける)です。漢字の部首は『工・こう』、漢字の意味は『左』、『左に行く』、『東の』、『下位の』、『佐(たす)ける』、『差』、『急進的な』、『酒呑み』です。

書き順はー(横棒)を先に書き、ノ(左払い)を後に書きます。指を表す横棒は短く書きます。

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音読みは呉音・漢音ともに『サ』、訓読みは『ひだり』です。と右は右(ユウ)と言い、右も左も分からず混乱した状態を右往往(ウオウオウ)、それまでの官職から低い位置に遷ることを遷(セン)と言います。

古代中国では、右を尊び、左を卑しみました。我が国では、時代によって異なり大臣・右大臣のように(東の方角)を上位とすることもあります。

の仲間の漢字にはがあります『漢字の覚え方 左』をご覧ください。

 『(サン)』sānという漢字は、占ないに用いる算木(サンぎ)の映像を漢字にした指事文字(シジモジ)です。漢字の部首は『・いち』、漢字の意味は『みっつ』です。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やす映像で表現しています。

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音読みは呉音・漢音ともに『サン』です。訓読みは『み』、『みっつ』、『みっ』です。軍(サングン)、途(サンズ)、巴(みつどもえ)、下(サンした)、河(かわ)のです。味線(しゃみせん)は常用漢字の付表にある特別な読み方です。

の漢字の仲間には、(サン)、(サン)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 三』をご覧ください。

 『(サン)』shānという漢字は、山を象(かたど)った象形文字です。漢字の部首は『山・やま』です。

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音読みは呉音が『セン』は使いません。漢音の『サン』が普通です。訓読みは『やま』です。陽(サンヨウ)、登(トザン)、車(だし)、築(つきやま)、雪(ゆきやま)のです。山車(だし)、築山(つきやま)は常用漢字の付表にある特別な読み方です。

(セン)、(セン)が山と同じ漢字仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 山』をご覧ください。

 『(シ)』zǐ という漢字は、小さい子供を描いた象形文字です。上の部分は頭を、横棒は両手を描いています。漢字の部首は『子』です。また十二支の一番目に『子』の漢字をあてます。『ね』と読み、時刻は夜の十二時、方角は北、動物ではネズミにあてます。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』です。唐宋音の『ス』をたまに使います。訓読みは『こ』、『ね』です。君(クン)、利(リ)、供(ども)のです。帽(ボウ)、椅(イ)、金(キン)、硝(がら)など道具の接尾辞にも使います。

などの『単語家族』(発音・意味上の仲間の漢字)があります。詳しくは『漢字の覚え方 子』をご覧ください。

 『(シ)』という漢字は、占ないに用いる算木(サンぎ)の映像を漢字にしたものです。古くは指事文字(シジモジ・線で表わす漢字)で亖と書いていましたが、デザインの変更がありになりました。漢字の足し算では、囗+八=で、会意文字です。漢字の部首は『囗・くにがまえ』、漢字の意味は『よっつ』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』です。訓読みは『よ』、『よっつ』、『よっ』、『よん』です。海(カイ)、天王(テンノウ)、番(よんばん)、日(よっか)のです。

などの『単語家族』(発音・意味上の仲間の漢字)があります。詳しくは『漢字の覚え方 四』をご覧ください。

 『(シ)』は糸の束(たば)を描いた象形文字です。糸の正字は『(シ)』ですが、現在は『』を常用漢字として使います。

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音読みは呉音・漢音ともに『シ』、訓読みは『いと』です。絹(ケン・きぬいと)、竹(チク)、車(いとぐるま)のです。

『漢字の覚え方 糸』もご覧ください。

 『(ジ)』は、文字を表す形声文字です。象形文字といい、象形文字から派生した会意文字形声文字といいます。の子だからといいます。漢字の足し算では、宀(やね)+(象形文字からつくられた字。字)です。漢字の部首は『子・こ』です。また、子が元服した時につける名を(あざな)といいます。我が国では村の小区分を(あざ)といいます。漢字の意味は『字(ジ)』、『あざな』、『あざ』です。

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音読みは呉音が『ジ』、漢音が『シ』です。文(モ)、漢(カン)、活(カツ)、体(タイ)のです。

と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 子』をご覧ください。

 『(ジ)』ěrは、耳を描いた象形文字です。漢字の部首は『耳・みみ』です。

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音読みは呉音の『ニ』は使いません。漢音が『』が普通です。訓読みが『耳(みみ)』です。耳や鼻の病気の治療を目的とする医療の分野を鼻科(ビカ)、他人の噂などをいちはやく聞き込んでいることを地獄(ジゴクみみ)といいます。

(ジ)と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 耳』をご覧ください。

 『(シチ)』は、骨を切る映像を漢字にしたものです。意味は『きる』です。『(シチ)』が『切る』の意味に使われることはなく、数字の『七』を表す漢字として使われます。『切る』の意味は漢字の『(セツ)』に引き継がれています。

ある本には左に三、右に四と書かれています。

数字の五・六・七・八・九・十は元々の別の意味がある漢字に、数字を後から当てはめたものです。 漢字のこのような用法を仮借(カシャ)と言います。『』の漢字の部首は『一・いち』です。

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音読みは呉音の『シチ』が普通で、漢音の『シツ』と読むこともあります。訓読みは『なな』、『ななつ』、『なの』です。福神(シチフクジン)、月(シチガツ)、宝(シッポウ)、重(ななえ)、日(なのか)、夕(シチセキ・たなばた)のです。夕(たなばた)は常用漢字の付表にある特別な読み方です。

(セツ)、(シツ)もの仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 七・切』をご覧下さい。

夕(たなばた)は棚(たな・天に架かる橋・神の供物を載せる棚)と機織(はたおり)からきていると言われています。

 『(シャ)』chēは、馬に引かせる馬車を表した象形文字です。今では、車は自動車のことですが、昔は馬(我が国では牛)が引いた車のことでした。漢字の部首は『』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シャ』、訓読みは『車(くるま)』です。汽(キシャ)、自動(ジドウシャ)、牛(ギッシャ)、山車(だし)、掌(シャショウ)のです。山車(だし)は常用漢字表に掲載されている特別な訓読みです。

の仲間の漢字にはなどがあります。詳しくは『漢字の覚え方 車』をご覧ください。

 『(シュ)』shǒuは、手を描いた象形文字です。五本の指を描いています。漢字の部首は『手・て』です。

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音読みは呉音が『シュ』を使います。漢音の『シュウ』は使いません。訓読みは『て』、『た』です。記(シュキ)、芸(シュゲイ)、下(シュカ・した)、足(あし)、上(ジョウ・うわ)、下(へ)のです。上(ジョウズ)・下(へた)は常用漢字表に掲載されている特別な訓読みです。

を使った漢字にはhttp://bit.ly/1Z5TbdM などがあります。

 『(ジュウ)』shíは、十を表す指事文字です。意味は『十』、『まとまった』、『多くの』です。数を表す算木をまとめ、中央に横の算木を置いた形です。漢字の足し算では、一+l=十(算木をまとめた十。ジュウ)です。漢字の部首は『』です。

甲骨文字では針(はり)の形を象(かたど)る象形文字ともいわれています。(鎌田)

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音読みは呉音の『ジュウ』を使います。漢音の『シュウ』は使いません。慣用音の『ジッ』があります。訓読みは『とお』、『と』です。二支(ジュウニシ)、干(ジッカン)、戒(ジッカイ)、二日(はつか)、八番(ジュウハチバン・おはこ)のです。

十の慣用音『ジッ』の解説です。古代の日本では古代中国語の影響で『十・ジフ』と発音していました。フは日本語の促音便(ソクオンビン)が適用されます。行、行、行、行の前で『フ』は、『ッ』と発音する促音便になります。干(ジフン→ジッカン)、戒(ジフカイ→ジッイ)、手(ジフテ→ジッ)、得(ジフク→ジットク)、哲(ジフツ→ジッテツ)などと読みます。

の『単語家族』には(ジュウ)、(ジュウ)があります。詳しくは『漢字の覚え方 十』をご覧ください。

 『(シュツ)』chūは、足が線から出る様子を示す会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、止(足)+一=(足が線から出る。出る)です。漢字の部首は『凵・うけばこ』です。漢字の意味は『出る(でる)』、『現れる』、『生まれる』、『抜きんでる』です。

甲骨文字では、足が出る象形文字(白川・鎌田)とされています。

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音読みは呉音が『スチ』、漢音が『シュツ』、訓読みが『出る(でる)』です。また『出す』の意味限定で呉音・漢音共通の『スイ』があります。力(シュツリョク)、現(シュツゲン)、生(シュッショウ・シュッセイ)、傑(ケッシュツ)、納(スイトウ)、口(ぐち)のです。

の『単語家族』には(セツ)、(トツ)、(クツ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 出』をご覧ください。

 『(ジョ)』nǚは、女性を表す象形文字です。座っている姿といわれています。漢字の部首は『女』です。

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音読みは呉音が『ニョ』、漢音が『ジョ』、慣用音が『ニョウ』です。訓読みは『おんな』、『め』です。男(ダンジョ)、天(テンニョ)、御(ニョウゴ・ニョゴ)、子(ジョシ・おなご)、乙(おとめ)、早乙(さおとめ)、海(あま)のです。乙(おとめ)、早乙(さおとめ)、海(あま)は常用漢字表に掲載されている特別な訓読みです。

(ジョ)は(ジ)、(ジョ)と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 女』をご覧ください。

 『(ショウ)』xiǎoは、小さなは貝を三つ並べた象形文字です。漢字の部首は『小』です。漢字の意味は『小さい』、『小さくて綺麗』、『消える』です。には貝が含まれていませんが、貝を使った『さい』を意味する漢字には『(サ)』suo、『(サ)』suoがあります。

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音読みですが呉音・漢音ともに『ショウ』です。訓読みは『さい(ちいさい)』、『』、『』、『』です。『山(こやま・おやま)』、『田(おだ)』、『野(おの)』、『平(こだいら)』、『西(こにし)』、『林(こばやし)』と多くの名字に使われています。『小さくて綺麗』の意味があるので、『夜(さよ)』、『百合(さゆり)』と名前にも良く使われている漢字です。

の漢字の仲間にはなどがあります。詳しくは『漢字の覚え方 小』をご覧ください。

 『(ジョウ)』shàngという漢字は、線の上に点を打ってを表した指事文字(シジモジ)です。漢字の部首は『一・いち』、漢字の意味は『上(うえ)』、『上(かみ)』、『上げる(あげる)』、『上る(のぼる)』です。

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音読みは呉音が『ジョウ』、漢音が『ショウ』です。訓読みは『上(うえ)』、『上(うわ)』、『上(かみ)』、『上げる(あげる)』、『上る(のぼる)』です。限(ジョウゲン)、流(ジョウリュウ)、下(ジョウゲ・ショウカ・うえした)、風(かざかみ)、手(ジョウズ・うわて・かみて)のです。

は漢字のに点を打った指事文字です。『漢字の覚え方  一』もご覧ください。

 『(シン)』sēnは、森(もり)を表す会意文字です。木をみっつ合わせて、たくさんの木がびっしりと茂った森を表しました(藤堂・鎌田・白川)。漢字の部首は『木・き』、漢字の意味は『森(もり)』、『多くの』、『静かな』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『シン』、訓読みは『森(もり)』です。樹木が多い場所を森と林で林(シンリン)、多く並び連なるのを羅(シンラ)、静かで閑(のんびり・しずか)を閑(シンカン)といいます。

羅万象(シンラバンショウ)とは、天地の間に存在する万物やあらゆる現象をいいます。

非常に重要な漢字で、『しげ』、『しげる』、『もり』と読み、森、森田、森川、川森と地名・人名に使われています。

は漢字の木を三つ合わせた会意文字です。『漢字の覚え方 木』  『漢字の覚え方 もご覧ください。

 『(ジン・ニン)』rénは人を描いた象形文字です。漢字の部首は『人・ひと』です。

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音読みは呉音が『ニン』、漢音が『ジン』、訓読みが『ひと』です。生(ジンセイ)、主(シュジン)、気(ニンキ)、町(チョウニン)、旅(たびびと)、一(ひとり)、二(ふたり)のです。

『漢字の覚え方 人』も御覧ください。

 『(スイ)』shuǐは、水の流れを描いた象形文字です。漢字の部首は『水・みず』、意味は『みず』です。漢字の部首で扁に使われるときは『氵・さんずい』、脚(あし)に使われるときは『氺・したみず』というデザインになります。

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音読みは呉音・漢音ともに『スイ』、訓読みは『みず』です。洪水などを防ぎ水を制御することを治(チスイ)、川の水流れを利用して動力を得る車状の仕掛けを車(スイシャ)、大雨による河川の氾濫を大(おおみず)、岩の間などから湧き出る清んだ水を清(しみず)、水の表面を面(みなも)といいます。『漢字の覚え方 水』もご覧ください。

続きは『小学校1年生で習う漢字②』(http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/1-2209.htmlをご覧ください。

参考図書http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-c740.htmlです。漢字についてより詳しく知りたい方は、下記の本をお読みください。

篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。

甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。

漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。

日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。

医学用語については伊藤正男・井村裕夫・高久史麿先生の『医学大辞典』を参考にさせて頂いております。

小学校1年生で習う漢字②(正~六)

 小学校1年生で習う漢字を説明します。ブログの許容量の関係で『小学校1年生で習う漢字①』(『小学校1年生で習う漢字②』(に分割しています。ご了承下さい。

漢字の説明の前に、漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の漢字辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字の成り立ちについて、四種類あるとしました。漢字の成り立ちは中学の教科書に掲載されるようになったので(私には説明が十分ではないように思います。しかし中学校の教科書に掲載されるということは、中学の入試に出題される可能性があります)、あえて解説致します。

①.物の形を象った(かたどった)『象形』(ショウケイ)、②.象形文字を基に線や点を打つことにより示された『指事』(シジ)、③.文字を組み合わせて造った『会意』(カイイ)、④.意味と音を示す文字を組み合わせた『形声』(ケイセイ)の四種です。『会意』と『形声』の文字は漢字の足し算で表す事が出来ます。一年生の漢字については一覧にしてありますので象形・指事・会意・形声 一年生も御覧ください。

漢字の成り立ちの解釈には四種類あります。どの時代の漢字に重点を置くか、また「説文解字(セツモンカイジ)」にどれほど敬意を払うかにより、解釈が違う場合が稀にあります。ある辞書(白川)では『』を象形文字、別の辞書(藤堂・諸橋)では会意文字としています。漢字の解釈については諸説あることを御承知下さい。(中学入試で『』の漢字の成り立ちについては設問しては不可ないと思います。)

 『(セイ・ショウ)』zhèngは、目標に向かって真っ直ぐ進む様子を表す会意文字です。漢字の足し算では、一(目標)+(足のかたち。進む)=(目標に向かって真っ直ぐ進む。真っ直ぐ。正しい)です。漢字の部首は『止・とめる』、意味は『真っ直ぐ』、真っ直ぐからの『正しい』、『正式』、『ちょうど』です。

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音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『セイ』です。訓読みが『正しい(ただしい)』、『まさ』です。解(セイカイ)、常(セイジョウ)、月(ショウガツ)、夢(まさゆめ)のです。

の仲間の漢字には、があります。興味のある方は『漢字の覚え方 正』をご覧ください。

少し漢字の読み方の話をします。漢字の読み方は漢字を中国から輸入したときの読み方(オン)読みと大和(やまと)言葉にあわせた(くん)読みがあります。音読みには、最初に輸入した中国江南地方の音である呉音(ゴオン)、遣唐使が持ち帰った長安の音である漢音(カンオン)、鎌倉仏教を通して入ってきた唐宋音(トウソウオン)、我が国で慣用的に使われる慣用音(カンヨウオン)があります。

呉音の『ショウ』は漢音の『セイ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音 もご覧ください。

 『(セイ・ショウ)』shēngは、植物の生え出る様子を表す象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『生うまれる』、漢字の意味は『生きる(いきる)』、『生まれる(うまれる)』、『生える(はえる)』などがあります。

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音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『セイ』です。訓読みは『生きる(いきる)』、『生まれる(うまれる)』、『生える(はえる)』、『なま』、『き』、『ふ』です。物(セイブツ・いきもの・なまもの)、産(セイサン)、一(イッショウ)、薬(ショウヤク)、意気(なまいき)、粋(きっすい)、芝(しば)のです。

の『単語家族』には、があります。詳しくは『漢字の覚え方 生』をご覧ください。

呉音の『ショウ』は漢音の『セイ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音をご覧ください。

 『青・靑(セイ・ショウ)』qīngは、水の青い様子を表した形声文字(ケイセイモジ)です。漢字の足し算では、生(生きる)+丼(井戸の中の清水)=青・靑(水の青い様子。青)です。漢字の部首は『』、意味は『青い』、『若い』、『けがれない』などです。漢字の部分のは、丼のデザインを変えたもので井戸の清水を表しています。漢字の字体は常用漢字に登録されている『』を使って下さい。

漢字の部分のは、丹で染色の色を表しているという説もあります。

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音読みは呉音が『ショウ』、漢音が『セイ』です。訓読みが『青・青い(あお・あおい)』です。年(セイネン)、春(セイシュン)、緑(ロクショウ)、田(あおた)、真っ(まっさお)のです。真っ(まっさお)は常用漢字の付表に示されいる特別な訓読みです。

の『単語家族』には、などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 青』をご覧ください。

呉音の『ショウ』は漢音の『セイ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音をご覧ください。

 『(セキ)』は、夕方の月を表す象形文字です。漢字の部首は『夕・ゆう』です。漢字の意味は『夕方(ゆうがた)』、『よる』です。

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音読みは呉音の『ジャク』刃使いません、漢音の『セキ』を使います。訓読みは『ゆう』です。朝(チョウセキ)、日(セキジツ)、映(セキエイ・ゆうばえ)、影(セキエイ・ゆうかげ)、方(ゆうがた)のです。

呉音の『ジャク』は漢音の『セキ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音をご覧ください。

の『単語家族』には、(セキ・夕方の汐)があります。詳しくは『漢字の覚え方 夕』をご覧ください。

 『(セキ)』shíは、石を表す象形文字です。厂は崖(がけ)を表し、口が石本体を表すといわれています。漢字の部首は『石・いし』です。

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音読みは呉音が『ジャク』、漢音が『セキ』、慣用音が『シャク』、『コク』です。訓読みは『いし』です。岩(ガンセキ)、灰(セッカイ)、一(イッセキ)、一(イッコク・180ℓ)、砥(といし)、小(こいしです。

呉音の『ジャク』は漢音の『セキ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音をご覧ください。

(セキ)・(セキ)が同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 石』をご覧ください。

 『(セキ)』chìは、燃え盛る火の色をデザインした会意文字です。漢字の足し算で覚えるならば、大(大きな)+火=(燃え盛る火の色。赤)です。漢字の部首は『赤・あか』、漢字の意味は『赤(あか)』、『赤い(あかい)』と『赤』から転じた『はだかの』です。

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音読みは呉音が『シャク』、漢音が『セキ』です。訓読みは『赤(あか)』、『赤い(あかい)』です。心(セキシン)、道(セキドウ)、貧(セキヒン)、裸々(セキララ)、銅(シャクドウ)、信号(あかシンゴウ)のです。

呉音の『シャク』は漢音の『セキ』に変化することがあります。音読みの呉音、漢音については呉音と漢音をご覧ください。

(シャ)、(カク)が同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 赤』をご覧ください。

 『(セン)』qiānは、人の姿を示した漢字です。古い字体では人に一を足して千と書きます。は1000という数詞を意味します。人がどんどん進むからといわれています。このような漢字の用法を仮借(カシャ)といます。人は人間の行為全般を示しますが、のように数を示す漢字にも使われます。漢字の部首は『十・じゅう』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『セン』で、訓読みは『ち』です。金(センキン)、里(センリ)歳(センザイ・とせ)のです。大変縁起の良い漢字で、葉(ちば)、八代(やよ)、代(よ)、沙(さ)など人名・地名に使われています。

(セン)は人(ジン)を使った漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 人』をご覧ください。

 『(セン)』chuānは、川の流れる様子を漢字にした象形文字(ショウケイモジ)です。意味は『川』、『川に沿って進む』です。漢字の部首は『川』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『セン』です。訓読みは『かわ』です。河(カセン)、名(メイセン)、四(シセン)、山(やまかわ)、西(にしかわ)、上(かわかみ)、魚(かわざかな)、遊び(かわあそび)のです。の『単語家族』にはなどがあります。興味のある方は『漢字の覚え方 川』をご覧下さい。

 『(セン)』xiānは足の先を表す会意文字です。漢字の足し算では、止(足)+儿=(人の足先。前。先)です。漢字の部首は『儿』、漢字の意味は『先(さき)』、『前の』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『セン』、訓読みは『さき』です。常用外の訓読みに『先ず(先ず)』があります。生(センセイ)、手(センテ)、祖(ソセン)、庭(にわさき)のです。

(賛)は同じ漢字の仲間です。興味のある方は『漢字の覚え方 先』をご覧下さい。

 『(ソウ)』zǎoは、薄暗い様子・時間が早く薄暗い様子を表す象形文字(ショウケイモジ)です。元々の映像は黒い染料であるハンノキの実()とされています。漢字の部首は『日』、意味は『早い』、『薄暗い』です。時期・時刻が早いことを表します。動作・テンポが速いは『速(ソク)』の漢字を使います。

日+甲(人の頭)=(人の頭に太陽が昇る。早い)の会意文字とする説が一般的です(許、鎌田)。

左は早朝の写真。右はハンノキの実『(ソウ)』を水に漬けたものです。

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音読みは呉音・漢音ともに『ソウ』、慣用音が『サッ』です。訓読みは『早い(はやい)』です。朝(ソウチョウ)、尚(ショウソウ)、速(サッソク)、起き(はやおき)、苗(ソウビョウ・なえ)、乙女(おとめ)といいます。は同じ漢字の仲間です。

興味のある方は『漢字の覚え方 早』をご覧下さい。

早苗(さなえ)、早乙女(さおとめ)は常用漢字の付表に掲載されている特別な読み方です。

 『(ソウ)』cǎoは、「さっと生える」草の様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、艸(植物)+(早い)=(さっと生える植物。草)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』、意味は『草(くさ)』、『さっとした』です。

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音読みは呉音が『ソウ』、漢音が『ショウ』です。訓読みは『(クサ)』です。植物を食べるのを食(ソウショク)、さっとした案を案(ソウアン)、草で編んだ履(くつ)を履(ゾウリ)、夏の勢いある草を夏(なつくさ)といいます。また、草の上に寝ることを臥(くさぶし)と言い、転じて、臥(くたび)れると読ませます。は同じ漢字の仲間です。

 『(ソク)』は、膝から足先までを描いた象形文字です。漢字の部首は『足・あし』、漢字の意味は『足(あし)』、『足』から転じた『足りる(たりる)』です。

白川・藤堂は象形文字とし、鎌田は指事文字としています。

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音読みは呉音が『ソク』が普通、漢音の『ショク』は使いません。訓読みは『足(あし)』、『足(た)りる』、『足(た)す』です。自分で足りることを自(ジソク)、満ち足りるのが満(マンゾク)、手(てあし)、足の下を下(ソッカ・あしもと)といいます。

(ソク・うながす)・(ソク・とらえる)が同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 足』をご覧ください。

 『(ソン)』cūnは、村の木々に村人が集まった様子の形声文字です。寸(スン)は人の手を示す象形文字で、ここではを示します。漢字の足し算では、木(村の木々)+(村人)=(木々に人が集まった村。村)です。漢字の部首は『木』、漢字の意味は『村(むら)』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ソン』、訓読みは『むら』です。落(ソンラク)、長(ソンチョウ)、里(むらざと)、人(むらびと)のです。

の『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 寸』をご覧ください。

 『(ダイ)』iは、人間が大の字に大きく立った姿を表す象形文字です。漢字の部首は『大・だい』、漢字の意味は『大きい』、『あまりに』、『おおよその』です。

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音読みは呉音が『ダイ』、漢音が『タイ』。訓読みは『大(おお)』、『大きい(おおきい)』、『大いに(おおいに)』です。広くて大きいが広(コウダイ)、野菜の根(ダイコン・おおね)、おおよその意味が意(タイイ)です。人(おとな)、大(やまと)は常用漢字表にある特別な訓読みです。

と同じ単語家族には(タイ)、(タイ)があります。詳しくは『漢字の覚え方 大』をご覧ください。

 『(ダン)』nánは、田畑で力を出す男性を表す会意文字です。漢字の足し算では、田+力=(田畑で力を出す男性。男)です。漢字の部首は『田・た』、漢字の意味は『男(おとこ)』です。

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音読みは呉音が『ナン』、漢音が『ダン』。訓読みは『男(おとこ)』です。女(ダンジョ)、性(ダンセイ)、長(チョウナン)、前(おとこまえ)のです。

を使った漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 田』 をご覧ください。

 『(チク)』zhúは、竹を描いた象形文字です。漢字の部首は『竹・たけ』です。意味は『竹(たけ)』です。竹製の笛を指すこともあり、糸(シチク)とは東洋の管弦楽器のことです。

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音読みは呉音・漢音ともに『チク』、唐宋音が『シツ』、訓読みは『竹(たけ)』です。刀(チクトウ・しない)、爆(バクチク)、林(チクリン)、箆(シッペ)返しの竹です。

(チク)、(トク)は同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 竹』をご覧ください。

 『(チュウ)』zhōngzhòngは、旗竿の吹流しを描いた象形文字(ショウケイモジ)です(白川・藤堂・加藤・落合)。竿の真ん中で吹流しが風にゆられる映像です。竿の真ん中から『』の意味に使われます。漢字の部首は『丨・ぼう』です。

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また、口に|を加えて中(なか)や中(うち)を表す指事文字とする説(諸橋・加藤・鎌田)もあります。漢字の起源は一通りでないので、辞書により解釈が違うことがよくあります。漢字の成り立ちには諸説あることを御承知下さい。

現在の教育現場では、甲骨文字の段階では象形、のちに指事となった解釈するのが主流の様です。

音読みは呉音の『チュウ』が普通で、漢音の『ジュウ』があります。訓読みは『なか』で、『うち』、『あたる』と読むこともあります。心(チュウシン)、流(チュウリュウ)、和(チュウワ)、年(ネンジュウ)、途(トチュウ)、華(チュウカ)のです。

の『単語家族』には(チュウ)、(チュウ)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 中』をご覧ください。

 『(チュウ)』chóngは、元々はまむしを描いた象形文字です。虫(チュウ)の正字は(チュウ)で、蟲(むし)が沢山いる様子を示す会意文字です。蟲(チュウ・むし)は虫(ケ・まむし)を略字として用います。常用漢字に登録されている『』を使って下さい。

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音読みは呉音が『ジュウ』、漢音が『チュウ』です。訓読みは『むし』です。昆コンチュウ)、毛(けむし)、弱(よわむし)のです。

『部首索引 虫(むし)』も御覧ください。

 『(チョウ)』tǐngは、田畑の畔(あぜ)を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、田+(丁の字)=(田畑の畦道)です。我が国では、畔道から転じた行政区画、(チョウ・まち)の意味があります。部首は『・た』、意味は『畔』から転じた『町(まち)』です。

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音読みは呉音が『チョウ』、漢音が『テイ』です。訓読みは『まち』です。内(チョウナイ)、屋(まちや)のです。の漢字の仲間には    があります。詳しくは『漢字の覚え方 丁』をご覧ください。

 『(テン)』tiānは、頭上の天を表す指事文字です。大(人を表す)の頭上に線を引いたものです。漢字の足し算では、一+大(人間)=(人間の頭上に広がる天。天)です。漢字の部首は『大・だい』です。漢字の意味は『天(テン)』、『自然』、『天国』などがあります。

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音読みは呉音・漢音ともに『テン』、訓読みは『あま』、『あめ』です。地(テンチ)、然(テンネン)、国(テンゴク)、文(テンモン)、晴(あっぱれ)、叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)のです。

と同じ仲間の漢字には(テン)、(テン)などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 天』をご覧ください。

 『(デン)』tiánは、田を描いた象形文字です。四角に区切った耕作地を表します。我が国では水田を(た)、水の張らない耕作地を畑(はたけ)として区別しています。漢字の部首は『・た』、意味は『田(た)』、『産出する場所』です。

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音読みは呉音が『デン』、漢音が『テン』、訓読みが『田(た)』です。田舎デンシャ・いなか)とは耕地と住まいの事で、我が国ではふるさといなかを指します。美しい耕作地が田(ビデン)、炭を産出する場所を炭(タンデン)、田と畑を畑(はた)といいます。非常に重要な漢字で、地名、人名に良く使われ、お目出度い漢字の一つです。

(デン)の『単語家族』には(デン)、(デン)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 田』をご覧ください。

 『(ド)』tǔは、土地を示した象形文字です。土が盛り上がっている様子を示します。漢字の部首は『土・つち』。漢字の意味は『土(つち)』、『土地』、『土地の神』、『土曜日』です。

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音読みは呉音が『ツ』、漢音が『ト』、慣用音が『ド』、訓読みが『土(つち)』です。砂(ドシャ)、本(ホン)、地(チ)、佐(サ)、黒(くろつち)のです。

の『単語家族』には(シャ)、(ト)があります。『漢字の覚え方 土』もご覧ください。

 『(ニ)』èrという漢字は、占ないに用いる算木(サンぎ)の映像を漢字にした指事文字(シジモジ)です。漢字の部首は『・に』、漢字の意味は『ふたつ』です。漢字では、一から四までの数字を、算木を増やす映像で表現しています。

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音読みは呉音が『ニ』・漢音が『ジ』です。訓読みは『ふた』、『ふたつ』です。軍(グン)、世(サンズ)、二天みつどもえ)、日(ふつか)、二十日(はつか)、十歳(はたち)、人(ふたり)のです。の『単語家族』http://bit.ly/1zexxch にはがあります。

 『(ジツ・ニチ)』は、太陽を描いた象形文字です。漢字の部首は『日・ひ・にち』です。意味は『太陽』、『昼間』、『一日』、『日曜日』です。

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音読みは呉音が『ニチ』、漢音が『ジツ』。訓読みは『ひ』、『か』です。昼と夜・いつもを夜(ニチヤ)、日が昇っている間・日本と中国を中(ニッチュウ)、暦の月と日・過ぎて行く時間を月(つき)、晴れた良い日を和(より)といいます。

(イチニチ・ついたち)、二(ふつ)と数えます。

漢字では、季節や月の始めをつと表現します(の始まりが立(リッシュン)・は立(リッカ)・は立(リッシュウ)・は立(リットウ))。月の初めをち(つきたち)と言っていましたが、やがて一日を一(つきたち・ついたち)と呼ぶようになりました。

(ジツ・ニチ)、(ベキ)などの漢字の仲間があります。『漢字の覚え方 日も御覧ください。

 『(ニュウ)』は、入口を描いた象形文字です。また、中へ入れる様子を線で示した指事文字ともいわれています。漢字の部首は『入・いる』、意味は『入る(いる)』です。

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音読みは呉音が『ニュウ』が普通で、漢音の『ジュウ』、慣用音の『ジュ』があります。訓読みは『入る(いる)』、『入る(はいる)』です。門(ニュウモン)、乱(ランニュウ)、籍(ニュウセキ)、内(ジュダイ)のです。『漢字の覚え方 入』もご覧ください。

 『(ネン)』niánは、禾(実った稲)をもつ人を表す会意文字で、年一度の収穫の時期を表す漢字です。漢字の足し算では、禾(稲)+人=(年一度の収穫。年)です。漢字の部首は『干・かん』です。

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音読みは呉音の『ネン』を使い、漢音の『デン』は使いません。訓読みは『とし』、『とせ』です。一(イチネン)、間(ネンカン)、今(ことし)、魚(あゆ)、一昨(イッサクネン・おととし)のです。鮎(あゆ)は一年で大きくなるので年魚(あゆ)と書きます。

一般的に、呉音の行は漢音では行に変わることがあります。内(ナイダイ)、納(ノウトウ)、男(ナンダン)、年(ネンデン)、念(ネンデン)などです。呉音漢音どちらが残っているかは漢字によって違います。詳しくは呉音と漢音をご覧ください。

 (ネン)は人(ニン)に従う漢字です。漢字の覚え方 人』も御覧ください。

 『(ハク)』báiは、頭蓋骨(ズガイコツ・トウガイコツ)を象(かたど)った象形文字です(白川)。また、木の実(どんぐり)の白い部分を表す象形文字ともいわれています(藤堂)。漢字の部首は『白・しろ』です。意味は『白(しろ)』、『あきらか』、『申す』などです。

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音読みは呉音が『ビャク』、漢音が『ハク』、訓読みが『しろ』、『しら』です。告げて申すのが告(コクハク)、あきらかなのが明(メイハク)、紅と白で紅(コウハク)、白い蓮を蓮(ビャクレン)、白くなった髪を髪(ハクハツ・しらが)、白と黒を黒(しろくろ)といいます。

(ハク)、(ハク)、(ハク)、(ハク)、(ハク)、(ヒャク)がと同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 白』をご覧ください。

 『(ハチ・ハツ・や・やっつ・よう)』は、両手を八の字に開いた映像を示す指事文字です。象形文字ととる説もあります。漢字の部首は『八』、漢字の意味は『開く』、『分ける』、『けられた二つ』です。やがて数字の(ハチ)を数える漢字として使われるようになりました。

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音読みは『ハチ』、『ハツ』、訓読みは『やっつ』、『』、『よう』です。意味としては、『(ハチ)』です。百屋(やおや)、幡(ハチマン)、日(ようか)、卦(ハッケ)のです。

』が数字のに限定されるようになったので、『分ける』は『(フン)』・『(ハン)』の漢字に引き継がれました。また漢字のからカタカナのハが出来ました。

興味のある方は『漢字の覚え方 八・分』『漢字の覚え方 八・半』をご覧ください

 『(ヒャク)』bǎiは、白に一を足した漢字で、数字の百を表します。形声文字です。既存の漢字に一を足して数を表す漢字にがあります。漢字の部首は『白・しろ』、意味は『百(ヒャク)』、『多くの』です。

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音読みは呉音が『ヒャク』、漢音が『ハク』、訓読みは『もも』です。回(ヒャッカイ)、薬(ヒャクヤク)、代(ヒャクダイ)、合(ゆり)のです。大変縁起の良い漢字で人名・地名に使われています。百合(ゆり)という漢字ですが、多くの鱗茎(リンケイ)が合わさっている根をもつため百合と書くようです。大和言葉(やまとことば)のゆりは揺れる(ゆれる)からといわれています。

非常に重要な漢字で、地(ももち)、里(ヒャクリ)、八津(やおつ)、八善(やおゼン)、子(ももこ)、百合(ゆり)など地名、人名、屋号に良く使われ、お目出度い漢字の一つです。

と同じ『単語家族』です。詳しくは『漢字の覚え方 白』をご覧ください。

 『(ブン・モン)』wénは、字を描いた象形文字です。漢字の象形文字を指します。漢字の部首は『文・ぶん』、漢字の意味は『模様』、『文字』、『文(ふみ)』、『文化・教養』、我が国では貨幣の単位に『(モン)』を使っていました。

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漢字の世界では、象形文字を『(モン)』といい、象形文字から派生した文を『(ジ)』。合わせて文字(モジ)といいます。

発音の話をします。中国では六朝時代のm音が、唐の時代にはb音に変化しました。『モンブン)』です。我が国では、(唐時代のb音)が主流ですが、(六朝時代のm音)もたまに使います。『モン』と読んだり『ブン』と読んだりするのです。詳しくは呉音と漢音をご覧ください。

音読みは音が『モン』、音が『ブン』、訓読みは『ふみ』です。空の模様が天(テンモン)、文による感化が化(ブンカ)、身体に入れる模様・入れ墨を身(ブンシン)、陰暦の七月を(ふみ)にちなんで月(ふみづき・づき)といいます。

非常に良い意味の漢字で『あき』、『あや』、『いと』、『すじめ』、『とも』、『のぶ』、『のり』、『ひさ』、『ひとし』、『ふみ』、『ふみし』、『ふむ』、『ふん』、『み』、『や』、『やす』、『ゆき』、『よし』と名前に使われます。

(モン)、(ブン・か)が同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 文』をご覧ください。

 『(ボク・モク)』は、木を描(えが)いた象形文字です。漢字の部首は『木・き』です。漢字の意味は『木(き)』、『木製の』、『木曜日』、『五行の木・春・青』です。

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音読みは音が『モク』、音が『ボク』、訓読みは『木(き)』です。大きな木を大(タイボク)、日本刀を模した木の刀を刀(ボクトウ)、原料にするために切り出した木を材(モクザイ)、草と木を草(ソウモク・くさ)、地面に生えている木を立(だち)といいます。(モク)がと同じ仲間の漢字です。

呉音のは漢音のに変化することがあります。詳しくは呉音と漢音をご覧ください。

非常に重要な漢字で、『き』、『こ』、『しげ』と地名・人名に使われています。『漢字の覚え方 木』 もご覧ください。

 『(ホン)』běnは木の根元を示す指事文字です。映像は木の根元に印をたしたものです。物事の根本(コンポン。ねもと)を表します。漢字の足し算では、木(き)+(木の根元を示す線)=(木の根元。物事の中心。はじめ。本当の。書物)です。漢字の部首は『木・き』です。意味は『本(もと)』、『本当の』、書物の『本(ホン)』、『太い』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ホン』、訓読みは『本(もと)』です。実際にそうであることを当(ホントウ)、教えのもとになる書物を教(キョウホン)、本当の心を心(ホンシン)、商いのもとになるお金を資(シホン)、物事が成り立っている基礎になるもの・木のもとを根(コンポン・ねもと)といいます。

(ホン)がと同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 本』をご覧ください。

 『(メイ・ミョウ)』míngは、人の名前を表す会意文字です。夕方に名前を口にして呼び合う様子を示すといわれています(暗くなれば相手を確認するのに名前を呼ぶからです)。漢字の足し算では、夕(夕方)+口(口にする)=(夕方に口にして存在を示す名前。名)です。漢字の部首は『口・くち』、漢字の意味は『名』、『評判』、『有名な』などがあります。

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音読みは呉音が『ミョウ』、漢音が『メイ』、訓読みは『名(な)』です。有(ユウメイ)、本(ホンミョウ)、命(メイメイ)、姓(セイメイ)、前(まえ)のです。

呉音のミョウは漢音のメイに変化することがあります。詳しくは呉音と漢音をご覧ください。

(メイ・金属に名を刻む)がと同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 名』をご覧ください。

 『(モク)』は、目を描いた象形文字です。漢字の部首は『目・め』、漢字の意味は『目(め)』、『目印』、『網の目』、『すじ目』、『国司の四等官』などです。

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音読みは音が『モク』が普通です。音の『ボク』はあまり使いません。訓読みは『め』、『ま』です。目でみる方向・目指すものを的(モクテキ)、目印のついた文書を録(モクロク)、網の目を網(あみ)、木のすじ目を木(モク)、目の意味ある動きを配せ(くばせ)といいます。

 『(リュウ・リツ)』は、人が立っている姿を示す会意文字です。漢字の足し算では、大(大人の人)+一(地面)=(地面の上に立つ人。立つ)です。漢字の部首は『立・たつ』です。漢字の意味は『立(た)つ』、『立(た)てる』です。季節の始まりも『立』が使われます。

地面を一と捉えて考える人は指事文字としています。

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音読みは呉音・漢音は『リュウ』ですが、慣用音の『リツ』が一般的です。訓読みは『立つ(たつ)』、『立てる(たてる)』です。建(コンリュウ)、春(リッシュン)、起(キリツ)、地(リッチ)のです。(リュウ)がと同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方  立』をご覧ください。

 『(リョク・リキ)』は、手の筋肉を描いた象形文字です。また、田畑で使う耒(すき)を描いた象形文字という説もあります。漢字の部首は『力・ちから』です。意味は『力(ちから)』、『努力して』です。

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音読みは呉音が『リキ』、漢音が『リョク』、訓読みが『力(ちから)』です。能(ノウリョク)、努(ドリョク)、量(リキリョウ)、馬(バリキ・仕事量の単位)、仕事(ちからしごと)のです。

この『単語家族』には(リキ)、(ロク)、(ロク)などの漢字があります。詳しくは『漢字の覚え方 力』をご覧ください。

 『(リン)』línは、林の様子を表した会意文字です。木をふたつ並べて林を表現しました。漢字の部首は『木・き』、意味は『林(はやし)』、『たくさん』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『リン』、訓読みが『はやし』です。竹の林が竹(チクリン・たけばやし)、林のように沢山立っている状態を立(リンリツ)、山の林を山(サンリン)といいます。大変重要な漢字ですので、地名・人名として多く使われています。

(リン・長い雨・淋しい)と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 林』をご覧ください。

 『(ロク)』liùは、覆(おお)いをした穴、高い土盛りをした場所。神様を呼ぶための幕舎の象形文字です。数字のを示すようになりました。このような漢字の用法を仮借(カシャ)といいます。の漢字はもともと意味の違う漢字をりて、数字を表すようになったものです。漢字の部首は『八』、意味は『六(ロク)』、『高い』です。『高い』の意味は『(リク)』liuに引き継がれているといわれています。

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音読みは呉音が『ロク』、漢音が『リク』です。訓読みは『』、『つ』、『むっつ』、『むい』です。意味としては、『(ロク)』。日(むいか)、衛府(リクエフ)、法(ロッポウ・リクホウ)、根(ロッコン)のです。

(リク)、(リク)、(ボク)が同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 六』をご覧ください。

以上で小学校1年生で習う漢字の解説は終了です。

参考図書http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-c740.htmlです。漢字についてより詳しく知りたい方は、下記の本をお読みください。

篆文(テンブン)を中心にした体系的な記述・韻の説明は、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』、藤堂明保先生の『漢字源』・『漢字の過去と未来』を参考にさせて頂いてます。

甲骨文字・金文のもつ呪術的な解釈には白川静先生の『字通』・『字統』・『漢字』・『中国古代の文化』を参考にさせて頂いています。

漢字の伝来や常用漢字の解釈については、大島正二先生の『漢字伝来』、高島俊男先生の『漢字と日本人』を参考にさせて頂いています。

日本語については、金田一京助先生の『日本語の変遷』、大野晋先生の『日本語の文法を考える』、新村出先生の『広辞苑』を参考にさせて頂いております。

漢字の成り立ちについては、諸橋轍次先生、藤堂明保先生、白川静先生と微妙に解釈が異なることがあります。漢字には楷書体、小篆、古文など様々の字体があり、先生によって解釈の主体が違うからです。

小学校・中学校など教育分野の解釈では、諸橋轍次先生の『新漢和辞典』系の解釈が主として用いられるようです。

大学生・研究者での解釈では、諸橋轍次先生に加え、藤堂明保先生の『漢字源』系の解釈も用いられています。

民間、立命館関係者の間では、白川静先生の『字通』・『字統』系の解釈に人気があります。

2013年9月22日 (日)

漢字の覚え方 于・夸

 今日は『(ウ)』という意味・発音・構造上の漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『于(ウ)』で、長い曲刀の姿を表しています。などがこの漢字の仲間です。漢字学者の藤堂は、このような漢字の仲間について『単語家族』という表現を使っていました。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。ここでは、『』に何を足すとどんな漢字になるのかを考えます。小学校6年生で習う漢字汚、誇 中学生で習う常用漢字です。中学何年生で習うかは教科書によって異なります。漢字の足し算で、一緒にまとめて覚えてしまいましょう。

 『(ウ)』は、長い曲刀の姿を漢字にしたものです。意味は『長い』、『曲がった』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ウ』です。我国では『(ウ)』単独で使うことはありません、などの漢字の一部として活躍しています。

(ウ)』は常用漢字から外れています。

 『(ウ)』yǔは、大きな屋根の家や宇宙の様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、宀(うかんむり・屋根)+(長く、曲がった)=(長く曲がった屋根。星が張り付いている宇宙)です。漢字の部首は『宀・うかんむり』、漢字の意味は『大きな屋根』、『宇宙』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ウ』です。宙(チュウ)、廟(ビョウ)のです。苗字では野さん、多田さんのです。

宇宙の蓋を(ウ)といい、空間の広がりを示し、宇宙の軸を(チュウ)といい、時間の広がりを示します。合わせて宙(チュウ)です。

(チュウ)』については『漢字の覚え方 http://bit.ly/1DrqpJ9 をご覧ください。

(ウ)』は小学校6年生で習う漢字です。

 『(ウ)』は、迂回して進む様子を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、辶(進む)+(長い)=(迂回して進む。まがる。とおい)です。漢字の部首は『辶・しんにょう』、意味は『迂回して進む』、『遠い』、『うとい』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ウ』、訓読みは『迂(まが)る』、『迂(とお)い』があります。遠回りすることを回(カイ)、世事にうといことを闊(カツ)といいます。

漢字の部首は『辶・しんにょう』は足で を行くことを表しています。足の向きや状態はいろいろあります。

☆前向きの場合 (すす)む (せま)る (むか)える (むか)える (ちか)づく  (すぎ)る 逼(せま)る (お)う (と)げる (あ)う (あ)う (あ)う (あ)う (あ)う (あ)う (つら)なる (とお)る (とお)る (とお)る (つか)わす 這(は)う 辿(たど)る 迄(いた)る (こ)む  (かな)う (さかのぼ)る

☆後ろ向きの場合 退(しりぞ)く (さか)らう (に)げる (しりぞ)く (のが)れる (さ)ける (とお)のく  (のこ)す (か)わる (まが)る (ゆ)く (そむ)く (へりくだ)る (さえぎ)る

☆戻る場合 (かえ)る (かえ)す

☆廻る場合  (めぐ)る (めぐ)る (あた)り (あそ)ぶ (あまね)く (まよ)う

☆足のスピード (はや)い (おそ)い 迅(はや)い (はる)か

☆歩く場所 (みち) (みち)

☆作業を進める (つく)る (の)べる (えら)ぶ

(ウ・まがる)』は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(ウ)』は、道が糸の様に道が曲がりくねる様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、糸(いとへん・いと)+(長い)=(糸の様に道が曲がりくねる)です。漢字の部首は『糸』、意味は『曲がりくねる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『ウ』です。余曲折(ヨキョクセツ)以外には使わない漢字です。紆余曲折(ウヨキョクセツ)とは道が糸の様に道が曲がりくねることです。物事が順調にいかない場合も使います。

(ウ)』は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(ウ)』は、芋(いも)を漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、艹(植物)+(長く曲がった)=(地下に大きい芋を作る植物。芋)です。意味は『いも』です。いも全般を指します。

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音読みは呉音・漢音ともに『ウ』です。訓読みは『いも』です。里(さといも)、薩摩(さつまいも)、じゃがいも)の芋です。いもは、とも書きます。

については『漢字の覚え方 をご覧ください。

(ウ・いも)』は中学生 で習う常用漢字です。

 『汚・汙(オ)』wuは、水たまりの様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、氵(さんずい・みず)+(曲がる)=(曲がった水。窪んだ水。水たまり。汚い)です。『』と『』はデザインが違うだけで同じ漢字です。常用漢字体の『』を使います。

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音読みは呉音・漢音ともに『オ』です。訓読みは『汚(きたな)い』、『汚(よご)れる』、『汚(けが)らわしい』です。染(オセン)、濁(オダク)、職(オショク)のです。

(オ・きたない)』は中学生 で習う常用漢字です。

 『(コ)』kuāという漢字があります。大きく長いことを示す形声文字です。きいにを足して少しデザインを変えたものです。漢字の『(コ)』自体を使う事はありませんが、の大事なパーツになっています。『』も『』と同し仲間の漢字です。

 『(コ)』kuàは、大きく言う様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、言(言葉)+(大きい)=(大きく言う。誇張する)です。漢字の部首は『言・ごんべん』です。

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音読みは慣用音の『』です。呉音の『ケ』、漢音の『カ』は使いません。訓読みは『誇(ほこ)る』です。示(ジ)、張(チョウ)、大(ダイ)のです。

(コ・ほこる)』は中学生 で習う常用漢字です。

 『(コ)』kuàは、大きく跨(また)ぐ様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、足+(大きい)=(大きく跨ぐ。跨ぐ)です。漢字の部首は『足』です。

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音読みは慣用音の『』です。呉音の『ケ』、漢音の『カ』は使いません。訓読みは『跨(また)ぐ』、『また』です。線路を跨ぐ橋を線橋(コセンキョウ)、跨(股・また)の下を下(コカ)といいます。「韓信のくぐり」という有名な故事があります.

(コ・またぐ)』は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(コ)』は、袴(はかま)を示す形声文字です。漢字の足し算では、衣+(またぐ)=(跨(また)いで履(は)く袴。はかま)です。漢字の部首は『衤・ころもへん』です。

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音読みは漢音の『』を使います。呉音の『ク』がありますが、ほとんど使いません。訓読みは『袴(はかま)』です。

(コ・はかま)』は中学校で習う常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-c30f.html

『漢字の覚え方 于・夸』         

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.うちゅう(   )ステーション。

2.悪路を うかい(   )する。

3.うよきょくせつ(     )して捗(はかど)らない。

4.さといも(   )を供(そな)える。

5.おしょく(   )で逮捕される

6.油 よご( )れ。

7.世界に ほこ( )る技術。

8.こだい(   )広告。

9.こせんきょう(    )を渡る。

10.羽織と はかま( )。

解説です。基本漢字は于、宇宙は冖(屋根)を合わせて、迂回するは辶(進む)を足して、曲がりくねった漢字は糸を合わせて、大きく言うのは言を足して、跨るは足を合わせて、袴は衣を合わせてです。

解答です。宙、回、余曲折、里職、れ、る、大、線橋、

漢字の覚え方 永

 今日は『(エイ)』yǒngという漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『』です。水の流れが続く様子を表しています。などがこの漢字の『単語家族』です。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足すとになるのかを考えます。は小学校3年生、は5年生、は中学校で習う漢字です。学校、学年にかかわらず漢字の足し算で一緒に覚えましょう。

 『(エイ)』yǒngは、水の流れが続く様子を表す象形漢字(ショウケイモジ)です。意味は『時間が永い』です。感じとしては、川の様に曲がりつつ、どこまでも、どこまでも続く様子がです。

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音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『い(ながい)』です。の部首は『水』です。遠(エイエン)、久(エイキュウ・とこしえ)、続(エイゾク)、眠(エイミン)のです。

(エイ)』は小学校5年生で習う漢字です。

非常に縁起の良い漢字で、『永井』、『永川』、『永山』、『永田』、『永』と地名・名字に使われます。また『つね』、『とお』、『なが』、『ながし』、『のぶ』、『のり』、『はるか』、『ひさ』、『ひさし』、『ひら』と多くの名前に使われます。

 少し漢字の読み方の話をします。漢字の読み方は漢字を中国から輸入したときの読み方音読みと日本古来の大和(やまと)言葉にあわせた訓読み(くんよみ)があります。音読みには、最初に輸入した中国江南地方の音である呉音(ゴオン)、遣唐使が持ち帰った長安の音である漢音(カンオン)、鎌倉仏教を通して入ってきた唐宋音(トウソウオン)、我が国で慣用的に使われる慣用音(カンヨウオン)があります。

』の単語家族では、呉音の『ヨウ』は使いません。漢音の『エイ』を使います。漢字によっては、呉音と漢音、両方使う漢字もあります。

 『(エイ)』yǒngは、泳ぐ様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、氵(さんずい・水)+(ながく)=(永い間泳ぐ。泳ぐ)です。部首は『氵・さんずい』、意味は『泳ぐ』です。

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音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『ぐ(およぐ)』です。遊(ユウエイ)、遠(エンエイ)、競(キョウエイ)、平ぎ(ひらおよぎ)、背ぎ(せおよぎ)のです。

(エイ)』は小学校3年生で習う漢字です。

 『(エイ)』yǒngは、詩や歌を詠(よ)む様子を表す漢字です。漢字の足し算では、言(ごんべん・言葉)+(ながく)=(声をながくのばして詩を詠む。よむ)です。部首は『言・ごんべん』です。

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音読みは漢音の『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『む(よむ)』です。嘆(エイタン)、吟(ギンエイ)、朗(ロウエイ)のです。『』は中学校で習う常用漢字です。

日本語の助動詞に「けり」というのがあります。過去の助動詞「き」と存在をしめす「あり」がくっついたもので、意味は「~という事が今、わかって、感動している」です。和歌や俳句に使われ、嘆(エイタン)の助動詞とも呼ばれています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-e39c.html

『漢字の覚え方 永』   

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ながい春の日を えいじつ(   )という。

2.えいみん(   )につく。

3.えいえん(   )の誓い。

4.きょうえい(   )の大会。

5.せおよ(   )ぎが得意。

6.和歌を よ( )む。

7.詩の ろうえい(   )。

8.大瀧 えいいち(   )。

御冥福をお祈りいたします。

解説です。ながいは水が永く流れる様子で、泳ぐは氵(さんずい)を足して、詠むは言を足してです。

解答です。日、眠、遠、競、背ぎ、む、朗一、榮一。

私の出身校の校歌は「久(とこしえ)の幸」です。「豊平の川 尽きせぬ流れ 友たれく友たれ」という格好良い歌詞があります。

2013年9月15日 (日)

漢字の覚え方 戉

 今日は『(エツ)』yuèという漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『戉』です。鉞(まさかり)を表しています。などがこの漢字の『単語家族』です。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足すになるのかを考えますは中学校で習います。まとめて一緒に覚えましょう。

 『(エツ)』yuèは、鉞(まさかり)を示す象形漢字(ショウケイモジ)です。意味は『まさかり』、『おおきい斧』、『大きい』です。古代中国では、王位継承の神器としても重要であったとされています。

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音読みは漢音の『エツ』が普通で、呉音の『オチ』は使いません。訓読みは『まさかり』です。斧(おの)と戉(まさかり)の事を斧と(フエツ)いいます。

(エツ)』は常用漢字から外れています。

 『(エツ)』yuèは、大きく走る様子を漢字にした形声文字です。形声文字とは漢字と漢字を合わせて出来た漢字の事です。漢字の足し算では、走+(大きい)=(大きく走る。走って越える)です。は大きく走って越えるので、場所、時間、点などを越える時に使われます。能力、限界を超える時はを使います。

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音読みは漢音の『エツ』が普通で、呉音の『オチ・オツ』もたまに使います。訓読みは『える(こえる)』です。優(ユウエツ)、超(チョウエツ)、冬(エットウ)、年(オツネン)、山をえる(こ)のです。

(エツ)』は中学校で習う常用漢字です。

 『(エツ)』yuèは、鉞(まさかり)を示す漢字です。漢字の足し算では、金(金属)+(まさかり)=(金属製の鉞。まさかり)です。

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音読みは漢音の『エツ』が普通で、呉音の『オチ』もあります。訓読みは『まさかり』です。(おの)と(まさかり)の事を (フエツ)といいます。(まさかり)と同じ漢字ですが、に王位継承の神器の意味があり、普通の(まさかり)は金(かねへん)の漢字を使います。

(エツ)』は常用漢字から外れています。

(まさかり)を担いだ(かついだ)金太郎さん。源頼光(みなものとよりみつ・ライコウ)の四天王の一人、坂田金時(さかたキンとき)の幼名です。足柄山で熊と相撲をとる伝説が有名です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-6ce0.html

『漢字の覚え方 戉』   

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.おのとまさかりを ふえつ(   )という。

2.山を こ( )える。

3.人に ゆうえつ(   )する。

4.渡り鳥の えっとう(   )。

5.まさかり( )を担ぐ金太郎。

出来ましたか?解答です。まさかりは、大きく走るは、まさかりは金属の金を足してです。

、斧える、優冬、

漢字の覚え方 央

 今日は『(オウ)』yāngという漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『』です。人の中央を表しています。などがこの漢字の『単語家族』です。

単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足したら、の漢字になるのかを考えます。は小学校3年生で、は4年生、は6年生で習います。は人名用漢字です。一緒にまとめて覚えてしまいましょう。

 『(オウ)』yāngという漢字は、を表した象形文字です。漢字としては大人の人『大』の中央部を強調した漢字になっています。足し算では、(大人の人)+一(真ん中)=(大人の中央。真ん中)です。漢字の部首は『大・だい』、意味は『中央』です。

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(オウ)』はもともと大人の人に首枷(くびかせ)をはめた様子の象形文字でした。と良い意味の漢字に使われているため忘れられていますが、『(オウ・わざわい)』という漢字に不幸の意味が残っています。

音読みは呉音が『オウ』、漢音は『ヨウ』です。中(チュウオウ)、湾(ワンオウ)、道(ドウオウ)のです。大変良い意味の漢字なので、『えい』、『あきら』、『ちか』、『なか』、『なかば』、『ひさ』、『ひろし』、『てる』と名前に使われる漢字です。

(オウ)』は小学校3年生で習います。

』に真ん中でとどまるの意味があります。未(ビオウ・ビヨウ)とは、とどまる事がない。転じて無窮(ムキュウ)である。寿命の無窮を祝う大変御目出度い言葉です。

 『(エイ)』yīngは、中央のはっきりした花を漢字にしたものです。花ですからすぐれているの意味があります。漢字の足し算では、艹(植物)+(円い・真ん中)=(真ん中の花。はな)です。部首は『艹・くさかんむり』、意味は『すぐれている』、『イギリス』です。

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音読みは漢音が『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは常用外の『はなぶさ』です。雄(エイユウ)、国(エイコク)、断(エイダン)、一蝶(はなぶさいっちょう)のです。良い意味の漢字なので、『あきら』、『ひで』、『はな』、『すぐる』、『よし』と名前に良く使われる漢字です。

(エイ)』は小学校4年生で習う漢字 です。

 『(エイ)』yīngは、花の様に美しい宝石を表す形声文字です。王は玉(宝石)を表します。漢字の足し算では、王(宝石)+(花の様に美しい)=(花の様に美しい宝石)です。漢字の部首は『玉・たま』、『王・おうへん』です。

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音読みは漢音が『エイ』が普通で、呉音の『ヨウ』は使いません。水晶などの透明な宝石を玉(ギョクエイ)といいます。北海道の畑の綺麗な町に美(ビエイ)という町があります。良い意味の漢字なので、『あき』、『あきら』、『てる』と名前に良く使われる漢字です。

(エイ)』は人名用漢字です。

 『(エイ)』yìngは、光が映る様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、日(光)+(真ん中)=(真ん中の光が映る。映える)です。漢字の部首は『日・ひへん』、意味は『映(うつ)る』、『映(は)える』です。

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写真の『写(うつ)る』xieは、他の場所に移して書くの意味があります。写生(シャセイ)、写真(シャシン)、写経(シャキョウ)など移動を伴う場合に使います。

音読みは漢音が『エイ』、呉音の『ヨウ』は使いません。訓読みは『映(うつ)る』、『映(は)える』です。画(エイガ)、反(ハンエイ)、像(エイゾウ)のです。良い意味の漢字なので、『あきら』、『てる』、『みつ』と名前に使われます。

(エイ)』は小学校6年生で習う漢字 です。

 『(オウ)』yāngは、鴛鴦(おしどり)の雌(めす)を漢字にしたものです。漢字の足し算では、(真ん中のくぼんだ)+鳥=(真ん中のくぼんだ鴛鴦の雌)です。部首は『鳥』、意味は『鴛鴦(おしどり)の雌(めす)』です。』は常用漢字ではありません。

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鴛鴦(エンオウ・おしどり)の雄(おす)は『(エン)』yuanといいます。漢字の足し算では、(丸い)+鳥=(背中の丸い鴛鴦の雄)です。雄雌合わせて、鴛(エンオウ・おしどり)です。

と同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方 夗』をご覧ください。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-dd85.html

『漢字の覚え方 央』      

少し練習しましょう。

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

1.ちゅうおう(   )自動車道。

2.イギリスは えいこく(   )と書く。

3.母国の えいゆう(   )。

4.すぐれた えいだん(   )。

5.えいぞう(   )による授業。

6.湖面に富士山が うつ( )る。

7.えいが(   )の撮影。

8.えんおう(   )の契り。

9.おしどり(   )夫婦。

解説です。真ん中は、花と優れるは艹(くさかんむり)を足して、宝石は王(おうへん)を足して、映(うつ)るは日の光で日を足して、鴛鴦(おしどり)の雌は鳥を足してです。

解答です。中国、雄、断、像、る、画、鴛(エンオウ)、鴛(おしどり)

2013年9月 8日 (日)

漢字の覚え方 其

 今日は『(キ)』の漢字の仲間について説明します。この漢字の仲間にはが含まれます。基本の漢字は『』で、読み方は『キ』、意味は『箕(み)』、『台』、『四角』です。このような漢字の仲間を藤堂は『単語家族』という表現を使っていました。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です『』に何を足すとどんな漢字になるのかを考えます。小学校3年生で習う漢字小学校4年生で習う漢字小学校5年生で習う漢字は中学校で習う常用漢字です。一緒に覚えてしまいましょう。

 『(キ)』は、穀物を載せる(み)と台を表す象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『八・はち』です。意味は『(み)』、『四角』、『台』と仮借(カシャ)としての用法『其の(その)』です。

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音読みは漢音が『キ』、呉音が『ゴ・ギ』、訓読みが『の(その)』です。処(そこ)、の(その)のです。

(キ・その)』は常用漢字ではありません。

 『(キ)』は、穀物を載せる箕(み)を表す漢字・形声文字(ケイセイモジ)です。『』が代名詞『其の』に使われるようになったため、竹を加えてつくられた漢字です。漢字の足し算では、竹(たけ)+(竹製の箕)です。漢字の部首は『竹』です。意味は『(み)』です。

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(み)』という道具は現在では殆ど使われませんが、穀物(コクモツ)を入れる竹製の四角い笊(ざる)です。上下左右に動かしてゴミやもみ殻を取るために使われていました。

音読みは呉音・漢音とも『キ』、訓読みが『み』です。や裘を作る職人を裘(キュウ)といいます。大変重要な漢字で、地名・名字に輪(みのわ・長野)、島(みのしま・和歌山)、人名の輪さんと固有名詞に多く使われます。

(キ・み)』は常用漢字ではありません。

 『(キ)』は、決まった期間を表す漢字・形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(四角)+月(月日)=(四角い月日。決まった期間)です。漢字の部首は『月』、漢字の意味は『期間』です。

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音読みは漢音が『』、呉音が『ゴ』です。訓読みは常用外に『期(とき)』がありまあす。日(ジツ)、末(マツ)、時(ジ)、一一会(イチイチエ)、のです。

(キ・とき)』は小学校3年生で習う漢字です。象形・指事・会意・形声 三年生 もご覧ください。

 ちなみに『は、『(カ・いね)』が漢字に使われているように一年の収穫を表し、季節を表します。時(ジキ)は期間の意味、時機(ジキ)はチャンスの意味、時(ジキ)は季節の意味で使われる熟語です。区別して使って下さい。

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は、と同じ仲間の漢字です。詳しくは『漢字の覚え方 禾』をご覧下さい。

 『(キ)』は、建築の基礎を表した漢字・形声文字 です。漢字の足し算では、(箕の台)+土(つち)=(建築の土台)、漢字の部首は『土・つち』、意味は『もとい』、『もと』です。

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音読みは漢音が『キ』、呉音が『コ』、訓読みが『もとい』、『もと』です。礎(ソ)、本(ホン)、準(ジュン)、幹(カン)のです。

(キ・もと)』は小学校5年生で習う漢字 です。象形・指事・会意・形声 五年生 もご覧ください。

 『(キ)』は、四角い旗(はた)を表した形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、方丿一(吹流し)+(四角)=(四角い形の旗。旗)です。漢字の部首は『』、漢字の意味は『旗(はた)』です。

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音読みは漢音が『キ』、呉音が『ギ』、訓読みが『はた』です。国(コッ)、手(シュ)、反(ハン)、白(しろはた)、本(はたもと)のです。

(キ・はた)』は小学校4年生で習う漢字です。象形・指事・会意・形声 四年生 もご覧ください。

 『(キ)』は、囲碁や将棋の盤を表した漢字・形声文字です。漢字の足し算では、木+(四角)=(囲碁や将棋の盤。囲碁や将棋)です。漢字の部首は『木・きへん』、意味は『囲碁・将棋』です。

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音読みは漢音が『』、呉音が『ゴ・ギ』です。将(ショウ)、譜(フ)、士(シ)、院(イン)のです。

(キ)』は中学校で習う漢字です。

 『(ゴ)』は、囲碁を表す漢字・形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、(四角)+石=(四角の盤の上の石。碁石。囲碁)、漢字の部首は『石』、意味は『囲碁』です。

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音読みは呉音が『・ギ』、漢音が『キ』です。囲(イ)、石(いし)、打ち(うち)のです。

(ゴ)』は中学校で習う漢字です。

 『(ギ)』は、相手を欺(あざむ)く様子を表した漢字・形声文字です。漢字の足し算では、(四角)+欠(身体をかがめる)=(四角い顔・お面をして相手を追い払う。追い払う)です。追い払うから転じて『だます』、『欺く(あざむく)』になったとされています。漢字の部首は『・あくび(身体をかがめる)』、意味は『欺く(あざむく)』です。

』のルーツは『鬼やらい』という悪霊を追い払う宮中の儀式です。鬼を追い払う役目の『方相氏(ホウソウシ)』が四角い四つ目のお面をつけた故事によるとされています。

』が『欺く』の意味で使われるため、『魌(キ)』という『鬼(おに)やらい』・『儺(おにやらい)』http://bit.ly/1z8oCL5 を表す漢字があります。

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音読みは呉音が『コ』、漢音が『キ』、慣用音が『』です。訓読みは『欺く(あざむく)』です。詐(サ)、瞞(マン)のです。

(ギ・あざむく)』は中学校で習う漢字です。

 『(キ)』は、麒麟(キリン)の雄(おす)を表す形声文字です。漢字の足し算では、鹿+(四角・綺麗な)=(四角い綺麗な模様のある鹿に似た動物。麒麟。キリン)です。漢字の部首は『鹿・しか』です。

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元来は中国の伝説上のめでたい動物を指します。身体は鹿、尾は牛、たてがみは馬、五色に輝き、聖人のたとえにされる動物です。キリンビールのキリンはこの伝説上の麒麟です。は『麒麟(キリン)の雄(おす)』です。雌の麒 (キリン)のとあわせて麒麟として使います。

音読みは呉音が『ギ・ゴ』・漢音が『キ』です。才能のずばぬけて優秀な子供を麟児(リンジ)といいます。

雌の麒麟については『漢字の覚え方 粦』をご覧ください。

(キ)』は常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-a55c.html

『漢字の覚え方 其』         

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.その(  )と彼の(かの)。

2.穀物を入れる竹製の み(  )。

3.和歌山県 みのしま(   )高校。

4.きまつ(   )試験。

5.いちごいちえ(     )。

6.国の きじゅん(   )。

7.きそ(   )年金。

8.こっき(   )掲揚。

9.しょうぎ(   )を指す。

10.いご(   )の対決。

11.さぎ(   )の罪に問われる。

11.きりん(   )。

解説です。其の(その)は、箕(み)は竹を足して、一定の期間は月を足して、基礎は土を足して、旗(はた)は方丿一(吹流し)を足して、将棋や囲碁は木を足して、囲碁は石を足して、欺くは欠(あくび・かがむ)を足して、雄の麒麟(きりん)は鹿を足してです。

解答です。の、島、末、一一会、準、礎、国、将、囲、詐麟。

少し漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字について六種の原理を説明しています。これを『六書(リクショ)』といいます。六種類のうち四種類は漢字の成り立ちについて、残りの二種類は漢字の使用法についてしるしています。

彼は、漢字の成り立ちを、物の形に象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、象形文字を基に点を打つことにより表した『指事文字』(シジモジ)、文字を組み合わせた『会意文字』(カイイモジ)、意味と音・声を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種類に分類しました。

』は(みの)を象った(かたどった)文字なので『象形文字』です。『』は竹(たけかんむり)に、『』は月、『』は土、『』は方とノと一、『』は木、『』は石、『』は欠を組み合わせた文字で、『(キ)』の音・声(音符・音読み)含みますから『形声文字』です。

漢字の殆どはこの『形声文字』です。漢字が足し算であるというのは、この漢字の成り立ちに関わっています。『形声文字』は音・声(音読み)が同じなので、音・声(音読み)を基にして足し算で、漢字を覚えようという根拠はここにあります。

漢字の覚え方 屋

 今日は『(オク)』という漢字の『単語家族』について説明します。基本になる漢字は『』です。屋根が家をおおう様子を表しています。などがこの漢字の『単語家族』です。

単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。『』に何を足すとになるのかを考えます。は小学校3年生、は中学校で習う常用漢字(日常で使う漢字)、は人名用漢字です。一緒にまとめて覚えてしまいましょう。

 『』の漢字の前に、『(シ)』zhìの説明をします。『』は矢が目標に届いた様子を漢字にしたものです。部首は『・いたる』、意味は『至る(いたる)』、『いきづまり』です。

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音読みは呉音・漢音とも『シ』、訓読みは『至る(いたる)』です。『室』、『致』などの仲間のある漢字です。

』は小学校6年生で習う漢字です。の『単語家族』には、などがあります。詳しくは『漢字の覚え方 をご覧ください。です。

 『(オク)』は、屋根が家をおおう様子を会意文字です。漢字の足し算では、尸(しかばね・おおう)+(いきづまり)=(家のいきづまり。おおう。屋根)です。部首は『尸・しかばね』、意味は『屋根』と屋根から転じた『号(職業)』があります。

音読みは呉音・漢音ともに『オク』です。訓読みは『屋(や)』です。家を覆(おお)うものを根(ね)、屋根の上を上(オクジョウ)、家の中を仕切った空間を部(へ)といいます。また、職業として八百(やお)、魚(さかな)など商店の名を表します。

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通学していた高校では、上(オクジョウ)で弁当を食べていました。

八百(やお)は常用漢字表の付表に掲載されている特別な読み方です。

(オク)は小学校3年生で習う漢字 です

 『(アク)』は、握手する様子を形声文字です。漢字の足し算では、扌(手)+(おおう)=(手をおおう。握手する。握る)です。部首は『扌・てへん』、意味は『握(にぎ)る』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『アク』です。訓読みは『握(にぎ)る』です。手を握ることを手(アクシュ)、手のひらにおさめて自分のものにすることを把(ハアク)、一回の握った分量を一り(ひとにぎり)といいます。。

(アク)は中学校で習う常用漢字です。

 『(アク)』は、たっぷりと水が上から潤(うるお)う様子を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、氵(水)+(おおう)=(たっぷりと水が上から潤(うるお)う。潤う。うるおう)です。部首は『氵・さんずい』、意味は『潤(うるお)う』、『手厚い』、『美しい』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『アク』です。訓読みは『渥(あつ)い』です。恩沢がいきわたることを優(ユウアク)、つやつやして美しい様子を美(アクビ・あつ)といいます。

非常に縁起の良い漢字で『あく』、『あつ』、『あつし』、『ひく』と地名・人名に使われます。

(アク)は人名用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-5601.html

『漢字の覚え方 屋』   

<参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.げし (   )の日。

2.しきゅう(   )を要する。

3.おくじょう(   )駐車場。

4.やね(   )に雪が積もる。

5.やおや(    )で野菜を買う。

6.寿司を にぎ( )る。

7.事態の はあく(   )につとめる。

8.あくしゅ(   )をする。

9.あつみ(   )半島。

解説です。いきづまりは、屋根は尸(しかばね)を足して、握るは扌(てへん)を足して、渥(あつ)いは氵(さんずい)を足してです。

解答です。夏、至上、根、八百る、把手、美。

漢字の覚え方 禺

 今日は『(グ・グウ)』という漢字の仲間について説明します。基本になる漢字は『(グ・グウ)』です。サルを描いた象形文字と言われています。(グウ・すみ)、(グウ)、(グウ・あう)、(グウ・かりずまい)、(グ・おろか)などがこの漢字の漢字の仲間です。これらの漢字は同じ『(グ・グウ)』という構成要素からなるので、漢字の足し算で表すことが出来ます。

漢字は足し算で表わす事が出来るものについては、意味を考えて漢字の足し算で覚えると便利です。ここでは基本になる漢字『』に何を足すと遇、寓になるか漢字の構成について考えます中学生 、中学生で習う常用漢字、は中学校では習いません。一緒にまとめて覚えてしまいましょう(中学何年生で習うかは教科書によって違います)。

 『(グ・グウ)』は、人に似たサルを描いた象形文字と言われています。どのようなサルかは諸説あり不明です。漢字の部首は『禸・ぐうのあし』、『』の漢字単独で使われることはありません。の部分として使われます。

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漢字の発音ですが現在の北京語のyの発音は、我が国に輸入した当時はgの発音だったと考えられています。中国では発音が(ユ)に変化しましたが、我が国では古い形の発音(グ)が残っています。

 『(グウ)』ǒuは、等身大の人形を表す形声文字です。漢字の足し算で覚えるならば、亻(にんべん・人)+(人に似たサル)=(等身大の人形・ひとかた・像)です。漢字の部首は『亻・にんべん』、漢字の意味は『等身大の人形』、『似たもの』、『ペア』、『偶数』です。

イ(にんべん)は(頭の大きな人形。あやつり人形)のように人形を表すことがあります。

木製、陶器製、土製とあり、墓に埋葬します。秦の始皇帝の墳墓からは驚くべき多数のが発見されています。

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音読みは慣用音の『グウ』です。呉音の『グ』、漢音の『ゴウ』は使いません。訓読みは常用外の『ひとかた・でく』があります。木製のひとかたを木(でく)、土製を土(ドグウ)、似せた像を像(グウゾウ)といいます。また似せた像と人とペアと考え数(グウスウ)のようにも使います。たまたまペアになることを然(グウゼン)といいます。

ペアでなく一人を『(キ)』といいます。大の部分は人を表しています。などが同じ漢字の仲間です。詳しくは『漢字の覚え方  奇』をご覧ください。

(グウ・ひとかた)』は中学生 で習う漢字です。

 『(グウ)』は、四隅(よすみ)に建てた像の様子を漢字にしたものです。漢字の足し算では、阝(こざとへん・土)+(偶像)=(四隅に建てた偶像・櫓。すみ)です。古代、中国で城の四隅(よすみ)に神聖な櫓(やぐら)を建てました。は転じて四隅を指すようになりました。漢字の部首は『阝・こざとへん』、漢字意味は『隅(すみ)』です。

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音読みは慣用音の『グウ』です。呉音・漢音の『グ』は使いません。訓読みは『すみ』です。城の四隅を城(ジョウグウ)といいます。片(かたすみ)、田川(すみだがわ)のです。

(グウ・すみ)』は中学生 で習う常用漢字です。

 『(グウ)』は、遭(ソウグウ)した状態を漢字にしたものです。漢字の足し算では、辶(しんにょう・進)+(偶然)=(偶然出会うこと。あう)です。部首は『辶・しんにょう』、意味は『あう』です。に神聖の意味があるため、待(タイグウ)、礼(レイグウ)のように礼儀をもって遇(あ)うこともを使います。

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音読みは慣用音の『グウ』です。呉音・漢音の『グ』は使いません。訓読みは常用外の『う(あう)』があります。遭(ソウグウ)、奇(キグウ)、千載一(センザイイチグウ)、待(タイグウ)、不(フグウ)のです。

(グウ・あう)』は中学生 で習う常用漢字です。

 『(グウ)』は、仮住まいの様子漢字にしたものです。漢字の足し算で覚えるならば、宀(うかんむり・廟)+(偶像)=(廟に設置された偶像。神が一時やどる)です。部首は『宀・うかんむり』、意味は『やどる』です。『よる』、『仮住まい』の状態も示します。

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音読みは慣用音の『グウ』です。呉音・漢音の『グ』は使いません。居(グウキョ)、話(グウワ)のです。

(グウ・かりずまい)』は常用漢字から外れています。

 『(グ)』は、愚かな心の状態を漢字にしたものです。漢字の足し算では、(ひとまね)+心(こころ)=(ひとまねをする心。おろか)です。部首は『心』、意味は『か(おろか)』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『グ』です。訓読みは『か(おろか)』はです。暗(アン)、劣(レツ)、衆(シュウ)のです。

(グ・おろか)』は中学生 で習う常用漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-cdcb.html

『漢字の覚え方 禺』      

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.ぐうぜん(   )の一致。

2.ぐうすう(   )の割り算。

3ぐうぞう(   )。

4.部屋の かたすみ(   )。

5.春の すみだがわ(   )。

6.未知との そうぐう(   )。

7.たいぐう(   )の改善要求。

8.ぐうわ(   )の世界。

9.ぐれつ(   )な行為。

10.あんぐ(   )な政治家。

解説です。人に似たサルは、偶像、偶然は亻(にんべん)を足して、すみは阝(こざとへん)を足して、遇う、待遇は辶(しんにょう)を足して、仮住まいは宀(うかんむり)を足して、まねる心がです。

解答です。然、数、像、片田川、遭、待話、劣、暗

漢字の覚え方 果

 今日は『(カ)』guǒの『単語家族』(発音・意味上の仲間)について説明します。基本の漢字は『』で、読み方は『カ』、意味は『果実』、『丸い』、『結果』、『中身』です。の『単語家族』にはなどの漢字があります。

『単語家族』の漢字は足し算で表わす事が出来るので、『単語家族』ごとにまとめて漢字を覚えると便利です。に何を足すと、になるのかを考えます。は小学校4年生で習い、は中学校で習います。中学校の何年で習うかは教科書によって違います。学年、学校に関係なく一緒に覚えましょう。

 『(カ)』guǒは、木になっている果実の姿を漢字にした象形文字です。漢字の部首は『木』、意味は『実』、『中身』、『丸い』、実の成るから転じた『結果』、『果て』があります。

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音読みは呉音・漢音ともに『』、訓読みは『果(は)たす』、『果(は)て』です。実(ジツ)、結(ケッカ)、成(セイ)、物(くだもの)のです。

(カ・はて)』guǒ小学校4年生で習う漢字です。

 『(カ)』guǒは、お菓子の事を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、艹(くさかんむり・植物)+(果実)=(果実を素にしたお菓子。お菓子)です。漢字の部首は『艹・くさかんむり』です。

』は物(くだもの)そのものを指していましたが、果物を材料にしたデザートを指し示すようになり、やがてお菓子全般を指し示すようになりました。

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音読みは漢音が『』です。お子(シ)、米(ベイ)、和子(ワシ)、洋子(ヨウシ)のです。

(カ)』は中学校で習う常用漢字(日常で使う漢字。義務教育で習う)です。

 『(カ)』は、仕事の区分を表す形声文字です。漢字の足し算では、言(言葉)+(結果)=(結果のよしあしを言う。調べる。仕事の区分)です。部首は『言・ごんべん』、意味は『仕事の区分』、『仕事の割り当て』です。会社、役所で使います。ちなみに病院では『(カ)』を使います。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。割り当てた項目を目(モク)、割り当てた税金を税(ゼイ)、日々の割り当てを日(ニッ)、仕事の区分の長を長(チョウ)といいます。

(カ)』は小学校4年生で習う漢字です。

 『(ラ)』luǒは、衣を脱いだ裸(はだか)を表す形声文字です。漢字の足し算では、衤(ころもへん・衣)+(中身)=(衣を脱いだ裸)です。部首は『衤・ころもへん』です。意味『裸(はだか)』、『裸になる』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』です。訓読みは『はだか』です。婦(フ)、体(タイ)、丸(まるはだか)のです。

(ラ・はだか)』は中学校で習う常用漢字(日常で使う漢字。義務教育で習う)です。

基本漢字が『(カ)』guǒで、派生した漢字が『(ラ)』luǒです。このような発音の関係は『(カク)』geと『(ロ)』luなどの漢字にもみられます。古代中国では漢字の発音にg音とl音が近かったためといわれています。

 『(カ)』huáiは、踝(くるぶし)を表す形声文字です。漢字の足し算では、足(あしへん・足)+(丸い)=(足の丸い部分。踝。くるぶし)です。部首は『足・あしへん』、意味は『踝(くるぶし)』です。

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音読みは呉音が『エ』、漢音が『カ』です。訓読みは『踝(くるぶし)』です。踝を出した素足を足(ソク)といいます。『』は常用漢字(日常で使う漢字。義務教育で習う)から外れています。

 『(カ)』は、丸い粒(つぶ)を表す形声文字です。漢字の足し算では、(果実の様に丸い)+頁(頭の様に丸い)=(果実や頭の様に丸い粒)です。部首は『頁・おおがい』、意味は『丸い粒』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『』で、訓読みは『つぶ』です。丸い粒を表す粒(リュウ)以外はあまり使わない漢字です。『』は中学校で習う常用漢字から外れています。

 『(カ)』huǒは、沢山の果実を漢字にした形声文字です。漢字の足し算では、(果実)+多(多い)=(果実が沢山。夥しい)です。部首は『タ・た』、意味は『夥(おびただ)しい』です。

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音読みは呉音・漢音ともに『カ』で、訓読みは『(おびただ)しい』です。夥(おびただ)しい以外はあまり使わない漢字です。

』は中学校で習う常用漢字から外れています。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-2f53.html

『漢字の覚え方 果』       

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.北海道余市の かじゅえん(    )。

2.試験の けっか(   )。

3.デザートの くだもの(   )。

4.おかし(   )を買う。

5.かちょう(   )から仕事を任される。

6.所得に かぜい(   )される。

7.らふ(   )の肖像画。

8.まるはだか(   )で風邪をひく。

9.かりゅう(   )状の薬。

10.おびただ( )しい。

解説です。結果はです。お菓子は艹(くさかんむり)を足して。仕事は言(ごんべん)を足して、はだかは衤(ころもへん)を足して、踝(くるぶし)は足を足して、顆粒は頁(おおがい)を足して。夥(おびただ)しいは多を足してです。

解答です。樹園、結物、お子、長、税、婦、丸粒、しい。

少し漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字について六種の原理を説明しています。これを『六書(リクショ)』といいます。六種類のうち四種類は漢字の成り立ちについて、残りの二種類は漢字の使用法についてしるしています。

彼は、漢字(=文字)の成り立ちを、物の形に象(かたど)った『象形』(ショウケイ)、象形文字を基に点を打つことにより示された『指事』(シジ)、文字を組み合わせた『会意』(カイイ)、意味と音・声を示す文字を組み合わせた『形声』(ケイセイ)の四種類に分類しました。

』は木になっている果実を象った(かたどった)文字なので『象形文字』です。『』は艹に果、『』は言に果、『』は衤に果、『』は足に果、『』は果に頁を組み合わせた文字です。『(カ)・(ラ)』の音・声(音符)含みますから『形声文字』です。

漢字の殆どはこの『形声文字』です。漢字が足し算であるというのは、この漢字の成り立ちに関わっています。『形声文字』は音・声(音読み)が同じなので、音・声(音読み)を基にして漢字の足し算で、漢字を覚えようとしているわけです。

2013年9月 1日 (日)

漢字の覚え方 魚

 今日は『(ギョ)』、『(ギョ・リョウ)』という漢字の説明をします。基本漢字『』の読み方は『ギョ』、意味は『さかな』です。『』に氵を足すと『』になります。は小学校2年生で、は4年生で習う漢字です。学年に関係なく一緒に覚えましょう。

また、形声文字の意符として、(あゆ・なまず)、(さけ)、(さめ)、(こい)、(まぐろ)などの扁(へん)として活躍しています。詳しくは部首索引 魚(うお・さかな) をご覧ください。

 『(ギョ)』は、魚の姿を漢字にした象形文字(ショウケイモジ)です。漢字の部首は『・さかな』、意味は『さかな』です。

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音読みは漢音の『ギョ』が普通で、呉音の『ゴ』は使いません。訓読みは『さかな』、『うお』です。類(ギョルイ)、鮮(センギョ)、人(ニンギョ)、金(キンギョ)、熱帯(ネッタイギョ)、木(モクギョ)、河岸(うおがし)、屋(さかなや)、雑(ざ)のです。雑(ざ)は常用漢字表の付表に載っている特別な読み方です。

漢字の発音ですが現在の北京語のyの発音は、我が国に輸入した当時はgの発音だったと考えられています。中国では発音が(ユ)に変化しましたが、我が国では古い形の発音(ギョ)が残っています。

★「(うお)中(フチュウ)に遊ぶ」というのは、危険が近づいているのにのんびりしていることの例(たと)えに使います。中(フチュウ)とは料理に使う(かま)の中のことです。

★「(うお)の水を得たるが如(ごと)し・水を得た魚(さかな)」というのは、今まで活躍できなかった人が、場所を得て能力を発揮できるようになることの喩(たと)えに使います。

★「心(うおごころ)あれば水心(みずごころ)」というのは賄賂(ワイロ)の要求に使う例えです。

(ギョ)』は小学校2年生で習う漢字です。

 『(ギョ・リョウ)』は、魚を捕る様子を表す形声文字です。漢字の足し算では、氵(さんずい・水)+(さかな)=(水辺で魚を捕る。りょう)です。漢字の部首は『氵・さんずい』です。

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音読みは漢音の『ギョ』が普通で、呉音の『ゴ』は使いません。猟師(リョウシ)との混同から来た慣用音の『リョウ』があります。具(ギョグ)、業(ギョギョウ)、夫之利(ギョフのリ)、師(リョウシ)、不(フリョウ)のです。

(ギョ・リョウ)』は小学校4年生で習う漢字です。

http://huusennarare.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-a53a.html

『漢字の覚え方 魚』  

参考図書http://bit.ly/1Xs359Oです。漢字についてより詳しく知りたい方は、←左記ブログページの本をお読みください。

少し練習しましょう。

1.きんぎょ(   )を飼う。

2.せんぎょ(   )店。

3.ざこ(   )を釣りに出かける。

4.近所の さかなや(   )。

5.うおがし(    )へ仕入れに。

6.ぎょふ(   )之利。

7.港町の りょうし(   )。

8.遠洋 ぎょぎょう(   )。

解説です。基本の漢字は、魚を捕るのは氵(さんずい・水)を足してです。

解答です。金、鮮、雑屋、河岸、夫、師、

 少し漢字の成り立ちの話をしましょう。最古の辞書は後漢(西暦100年頃)の許慎(キョシン)の「説文解字(セツモンカイジ)」です。許慎はその中で漢字について六種の原理を説明しています。これを『六書(リクショ)』といいます。六種類のうち四種類は漢字の成り立ちについて、残りの二種類は漢字の使用法についてしるしています。

彼は、漢字の成り立ちを、物の形に象った(かたどった)『象形文字』(ショウケイモジ)、象形文字を基に点を打つことにより示された『指事文字』(シジモジ)、文字を組み合わせた『会意文字』(カイイモジ)、意味と音・声を示す文字を組み合わせた『形声文字』(ケイセイモジ)の四種類に分類しました。

』は魚を象った(かたどった)文字なので『象形文字』です。『』は氵(さんずい・水)にを組み合わせた文字で、『(ギョ)』の音・声(音符)含みますから『形声文字』です。

漢字の殆どはこの『形声文字』です。漢字が足し算であるというのは、この漢字の成り立ちに関わっています。『形声文字』は音・声(音読み)が同じなので、音・声(音読み)を基にして足し算で、漢字を覚えようという根拠はここにあります。

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  • カ行(キン)
    漢字の覚え方 匀           漢字の覚え方 堇           漢字の覚え方 斤           漢字の覚え方 禁           漢字の覚え方 今          
  • カ行(ギ )
    漢字の覚え方 屰           漢字の覚え方 疑           漢字の覚え方 牛           漢字の覚え方 堯          
  • カ行(ギョ)
    漢字の覚え方 玉           漢字の覚え方 魚          
  • カ行(ク )
    漢字の覚え方 句           漢字の覚え方 九           漢字の覚え方 区・殴         漢字の覚え方 屈           漢字の覚え方 禺           漢字の覚え方 具           漢字の覚え方 君           漢字の覚え方 熏           漢字の覚え方 軍          
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  • カ行(コウ)
    漢字の覚え方 甲           漢字の覚え方 厷           漢字の覚え方 亘           漢字の覚え方 岡           漢字の覚え方 光           漢字の覚え方 丂           漢字の覚え方 高           漢字の覚え方 亢           漢字の覚え方 黄・広        
  • カ行(コク)
    漢字の覚え方 克           漢字の覚え方 黒           漢字の覚え方 谷           漢字の覚え方 告          
  • カ行(コン)
    漢字の覚え方 昏           漢字の覚え方 困           漢字の覚え方 艮           漢字の覚え方 今           漢字の覚え方 昆          
  • カ行(ゴ )
    漢字の覚え方 五・語         漢字の覚え方 呉           漢字の覚え方 午・御         漢字の覚え方 合           漢字の覚え方 卬          
  • サ行(サ )
    漢字の覚え方 坐           漢字の覚え方 采           漢字の覚え方 左・尋         漢字の覚え方 才           漢字の覚え方 卒           漢字の覚え方 祭           漢字の覚え方 乍           漢字の覚え方 冊          
  • サ行(サイ・セイ )
    漢字の覚え方 斉           漢字の覚え方 歳           漢字の覚え方 妻           漢字の覚え方 西          
  • サ行(サン)
    漢字の覚え方 斬           漢字の覚え方 参           漢字の覚え方 散           漢字の覚え方 戔           漢字の覚え方 算           漢字の覚え方 山           漢字の覚え方 三          
  • サ行(シ )
    漢字の覚え方 巳           漢字の覚え方 豕           漢字の覚え方 死           漢字の覚え方 師           漢字の覚え方 朿           漢字の覚え方 厶・台         漢字の覚え方 子           漢字の覚え方 思           漢字の覚え方 氏           漢字の覚え方 至           漢字の覚え方 止          
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  • サ行(ショ)
    漢字の覚え方 庶           漢字の覚え方 処           
  • サ行(シン)
    漢字の覚え方 臣           漢字の覚え方 兂           漢字の覚え方 眞           漢字の覚え方 心           漢字の覚え方 囟(田)        漢字の覚え方 申           漢字の覚え方 辰           漢字の覚え方 辛・新         漢字の覚え方 深・探         漢字の覚え方 帚・侵        
  • サ行(ジ )
    漢字の覚え方 茲           漢字の覚え方 寺           漢字の覚え方 自           漢字の覚え方 舟・受         漢字の覚え方 孰           漢字の覚え方 朮           漢字の覚え方 盾           漢字の覚え方 女           漢字の覚え方 尽           漢字の覚え方 甚          
  • サ行(ジャク)
    漢字の覚え方 若           漢字の覚え方 弱          
  • サ行(ジュウ)
    漢字の覚え方 重           漢字の覚え方 从、縱         漢字の覚え方 十          
  • サ行(ジュツ)
    漢字の覚え方 戌           漢字の覚え方 朮          
  • サ行(ジョウ)
    漢字の覚え方 黽           漢字の覚え方 丈           漢字の覚え方 襄           漢字の覚え方 丞           漢字の覚え方 乗           漢字の覚え方 成           
  • サ行(ジン)・ ナ行(ニン)
    漢字の覚え方 人           漢字の覚え方 壬           漢字の覚え方 刃          
  • サ行(ジ)・ナ行(ニ)
    漢字の覚え方 尼           漢字の覚え方 日           漢字の覚え方 入           漢字の覚え方 耳           漢字の覚え方 二           漢字の覚え方 爾          
  • サ行(ス・ズ )
    漢字の覚え方 水           漢字の覚え方 率           漢字の覚え方 隹           漢字の覚え方 垂           漢字の覚え方 芻           漢字の覚え方 寸           漢字の覚え方 豆          
  • サ行(セ )
    漢字の覚え方 世           漢字の覚え方 是           漢字の覚え方 制           漢字の覚え方 卩・節         漢字の覚え方 折           漢字の覚え方 舌           漢字の覚え方 詳・善        
  • サ行(セン)
    漢字の覚え方 韱           漢字の覚え方 亶           漢字の覚え方 巽           漢字の覚え方 前           漢字の覚え方 先           漢字の覚え方 宣           漢字の覚え方 専           漢字の覚え方 戔           漢字の覚え方 扇           漢字の覚え方 全           漢字の覚え方 占           漢字の覚え方 川           漢字の覚え方 薦        
  • サ行(ゼン)
    漢字の覚え方 然           漢字の覚え方 全          
  • サ行(ソ )
    漢字の覚え方 率           漢字の覚え方 疋           漢字の覚え方 卒           漢字の覚え方 且           漢字の覚え方 象           漢字の覚え方 蔵           漢字の覚え方 則           漢字の覚え方 尊          
  • サ行(ソウ)
    漢字の覚え方 叟           漢字の覚え方 臿           漢字の覚え方 曹           漢字の覚え方 匆           漢字の覚え方 忩           漢字の覚え方 倉           漢字の覚え方 爪           漢字の覚え方 送           漢字の覚え方 相           漢字の覚え方 早           漢字の覚え方 曾           漢字の覚え方 喿           漢字の覚え方 帚・侵      
  • サ行(ソク・ショク)
    漢字の覚え方 續           漢字の覚え方 蜀           漢字の覚え方 足           漢字の覚え方 束          
  • タ行(タ )
    漢字の覚え方 多           漢字の覚え方 㒸           漢字の覚え方 帶           漢字の覚え方 大           漢字の覚え方 退           漢字の覚え方 它・也         漢字の覚え方 弟           漢字の覚え方 厶・台         漢字の覚え方 代           漢字の覚え方 卓           漢字の覚え方 睪          
  • タ行(タン)
    漢字の覚え方 耑           漢字の覚え方 亶           漢字の覚え方 旦           漢字の覚え方 段           漢字の覚え方 詹           漢字の覚え方 深・探         漢字の覚え方 単          
  • タ行(チ )
    漢字の覚え方 离           漢字の覚え方 知           漢字の覚え方 畜           漢字の覚え方 竹           漢字の覚え方 宁           漢字の覚え方 直           漢字の覚え方 豖           漢字の覚え方 冘           漢字の覚え方 朕・藤        
  • タ行(チュウ)
    漢字の覚え方 丑           漢字の覚え方 壴           漢字の覚え方 肘           漢字の覚え方 中          
  • タ行(チョウ)
    漢字の覚え方 徴           漢字の覚え方 枼           漢字の覚え方 鳥           漢字の覚え方 朝           漢字の覚え方 長           漢字の覚え方 丁           漢字の覚え方 兆          
  • タ行(ツ )
    漢字の覚え方 㒸           漢字の覚え方 追          
  • タ行(テ )
    漢字の覚え方 帝           漢字の覚え方 氐           漢字の覚え方 廷           漢字の覚え方 呈           漢字の覚え方 弟           漢字の覚え方 啇           漢字の覚え方 占           漢字の覚え方 天           漢字の覚え方 田          
  • タ行(ト )
    漢字の覚え方 斗           漢字の覚え方 㝵           漢字の覚え方 奴           漢字の覚え方 度           漢字の覚え方 土           漢字の覚え方 讀           漢字の覚え方 屯          
  • タ行(トウ)
    漢字の覚え方 刀           漢字の覚え方 沓           漢字の覚え方 冬           漢字の覚え方 東           漢字の覚え方 朕・藤         漢字の覚え方 到           漢字の覚え方 豆          
  • タ行(ドウ)
    漢字の覚え方 童           漢字の覚え方 同          
  • タ行(ドウ)・ナ行(ノウ)
    漢字の覚え方 能           漢字の覚え方 脳           漢字の覚え方 農          
  • ナ行
    漢字の覚え方 奴           漢字の覚え方 南           漢字の覚え方 女           漢字の覚え方 内           漢字の覚え方 然           漢字の覚え方 念          
  • ナ行(ニン)・サ行(ジン)
    漢字の覚え方 人           漢字の覚え方 壬           漢字の覚え方 刃          
  • ナ行(ニ)・サ行(ジ)
    漢字の覚え方 尼           漢字の覚え方 日           漢字の覚え方 入           漢字の覚え方 耳           漢字の覚え方 二           漢字の覚え方 爾          
  • ナ行(ノウ)・タ行(ドウ)
    漢字の覚え方 能           漢字の覚え方 農           漢字の覚え方 脳          
  • ハ行(ブ)・マ行(ム)
    漢字の覚え方 武           漢字の覚え方 無          
  • ハ行(ハ )
    漢字の覚え方 巴           漢字の覚え方 巿           漢字の覚え方 派           漢字の覚え方 配・妃         漢字の覚え方 貝・買         漢字の覚え方 白           漢字の覚え方 莫           漢字の覚え方 癶           漢字の覚え方 犮           漢字の覚え方 伐          
  • ハ行(ハン)
    漢字の覚え方 凡           漢字の覚え方 般           漢字の覚え方 犯・氾         漢字の覚え方 八・半         漢字の覚え方 反           漢字の覚え方 番          
  • ハ行(ヒ )
    漢字の覚え方 卑           漢字の覚え方 非           漢字の覚え方 皮           漢字の覚え方 辟           漢字の覚え方 比           漢字の覚え方 備           漢字の覚え方 必           漢字の覚え方 表           漢字の覚え方 票           漢字の覚え方 苗          
  • ハ行(ヒョウ・ヘイ )
    漢字の覚え方 并           漢字の覚え方 平           漢字の覚え方 丙          
  • ハ行(ヒン )
    漢字の覚え方 賓           漢字の覚え方 品           漢字の覚え方 頻          
  • ハ行(ビ)・マ行(ミ)
    漢字の覚え方 尾           漢字の覚え方 未          
  • ハ行(フ )
    漢字の覚え方 歩           漢字の覚え方 付           漢字の覚え方 夫           漢字の覚え方 父           漢字の覚え方 不           漢字の覚え方 孚           漢字の覚え方 卜           漢字の覚え方 畐           漢字の覚え方 复           漢字の覚え方 服           漢字の覚え方 弗        
  • ハ行(フン )
    漢字の覚え方 賁           漢字の覚え方 勿           漢字の覚え方 八・分        
  • ハ行(ブン )
    漢字の覚え方 文           漢字の覚え方 分          
  • ハ行(ヘ )
    漢字の覚え方 敝           漢字の覚え方 並           漢字の覚え方 辟           漢字の覚え方 扁          
  • ハ行(ホ )
    漢字の覚え方 歩           漢字の覚え方 朋           漢字の覚え方 呆           漢字の覚え方 甫           漢字の覚え方 丰           漢字の覚え方 奉           漢字の覚え方 方           漢字の覚え方 包           漢字の覚え方 北           漢字の覚え方 賁           漢字の覚え方 本          
  • ハ行(ボ )
    漢字の覚え方 某           漢字の覚え方 戊           漢字の覚え方 母           漢字の覚え方 暴           漢字の覚え方 亡           漢字の覚え方 卯           漢字の覚え方 卜           漢字の覚え方 攴・攵        漢字の覚え方 菐           漢字の覚え方 木           漢字の覚え方 凡          
  • マ行
    漢字の覚え方 曼           漢字の覚え方 矛           漢字の覚え方 米           漢字の覚え方 莫           漢字の覚え方 末           漢字の覚え方 末           漢字の覚え方 綿          
  • マ行(メイ・ミョウ)
    漢字の覚え方 明           漢字の覚え方 名          
  • マ行(メン)・ハ行(バン・ベン)
    漢字の覚え方 面           漢字の覚え方 免          
  • マ行(メ・マ)・ハ行(バ)
    漢字の覚え方 馬           漢字の覚え方 麻         
  • マ行(モン)
    漢字の覚え方 文           漢字の覚え方 門          
  • マ行(モ)
    漢字の覚え方 戊           漢字の覚え方 毛           漢字の覚え方 孟           漢字の覚え方 木           漢字の覚え方 勿          
  • ヤ行
    漢字の覚え方 亦・夜         漢字の覚え方 舁            漢字の覚え方 予           漢字の覚え方 余           漢字の覚え方 谷          
  • ヤ行(ユ)
    漢字の覚え方 兪           漢字の覚え方 攸           漢字の覚え方 憂           漢字の覚え方 由           漢字の覚え方 斿           漢字の覚え方 酉           漢字の覚え方 右          
  • ヤ行(ヨウ)
    漢字の覚え方 黽           漢字の覚え方 幺           漢字の覚え方 夭           漢字の覚え方 翟           漢字の覚え方 枼           漢字の覚え方 羊           漢字の覚え方 䍃・揺         漢字の覚え方 用           漢字の覚え方 昜           漢字の覚え方 谷           漢字の覚え方 要          
  • ラ行
    漢字の覚え方 果           漢字の覚え方 戻           漢字の覚え方 畾           漢字の覚え方 来           漢字の覚え方 礼・豊         漢字の覚え方 剌           漢字の覚え方 楽           漢字の覚え方 闌           漢字の覚え方 秝           漢字の覚え方 列          
  • ラ行(リ )
    漢字の覚え方 离           漢字の覚え方 率           漢字の覚え方 栗           漢字の覚え方 利           漢字の覚え方 里           漢字の覚え方 良           漢字の覚え方 夌           漢字の覚え方 令           漢字の覚え方 量           漢字の覚え方 両           漢字の覚え方 力          
  • ラ行(リュウ )
    漢字の覚え方 龍           漢字の覚え方 立           漢字の覚え方 留           漢字の覚え方 流          
  • ラ行(リン)
    漢字の覚え方 侖           漢字の覚え方 粦           漢字の覚え方 林          
  • ラ行(ル )
    漢字の覚え方 婁           漢字の覚え方 流           漢字の覚え方 留          
  • ラ行(レイ)
    漢字の覚え方 戻           漢字の覚え方 礼・豊         漢字の覚え方 令          
  • ラ行(レン)
    漢字の覚え方 柬           漢字の覚え方 連          
  • ラ行(ロウ)
    漢字の覚え方 婁           漢字の覚え方 老           漢字の覚え方 良          
  • ラ行(ロク)
    漢字の覚え方 鹿           漢字の覚え方 彔           漢字の覚え方 六          
  • ラ行(ロ)
    漢字の覚え方 呂           漢字の覚え方 盧          
  • ワ行
    漢字の覚え方 或           漢字の覚え方 夗          
  • 中学校で習う漢字
    中学校1年生で習う漢字       中学校2年生で習う漢字       中学校3年生で習う漢字       中学校で習うようになった漢字      
  • 個人用電子計算機(パソコン)
    vostro230 Optiplex790に引越   Dell Vostro 3300 再生        Dell Vostro 3558 遅くなる    Dell vostro230 SSD 換装    Windows7→Windows10       Dell Vostro 3558 SSD 換装   
  • 呉音と漢音
    呉音と漢音               
  • 小学校1年生で習う漢字
    小学校1年生で習う漢字①     小学校1年生で習う漢字②    
  • 小学校2年生で習う漢字
    小学校2年生で習う漢字①     小学校2年生で習う漢字②     小学校2年生で習う漢字③     小学校2年生で習う漢字④    
  • 小学校3年生で習う漢字
    小学校3年生で習う漢字①      小学校3年生で習う漢字②     小学校3年生で習う漢字③     小学校3年生で習う漢字④    
  • 小学校4年生で習う漢字
    小学校4年生で習う漢字①      小学校4年生で習う漢字②     小学校4年生で習う漢字③     小学校4年生で習う漢字④    
  • 小学校5年生で習う漢字
    小学校5年生で習う漢字①      小学校5年生で習う漢字②     小学校5年生で習う漢字③     小学校5年生で習う漢字④    
  • 小学校6年生で習う漢字
    小学校6年生で習う漢字①      小学校6年生で習う漢字②     小学校6年生で習う漢字③     小学校6年生で習う漢字④    
  • 小学校で習う漢字
    小学校の漢字 上下左右      小学校の漢字 父母姉妹兄弟   小学校の漢字 春夏秋冬      小学校の漢字 一~十        小学校の漢字 天地人        小学校の漢字 東西南北     
  • 小説『明暗そのあと』
    百八十九                百九十                 百九十一                百九十二                百九十三                百九十四                百九十五                百九十六                百九十七                百九十八                百九十九                二百               
  • 文学・評論
    『半分、青い。』と北川悦吏子
  • 漢字 のエッセイ
    象形・指事・会意・形声 一年生  象形・指事・会意・形声 二年生  象形・指事・会意・形声 三年生  象形・指事・会意・形声 四年生  象形・指事・会意・形声 五年生  象形・指事・会意・形声 六年生  漢字でみるヤナギの分類      落語 空き巣             
  • 漢字 参考図書
  • 漢字 音読み索引(ア行)
  • 漢字 音読み索引(カ行)
  • 漢字 音読み索引(サ行)
  • 漢字 音読み索引(タ行)
  • 漢字 音読み索引(ナ行)
  • 漢字 音読み索引(ハ行)
  • 漢字 音読み索引(マ行)
  • 漢字 音読み索引(ヤ行)
  • 漢字 音読み索引(ラ行)
  • 漢字 音読み索引(ワ行)
  • 漢字・訓読み索引(あ行)
  • 漢字・訓読み索引(か行)
  • 漢字・訓読み索引(さ行)
  • 漢字・訓読み索引(た行)
  • 漢字・訓読み索引(な行)
  • 漢字・訓読み索引(は行)
  • 漢字・訓読み索引(ま行)
  • 漢字・訓読み索引(や行)
  • 漢字・訓読み索引(ら行)
  • 漢字・訓読み索引(わ行)
  • 漢字練習問題(中学生)
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